こんにちは。
こもれびの部屋 かわのみどりです。
こもれびの部屋のSNSでは
図書ルームの本の
ご紹介をよくしているのですが
(本が好きな方、ぜひつながってくださいね♡)
今日は大尊敬する
河合隼雄さんのこの本を紹介しました。
誕生から思春期までの
子育て中の親からの悩み、問いかけに
河合隼雄さんが、まるで
そこに座っているかのような
気軽な関西弁で答えてくれている内容なのですが
この本の特徴は
「こうだから、こうしたらいいです」
「こんな問題が起きました。」→「それは、〇〇のせいです」
なんて単純な答えやハウツーではなく
もっと広く深くいろんな方向から、
人のこころや社会の構造について伝えてくださること。
何度読んでも
いろんな気付きがあること。
今回、印象に残って
シェアしたいなと思ったのは
子どもの育ちを
数字や、人と比較してみるのは
あまり意味がなくて
自分で感じ、考えてみる
人間のこころの発達はある程度は段階的だが、もっと自由でジグザグに進行するものだ。このことを心得ていないと、自分の子どもが、標準から外れているように感じて不安になるひとが多い。
そうも日本人は、このような「標準病」にかかっている人が多くそのために無用な心配をしたり、標準の押し付けをして、ごどもの個性を壊していることが多い。もっとゆったり構えることが必要である。(はじめにより)
もし、親が自分も個性的に生きようと思うんだったら、子どもの個性がわかっているはずです。つまり、本気になって自分を生かそうと思ったら、どうしても子どもの個性についても考えざるをえないはずなんです。それを適当にさぼっている人が多い。(P132)
どうも、みんな理屈を知って、理屈によってやろうとしすぎていますね。なんか頭でっかちになっていて、感情が出てきても、ここでこういったらいけないんじゃないかなどと頭で考えて、感情を抑えて、本に書いてあるような方法で子育てしようとしている。
そうじゃなくて、手放しで、「わー、おもしろい」とか「こんちくしょう!」とか、子育てはそれでいいんです。ほんとうはそれでだいじょうぶなんですよ。
子育てが思い通りにいかないと、「自分が悪い」と罪悪感を持つ人がいるけれど、そんなことはおかしいんで、どんなよい親でも、どんなよい子でも、思うようにならない時期というのは必ずあるわけです。ぼくなんかは、思い通りにならないことこそ本当におもしろいことだと思っているんです。というよりも、ほんとは、思うようにならないことほどすごいことはないんですよ。それこそが人生、それでこその人の個性が生きるわけですから。(P66)
これって、子どもだけでなく
大人になった自分自身にも
いえることじゃないかなーと思います。
それが「正しいか」「普通か」より
自分の感覚をちゃんと感じてみること。
思い通りにならないことを
楽しんでみること。
(いただいたカメパン。がかわいすぎて食べられない)
そんな風に味わって
いけるといいですよね♪
興味がある方はぜひ、
手にとってみてくださいね。
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