2023/11/30
ボーナス付き医療保険は、掛け捨ての保険に比べて保険料は高くなります。
病気になることに対応しつつ、健康でいればボーナスを受け取ることが出来るのですから、売れ行きがいいのは当然かもしれません。
受け取るボーナスの原資は自分が払い込んだ保険料の一部であると最初に認識しておきたいことです。
N生命保険が昨年販売したがん保険には女性向け商品もあります。
これには3年毎にボーナスを支払う特約をパッケージしています。
女性は掛け捨て保険が嫌いな人が多いという心理を応用したもので、このがん保険契約者の女性比率は従来の30%から50%近くまで高まりました。
もう1つ女性限定商品を説明します。
H生命保険の医療保険です。
女性特有の病気への手厚い保障が特徴で、更に3年ごとに15万円のボーナスが支給されます。
契約者の声では、「一定期間ごとにボーナスが受け取れること」を過半数の人が第一のメリットとして上げています。
その次の理由の「保障内容に納得して契約した」の40%を引き離しています。
先にも触れましたボーナスの仕組みですが、もう少し詳しく触れます。
保険会社からのキャッシュバックではありません。
そのように思いがちですが、契約者が払い込んだお金を、一定期間ごとに返金する仕組みにすぎません。
契約者に得していると思わせることがボーナス支払いのミソです。
ボーナス支払い金のことは保険用語では「生存給付金」とか「無事故給付金」と呼びます。
契約者にお金が戻ってくるのですから、保険料は当然高くなります。
このような医療保険を貯蓄と同じように考える人もいますが、やはり保険は保険と切り離して保障に重点を置くべきでしょう。
また保険会社の破たんリスクも頭に入れて契約すべきでしょう。
貯蓄性の高い保険は保険金額が大きく減額される可能性があります。
医療保険の本分はあくまで保障にあります。
保障ということが頭から抜け落ちて、ボーナスが沢山つくから契約したなどという例は枚挙にいとまがありませんが、契約者はよくよく保険の本分を考えて契約すべきでしょう。
ボーナスという言葉に飛びつくことがないようにしましょう。
次のようなタイプの医療保険もあります。
満了年齢まで払込んだ保険料がボーナスや保障で実質全額戻る終身医療保険です。
M保険の商品では、5年ごとの健康ボーナス、入院・手術給付金・満了時に受け取る生存給付金の総合計が、払込保険料とほぼ同額になります。
しかし、保険料は一般的な終身医療保険よりはかなり高めです。
その上払込期間も20年と超長期です。
また中途解約の返戻金は少なく、死亡時の保障は厚くありません。
この保険は満了まで生きながらえた人が得をする仕組みです。
実質的に保険料ゼロというメリットを受けられるのです。
自分に見合った医療保険かどうかよく考えて契約するようにしましょう。ダウンロード