35歳年上の夫は師匠でエイリアン!  -3ページ目

35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

【夫】台湾人 × 【妻】日本人

国際結婚? いえ、惑際結婚ですから!

気がつけば2男1女。

あの男を見ていると、とても同じ人類だとは思えない。
漢方薬を水なしで飲めるなんて
一体どんな味覚をしてるんだ、あのおっさんは。

 

 

 

 

 

まるで、大きな保育園児だな...

 

 

 

これが、今回の一件の後、

父に対して私が抱いた

正直な気持ち。

 

 

 

自宅に戻った私は、

部屋の電気をつける

気にもなれなかった。

 

 

暗いままの部屋で

なんとなく

お昼ご飯を済ませ。

 

 

その後。

 

買い物に

出かけねばならず。

 

 

お店に着いて

車を降りたものの。

 

腰から下が重くて、

普段通りに両足が

上がらない。

 

床の上を擦るほどの高さで、

サンダルを滑らせながら歩く。

 

半ば腰が抜けたような

感覚だった。

 

 

 

 

 

はあ...

 

 

 

 

 

買い物中、

何度もため息が出た。

 

 

 

 

 

親子って、

何なんだろう。

 

 

 

 

父と私の関係を

私の側から輪にしてみると。

 

 

 

親なんだから

親子なんだし

 

 

 

恐らく。

 

輪の中にある大元の

感情はこのふたつ。

 

 

そして。

 

この輪の外で衛星のように

寄り添ってくれているのは、

きっと、理性。

 

 

輪がプールだとすれば、

この衛星は監視員。

 

 

プールサイドで

いつも見守ってくれている。

 

情に溺れないようにと。

流されないようにと。

 

 

 

 

 

 

「ヤマアラシのジレンマ」を

ご存知だろうか。

 

 

寒い冬の日。

 

2匹のヤマアラシが、

暖め合おうと体を寄せるものの、

体のトゲが互いを刺してしまう。

 

痛いので体を離すと、

今度は寒さに耐えられない。

 

2匹は近づいたり、

離れたりを繰り返しながら、

 

ついに互いに傷付けずに済み、

暖め合うことができる距離を発見し、

その距離を保ち続ける。

 

 

 

ブラボー。

ヤマアラシ。

 

 

 

 

父には、

父の人生がある。

 

尊重されて然るべき。

 

 

そして。

 

私にも、

私の人生がある。

 

 

 

たとえ

相手が誰であれ。

 

たとえ

どんな関係であれ。

 

適度な距離が

必要なのだ。

 

心理的にも。

物理的にも。

 

踏み込まない一線と、

踏み込ませない一線が。

 

 

 

 

心のどこかに、ヤマアラシが

いてくれたお陰だろうか。

 

 

今回のことで、私の感情が

爆発することはなかった。

 

 

 

きっと。

 

プールサイドで、ヤマアラシが

私を羽交い絞めにして、

必死に止めてくれたに違いない。

 

 

 

 

 

「やめろー。今プールに飛び込むなー。

ずぶ濡れになるぞー。溺れるぞー」

 

 

 

 

 

こう諫めながら。

 

 

 

 

実際、今まで。

 

父に向かって

まくし立てたところで、

うまくいった試しはなかった。

 

それこそ、

ただの一度も。

 

関係がぎくしゃくして、

感情が拗れただけだった。

 

 

 

 

 

検査バックレて

うちで素麺食べたいのなら、

それが父の人生。

 

 

 

私は私で。

 

ヤマアラシに相談しながら、

自分の立場を決めればいい。

 

感情の持って行き所も。

 

 

 

 

ま。

そうは言っても。

 

半ば腰砕けたけどね。

 

 

 

 

いや、それにしても。

 

半世紀もこの世で

生きてると。

 

 

色々あるわー。

 

 

 

 

 

 

 

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