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60代、ついに念願のドラゴンアイを見てきました
「いつか行ってみたいな〜」と思っていた景色に、
ついに会ってきました。
念願の──ドラゴンアイ。
場所は、秋田と岩手の県境にある八幡平。
その頂上近くにひっそりと佇む、凍った湖・鏡沼。
毎年、雪どけの季節になると、
中心部分から少しずつ水面が現れていき、
まるで龍の目のような模様になる──という、
ごく限られた時期だけ見られる自然現象です。
*これは何年か前の完璧な開眼
「いつか見たい」と思っていたら、
とうとう、その“いつか”が実現!
頂上近くまではバスでスイスイ。
そこからドラゴンアイまでは、
本来なら、なだらかで歩きやすい10分~15分ほどの道のり
なんだけど。
バスを降りた瞬間、
まず驚いたのは風の冷たさ!
体に当たる空気がピリッとしていて、
思わず肩がすくみました。
そしてあたりは一面のもや。
雲の中にいるような視界の悪さに
ちょっとドキドキ。
そんな中、ガイドさんのひと言。
「気温、4℃です!あたたかくしてくださいね!」
・・・えっ、4℃!?
慌ててトイレに駆け込み、
リュックの奥から、
カシミヤセーターとウルトラライトダウンを
しっかり着こみました。
さて、いざ歩き始めてみると、
確かに道はなだらかなんだけど、
この時期は雪がまだしっかり残っていて、
足元が見えにくい。
頼りになるのは、
前を歩くガイドさんの足あと。
そのあとをなぞるように、
一歩ずつ、慎重に歩きます。
(前足に体重をかけて身体を斜めにして)
ワクワクというよりは、
もう転ばないように必死!
(でも斜面で1、2回滑り、1回転んだ)
そんな中、何度も助けてくれたのが、
一緒に行った女友達。
ズルッと足を取られそうになったとき、
横からガシッと手を握って支えてくれて。
…惚れるかと思った(笑)
そしてようやく、鏡沼に到着──
でも、中心の水面はまだ現れておらず、
ドラゴンアイは“まぶた”のまま。
つまり未開眼。
とはいえ、その閉じた目が
雪の中にぽっかり浮かんでいて、
それはそれで、
なんとも神秘的な光景でした。
開いていないからこその
「静けさ」や「余韻」みたいなものがあって大満足。
“見たかったもの”に、
ちゃんと会えた気がしましたよ。
ふと気がつくとお天気が一変。
太陽が明るくなってきた。
(慌ててダウンを脱いだ)
少しずつ空が明るくなってきて──
ふと見上げた空には、
雲がすごい速さで流れていく様子が。
そのスピードと迫力に、
しばし足を止めて見入ってしまう。
*こちらはガマ沼、透き通っていました。
そしてついに、
雲の切れ間から、
岩手山がくっきりと姿を現してくれました。

ドラゴンアイは、
数年前、たまたま旅行サイトで見かけて
「いつか見てみたい」と思った風景。
*ふきの花。赤いのは雌だそうです
「なんとなく行きたいな」
ぐらいだったけど、
こうして実際に来れた。
“達成”という言葉を使うのは大袈裟だけど、
でも、「見てみたい」と思った場所に
行けたこと。
“いつか”が“今日”になった!
じんわりとした満足感が
湧いてきました。
目が開いてる、開いてないは
関係ない。
年齢を重ねると、
『実行できた』という事実そのものが、
何より嬉しいものですね。
行きたいと思っていたことを
ひとつ、実行できた。
心の中の「やりたい事リスト」を
ひとつ、消し込めた。
“やってみた”という事実自体が嬉しい。
この感覚は、
若い頃よりも強まっていますね。
ずっと気になっているのに、
なんとなく後回しにしている「いつかの場所」──
あなたにも、思い当たる風景がありますか?
どうぞ、自分で自分の背中を押して、
実行してみてくださいね。
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翌日は打って変わってゆるゆるの日。
盛岡の街をブラブラしました。
そのことはまた、書きます。
良かったらお付き合いくださいね!
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