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HARUのブログ

ラッパの事、普段の事、色々。

これは自分がラッパを吹く上で身体上では疑いも無いある意味一番大切な感覚。

息の吸い方の説明に吐ききれば吸えるってよく説明されるのだけど、吐ききろうとして、本当に限界まで吐けば身体が有無を言わさず無理やり吸わせる。
吐ききって止められるなら未だ未だ余裕があるという事で、本当に限界近くまで吐いたら窒息寸前から生還するように息を身体が吸う。でも、それは楽器の演奏には使えない。。

まあ、ある程度吐いてリラックスすれば吸おうと頑張らなくても自然に入るって事を言ってるのだと思うのだけど。

逆に目一杯吸ったらこれは身体の緊張を招くしコントロールが難しい。
(実際の演奏時にでは無くて、目一杯吸うトレーニングは役に立つと思う)

息を上手く吸えれば自然に息は身体の外に出ようとするのでそれをサポートすれば良い。
そして、ある程度無くなったら自然に入るのを利用して吸う。吸う時に身体を自然に上手く起こしてあげれば息は自然に入ってくるので、それを利用して吸えば楽に吸える。

僕個人の感覚では身体が起きる状態、反るわけでは無いが自然と背筋が伸びて、少し反った感覚に近くなる状態がベスト。
リラックスして下の方に息が入ったと感じる感覚より肺・胸は空中に浮かぶ感覚の状態。

その浮かんだ状態を意図的に持ち上げるのでも無く、下に落とすのでも無く、絞りこむのでも無く、ただキープされている時~呼吸は吸い過ぎでも無くて、吐き過ぎでも無い(吐き過ぎて吸った状態から唇などに負担をかけ無いで演奏するのは極めて困難)40~80%位を行ったり来たりしてるのが一番楽器のコントロールが楽な状態。
40%より低くなる様に吐いてしまうと次に楽器を上手く吹く為に吸うのが難しい。
身体に負担がかかる。

ここで肺が宙に浮かんで無いとハイトーンを柔らかく響く豊かな音で鳴らすのは無理だと思うし、中低音も広い空間を鳴らす様なサウンドは得られ無いと思う。
自分の近くでしか鳴らない。

理屈は解らないし、実は、今はそこを求める必要性をあまり感じては居ない。バロックなどを中心に演奏する中で経験的に一番楽に、安定感を持って、身体や唇に負担をかけないでハイパートを演奏出来るバランスがそうだったという事。

実はこの状態だと下の方も悪い意味で響きの広がったサウンドにならずにペダルトーンの方へ繋がる感覚が有る。低音ほど身体の支えは必要になるし、支えてなければ芯のある存在感の有る音にはならない。上も同じ。

緩んでしまうと中音域中心で、下も締まりが無い音になり、上は簡単にバテる。第一繋がら無い。ある程度の力を持ってる人が探し求めていたら、段々出来るというよりある瞬間にフッと繋がる感覚を得られると思う。

この身体の感覚は、歌う感覚で楽器をコントロールする事やアンブシュアを研ぎ澄ます事にも繋がって居て切り離せない。

マウスピースを唇に乗せる感覚とも結び付いている。
実はこのマウスピースを唇に乗せる時の唇のセンサーが、マウスピースを変えた事で狂ってしまって居て調子を取り戻せなかった。身体全体がアンバランスに感じたし、マウスピースから本来の空気を鳴らすサウンドを引き出せなかった。普段はレッスンでアンブシュアに触れる事は殆ど無いのだけど、今回は自分の上でアンブシュアを研ぎ澄ます事を意識して、マウスピースを感じるセンサーを調整する事で身体全体のバランスも楽器のコントロールも取り戻した。歌う事にアンブシュアが自然と反応する事を取り戻した。

これが有ると大きなバロックマウスピースからピッコロまでが一つのライン上に繋がる。

つい最近、調子の上がら無い中で大きなバロックマウスピースから始めて居た期間が有って、その間はバロックラッパの調子を中心に取り戻していた。その時にナチュラルを大きなマウスピースで吹いた動画をFBに上げたら仏の名手の一人から、高い音域が良いサウンドしてるじゃん的なコメントが有った。ちゃんと鳴ってれば伝わるものなんだと感じた。
昨日辺りからその感覚がモダンの上でも取り戻せて全てが久々に一つのライン上に乗った感じがしている。

とても高精度を要求して来るマウスピースでこれをキープするのは、ある意味、未だ神経の集中は必要だけどかなり良い感覚になりつつ有る。

自分への覚書も含めたBlog

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この4月から8月まで月一位である学校のバンドの指導にお邪魔してる。

先日は金管のセクション。
今月は二回目。

皆んな指揮をガン見してくれるのだが、聴く事がおろそかになってしまって居る。音の雰囲気を伝えるとその表面の音の形だけに捉われたり、半音近く音がズレて居ても誰も何も言わない…。僕らが中高校生の時ってこんなに外部から教えに来なかったけど、音のズレとかもう少し敏感だったよな気がするのだけど。チューナーなんて学校に2つ3つ有れば良い方で…

今は譜面台にチューナーを置いてマイクを付けて、合奏中もそのまま。

それは一番合わない方法だからねって(笑)合わそうと思って唇で頑張って音の響きをどんどん無くして、針の位置が合ったって共鳴はしない。誰だ?あんなの流行らせたのは?(暴言か?汗)ハーモニーディレクターの無機質な音も本当は嫌い。ボーってただひたすら真っ直ぐな電子音。でも、チューナーで見て合わせるよりは百倍良い。チューナーは自分の癖を知るには大変に便利な物差しだと思うが、あれでユニゾンを合わせたりハーモニーを創ると言うのは…。

音を一人づつちゃんと"音"から取るようにしようって伝えた。

リズムも同じでメトロノームに幾ら合わせたって、"自分の中の時間"が動いて居なければそれは詰まらない音になると思う。メトロノームの音が聴こえる"点"が大事なので無くて"その間の時間"を感じて、自分の中の時間とそれを同調させる事でリズム感は鍛えられるし、有機的なフレーズが生まれる思う。

なんか、難しく考えて一番基本の普通に声で歌えるようにって事から遠く離れる事ばかりが流行ってる気がするんだな。音楽を専門に勉強した人達ってソルフェージュを絶対やってるよね?ここが駄目だと何をやっても上手くいかないって世界中の音楽家が判って居るから必須になってるもの。
だいたい楽器は人の声の代わり。息のスピードをコントロールしたって、舌の位置考えたって、筋肉の動きを知った所で"音楽そのもの"には役に立たないのでは?
音楽そのものを求めなくて技術だけを求める事はあり得ない事。

もちろん、歌う事が出来てそれが聴こえて、その上で上手くいかない時に様々なシステムは大きく役に立つけど、根本は全く別の所に有ると思う。そこに気が付かないと何に頼っても効果は上がらない。

時間が進む事と拍子感、音楽の雰囲気とフレーズ、そして聴く事、楽譜をちゃんと読んで音符の意味を理解する事をちょっと厳しい言い方も含めて伝えた。後は合宿でどこまで伝える事が出来て、感覚を開かせる事が出来るだろうか?


という自分も、このところの不調の一番の原因は聴く事の感覚がずれて居た事が大きい事に今日気が付いた。
自らの音色に対する耳の調子が悪くなってた。気が付いたら聴こえ方と調子のバランスが瞬間的に変わった。
その誘因は… なるほどな~
大っぴらにはかけない。。(笑)
ただ、新しいマウスピースと古い中の気に入った物だけを使う事にしよう~

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サイズを移る事を決断して実際に使い始めて一ヶ月ちょい。

少し慣れてきた所でリムの感触を少し、ほんの少しの修正して貰った。

しかし、その間一週間弱は代わりの大きめのマウスピース。しかも、先に譲って貰った方は手を加えてイマイチにしてしまい(笑)その後、ちゃんと選べず慌ててとにかく一本代わりを手に入れ、二本ほど借りて、羊は南国に旅立った。

しかし、案の定、その間ガクッと調子を落とす。

戻って来たマウスピースのリムの感触は最初からこうなれば楽かな~と思って居たまさにそのもの。どうして羅列した感想だけでここまで欲しい感触を見抜けるのか?

しかし、吹き心地が判らない。。
いや、もうどれ吹いても。。
戻って来たら直ぐに良い感触にって甘い事を考えていたのだが、、

2日ほどかなり彷徨う。生徒さんには絶好調ですね!と言われても内心は絶不調。
やっベー…

今日辺りは八方塞がりになりかかった。
ちょっと意識を修正する為に、忙しい中のマイスターと会話させて貰い敢えて自分の感覚のセンサーが狂ってる事を確認して、とりあえずもう一度どこからズレ始めたのかを探る。しかし、普段は先ずは起こらない顎の疲れが酷いので終了。何かのバランスがおかしいのは判るがそれが何処の感覚の歪みなのかは判らず。呼吸や身体のバランス全てに違和感が起こるので。こう言う時ってどんなに経験を重ねても気分的にしんどい。

夕食作り(奥様は職場の懇親会)と食事をしてとりあえずソファで寝る。

夜の10時半頃にふと思い付き防音室に篭り修正を開始。
マウスピースの差し込む向きも変えて~手作業のハンマー成形のリムなので、当たり前ながらちょっと変えてやるだけで結構変わる。一番の誘因は羊の留守中に吹いたマウスピースの影響だが、根本的にはその前から始まって居た事に気付いて、一つ小さいサイズで養って来た感覚を大きいサイズでも"そのまま"感じられる様にいけそうな所まで辿り着く。顎の疲れも起きない。身体のバランスもOK。


この時間にやっと復活出来そうだ… 忙しい時より時間が有って何か新しい事に取組む時、何か変化を試す時に調子を崩すのが何時ものパターン。

器用で無いので新しい道具の感覚と古い道具の感覚を混乱させずに感覚に落とすのに時間がかかる(今回は結局サイズ)。素直に身体に任せば良いのだけど、やっぱり頭が邪魔をする。


一本筋が通れば後は多分大丈夫。かな?

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先日、告知しましたマウスピース5本、全て貰い手が決まりました。
ありがとうございました。

家で眠って居るより、使ってもらえることを楽器も望んで居ると思います。

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と言っても生徒さん、お二人で吹奏楽の中からラッパパートのレッスン。

防音室に二人入ってのグループレッスンは初めてで、多少でも響く様に少し荷物を制限したりなんとか出来ました。

お二人共に何年かいらしてるのでこちらの言いたい事はを理解して貰えるのは早い。

最初は普段やる基礎的な事をせっかく二人いるのでお互いの変化を聞きながら行い、それから曲の方に。

やっぱり、譜面とにらめっこして、一生懸命吹いてから、高いの低いのってプロセスになっていたのを、先ず響く音でお互いを聴いて吹きましょうとスタート。高い低いで合わせ始めたらなかなか合わ無いもんです。

それからどうしても羊羹の様な音でと言うか、息を目一杯吹き込む様になってしまう… これではリラックスした響きのハーモニーやサウンドは生まれ無くて常に硬い物となってしまう。音程を合わすにも寸分の狂いも赦さない様な練習になって行き、大変な時間を要してしまう。これは効率的で無いし、個人的には楽しく無い。。

リラックスして、自然減衰する事を前提にし、響いたサウンドなら自然に音は響き合い始めるし、共鳴した時の感覚は一目~一聴瞭然。様々なシチュエーションでそれを感じてもらう事を軸に据えて進めました。ユニゾンでもハーモニーでも同じ。
音程間を狭く取る、広く取るって知識も手助けしてくれますが、共鳴した響きを覚えるの方が実は簡単で早い。

音の扱い、羊羹の様な音を出そうと張った音で下のパートを吹いた時とリラックスした自然減衰を伴うサウンドで吹いた時の響き合い方の違いや、ファーストのキツさの違いを体感して貰い~この場合は私が下を吹きます。


他にもやりましたが、大筋はここだけでした。それでも、全然違うサウンドになる。吹いてる方もずっと楽。今日はそれぞれが変化などを聴くだけの時間を作る事が出来たので大きく印象に残ったと思います。

新しいマウスピースにすっかり慣れて来て凄く良くなって来た方、そのマウスピースを借りて気に入り即オーダーしてひたすら待ってる方のレッスンでした(笑)
ここまで変わるもんなんだな…

そして、農家でもある方から採れたての花粉のついた完熟トマトなど野菜を戴きました。トマトめちゃ旨!摘み食いしてるうちに無くなりそう…

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バックの2C,Bのスペシャルマウスピースを何本か紹介します。10年以上前に手にした物ばかりですが、実際に使うより様々な状況で使えるスペアとして保存してあった物で状態は悪くありません。以前に書きましたが、私自身が1Cサイズへ変更したので今後使用する事は無いと判断したために放出します。
ただし、基本的に現行のスペシャルより仕上げは綺麗なのですが(スペシャル専用のセクションが有った手作業の頃の物)、購入時の細かなバリやリムチェンジのズレはトシアトリエの亀山さんに修正して頂いてます。
その為にカップやバックボアの先端に地金の真鍮が見えて居たりする部分が有ります。ご了承下さい。


写真の向かって左から
2C - 26ホールスロート - 7バックボア
2C - 26ホールスロート - 24バックボア
2C - 26ホールスロート - 10バックボア
2B - 26ホールスロート - 24バックボア
2B - 26ホールスロート - 7バックボア

真ん中の10スタンダードバックボアと一番右の7バックボアは亀山さんの所で調整して貰っています。後はオリジナルです。全てかなりスムーズな吹き心地です。

左二本は一本からお譲りできますが、右3本はリムが一つの為にセットでお願いします。大体、スペシャルマウスピースの半値位を考えて居ますが興味の有る方はメールにてご連絡をお願いします。


お互いの信頼関係の元にお試して頂いてからお譲りします。その際の送料の負担は申し訳有りませんが試奏される方側でお願いします。購入される場合で2本以上セットの場合はこちらで送料を負担します。


一般にある物よりスムーズな吹き心地が特徴です。かと言って、頼りない訳でもありません。3Cだと浅い、1-1/2Cより少し落ち着いた音が欲しい。また、その辺りの大きさで色んなバックボアを試したい方には丁度良いと思います。


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身体のエネルギー。
身体の力のベクトルって言い換えても良いかな。
息の使い方と身体の使い方、身体の支え、お腹の支え、、、色んな言い方が可能だと思う。

自分の場合は先ず、肺が下に落っこちない様に、下腹からお腹、腰の周りで上半身を支える~横も後ろも上手く支えて、もちろん息を吸う事と連動しながら自然に身体を起こす感覚。身体の外側は極めてリラックスしてる様に見える。内側がしっかりしてる感じ。
ここが緩んでるとハイトーンをコントロールするのに過大なパワーが必要になる。そうなると繊細なコントロールやハイトーンで音色を変えずに音をベンディングする事は非常に大変。これが出来ないとバロックラッパやナチュラル、ピッコロで全体を壊さずにバロック音楽や古典を吹く事が難しくなる。もちろん、ロマン派以降の音楽も難しくなると思うが… 

そして、浮かんだ肺はどの音域でも浮かんだまま。ハイトーンで絞る事も基本的にはしない。もちろん力はエネルギーは増える。でも、身体の中に感じるエネルギーは360°全ての方向にバランスが取れてないと苦しくなるし、下へ繋がらない。下から繋がったハイトーンにもならない。

大抵上手くいかない時は身体の中の力の方向が上の音に向かうにつれて下に圧縮されてる様に感じる。特に喉からお腹の間が詰まる様に感じる事になる。実はそこはフリーで無いとハイトーンをコントロールするバランスを保て無い。響か無い、音程がと言うか音の響が上ずる場合は殆どそこが原因となってると思う。

この身体のエネルギーのバランスを感じ取りトレーニングするのに大きなマウスピースでナチュラルの低音を練習する事がとても有効だと思う。これは同時に喉の使い方、響きの捉え方も要求される。アンブシュアもある意味で一定に保たないと(力で唇に形を強制するのでは無い)、ぼけたエネルギーの無いサウンドにしかならない。

マウスピースが小さくなるとついそこに(唇の力)に頼りがちになり身体のバランスと喉のボジションを感じる事がつかみ難くなると思う。

ハイトーンはどうしたら?って質問には結局ここの部分から説明するしか無くていつも困る。

この感覚を掴むのにマウスピースは身体の準備と楽器を構える準備が終わり、一番最後に唇に乗るってイメージが助けになると思う。

この楽器を構える準備。
意外に出来て無くて、息を吸いながら身体は何とか準備出来ても、自分にとっての本来の身体や呼吸にとって心地良い最適な位置より低くて離れた位置に楽器が有るのに、待ちきれ無くて自分の唇の方をマウスピースへ持って行って身体のバランスが崩れてる場合が少なく無い。

身体のバランスも良くて調子が良い時に、唇からマウスピースを地面と平行に~数cm離してみるとその準備されるべきであろう位置が判る。

吹いている間は唇にちゃんとマウスピースを当ててつつその状態をキープ。楽器の重さを唇にかけ無い様に。そして、身体のエネルギーのバランスも常にとって。

ちなみにバランスが良い状態とは何処かを何処かに固定するので無くて、何処へでも動ける状態であって、人によっては最初は手応えが無い状態かも知れない。

もう少し色々な事に結びつけて書きたいのだが、うーん、全部を繋げて説明しようとすると長くなって解り難くなり誤解も生む気がする…(笑)

でも、、ピンと来る人に伝わるのでは無いかと(笑)

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7/1~2 東京に行ってました。
一番の目的はプライベートな集まりでしたが、少し仕事関係や楽器関係も合わせて。

朝7時過ぎに家を出て昼に東京着。
秋葉原にあるホテルに荷物を預けて、若い演奏家を中心に集まってくれたバロックトランペットを楽しもう会(笑)へ直行。

7名ほど初めての人から経験のある人まで揃い二時間程あまり根を詰めずに楽しいながら有意義な時間を過ごし、その後に自分の使うモダンマウスピースのメーカーの他のモデルを何人かに吹かせてもらい、さらにお茶しながらマジな雑談。

その後は浅草に移り、最初に決まっていた本来の目的の大学の同期の家族を伴う一時帰国に合わせた集りに参加。

平均年齢が50と云う飲み会なのにパワフルだった(笑)時間の流れの不思議を感じた。
自分の中はそんなに進んだ感じは無いし、音楽家中心でその他の職業も自ら切り開いている様なメンバーが殆どで、皆内側も外側も若いし良い意味でそれぞれ男も女も色気が有りエネルギーは若く半端で無かった。

お互いがどんな地位とかそんなの一切関係無くなれるこの仲間は本当に素敵。世界的な演奏家が来て居てもきっと容赦無くバンバン駄目出しするだろうね(笑)あれ?当日は居たっけ?(笑)学生の頃は気が付かなかったな、こう言う未来に。

時間が戻ったと言うより進んでも、あの頃の濃い時間の中で共に過ごした繋がり、空気間は色褪せないと感じた。久々に一切変な気を遣わないあっという間の4時間。

同級生の子供さんとSNSのチャット以外で初めて会えたのも~英語圏なので、話せたのも不思議でいて嬉しい事だった。(英語と云うのが…笑)

酔っ払い完全に出来上がったFがやたら繰り返し永遠リピートで褒めてくれるのに、その場に居た3人ほどで大笑いして、本人からはなんで笑うんだと怒られ、でも笑いが止まら無くて…

いや、でも、そうやって酔っていても言ってくれた事は嬉しかったし、普段、どうしても田舎にいて一人で色んな事を準備して、仕事の時だけ音楽家と会う生活をしてる自分には皆と過し、自分の発信や行動に声をかけて貰う事が大きなエネルギーチャージになった。

同期との再会の為に出かけた事は確かだけど、逆に自分がエネルギーを沢山貰った。一人で歩んでいるとふと自分の歩いている道が本当に良いのか?て不安になる事が少なくない。何か色んな事に追われている時より、何の変化も起こらない静かな時間が続く時が特に。今年は予想していたのだが、その通り静かな時間が続く年となった。これは必然だと思うし、今のこの時間が自分を次に進める為に物凄く貴重な時間でも有る。自分は今までこう言う時間でステップアップして来てるから、周期が何となく判る。

昼間のバロックの会、夜の集り、それぞれから大丈夫だと思えるものを感じる事が出来た。自分が存在してる意味みたいなものも。今月末に行きたかったコンサートが東京で有るのだが、二度は諸事情で厳しく、今回はそちらより人との再会を優先した。これはある見方をすると逆だけど、自分にとっては必然だったと思える。


ホテルに戻ってからは、ぼーっと都会の夜中の風景を眺めながら湯船に浸かり翌日へ~これが出来るだけでこのホテルを選んでる。

翌日は午前中に、また、前日と同じ様にマウスピースを吹かせてもらい、スペアとして探していた物を譲ってもらう。

何本か吹かせてもらう事で、あと少し再調整して貰う方向を再確認出来たし、自分のモデルのキャラクターも再確認出来た。やはり自分には現時点でベスト。

その後、生徒さんの楽器とマウスピースの選定へ。時間をかけて色んなマウスピースで試してみた。面白い事に、いつもは一つのマウスピースでの印象なのだけど、今回は4種類でテストしてみて、微妙に感触が変わる事に気が付いた。先ず、自分の羊マウスピースだと少々楽器の方にストレスが有ってもそれをものともしないので、今までの感覚で選ぶと楽器と同じメーカーのマウスピースと合わせた時にキツかったりする。午前中に譲り受けた物が役に立った。
スペアはもう少し探しておいた方が良いかも知れない。メインは羊からぶれないと思う。ダントツに良い。

選定後はKさんとデュオをしたり、Sさんに会いに行ったりと結局最寄り駅には最終。

今日は身体が疲れでガチガチ。ラッパもイマイチだったが、この先の様子も見えて来たので、それに対応できる様に~今年もバッハの演奏付き3日で1000km越え車移動ってのが確定したし、これからその辺りの予定も埋まりその為に色々な手配もしなくてはならないだろう。こちらの世界が少し拡がってくれないだろうか?(甘いかな~)今年は昨日のダイレクトメールで一つ話が拡がった。

夏のうちに実家の事も次のステップに進めないと。

ラッパ吹きとしては中堅の域をそろそろ外れてしまうわけで、かなりの付加価値が無いと消えて行くのは必然。その為にもこの数年の変化は大切だし、今年前半の内側を育てる時間も必要だった。

旅で得たエネルギーを素に一つギアを上げて進もう。

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たぶん、どこかに既に書いてると思うのだけど、書く時は大抵突然とスイッチが入って一気に書いて、ある程度校正して公開してからあれ?って所を直すので結構記憶から飛ぶのが早い(笑)

先ず構え方と言うか構えた時のベルの位置。

これは人によって変わる。
見栄えが悪いから揃えろ!ってなるとそれがその人の良いバランスを少しづつ壊して行き調子を落とす事が有る。

1. 上の歯が出てる噛み合わせの人はベルが下を向く。

2. 下の歯が出てる人は上を向く。

3. 真っ直ぐな人は真っ直ぐ。

上下を揃える様にってメソッドも有るがそれも程度問題で個人的には歯を揃えようとする顎の力は結構な負荷になるも思う。

また、首を起点にして上を向くか顎を引いて下を向くかでも下顎の自然な位置は動くので~上を向くと後ろに下がるし、下を向くと前に出る~それを、無意識に利用して上下のバランスを取っている事がある。
因みに僕は後者で少し下を向いて下の歯を少しだけ前に出すバランスを身体が勝手に取る。これを見栄えや上部の知識で矯正すると身体全体の力のバランスが崩れて調子を失う事が有る。僕は身体のシステムの理論は解らないが、経験上その人が上手くバランスを掴んでいるか否かは判る様でレッスンでもそこはその人が力をロスしないで使える様に少しだけ微調整する。



少し、話しが逸れるが、

A. 穴の無いナチュラルトランペットを片手で構える、
B. 四つ孔のバロックトランペットを構える、
C. 三つ孔のバロックトランペットを構える

だとAが一番ベルが高くなり B、Cと下がる。これを同じ高さ… 演奏するのにその不快感と不安定~これはもちろん音に出るし調子も悪くするかもしれ無いが、それを容認するならOK。
でも、音を基準にするならナンセンス。
僕は4孔だと身体に、特に首、背骨に負担が来るのという事が3孔にした理由の一つでもある。
ただ、4孔の方が孔に頼る事が出来て、現実に使わなくてもこれが使える安心感はハイCキーと同じでかなり大きいので3孔から4孔に移る演奏家も少なく無い~現代の様にミスを減らさなくてはなら無い現状では仕方ない面も有るかな…
ある大御所は4孔の音をはっきりと嫌いだと言われたが。。
個人的には外見以外の三つ孔の構造の方が「元々」はナチュラルトランペットや一つ孔のバロックトランペットに近くて音のニュアンスはナチュラルに違いと思っている。(これは管の太さやベルの厚さなど、現在では両方の違いは見た目と孔の数になりつつ有るけど、まだ、四つ孔の方がモダン楽器に近い物が多い。孔の数が多い方がミスを消すのは楽~これは両方吹いてはっきりと感じてる事だし、欧州の仲間も四つ孔の方が楽だよって勧めるのも確か。)

さて、話を戻して顔や唇に対する楽器の角度、そして、それの大元の身体の姿勢にはそれぞれの理由が有って、それを動かすにはちゃんと分析が要る。それを見た目や聞きかじりの知識、数度の短いレッスン経験から他人を指摘するのはアンブシュアについて下手なアドバイスをすると同じ位に危険な事である事は広まって欲しいと思う。


そして持ち方。
どんな持ち方でも良いが(笑)、握りしめず軽く支える、左手で持つなら左手が中心でリラックスしつつ楽器の重さをぶれずに支えられる手の使い方を探す事が大事。ハイトーンで必要なプレスのコントロールが出来る事も必要。持つと言うより支えると言うのが正解だと思う。
因みに手を握り締めると唇でも音を掴み始める。

最近のレッスンとあるところの書き込みを読んで思った事。こう言うのってコメントにすると誤解を生んだり、不愉快にさせてしまう。自分の考えの一つとして自分のブログに。


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本日は昼からレッスン。

最近はこれが専門的なレッスン!って感じからすっかり離れている気がする。人によっては半分位声で歌ってもらったり。
(声を出す事が恥ずかしかったり、気持ちが乗ら無い感じを受けたらやらない。でも、そこが一番の問題と感じた時は最重点とする~ソルフェージュ、音を感じ無い練習は有り得ない)

自分も十代の途中から二十代の前半までは奏法を特別な事として捉えて居たのだけど、よく考えたらとても自然な事に立ち戻りそこを深めて行く事の方が遥かに大切で、確実で、副作用も無いと行き当たったからもある。内容はもう何回も書き記している通り。


楽器を始めてから間も無かったり、中学、高校生まではやはり "自然に音が出る事" (出す事で無く、出る事)、そして "シンプルなメロディーや音階がスムーズに吹ける事" がその先 生涯の友として楽器を楽しむ為に欠かせ無いと僕は信じている。

だからバジングもシラブルも触れ無い。
(バジングはどうしても音を出そうとして唇で音を掴もうとしたり、舌の位置は自然に変わる~喉からの変化での結果であると考えて居るので)
音は頭の中で鳴って自然な呼吸の上に適度な唇のフォーム、そして喉が歌う状態になれば、楽器とマウスピースが唇の振動を導いてくれる。リップスラーは時期が来たら、ちょっとしたコツで自然に出来ちゃうし、出来無いと言うことは未だその時期では無いと言うこと。簡単に出来るようになってからで無いと返って力がこもっちゃう。

自然な呼吸と歌そのものが有れば良い。
バジングやシラブル、それらの方法で上手くいってる人には何も言わないし否定もしない。
でも、それで上手く行かない人にはそれ以外の選択肢が有るのだと知って欲しい。

僕がそうなので。
これはとっても大事な事だと思う。
方法が大事なので無く出てくる音や音楽が大事であって、上手く機能しないのに一つのやり方に当てはめてしまうのはとても危険だという事を。
それがどんなに優秀なメソッドでも変わりは無い。

相談してもらえれば幾らでも答えます。
ただ、レッスンを受けてくださいね、出来るまで帰しませんから~(笑)適当な感じだとはっきりと意見が出せない。お互いが真剣になる為にレッスンっていう形態は大事だと思います。僕も初対面の大御所に自ら英語のメールを書いてレッスンを受けて自分の全てをぶつけました。
子供は集中力や送り迎えの問題から時間を大切にしますが、大人の方はマジにその時のポイントが出来るまで帰しません。生徒さんはご存知の通り。怒鳴りも怒りもしませんが、、耳障りの良いアドバイスだけでも終わりません。




コンクールを否定はしない。自分もお手伝いをしてる。でも、先ずは音楽が有ってその上で向上する為の手段だと思う。コンクールが最終目標なんて寂し過ぎる。。
その音楽をする為に必要な技術を練習するし、それらに辿り着く為に基礎を重視する。

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