コミュニケーションコーチの戸田邦子です。
社会全体で不安を感じる、という経験を、私たちは、東日本大震災後に経験済ですが、
今回は、国内だけではなく、海外からも日本以上に厳しい状況が報道され、
包囲されて逃げ場のないような感じがする
というお話をしてくれた方がいて「なるほど」と思いました。
その状況を受け、今日は、不安への対処方法を書いています。
一つでもお役に立つ視点があれば幸いです。
いつも当たり前に買えていたモノが買えなくなり、
会社としての準備も無いまま、在宅勤務を余儀なくされた結果、
お仕事がキャパを超えて大変だったり、
自営の方のお仕事が減ったり・・・。
精神的にも、経済的にも、物理的にもハードな状態にある
というお話を伺う機会が増えています。
お子さんや高齢者など、守ってあげなくちゃ、と思う対象が身近にいる方は、不安がより強くなる傾向にあるかもしれません。
私たちが「不安」というレッテルを張っている感情は、どんな感情なのだろうか?と考えてみると、
・コントロールできない
・対応できない
・自分がちっぽけで力の無い存在に感じる
これらの感情がないまぜになった状態だと思います。
買い占めという行為も、せめて買うという行為をコントロールすることで、
コントロールできない状況への不安感を無意識に埋めようとして行っている方もいる
と思います。
(*買い占めを肯定しているのでも、おすすめしているのでもありませんので、念のため)
不安を言葉にし続けるのも、あるいは、怒りの言葉を放つのも、
不安を代償している行為かもしれません。
ないまぜになっている「不安」という名の感情を、
まずは分別してみませんか?
書き出してみるのもいいかもしれません。
例えば、
①感染したくないという思い
②感染させたくないという思い
③いつも通りに生活できない不自由さ
④経済的な不安感
⑤・・・
⑥・・・
⑦・・・
⑧・・・
この中には、
減らす方策のあるものもあれば、対処方法のないものもありますよね。
例えば、①②には完ぺきではないにしても対処方法がある。
うがいや手洗い、マスク、外出を避けるなどの予防策がそれに当たります。
(*そして、自分が一生懸命やっている予防策を、やらない人がいると・・・。
不安は減らない、それが怒りになる、という構図があります。)
③以降については、不安やストレスを減らす工夫の余地はないでしょうか?
例えば、いつも通りに生活できないのであれば、逆転の発想で、
普段の生活では取り組めない事をやるとか・・・。
何か一つでも対処方法が見つかったとしたら・・・
嘆いたり、怒っているより、自分のためになりませんか?
意識の焦点を動かしてみようとトライしてみませんか?
正確な情報をキャッチすることは大切です。
自分の身を守り、そして、社会のメンバーの一人として、この状況を収束させる役割を果たすためにも。
ただし、自分の中に入れる情報については、
コントロールするのがおすすめです。
特に、不安がいっぱい、気持ちが落ち込む
そんな状態にある方は、必要最小限の情報に留めましょう。
夜寝る直前まで、苦しい情報を自分の内側に送り込み続けていたら、
思考では「よし、前向きに考えよう」と思ったとしても、
その前に潜在意識がムリと悲鳴をあげます。
感情を司るのも、この状況を切り抜けるひらめきの発生源も、
潜在意識が源なのを思い出してくださいね。
不安以外の感情、プラス感情にも目を向けて欲しいなぁと
この記事を書きながら思っています。
東京では桜はすでに満開を過ぎています。
その美しさは昨年と同じ。
毎年、恒例行事であるチャップのチャップ子ごっこ(*^-^*)
13歳になるチャップが今年も元気にチャップ子に変身できた嬉しさは、
どんな状況でも減ることはありません。
「こんな時だから・・・」と言って、感情まで抑えないで欲しいです。
美味しいものを食べる時はニコニコしていいし、面白い事があったら大笑いしてもいい。
行動は自粛しても、喜びや楽しさを感じる心まで自粛する必要はありません。
自粛しても、不安は減らないし、何も役立つことはありませんよね。
人の脳が本能的に求めることは3つある
それは、
「生存したい」「知りたい(好奇心)」「人と繋がりたい」
この3つが組み合わさった結果、
人類は高度な文明を築き、今の社会システムを作り上げた
表現は正確ではありませんが、
以前ある本で読んで、深く感銘を受けた言葉です。
今の状況は、このうちの2つ
「生存したい本能」を脅かし、「繋がりたい本能」を阻害している
だから、私たちは、強いストレスを感じているのだと思います。
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数か月か、1年後か、もう少し先かわかりませんが、
少し先に目を向けてみてください。
特効薬もいずれは開発されるでしょう。
この状況も収まる日がくるはずです。
でも、私たちは、このような社会情勢が起こり得るリスクを経験として知りました。
人によって差はあるにしても、
この恐れ・不安は大なり小なり心に刻まれたと思います。
私は今回の状況を、不安を増やす出来事では無くて、
「人と心で繋がる」大切さをあらためて考える契機にしたい
と思っています。
様々な調査でも、人間関係に不満足な人は、不安感が強くなる傾向にある、
と言われています。
人と繋がることは、理屈抜きで心の基盤を持ち上げてくれます。
不安への強力な対処方法だと私は思っています。
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不安への対処方法を、今日は思いつくままに書きました。
参考になる点が少しでもあれば幸いです。
みなさま、どうぞ、お身体とお気持ちを労わって、お過ごしてくださいませ。
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