新型コロナがここまで大きな騒動になるとは思わなんだ。
対岸の火事で終わると思ってたんだがなあ……
たぶん多くの人がそう思ってるよね。
でまあ、こういう時には旧約聖書『詩編』91編を読むといいです。
神は私たちの魂シェルター。
疫病など、あらゆる災厄から守ってくださるという内容。
91編の冒頭2節はこうです。
いと高き神のもとに身を寄せて隠れ
全能の神の陰に宿る人よ （１）
主に申し上げよ
「わたしの避けどころ、砦
わたしの神、依り頼む方」と。 （２）
――旧約聖書 『詩編』 91編1-2節
しかし、今回あらためて詩編91編を読んでいて、気がつきました。
新共同訳と、口語訳では、3節の内容が異なるんですね。
【新共同訳】
神はあなたを救い出してくださる
仕掛けられた罠から、陥れる言葉から。
【口語訳】
主はあなたをかりゅうどのわなと、
恐ろしい疫病から助け出されるからである。
――旧約聖書 『詩編』 91編3節
「陥れる言葉」か、「恐ろしい疫病」か。
たぶん原文のヘブライ語では、
どちらとも解釈できる単語が使われてるのでしょうね。
新改訳2017→「破滅をもたらす疫病」。
新共同訳の改訂版「聖書協会共同訳」→「死に至る疫病」に改訳されてる。
英語NRSVは「the deadly pestilence」……なるほど。
【pestilence】
（１） 悪疫、ペスト、流行病
（２） 害毒、害悪
神はあなたを救い出してくださる。
狩人の罠と、致命的な pestilence から。
新型コロナは、肉体限定の病ですね。
魂を害する力はまったくありません。
やはり、本当に致命的で恐ろしい疫病は、細菌やウイルスではないですね。
魂から生気を奪う言葉、悪習、間違った観念など、
人間から発生した悪しきもの ＝ 「罪」こそが、致命的な悪疫だと思います。
（関連） 悪性の伝染病を癒して救うキリスト
聖書用語の「罪」は、「神の道から外れている」という意味です。
前回にも書いたけど、占い、スピリチュアル、自己啓発は、
まことの神の道から外れているから「罪」となる。
（前回） 主なる神は生きておられる。……占い、スピ、自己啓発は虚しいオモチャ。
↑スピリチュアル病に飲み込まれて、ここにとどまり続けると、
自分は特別な人間だというエゴが肥大して魂がどんどん病む。
自分こそが世界を救う救世主だというメシア・コンプレックスの虜になる。
スピリチュアルの間違い、あるいは不完全さを認めて、
まことの神を求める通過地点として通り抜ければ大丈夫。
罪の道から別れるか、とどまるか。
二択です。
二股はできません。
憂き世をば 今ぞ別るる とどまらむ 名をば糺すの神にまかせて
――紫式部 『源氏物語』 （糺す＝正す）
いかにして いかに知らまし 偽りを 空に糺の神なかりせば
――中宮定子 『枕草子』
（参考） 何に対して素直であるべきなのか。ナオ（直）とマガ（曲、禍）。
（賀茂御祖神社参道 糺の森）
神は私たちの罪を罰するのではなく、
罪の縄目から救いたいと願っておられますから。
そのために、私たちの目を覚まさせるために、やむなく災いをくだすことはある……
旧約聖書にばんばん出てくる神罰の理由は、すべてこれ。
神ヤハウェが短気で癇癪もちの暴君だからではないです。
人間を罰するのが目的じゃなくて、正しい道を示すのが目的。
彼らに言いなさい。
わたしは生きている、と主なる神は言われる。
わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。
むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。
立ち帰れ、立ち帰れ、お前たちの悪しき道から。
イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。
――旧約聖書 『エゼキエル書』 33章11節
主なる神よ、世界に蔓延する悪疫から、私たちをお救いください。
死に至る思考停止病、責任転嫁病から、私たちをお守りください。
主なる神よ、私たちの魂を惑わす悪魔の呪詛を切り伏せ、
私たちをお救いください。
↑この類の呪詛は、すべて「神剣インシャーアッラー」で瞬殺できます。
インシャーアッラー（神の御心のままに）。
幸も不幸も「本人の自己責任」ではなく、
神様の采配によって、そういうことになっている。
だから己の無力を素直に認めて、
神に救いを求めればよいのです。
神の言葉は生きており、力を発揮し、
どんな両刃の剣よりも鋭く、
精神と霊、関節と骨髄とを切り離すほどに刺し通して、
心の思いや考えを見分けることができる
――新約聖書 『ヘブライ人への手紙』 4章12節
主なる神よ、
人間に見栄えよく、人間の耳に心地よいスピリチュアル病という悪疫からも、
私たちをお守りください、お救いください。
そしてまあ、世間を騒がせている新型コロナについては……
私には何もできることがありませんから。
現場の実務者に、余計な負担をかけないこと。
これが今の私にできる最善ですね。
行政、医療現場、ライフラインなど、
最前線で尽力されている方々へのご加護を祈りながら、
私は神の砦にひきこもって心身を整えることに専念いたします。
さあ、わが民よ、部屋に入れ。
戸を堅く閉ざせ。
しばらくの間、隠れよ
激しい憤りが過ぎ去るまで。
――旧約聖書 『イザヤ書』 26章20節
ああ、そうだ、我が主イエスキリストよ。
私の中二病は治さないでください。
けっこう気に入ってるんで。
でもインシャーアッラー。
私の想いではなく、神の御心が成りますように。
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