突然死を招く病気には、1.熱中症や2.脳卒中・心疾患や3.コロナがあります。
今日は、119番が必要な、この夏、必須の3つを順に説明します。
1.熱中症
連日の猛暑が伝えられていますが、熱中症の初期症状が、脱水症です。
東京では、熱中症で緊急搬送される人が1日100人を超えています。
正しい知識がないと、新型コロナより脅威になります。
近年の異常気象を証明するように、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、
8月9日、産業革命前と比べた世界の気温が、人間活動により、さらに
2021~2040年に1.5℃上昇する予測を公表しました。(8月10日日経新聞より)
たった3年前で予測変更で、10年早まってます。
地球温暖化とは、大気中にある二酸化炭素(CO2)やメタン、フロン
などの温室効果ガスが工業化で増え過ぎ、宇宙に逃げようとしていた熱が
地表にたまりすぎることで、気温が上昇したり、地球全体の気候が変化することです。
現在までに、世界の平均気温は産業革命前よりもすでに1℃近く上昇しています。
毎年のように異常気象による河川の氾濫や土砂災害、上空気流の乱れが多発しており、
この先1.5度、2度と気温が上昇していくと自然災害の深刻化が心配されます。
身近な社会生活でも、「持続可能な発展」を目指しましょう。
A:暑熱や洪水など異常気象による被害が増加
B:サンゴ礁の死滅・北極の溶解から有毒菌の放散・マラリア等熱帯感染症拡大
C:作物の生産高が急激に減少
D:利用可能な水の減少
E:生物多様性の損失
F:氷床消失による海面水位上昇
G:多くの種の絶滅、世界の食糧生産危機⇒人類存続の危機
世界各地で起こる自然災害を増やす地球温暖化を抑えるには、8日、
二酸化炭素CO2排出を実質ゼロにする必要があるとIPCCは明記しました。
次の10年が決定的に重要だと言われています。
イタリアでは、12日、48.8℃の熱波で、山火事が止まりません。
東京五輪でも高温を理由にたびたび競技時間が変更されましたね。
●今も、同じところに活発な前線が長く停滞し、危険な記録的大雨が1週間も続きます。
前線が、大陸と太平洋の高気圧にサンドイッチにされて、身動きできない真夏状態です。
全国レベルで、線状降水帯が発生しており、甚大な災害が発生しており、最新情報を!
●雨の日は、自宅で、まのちゃんの体ほぐしチャンネルが、適度で効果あるよ!
話が大きくなりましたが、大元は偏西風の蛇行であり、全部、地球温暖化につながっています。
ここでは、目の前の熱中症に話を絞りましょう。
●熱中症のサインと対処法
暑すぎて外気温近くに体温がなると、うまく体熱を逃せなくなり、
大量の汗をかき、水分や塩分が失われる脱水症状が起こり、発汗不能になり、熱中症につながります。
気温や湿度が高く、照り返しの強い日に、ふらついている人がいたら、声をかけ、涼しい所へ移動します。
重度Iなら、呼びかけて反応を見、水分と塩分を補給します。
II度はさらに、衣服をゆるめ、太い血管が通る首筋・太もも付け根・脇の下を、ペットボトルや氷で冷やします。
I,IIで改善しない場合やIIIならすぐ119番します。
脱水症状は、胃腸炎やインフルエンザ、コロナによる下血・下痢・嘔吐もあり、
臓器への血流が維持できなくなり、最悪、腎不全・肝不全になります。
認知症だったら、脳への血流不足で、認知機能は悪化します。
肌のトラブル、膀胱炎、尿路結石・口臭・歯周病にもつながります。
脱水時の水分・塩分の補給に経口補給液があります。けれども、
「喉乾いた」「汗かいた」「素早く水分補給するために経口補給液でも飲んどくか」は誤りです。
経口補水液は、脱水症状専用で、「水」「塩分」「ナトリウム・カリウム電解質」「ブドウ糖」からできており、
点滴処置代わりに開発されたものです。
健康な状態で飲んでも栄養補給効果は期待できず、塩分の過剰摂取になります。
日常、日本人は、WHOの塩分推奨摂取日量5gの倍の10gも、塩分摂取をすでにしています。
大塚製薬のOS-1のホームページにも
「脱水症状でない方が、普段の水分補給として使用するものではありません」と明記され、
肥満、高血圧や腎臓病、糖尿病の人は、ナトリウム・カリウムが容態を悪化させると明記されています。
熱中症の予防には、環境省HPにある通り、気温・湿度が高く、風が弱く、急に暑くなった時に、
暑さに3~4日慣れてない人や体調の悪い人、持病のある人、肥満者、高齢者・幼児が特に注意です。
湿度が80%以上あると、気温が25℃以下でも、発汗しくくなり、熱中症への危険が高くなります。
「熱中症×コロナ感染防止」には、屋外で人と2m以上離れている場合なら、熱を逃すため、マスクをはずしましょう。
(上は環境省と厚労省の合同ポスターです)
マスク着用時は、激しい運動は避け、「のどが渇いていなくても」こまめに水分補給をしましょう。
これは、ジムでも頻繁に館内放送されています。
1日2Lを目安に1時間ごとにコップ1杯は飲みましょう。(ちゃちょの6月24日ブログ「お水をうまく飲んでやせよう」参照)
日傘・帽子・涼しい服装・日陰利用・こまめな休憩・暑いときは無理しないことも忘れずに。
室内でも夜間でも熱中症になります。高齢者は温度差・湿度差に鈍くなっています。
エアコン使用中もこまめに換気しましょう。(エアコンには、外との換気機能はついていません)。
熱帯夜もあり、エアコンは一晩中、つけておいた方がいいです。(ちゃちょの7月29日ブログ「ぐっすり眠れてますか?」参照
地面に近いほど、アスファルトからの輻射熱でさらに5℃以上高くなるため、車いす、幼児、ペットは特に注意が必要です。
都心ではアスファルトが溶けて、地面は50℃近くになっており、靴底が粘って、はがれることがあります。
日頃から暑さに備えた体づくりと体調管理をしましょう。
無理のない範囲で、ややきついと感じる程度に毎日20~30分程度、早朝散歩や運動、ストレッチ、家事をします。
●雨の日は、自宅で、まのちゃんの体ほぐしチャンネルは、適度な運動量で効果あるよ。
基礎的な免疫力や体力は地道に自分でつけるしかないのです。(ちゃちょの7月15日ブログ「【汗だく】6分のランジと7種4分で腹の脂肪を取る」&7月1日「夏が来る、代謝を上げて腹の脂肪を取る!」参照)
また、食事面からも、基礎疾患の元となる肥満を避けられます。(ちゃちょのの7月22日ブログ「食べ物の差で、健康的に痩せる!」参照)。この点、ちゃちょの最近のブログは、食事、運動、栄養面の生活ヒントの宝庫です。
他にも役立つ記事がたくさん、あります。スクロールして相互参照して、見てね!
毎朝など定時に、体温、体重をチェックしましょう。
酷暑ですから、体調が悪いときは、無理せず自宅で静養する勇気も必要です。
一般的に31℃を超えると、熱中症を引き起こしやすくなると言われています。
2.もう1つの119番は、、夏場の脳卒中と心筋梗塞
もう1つ注意なのが、暑い夏場に多い脳卒中や心疾患です。
上のように、Face笑う口角が下がる、Arm両腕を伸ばすと片方が下がる、Speechろれつが回らない、Time経過計測し、一刻も早く119番。
FASTと言い、半身のしびれや麻痺が1つでも当てはまれば、脳卒中を疑いましょう。
tPAという血栓溶解剤を発症3時間内に血管に流しこむ手術が必要です、時間との戦いです。
前触れ発作でも1~2日中に脳梗塞を起こします。迷ったら#7119です。
速やかに救急病院を受診しましょう。
胸の締め付けられるような痛みなら、血液の通りが狭くなっている狭心症で、
さらに心臓の一部が壊死すれば、心筋梗塞です。
突然意識を失う不整脈も、心臓の拍動が乱れる心室細動が疑われます。一刻も早く119番しましょう。
●緊急蘇生・胸部圧迫
救急車が現場に到着するまでは、平均8.5分かかります。
心肺停止の場合、1分経過するごとに生存率は、7~10%低下します。
それまで、倒れた人の肩をたたいて、意識がなければ、その人が中心になり、
「あなたはAEDを」「あなたは119番を」と指さし、分担を明確に確認します。
胸とお腹の動きがなければ、アゴを上に引いて、「気道確保」します。
そのうえで、AEDや救急車が来るまで、相手の胸の中央に両手の甲を合わせて乗せ、
1分間に100回ペースで、5cmへこむ強さでどんどん圧迫します。
「もしもし、カメよ、カメさんよ」の歌のペースです。手の甲は離しません。
肋骨が1~2本折れても、免責されます。疲れてきたら、複数の人で交代します。
最近は、人工呼吸を行うより、胸骨圧迫を続けた方が、AEDも効きやすいことがわかっています。
AEDは、流れる指示に従って電極パッドを当て、電気ショックを通電するだけです。
スマホで調べれば、近くの駅やコンビニにあります。
3,新型コロナウイルスも119番
新型コロナウイルスの感染者が過去最高を更新し続けて拡大し続けています。
沖縄・東京では、重症患者病床は8割前後、もう埋まっています。
自宅療養を余儀なくされている人も、この1か月で17倍に増えています。
悪化すれば119番です。
東京では、自宅療養を強いられている陽性者が、酸素飽和度が90を割り、容態が急変し、
119番でも緊急搬送先を120か所以上も、施設が満室で、6時間たらい回しされる例も出ました。
ちゃちょの裏の方も、新型コロナで亡くなりました。他人事では、ありません。
今、都内の自宅療養者は、2万人を超え、重症患者の増加も止まりません。
また、全国の毎日の新規感染者も2万人を超えました。
東京の新規感染者は、あっけなく毎日5000人を超えるレベルに達しました。
本来受けられる医療が受けられない状況になっています。大規模災害と同じレベルです。
自宅療養の注意点は、
①増加している家庭内感染を防ぐ(保健所からの毎日連絡、部屋分け、共にマスク、換気、消毒、
ゴミ密封廃棄など、厚労省のhttps://www.mhlw.go.jp/content/000657892.pdに、必須8項目が出ています)
②一人暮らしは誰かに連絡しておき、解熱剤や食料を用意しておく
③肺炎悪化を酸素飽和度パルスオキシメータで90以下を見逃さない
感染者の70%超が50歳以下です。60%が40~50代です。
1.5倍強いデルタ株に、すでに関東圏は95%、関西でも80%置き換わっています。
不要不急の外出、お盆帰省や夏休みの遠出は避け、予防レベルも上げましょう。
東京では人流を、7月上旬の緊急事態宣言時からの半減が、12日、提言されました。
宣言後、人流減は、1割止まりです。賢くすごしましょう。
●正しくマスクをする(鼻と口を覆う。隙間をなくす)
●マスクをした上で、十分な距離を取る。
●会食は少人数、短時間、普段からいる人と(換気もしっかり)。
●大声は避ける。
●デパ地下・モール・帰省への強力な抑制。
たった29のSNS投稿からワクチン誤情報が拡散し、
若い世代でワクチンを打たない人も増えています。
「不妊や流産に繋がる」「打てば周りにまき散らし、自分も死ぬ」と
言った科学的根拠のない、ゆゆしき、パンデミックです。
●かかりつけ医(開業医)では、まず75歳以上、65歳以上が打ったとき、
「うちの息子夫婦や孫も、お願いします」と言うと、予定が空いていたり、
1瓶6回分に余りが出た時、融通を聞かせて、20代でも打たせてもらった
例を、皆のブログでも、ちゃちょの近所でも、聞きましたよ!
友達の友達も、友達と言うコネが効くようです。(東京・練馬の場合)
●「こびナビ」などの、信頼できる質の高い情報を発信している、
良心的な医師グループのサイトも、読みましょう!!
●不安だからと言って、極端な口コミやスマホの(読者の好きな、同じような
情報ばかりを流す機能)「フィルターバブル」に取り込まれないように。
文鳥さんは、ちゃちょのあまりに真剣にパソコンを打っている姿を心配し、
肩から降りてきて、手の中にスポッと入って背中をなぜさせてくれました。
本能的に、人間に危機が迫っていることを、慰めてくれているんだね。
5月20日のブログで紹介した下草「クラピアk7」は、小さな7㎝四方
の苗から、元気に芝一面を覆ってくれました!これから残暑が
収まれば隙間に出てきた雑草を抜いて、1日かけてきれいにします。
沖縄のあばしゴーヤも小さな黄色の花から一気にぷくぷくの
ぼってりした実になりました。チャンプルーにする食べ頃です。
待てば海路の日和かな。
ゴーヤを植えたテラスの箇所は、まるで緑のカーテンです。
こういうときこそ、心に潤いを。相手に感謝を。
朝顔「ヘブンリ―」ブルーも、きれいに咲きました。
ワクチン接種が加速し、いつか、「天国の」笑顔を取り戻したいですね。
皆、元気で賢く自分を守ってね。じゃ、またね。