呼吸と身体とアンブシュアと… 音とコントロールの為に | HARUのブログ

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ラッパの事、普段の事、色々。

これは自分がラッパを吹く上で身体上では疑いも無いある意味一番大切な感覚。

息の吸い方の説明に吐ききれば吸えるってよく説明されるのだけど、吐ききろうとして、本当に限界まで吐けば身体が有無を言わさず無理やり吸わせる。
吐ききって止められるなら未だ未だ余裕があるという事で、本当に限界近くまで吐いたら窒息寸前から生還するように息を身体が吸う。でも、それは楽器の演奏には使えない。。

まあ、ある程度吐いてリラックスすれば吸おうと頑張らなくても自然に入るって事を言ってるのだと思うのだけど。

逆に目一杯吸ったらこれは身体の緊張を招くしコントロールが難しい。
(実際の演奏時にでは無くて、目一杯吸うトレーニングは役に立つと思う)

息を上手く吸えれば自然に息は身体の外に出ようとするのでそれをサポートすれば良い。
そして、ある程度無くなったら自然に入るのを利用して吸う。吸う時に身体を自然に上手く起こしてあげれば息は自然に入ってくるので、それを利用して吸えば楽に吸える。

僕個人の感覚では身体が起きる状態、反るわけでは無いが自然と背筋が伸びて、少し反った感覚に近くなる状態がベスト。
リラックスして下の方に息が入ったと感じる感覚より肺・胸は空中に浮かぶ感覚の状態。

その浮かんだ状態を意図的に持ち上げるのでも無く、下に落とすのでも無く、絞りこむのでも無く、ただキープされている時~呼吸は吸い過ぎでも無くて、吐き過ぎでも無い(吐き過ぎて吸った状態から唇などに負担をかけ無いで演奏するのは極めて困難)40~80%位を行ったり来たりしてるのが一番楽器のコントロールが楽な状態。
40%より低くなる様に吐いてしまうと次に楽器を上手く吹く為に吸うのが難しい。
身体に負担がかかる。

ここで肺が宙に浮かんで無いとハイトーンを柔らかく響く豊かな音で鳴らすのは無理だと思うし、中低音も広い空間を鳴らす様なサウンドは得られ無いと思う。
自分の近くでしか鳴らない。

理屈は解らないし、実は、今はそこを求める必要性をあまり感じては居ない。バロックなどを中心に演奏する中で経験的に一番楽に、安定感を持って、身体や唇に負担をかけないでハイパートを演奏出来るバランスがそうだったという事。

実はこの状態だと下の方も悪い意味で響きの広がったサウンドにならずにペダルトーンの方へ繋がる感覚が有る。低音ほど身体の支えは必要になるし、支えてなければ芯のある存在感の有る音にはならない。上も同じ。

緩んでしまうと中音域中心で、下も締まりが無い音になり、上は簡単にバテる。第一繋がら無い。ある程度の力を持ってる人が探し求めていたら、段々出来るというよりある瞬間にフッと繋がる感覚を得られると思う。

この身体の感覚は、歌う感覚で楽器をコントロールする事やアンブシュアを研ぎ澄ます事にも繋がって居て切り離せない。

マウスピースを唇に乗せる感覚とも結び付いている。
実はこのマウスピースを唇に乗せる時の唇のセンサーが、マウスピースを変えた事で狂ってしまって居て調子を取り戻せなかった。身体全体がアンバランスに感じたし、マウスピースから本来の空気を鳴らすサウンドを引き出せなかった。普段はレッスンでアンブシュアに触れる事は殆ど無いのだけど、今回は自分の上でアンブシュアを研ぎ澄ます事を意識して、マウスピースを感じるセンサーを調整する事で身体全体のバランスも楽器のコントロールも取り戻した。歌う事にアンブシュアが自然と反応する事を取り戻した。

これが有ると大きなバロックマウスピースからピッコロまでが一つのライン上に繋がる。

つい最近、調子の上がら無い中で大きなバロックマウスピースから始めて居た期間が有って、その間はバロックラッパの調子を中心に取り戻していた。その時にナチュラルを大きなマウスピースで吹いた動画をFBに上げたら仏の名手の一人から、高い音域が良いサウンドしてるじゃん的なコメントが有った。ちゃんと鳴ってれば伝わるものなんだと感じた。
昨日辺りからその感覚がモダンの上でも取り戻せて全てが久々に一つのライン上に乗った感じがしている。

とても高精度を要求して来るマウスピースでこれをキープするのは、ある意味、未だ神経の集中は必要だけどかなり良い感覚になりつつ有る。

自分への覚書も含めたBlog

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