カズの「きまぐれブログ」 -15ページ目

私小説 過労死対策専門弁護士桑島圭介

私小説です。
まえがきの一部です。

欧州のとある国の大統領候補が、先日日本の安全神話は、これまで事実上移民を受け入れて来なかったからだ、と話したという。
確かに生まれも、生活習慣も、言葉も違う環境で生活する事は想像を絶する程辛い事である。トラブルも起きやすいかもしれない。それを正当化するつもりは毛頭無いが、確かに一理あるかもしれない。
しかしその裏で日本が想像を絶する程の過酷な現実に直面している事は彼は知るよしもないだろう。
今日本では、サービス業を中心に過酷な人手不足に見舞われている。人手不足なんて生易しいレベルではない。あまりにも酷すぎる現実がそこにはある。
人手不足倒産が相次ぎ、過労死も続出している。
にも関わらずスポンサーである企業に遠慮してまるで人手不足などなかったかのように振る舞う日本のマスメディアの姿さえある。
これは企業や財界、国や自治体、マスメディアを敵に回し、過労死撲滅のため日夜たった1人で孤独な戦いを続けるある弁護士の物語である。

第1話 企業を敵に回した男

ベルリンの壁崩壊を見て感じたこと

かつてベルリンの壁崩壊を見て感じたのは、自由に物を言えないいわゆる独裁体制というのは結局脆いんだなと感じたものである。
ところが某国の大統領は違ったらしい。民衆に決起され体制が崩れないように、よりいっそう民衆を締め付ける体制を築くように感じたらしい。
今回のロシアによるウクライナ侵略は、侵略をしておいて、体制さえ替えれば自分達に都合よく相手国を操れると感じたと思われる。
しかし相手国の国民に残るのは結局ロシアへの憎しみではないだろうか?
どんなに力づくで強力な体制で統治したとしても、いずれはベルリンの壁が崩壊したように、結局民衆の決起を産むと思う。
相手国を自分達に近付けたいならば、友好的な手段を採用した方が効果は高いと思う。
民衆は何を考えているのか?それを常に模索してゆくことでよりいっそうリーダーとしての感性は磨かれてゆくと思う。
力を誇示し、力を見せ付け、力で統治使用とする者は、短期的に上手く行ったとしても、結局民衆による力で滅ぼされる。
歴史がそれを証明している。長らく繁栄した独裁者はいないのだから。
彼がベルリンの壁崩壊を見てそれを感じ取らなかったとすればとても残念だ。
対照的な人物としてゴルバチョフ氏がいる。書記長、大統領時代に、ペレストロイカ、グラスノスチと称した改革解放路線で西側諸国にも愛された。彼は大統領退任後も、地球環境を守れと訴え続け、世界中から高く評価されている。
諸外国と友好的に接したからこそ大統領退任後も明るい道が待っていたのだ。
ロシアの大統領がゴルバチョフ氏の生き方から学ぶ事はとても大きいと思う。

NATOやEUの東欧進出はロシアにとって本当に悪い側面ばかりだったのか

その昔私はソクラテスという哲学者の事が好きになれなかった。知識人に専門外の事を聞いて回った彼は、彼らの無知ぶりを称し、身の程を知れと言って回ったらしい。
しかし年を取るとソクラテスが言った意味が分かるようになってきた。どんなに偉大な人であっても、案外専門外の事は知らないものである。優れた人程そこに気付かない。それを他者から学ぼうという謙虚な姿勢は失いたくないものである。
さてロシア軍によるウクライナへの軍事侵略のニュースが連日報道されている。ロシアの大統領の怒りの根元は、ベルリンの壁崩壊以降、NATOが約束を破って東欧諸国にまで加盟国を広げた事にあると言われている。
しかしNATOが東欧諸国にまで加盟国を広げた事はロシアにとってそんなに悪い事ばかりなのだろうか?
今現在EUやNATOに加盟した東欧諸国のお陰で、西欧諸国のロシアアレルギーがかなり少なくなったのではないだろうか?
現在西欧諸国の幾つかがロシアに天然ガスを依存していると言われているが、それだってEUやNATOに加盟した東欧諸国が西欧諸国のロシアアレルギーを払拭してくれたお陰ではないだろうか。
西欧諸国にとって幾ら安いからと言って大切なエネルギーを、かつてのような不気味な恐ろしい国に依存したりはしないだろう。
今回ロシアが海外の国々に与えた何をするか分からない恐ろしい国というイメージはじわじわと中長期的視点で見れば、国際社会のロシア離れは広がってゆくだろう。
短期的には西欧諸国のロシアのエネルギー離れは難しくても、中長期的に見ればそれは現実のものになってにくだろう。
決してNATOやEUの東欧への広がりはロシアにとって悪い側面ばかりとは限らないのである。
かつて日本で広告大賞を獲得した作品に、「ぼくのお父さんは桃太郎という奴に殺されました」というのがある。鬼退治をした桃太郎というイメージで見れば、桃太郎は正義となるが、鬼の子供から見ればその視点は崩れてくる。
物事には本人すら気付かない違った視点というものがある。そこにこそ謙虚になりたいものである。
そして日本のマスメディアに願うのは、軍事経済教育税収環境などあらゆる側面で、本当にNATOやEUの東欧拡大はロシアにとって悪い側面ばかりだったのかきちんと検証し、それを国際社会に示す事だと私は思う。
もしもロシアが安全安心で自由なフレンドリーな国になれば、EUとの統一経済圏が成立するかもしれない。EUとRossiaで、ER経済圏が成立するかもしれない。
西側諸国を敵対視する古い固定観念では未来は開けない。
諸外国に友好的に徹した方が未来は開けるし、国益も遥かに大きいと思うのだが。