不登校・引きこもり改善カウンセラーの田中勝悟です。

 

前回、不登校の原因について

1) 独特の感性、感受性の高さ

2) 思春期になって自我が出ること

3) 感受性と付き合うための強さがないこと

 

の3つを上げました。

 

今回は、不登校の原因の一つである、独特の感性、感受性の高さについてお話をしたいと思います。

 

 

不登校は繊細な子どもが非常に多い。

不登校の子どもは非常に繊細です。

 

このことをまずは覚えておきましょう。

 

不登校の子どもの多くは「学校に行くとなんだか自分じゃいられなくなる」と訴えます。

この訴えは、大人だと理解するのが非常に難しいですよね。

 

特に不登校を経験したことがない人だと、「何を言っているんだ?」とちんぷんかんぷんです。

 

しかし、この訴えこそが、この子が学校に行けない原因でもあります。

 

例えば、学校では友達ともうまくやれていて、何のトラブルもいじめも問題もなかった子が、ある日急に腹痛を訴えました。

 

その日は学校に休ませますが、次の日もその次の日も学校に行こうとしません。

だんだんと「この子は怠けているだけじゃないのか?」と考えたくなります。

 

学校では問題もなく、普通に過ごしていた子が、ある日急に不登校になる。

 

親や教師から見れば、「どういうことなんだ?」と全く分かりません。

 

原因を探してみても、わかりません。

 

その場合は、その子が独特の繊細さを持っていたという仮説を立ててみてください。

子どもの繊細な部分を知る方法

その検証方法は次の通りです。

 

その子は前々から、周りに合わせることが非常に多くなかったか。

逆に、人の輪に入ろうとしない子だったか。

相手の気持ちを察するのが非常に上手ではなかったか。

昔から頑張りすぎてしまうところがなかったか。

 

また、

学校に帰ってきたときに、ひどく疲れている様子はなかったか。

家でイライラしたり、無口になる様子はなかったか。

家ではなるべく一人でいようとしなかったか。

逆にお母さんにべたべたする様子は見られなかったか。

 

これらは繊細さゆえの行動パターンです。

 

不登校の子どもは相手の意図をかなり的確に感じ取ります。

それだけ感受性が強いということです。

 

子どもが繊細かどうかを知ることが不登校改善の第一歩

まず、自身のお子さんが繊細なところがあるかもしれない、という視点に立って見なおしてみることが子どもを理解するためのコツになります。

 

それが不登校改善のための第一歩です。

 

不登校の改善の第一歩は、子どものことを適切に理解すること。

 

そして、理解に沿った関わりや言葉かけをしていくこと。

 

それが一番のコツです。

 

まずは子どもを理解する第一歩から始めてみましょう。

 

こちらの記事もどうぞ

不登校の繊細さ①独特の感性・人とは違う感覚

不登校の繊細さ②人に合わせ過ぎてしまう

不登校の繊細さ③裏の裏まで読んでしまう

不登校の繊細さ④自分の気持ちがわからない

不登校の繊細さ⑤感情のコントロールができない

 

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