こどものお受験に関して関心がある方は、

お受験対策として「年中行事を大切にする」ことの重要性が強調されていることをご存知かと思います。


もちろん、

年中行事を大切にしている=きちんとした家庭である

という理解があってのことなのでしょうが、

では、どうしてこのような理解が成立するのか?について考えたことはあるでしょうか?


年中行事に取り組むことで、

   日本の伝統を重んじ、

   先人の知恵に触れ畏敬の念を抱き、

   自分のルーツを誇りに思う。


これは自己確立にとても大切なことであり、

このような思考を持って子育てしている家庭はきちんとした家庭であることは当然であるのですが、


年中行事というのは、

「毎年決まった日に同じことが行われるもの」であるという視点も忘れてはならないと思います。


       

人の人生は螺旋状に同じ型が繰り返され、

同じ型とはいえ、目線を変えてのその型の経験は自分の次元を上げ、

その繰り返しにより人は成長をしていく、

…と算命学では説かれています。


こんなことをいきなり言われてもチンプンカンプンだと言う方が多いかなと思いますが、

年中行事というのはこれを理解するためのよい例です。


毎年お決まりのことをしているけれど、それに参加している人は確実に年齢を重ねていて、

同じものを見ていても見る視点が変わっていたり、

同じことをしていてもその感じ方は変わっている。

そのような変化が成長である、と言えば伝わるでしょうか。



そして、さらに人の人生に当てはめて考えれば、

自分の人生に年中行事に似た型を見いだし、

螺旋を上がる感覚を掴めていれば、

人は速やかに成長していく

…ということ。



つまり、別の角度から言えば、

毎年同じ時期に同じことが行われる年中行事は人の成長の礎になるものであるとも言えます。



お受験を実施している学校やお受験対策のお教室が

そこまで踏まえた上で年中行事の大切さを強調しているのかどうかは私には分かりませんが、

お受験するしないに関わらず、年中行事というのは子育てには確実にプラスになるものだと思います。



綿々と続くものには深い意味や価値があるもの。

日本の強みは、

長く歴史を重ねてきていることとその中で蓄積されてきた先人の知恵にあると思います。