【都知事選】細川氏出馬決定なら、宇都宮氏は退く勇気を持つべきである
細川元総理 出馬意向固める:Mプラス:テレビ東京
総理官邸側に断りを入れているというのは、随分具体的な表現ですね。飛ばし記事には見えません。とはいえ、正式な表明ではない以上、それを待つしかありませんね。
さて、仮に、細川さんが出馬と決まったら、と仮定して、相対得票率のことについて書いてみます。
多数が出て多数が当選する地方議員選と異なり、首長選の場合相対得票率が全てです。自公が出してくる候補者に対して、民主系候補と共産系候補がともに出馬したら、その時点でお話にならないのです。私の頭の中では、野党がバラバラの場合、民主系の候補者が取れる割合は、いいとこ3割くらいとの理解でいます。このことを考えても、民主党は舛添氏支援を打ち出すべきではありませんね。
民主系の候補者に共産が相乗りするか、共産系の候補者に民主が相乗りするか、このどちらかがないと、相対得票率からは自公に勝てるわけがないのです。
大ざっぱな表現で恐縮ですが、民主が自公と同じ歩調で舛添さん支援となれば、舛添vs宇都宮=8:2くらいとなり、その時点で選挙は終わったも同然ですね。投票率もガクンと下がるでしょう。
一方、細川さん出馬となり、民主が細川さん支援となれば、舛添vs細川vs宇都宮=5:3:2となり(あくまでイメージの話ですが)、次はいかにして3と2を足すかがポイントになってきます。
仮に民主が細川さん支援と仮定します。共産・社民が宇都宮さん支援を既に表明しています。
細川さんか宇都宮さんの、どちらかが引かないと、共倒れは目に見えています。
そこで、細川さんが出馬せずに宇都宮さん支援に回るケースと、宇都宮さんが出馬せずに細川さん支援に回るケースと、どちらが良いか?となります。
これはもう答は出ていますね。前回の都知事選を思い出しましょう。
こうなると、求められるのは、実は宇都宮さんの退く勇気なのです。彼がここに気付くなら、本物でしょう。逆に、強行突破するなら、票の分散という現実しか発生しないので、この場合はなぜ負け覚悟で出るのかと言うシビアな総括が求められてくることになるわけです。
前回の都知事選は、民主の自主投票の姿勢が、猪瀬さんの圧倒的な相対得票率上昇に繋がってしまったわけで、民主は今回は責任を持って、候補者をたてなければいけません。舛添さん支援なんて論外です。話になりません。そして、民主が細川さん支援を打ち出し、細川さんも出馬表明をしたら、堂々と宇都宮さんサイドと「勝つ為の交渉」をすべきです。
宇都宮さんだと勝てるかどうかという話があるが、重要なのはパーソナリティではなく、いかにして相対得票率を高めるか、これしかないのです。人数が増えれば相対得票率が下がるのは当たり前です。ここからが正念場でしょう。民主と共産・社民が統一候補を立てた時点で、初めて本当の戦になり得るのです。
戦は勝つ為にやるのです。自己満足の為の戦なら、やるだけムダだし、また票の分散にしかならんので、候補者も、また支える側も、この候補を支援することは自己満足で終わっていないかを、いつも考えていなければならないと思うのです。
首長選は相対得票率が全てという現状を考えると、選挙戦が始まったら実はそれは終了の合図です。構造が全てを決めます。首長選とはそういうものです。
実質的な選挙戦はまさに今なのです。細川さんが本当に出馬をなさるのであれば、宇都宮さんが退く勇気を持つことができるのか?今後はここに注目して行きたいですね。
【2014予測】円安は3月で終了し、4月から円高路線再開となる
ドルインデックス及びユーロドルのエントリーの時に、更なるドル安ということを書きました。円ベースでは円高ということになります。
月足をご覧下さい。
かなり大がかりなダイバージェンスが発生していますね。現状の円安が、ただの戻りレベルでしかないことの証左とも言えましょう。
ドルインデックスの運命と合わせ考えると、円高にならないわけがないとさえ言えると思います。
次に週足をご覧下さい。
綺麗なエリオット波動ですね。数字は各波動の終点です。第4波の三角持合いを上方ブレイクし、現状は最終波である第5波ですね。
さらに、矢印を書き忘れましたが、これまた見事なダイバージェンスが発生しています。第5波の終了が近いことがわかりますね。
日柄も確認しておきましょう。日柄分析の重要性については、ここ数日でエントリーした記事の【2014予測】をご覧下さい。
基点としては、A)戻りピーク124円16銭を記録した、2007年6月18日の週、B)最高値75円57銭を記録した、2011年10月31日の週の2つが考えられます。
A)からだと、81ヶ月目が3月です。B)からだと、123週目(61.8×2)が3/10の週です。通常、第5波は短期間で片付きますので、3/10の週に、円安ピークを迎えると見て間違いないでしょう。
今度はどの程度の円高になるのか?考えただけでぞっとします。
さて、別途、次のエントリーを数日前にしました。ぜひご覧下さい。
【半田は考える】1.なぜ景気対策は失敗するのか?
【半田は考える】2.現状の景気下降サイクルはいつ終了するのか?
ここで書いたことは、景気のサイクルについてです。81年周期の日本版コンドラチェフサイクルともいうべきものを、私は考えています。2025年あたりまで景気下降サイクルが続き、数年準備期間を経た後に、2030年から日本は景気上昇サイクルに入ると考えています。
この考え方で思考を進めた場合、円高が終わったとは思えないのです。そこで、いつ円高が終わるのかを測定してみます。
これまた黄金分割で考えることになります。162という数字を当てはめるわけですが、基点は、ブレトンウッズ体制が終了した、ニクソンショックの時点に求めるのが妥当でしょう。1971年8月です。
162を月数で考えた場合、13年半となります。3度目の13年半が終了した時点は2012年2月です。
確かに、あの75円台を記録したのは、2012年2月より前の2011年10月です。
しかし、先ほど書いた、私が考える景気サイクルを考えると、もう一度13年半経過してもおかしくはないだろうと見ることになります。その時期は、ニクソンショックの1971年8月から54年後となり、2025年8月となります。
先ほど「2025年あたりまで景気下降サイクルが続き」と書きました。2025年8月は十分ターゲットになりますね。
2012年2月という時期を考慮し、チャート重視派のアナリストのほとんどが、円高は既に終了みたいな雰囲気で語っているようですが、私は今まで縷々述べてきましたように、円高が終わったとは到底思えないのです。3/10の週に円安ピークが終了し、その後、想像を絶する円高が始まると見ているのです。
2025年8月の時点で30円10銭まで円高が進み、そこで長い長いドル安円高の歴史がやっと終了し、そこからはホンモノの円安が始まると考えています(なぜ30円10銭か?については長くなるので、別の機会に書いてみたいと思います)。
さて、ここ数日連続して、【2014予測】と称して、いくつか書いてきました。ここで簡単にまとめてみましょう。
<NYダウ>
アメリカは、早ければ3/10の週以降に景気下降トレンドに入る。
<日経平均>
日本では昨年12月で景気回復は終了している可能性がある。間延びしても3/31の週に戻りのピークを迎える。
<ドルインデックス、ユーロドル>
リーマンショックは100年に1度の危機ではない。近々リーマンショックに匹敵するドル高ショックが発生する可能性がある。ユーロは2/10の週に高値ピーク。その後、ドル安路線が再開される。
<ドル円>
3/10の週で円安ピークを迎え、その後は2025年8月まで円高が続く。
いかがでしょうか?3月に何かと集中していることがわかりますね。
私が一番注目しているのは、実はドル円ではありません。ドル円は円高路線はもう確定と見ているので、実は余り興味ありません。
ドルインデックス及びユーロドルの動きが一番気になるのです。2/10の週と書きましたが、一方、ドル円は3/10の週と書きました。
何が言いたいのかと言うと、実は、リーマンショック前夜と非常に酷似しているのです。
リーマンショック前夜ですが、2008年7月にまずユーロがピークを迎えました。その1ヶ月後の8月中旬にドル円が戻りのピークを迎えました。さらに、その1ヶ月後の2008年9月に、あのリーマンショックが発生したのです。
今回はどうでしょうか?
ユーロのピークが2月、ドル円のピークが3月とすると、4月に大きなショックが発生するのでは?と考えたくもなるわけです。まさに「歴史は繰り返す」です。
数回にわたってつらつらと書いてきましたが、願わくば私の予想が大はずれとなり、「半田はただのバカじゃん」と言われることを切に望みます。私は、ファンダメンタル分析には見向きもせずに、チャートの動きと黄金分割だけで考えているので、円高路線が始まると言っても、圧倒的少数説でしょう。
さらに、地方議会という現場で働いておりますので、正直申し上げて、急激な景気変動は本当に嫌なのです。税収にまず響きます。
だからこそ、事前に予測できるものは予測し、そして財政調整基金始め、お金があるときはまさかという事態に備えて資金確保すべきだし、また様々な行財政改革案を提案してきているのです。危機は事前に予測するところに意味があり、危機に接してから対応するのでは遅すぎるのです。こういうところに、首長のセンスが現れてくるのです。はずれたらはずれたで良いのです。その分、何かの為に備えて、基金として積み立てておけば良いのですから。
4月の時点で、「半田はやっぱりバカだった」とみんなから揶揄され、そして私の心配とは関係なく、アベノミクス効果で世の中万々歳!となっていることを願いつつ、一連のエントリーを終了することにします。
【都知事選】宇都宮氏が言う、脱原発政策という言葉の意味がわからない
宇都宮氏が正式に出馬表明 共産、社民が推薦
宇都宮けんじさんが都知事選立候補を正式表明 - 世界一働きやすく、くらしやすい希望のまち東京を
さて、彼の言う、脱原発政策という言葉の意味が私には全く分かりません。もちろん私も脱原発には賛成です。ですが、わからないものはわからないのです。
我々電力消費者たる東京都民は、わずかなPPSはさておき、普通なら東電と契約ですね。脱原発を都民に「求める」という趣旨ならば、東京都が電力供給主体になると言うべきでしょう。これならまだわかります。
一方、東京「都庁」の姿勢という趣旨ならどうでしょうか?この場合は、都庁の電力供給契約のあり方の問題となってきて、これは様々な取り組みが考えられるでしょうね。都庁の分だけ電力を自前で用意というのなら、そういう政策はありかもなという気はしないでもないです。
このように、「脱原発政策」という言葉は、様々な意味合いが考えられるわけです。記者会見だから致し方ないのかもしれませんね。これから詳細に出てくるのかもしれません。
個別に何をするのかが曖昧なまま、ただ「脱原発政策」と言われても、正直ポカーンとしてしまうんですよ。何をしたいのかが全くわからないわけですから。
問題はここから先です。
上記のような、脱原発政策の意味がわからないと表明すると、すぐに「ご熱心」な方々が、「半田は脱原発に反対なのか?」とこうなってしまうんですね。かつてTwitterで原発絡みの発言で嫌な思いをしたので、それ以降はなるだけ封印しているのです。
私事で恐縮ですが、私の実家も妻の実家も、それぞれ原発の影響をそれなりに受けている地域であり、私は人一倍、脱原発に熱意を感じているという自負があります。その私が、脱原発関係の発言を控えるようになってしまったのです。
こういう思いをした方、他にもいらっしゃるんじゃないでしょうか?脱原発の論点を深めたいのに、一方的に何かしら言われ、もういいかと諦め、口を閉じてしまう…そして、選挙があれば、一部の人だけが「脱原発政策」という「曖昧不明確」な言葉に酔いしれて、内輪向けの運動を展開し、それで自己満足する…負けたら相手をおかしいと言う…もしくは内ゲバが始まってしまう…
舛添さんについての前回のエントリーで書いたように、所詮首長選は相対得票率が全てですから、いくら相手を悪く言おうが、内輪もめしようが、結果は既に見えているのです。
にもかかわらず、先ほど書いたような状況が発生してしまう…こんなことで世の中が動くわけがないと考えます。
都は越境売電路線始めある程度のことはやっています。こういう現実を踏まえて、さらに「脱原発」の姿勢を深めるという姿勢ならまだわかるのですが、ただ「脱原発」というだけなら、逆に論戦で負けてしまうのではないか?という気がしますね。現状を踏まえた上での議論にならないと、どうしようもありません。
宇都宮さんにおかれましては、ぜひ具体的な脱原発政策の各論を示して頂きたいものです。これは期待したいですね。原発というだけで、妙な言い争いに巻き込まれるのは嫌だという層も、個別具体的な脱原発政策の各論が出て来たら、それはそれできちんと検証するのではないでしょうか。
言うまでもありませんが、宇都宮さんの良い悪いを言う気は毛頭ありません。とある論点の政策を、政策として、きとんと比較したい…ただそれだけなのです。
今から具体的に発表に値する論点集を練り上げるのでしょうか。イメージで終わってしまう脱原発という言葉は、実は各論はこれだけあって、そのうち都はこれは済んでいるが、これは手つかず…といった具体的な論をぜひ期待したいと思います。
【都知事選】もはや自分というものがない民主党はさっさと解党すべきである
しかも、自民都連は都知事選候補につき「議会との信頼」を条件にしているのです。
自民都連、都知事選候補「議会との信頼」条件に
除名処分した相手と信頼関係を築けるのでしょうか?
個人的には、二元代表制なのに、首長選挙につき「議会との信頼」を条件にすること自体、どうかしていると思いますが、本題から外れるのでこの辺でやめておきましょう。
びっくりしたのは、民主党側の対応です。
民主党東京都連会長が「舛添氏は支援にふさわしい」と発言したとのこと。民主党も節操がないですね。かつて自民系の方で、しかも現在自民党が支援を表明している方を民主党が支援というのは、もはや白旗を揚げたに等しいですね。
この記事を書いている時点では、共同通信の19時半時点の情報が一番直近のものになります。
自民が舛添氏と政策協議入りへ 東京都知事選で
多数が出て多数が当選する地方議員選とは異なり、首長選は相対得票率が全てです。それ以外の要素はないと断言できます。いくら宇都宮さんが頑張っても、自公側に民主党が乗っかる形なら、その時点で相対得票率は圧倒的な数値となり、この時点で選挙はもう終わったに等しいのです。
これを機会に、地方の首長を自公民体制で支える構図の問題を多くの方に気付いて頂きたいのです。こうなるともはや二元代表制ではありません。各々の政党がやりたいことを首長にお願いして、予算編成権を握る首長は予算に盛り込んで、支える側の議員は首長提出議案には賛成するだけという事態が待っているとしたら、あなたは我慢できますか?
自公候補に民主が乗っかるというのは、要は民主が何も考えていないことを露呈しているようなものです。都政の論点は山ほどあるのです。市議会議員の立場で発言するなら、市町村総合交付金のあり方の問題提起をしたいですね。他の立場の方も現場ならではの問題提起があるでしょう。
民主の都議会議員が日頃このような論点整理をしているなら、民主ならではの政策が常に頭にあるはずです。猪瀬さんが辞任となった瞬間に論点集を作り上げて、それに相応しい候補を探すことはできたはずなのです。候補が見つからないなら、党の政策を反映させるべく身内から候補を出すべきなのです。
にもかかわらず、知名度頼りに細川元総理に出馬を持ちかけたりしているところを見ると、民主党はもう本当にダメなのかもしれないですね。自公候補の首長が誕生したら、ただついて行くだけの民主党は、もはや存在価値は全くないですね。その民主党の議席分、きちんと首長の姿勢をチェックする議員さんに譲るべきですね。税金の無駄でしかないですから。
民主党ならではの政策を掲げて候補を見つける、見つけられないなら身内から出す、そうやって戦う、こういう過程すら経ないとどうなるでしょうか?首長が編成した予算を厳しくチェックしない議会が誕生してしまうことになりかねないのです。
かつてガソリン値下げ隊ってありましたね。あの姿勢に国民が共感したのは権力をチェックする姿勢なのです。そうではなく権力に追従するだけの民主党議員って見たいですか?私にはそうは思えません。
準備不足だったのか?いや、そうではないでしょう。日頃から都政の各論点をきちんと整理して考えていなかっただけではないでしょうか?いやそうじゃないという方もいらっしゃるでしょうが、私のように受け止めた方は多いと思いますよ。民主党は、独自候補を立てるべきです。祈るような気持ちです。民主党の正式決定をまずは待ってみましょう。舛添氏以外の独自候補なら、まだ民主党には期待できるかもしれません。
国政で格好良く自民vs民主とやるのなら、地方でもそうすべきなのに、なぜ地方レベルになると、自公候補に民主が乗っかるケースが多発するんですかね?
二大政党制って、夢のまた夢だったんでしょうね。民主党はさっさと解党すべきですね。もし本当に舛添さん支援を決めたら、その段階で民主党崩壊へのカウントダウンが猛烈な勢いで始まることでしょう。冷めた思いでその成り行きを見守るしかなさそうですね。
それにしても、税を取る側として振る舞うのではなく、税を取られる側の代理人として税を使う側をチェックする、そういう政党はもう現れないのでしょうか?
【2014予測】近々リーマンショックに匹敵するドル高ショックが発生する可能性がある
ドルインデックスについてはこちらをどうぞ。
ドルインデックスとは何か
要は、ドルの価値を表す指標です。
こちらにドルインデックスの長期チャートがあります。
これは貴重なチャートです。年足ですね。「戦後為替相場の歴史は、米ドル安トレンドの歴史である」とのコメントがあるように、このチャートを見ると、典型的な右肩下がりのチャートであることがわかります。まさにドル安の歴史そのものですね。
さて、チャートを見ればおわかりのように、右肩下がりの三角持合いといった状況です。通常、三角持合いは大きな流れに沿う形でブレイクします。つまり、このチャートでいうなら、下に抜けるわけです。
しかし、その前に上辺を通常は3度タッチするのです。
よく見ると、3度目のタッチがまだありませんね。
ここからわかることは、3度目の上辺タッチ、すなわちドル高があともう一度起きる可能性は否定しきれないということです。
では、直近の状況はどうでしょうか?2001年以降のチャートを用意しました。月足です。
これも、ドル安のエリオット波動で考えることができるのです。番号はそれぞれの波動の終点を指します。2008年3月に発生したベアスターンズショックで第3波が終了、その後第4波入りして、第4波特有の三角持合いの状況が現在というわけです。
この三角持合いの部分を見ると、ドル高(つまり上辺タッチ)が2度起きていることがわかります。これが、それぞれリーマンショックとユーロ危機だったわけです。しかも、青線でわかるように、既にダイバージェンスが発生しています。
先ほど上辺を通常は3度タッチすると書きました。この三角持合いでは、まだ3度目はありませんね。
ここで、先ほどの年足チャートを思い出して下さい。月足レベルの3度目上辺タッチが、年足レベルの3度目上辺タッチと重なるのではないか?と、私は考えているのです。
上辺3度目タッチのドル高が発生したら、その後どうなるでしょうか?今度は下方に(つまりドル安に)向かい、しかも三角持合いを下方ブレイクする以上、激しいドル安が待っていると容易に想定できるわけです。円で言うなら、円高はまだまだこれからということになりますね。
というわけで、まとめますと、何らかのショックで急激なドル高ショックが発生し、その後はドル安再開という予測が成り立つと考えるのです。
日柄も見ておきましょう。日柄の重要性は、ここ数日の【2014予測】でも書きましたので、そこをご覧下さい。
A)ベアスターンズショック時の2008年3月17日の週、B)直近安値の2011年5月2日の週が基点の候補になります。
A)からは、309週目(61.8×5)が2/17の週になります。B)からは、162週目が6/9の週になります。
まずドル高ショックが発生と書きましたが、ドル高に転じる前までは、ドル安になっているわけで、その底が2/17もしくは6/9の週で終わると考えることができます。そういえば、アメリカは債務上限引き上げ問題の期限が2/7でしたね。アメリカの議会が引き上げに失敗すれば、2月下旬には米国債のデフォルトリスクが発生しかねませんね。2/17の週という日柄は偶然でしょうか。ここが黄金分割の素晴らしいところですね。
では、ユーロドルを見て見ましょう。ドルインデックスの構成の半分以上を占めるユーロ、まさに反面鏡です。見事なものです。こちらの画像をご覧下さい。月足です。
こちらは、ドルインデックスの反対で、上昇5波動の最中です。ドル安の歴史の裏返しですね。実体経済はともかく、ユーロはますます強くなる運命になっているのです。
既に第3波まで終了し、現状は第4波で三角保ち合いであることも、画像から一目瞭然です。こちらは上昇波動ですので、先ほどのドルインデックスとは異なり、下辺に通常3度タッチすることになるわけですが、3度目タッチがありません。先ほどのドルインデックスの画像の、まさに裏返しの状況ですね。
そして、3度目のユーロ安が、ドル高ショックに伴って、やがて来るだろうこともわかるわけです。これもドルインデックスの裏返しですね。相当激しいユーロ安になるでしょう。
しかし、次のユーロ安が最後で、やがて上方ブレイクし、第5波になっていくわけです。これも、やがてドル安再開と書いたのと、一致しますね。ドルが下がればユーロは上がる…まさに反面鏡なのです。
ドルインデックス及びユーロドルの画像を見比べますと、リーマンショックにしろ、ユーロ危機にしろ、三角持合い内部での出来事にしかすぎないわけで、100年に1度の危機とは思えませんね。別エントリーでNYダウについて書きましたが、まさに本当の危機がこれからやって来ようとしているな…とチャートからもわかるわけです。
ユーロドルも日柄を見ておきましょう。A)2000年10月23日の安値の週(ここから上昇波動開始)、B)リーマンショック発生前の高値を記録した2008年7月14日の週、C)直近安値2012年7月23日の週の3つが基点候補になります。
A)からの162ヶ月目が4月になります。B)からは309週目(61.8×5)が5/19の週です。C)からは81週目が2/10の週になります。
反面鏡というくらいですから、日柄も酷似していないとやはりおかしいですね。ドルインデックスの日柄と合わせると、2/10の週がクローズアップされることになります。2月以外は重なる要素がないので、この場合は、次のドル高ショックはまだまだ先ということになります。先ほどのユーロドルの画像を見ると、十分すぎるほど上げているので、2月の日柄が作用する蓋然性が高いだろうなと見ているところです。
まぁ、直接アメリカの債務上限引き上げ問題が原因になる可能性は小さいかな?とは思います。というのは、リーマンショックの時、2008年7月に高値を極めた後、2ヶ月後にリーマンショック発生でしたからねぇ…。となると、4月に危機発生となるのでしょうか。。
あれ?そういえば、数日前のNYダウに関するエントリーで、4月危機発生について、私書いていましたね。
うーん…いろいろと重なるもんですね。。
【2014予測】日本では昨年12月で景気回復は終了している可能性がある
安倍総理は記者会見で「この春こそ景気回復の実感を収入アップという形で国民に届けたい。」と述べたそうです。
よくわかりませんね。収入アップを一番実感できるのは所得税減税じゃないですかね?まぁ、本題から外れるので、この辺で止めておきましょう。
「景気回復の実感」ということですが、やはり身近な指標となると日経平均になりますね。2014年が始まってから、大幅な下落で始まったようです。
にもかかわらず、アナリストには、「年末に向かって上昇カーブを描く」という見方が共通しているのだそうです。
皆が同じ方向を向いたら、必ずその逆の結果が先に待っているものなのです。次の画像をご覧ください。日経平均月足です。1989年バブル崩壊以降のものです。
リーマンショック前の高値は、終値ベースで18300円でした。その時のRSIの位置と、現状のRSIの位置を比べてみてください。実は同じレベルなのです。つまり、テクニカル指標では既に上昇終了のサインは出ているわけです。
私は、日本の景気サイクルは、上げと下げのセットで81年で1周期という考えをもっています。1989年のバブル崩壊以降、2025年あたりまで景気は下降し続け、2030年から景気上昇サイクルに入るとの見方を固めています。その私から見たら、アベノミクスで騒ぐ方がどうかしているということになります。
景気下降サイクル内でも、一本調子に下げることはありません。下げて戻して下げて戻して…というように波を描くものなのです。
では、アベノミクスとは何か?
答えは簡単で、景気下降サイクル内における、ただの戻しでしかないのです。戻しでしかないものを景気回復という政治家がいるのだから困ったものですね。
さて、先ほどの画像を若干拡大した画像を次に載せておきましょう。
まず値動きの方をご覧ください。○が3つありますね。2003年のと2008年のをつなげてみると興味深いことがわかります。その延長線上には、昨年春ごろの高値がタッチしているのです。
もう少し説明しますと、2003年と2008年のそれぞれの○で、いわゆるサポートラインを形成していたわけです。そのサポートラインが2008年で下方ブレイクされてしまったわけです。そう、あのリーマンショックの時ですね。
通常、破られたサポートラインは、それがサポートからレジスタンスに変わるのです。そして、ここが重要なのですが、レジスタンスラインになったかの確認のための上昇が発生します。レジスタンスラインに変化しているならば、そのラインを上方ブレイクすることはありません。昨年春ごろの高値がピタッとそのラインに止められているところを見ると、レジスタンスラインに変化したとみてもよさそうですね。
つまり、アベノミクスと大騒ぎした割には、チャート的には何のことはない、ただのラインの性質の確認にすぎなかったということなのです。私は「アベノミクスは所詮錯覚にすぎない」とよく述べていますが、こういうチャートを見たら、それも頷けてもらえるのではないでしょうか?
しかし、ここで疑問が発生します。昨年の春ごろの高値を上回っているではないか?と。
その通りですね。
しかし、先ほど紹介したラインを上方ブレイクしているわけではないのです。
そこで、所詮は戻りでしかない現状の日経平均は、いつ戻りの頂点を迎えるのかがポイントになってきます。
NYダウの分析の時にも書きましたが、やはり日柄分析は重要です。黄金分割の重要数字、62(0.618)、162、262、424、そしてその半分の数字、31、81、131、212が重要になります。
日柄分析の基点ですが、A) リーマンショック前の高値18300円を記録した2007年2月26日の週、B)リーマンショック後の安値6994円を記録した2008年10月27日の週、の2つが候補になります。
実は、B)からの62か月目が昨年12月なのです。高値更新もなるほどという感じですね。
もう一度先ほどの画像をご覧ください。
RSIの位置、そしてレジスタンス化したラインを上方突破できない現状では、実はB)からの62か月目という日柄が該当したという見方が成り立ちうるのです。
次の日柄は?となると、A)からの370週目(61.8×6)である3/31の週ということになります。
やはり、RSIの位置は無視できません。
私は、昨年12月で、景気下降サイクル内における戻りはピークに達したのではないか?という見方で見始めています。間延びしたとしても、3/31の週がポイントになってくるでしょう。
もし、本当に戻りピークであり、その後さらに悪くなるのであれば、政策レベルで景気の上げ下げを左右することはできないと、政治家は学ぶべきですね。
一方、レジスタンス化したラインを上方突破するのであれば、政策レベルで景気の上げ下げを左右する子も可能であるという見方が出てきますね。
どっちが正解でしょうか?もうしばらくしたら判明するでしょう。
【半田は考える】2.現状の景気下降サイクルはいつ終了するのか?
前回のエントリーはこちらです。
「景気対策に有効性がないのは、政策レベルで悪いのではなく、日本が景気下降サイクルの中にあるからであり、この時期には政策で景気を変動させる事はできない。」
というまとめになりました。
今度は景気下降サイクルの測定に入ります。前回書いたように、日本版コンドラチェフサイクルともいうべきものを考えるわけです。
基点は明治維新になります。明治維新以降我が国は中央集権国家の道を歩みます。国家体制が変わったのです。明治維新を起点として、景気サイクルの上げ下げを考えてみましょう。
明治維新から日露戦争勝利まで、日本は景気上昇サイクルを経験します。この期間は37年あります。その後景気下降サイクルに入るわけですが、第二次大戦敗戦でどん底を経験し、朝鮮戦争特需で息を吹き返すまで、44年かかっています。合わせると、81年で大きな景気サイクルの上げと下げを経験するのが日本の宿命だと半田は考えます。
前回のエントリーで、黄金分割による分析を書きました。そこでは重要数字のひとつとして81を挙げましたが、日本版コンドラチェフサイクルを81年で1周期と数えることを提案してみたいのです。
実際のコンドラチェフサイクルは60年前後と考えられていて、2015年前後で底を打つという見方も多いようです。この見方だと、現状のアベノミクスは、まさに息の吹き返しにふさわしい場面ということになりますね。
しかし、私はあえて、81年サイクルで考えてみたいのです。国ごとに事情が違って当たり前です。
81年サイクルで考えた場合、現状はどうでしょうか?
朝鮮戦争特需から40年後の1989年にバブルの頂点を迎えます。その後景気下降サイクル入りしているわけです。先ほどの81年サイクルを考えますと、1989年から41年後の2030年まで景気下降サイクルが続くと見るのがむしろ自然です。第二次大戦敗戦から朝鮮戦争まで4年ほどありますので、実際は2025年~2026年あたりに景気下降サイクルのどん底を迎え、数年の準備期間の後、2030年から再度の景気上昇サイクル入りと考えられるわけです。まさに景気の循環ですね。
さて、明治維新から2030年までの年数を数えてみましょう。
黄金分割による重要数字の162となります。
この点からも、2030年から再び景気上昇サイクルに入るという見方でいるのです。
実際は、経済学者の先生方には笑われてしまうのでしょうが、どうしても黄金分割の重要数字と合致している事実を見過ごすことができないのです。
今言えることは、次に何かしらのショックが起きて、アベノミクス効果とやらも木端微塵に砕け散ったら、ますます81年サイクルを重視することになるという点です。
まとめます。
「1989年のバブル崩壊以降、日本は景気下降サイクル内にあり、2025年~2026年まで続き、2030年から再度上昇サイクルに入る。」
【半田は考える】1.なぜ景気対策は失敗するのか?
振り返れば、アジア金融危機発生後ITバブルが発生しましたが、あっけなく崩壊しました。今はアベノミクスで騒がれていますが、同じようにやはりあっけなく崩壊するだろうと見ています。
なぜ、渾身を込めているはずの景気対策は失敗するのでしょうか?政党の善し悪しでしょうか?私にはそうは思えません。どの政党が政権を取ろうが、同じ運命だったのではないかと考えているのです。
やれどもやれども有効な手段とはならない…これは政策が悪かったのではなく、何をやろうがダメなものはダメという時期にあるという事ではないのか、言い換えれば1989年のバブル崩壊以降、日本は長い景気下降サイクルに入ったまま、そのサイクルが終了するまで我慢するしかないと考える方が自然ではないでしょうか。もはやいかなる政策を施そうが、結局は無駄となり、政策レベルで市場を動かす事は出来ないのは、確定的な結論と言えましょう。政党の善し悪しは関係ないですね。右だとか左だとか、自民党だとか民主党だとか、そういうレベルの問題ではないということです。皮肉な話ですが、こういう目線で見れば、自民党も民主党も、どちらが主導権を握ろうが、同じ失敗という結末が待っているという点で、両党とも同じと見ることも可能ですね。
昔、旧ソ連で景気サイクルの大きな流れを研究した学者がいました。コンドラチェフという方です。彼は、資本主義経済が40年から60年規模の好況不況からなる景気循環を持つという理論を提唱しました。彼の名前を取り、コンドラチェフサイクルという言葉も生まれました。彼は、資本主義は景気の波を経験して絶えず再生するという見解でしたので、ソビエト政権では結局目の敵にされ、最後は悲劇的な死を遂げることになります。
半田は、このコンドラチェフサイクルの発想は正しいと見ています。何と言っても、先の大戦で敗戦を経験した後、日本は見事に立ち上がって高度成長を遂げてきたのです。ただ、どの国も同じサイクル期間という事はなく、国によって技術開発他事情が違う以上、いわば日本版ともいうべきコンドラチェフサイクルを考える必要があると見ているのです。
日本版コンドラチェフサイクルをどう考えるかは別の機会に書きますが、今必要なことは、政策で景気の善し悪しを決めることはできず、政治は大きな景気の上下変動をかえることはもはや不可能であると悟ることだと考えます。政治家は今こそ政治の限界を悟り、景気下降サイクルが終了するまでどうすれば傷を浅くできるか、言い換えれば何をしないで済ませられるか、更に言い換えれば、それでもなお政治がやらなければならないことは何か?を考えなければならない時期にいるのです。
これは、国政も地方も同じことです。国政が歳出拡大に歯止めがかからないなら、地方が歯止めをかけるべく、国の補助金等に見向きもしない…そういう姿勢で臨む必要があります。
「景気対策に有効性がないのは、政策レベルで悪いのではなく、日本が景気下降サイクルの中にあるからであり、この時期には政策で景気を変動させる事はできない。」
政治を考える基本姿勢は、まずはこの点から始まると考えます。
【2014予測】アメリカは、早ければ3/10の週以降に景気下降トレンドに入る
バーナンキ氏と言えば、ヘリコプターベンというあだ名がありますね。日本のデフレに関する講演で、デフレ解消策として、ヘリコプターから紙幣をばらまくような大胆な金融緩和策が必要との認識を示した事から、このあだ名がついたとのことです。
アメリカの金融緩和は一見成功したかのように見えます。アメリカの景気と言えば、まずNYダウを連想するわけですが、ここのところ最高値更新の連続。2013年の最後の日の取引で、過去最高値を更新というニュースは記憶に新しいところです。元旦の朝このニュースが飛び込んできて、こりゃまた景気の良い話だなぁ…と感心しました。
このままアメリカが上昇傾向が止まらないなら、日本における金融緩和策も成功するはずと思いたくもなりますね。巷ではアベノミクス騒ぎですが、アメリカの復活劇を見て、安倍総理も自身を深めていることでしょう。もうアメリカは大丈夫、金融緩和万歳!となればいいのですが。
しかし、私の目には、アメリカは墜落一歩手前の景気状態にしか見えないのです。
次の画像をご覧下さい。これはNYダウの月足です。44年分反映されています。
この画像を見ると、実はダウは上昇過程を辿り続けていると見ることができます。あのリーマンショックはどうでしょうか?実は、画像にある3の地点から4の地点への急落が該当します。
実は、この上昇劇は、エリオット波動で説明できてしまうのです。エリオット波動については、こちらをご参照下さい。
ここにある「波動の基本的な形」というところをご覧下さい。要するに、上昇→調整→上昇→調整→最後の上昇という5つの波動で、大きな流れが完成するというわけです。
先ほど紹介した画像を見ますと、リーマンショックまでは第3波の上昇だったと見ることは十分に可能ですね。そして、リーマンショックは調整波レベルの第4波でしかなかったと見ることになるわけです。1~4の数字は各波動の終点を示しています。
ここまで書けば、もうお分かりだと思います。そうです。現在は最終の第5波なのです。
この最終の第5波が完了したら、どういう事態が待っているでしょうか?
答は簡単で、大幅な修正劇が待っているということになります。
では、いつ第5波が完成するのでしょうか?これは、日柄分析をする必要があります。黄金分割による分析が有効です。詳細は割愛しますが、1.618を基準として、62(0.618)、162、262、424、そして、それぞれの半分の31、81、131、212、以上の8つの数字及びその整数倍が重要数字となります。
基点としては、A)第3波完成時点の2007年10月8日の週、そしてB)第4波完成時点の2009年3月2日の週の2つとなります。
A)を基準とすると、週足ベースでは370週目(61.8×6)が11/10の週、月足ベースでは81ヶ月目の7月がポイントになります。
B)を基準とすると、週足ベースでは262週目が3/10の週、月足ベースでは62ヶ月目の5月がポイントになります。
少々テクニカルな話ですが、先ほど紹介した画像にはRSIも載せています。詳細な解説は長くなるので割愛しますが、要はテクニカル指数の1つです。
画像を見ると、値は上がっているのに、RSIは下がっています。このように、値動きとRSIの動きに相違が発生する逆行現象はダイバージェンスと呼ばれるもので、これは明らかに上昇トレンドが終息に向かっていることの合図に他ならないのです。
このように見てみると、現状のNYダウは上昇トレンドの最終局面にあり、ダイバージェンスが発生している以上、終息が近いということがわかるのです。
通常、第5波はだらだらと上昇する波動ではありません。第4波完成時点から既に200週を突破していること自体、明らかに間延びしています。終わりは近いと見るべきでしょう。B)からの262週目で上昇の頂点を迎えると現時点では見ています。それを難なく通過したとしても、5月か7月には頂点を迎えるでしょう。
ここで改めて、バーナンキ氏の業績を考えてみますと、大変皮肉なことに、第5波という最終上昇の演出をしたに過ぎないと見ることができるわけです。
では、上昇トレンドが終点となったら、どういう事態が待ち受けているでしょうか?
ドルインデックスの分析はここでは割愛しますが、一旦急激なドル高が発生して、その後、想像を絶するドル安となると見ています。つまり、日本円で考えれば円高ですね。
100年に1度の危機といわれたリーマンショックですが、実はそうではなく、アメリカ景気の上昇トレンドの調整波である第4波に過ぎなかったと見るのが正解ではないでしょうか?
ということは…
アメリカの本当の危機は、もうすぐそこに迫っていて、今はまさに最後の宴を楽しんでいるときと見るべきではないでしょうか?
もちろん素人予測なので責任は持てません。更にいうなら、この予想が外れて欲しいと願ってさえいます。そりゃそうでしょう。誰だって、世界の中心のアメリカの景気悪化場面なんて、想像したくないですよ。
でもねぇ…エリオット波動で説明できてしまうところに、怖さを感じてしまうのです。どうなるでしょうか。まずは3/10の週に上昇トレンドの終点を迎えるかどうかを見守りたいと思います。3月に頂点を迎えた後、4月頃に、リーマンショックを超えるレベルのショックが発生しなければいいのですが。。
【議会改革】年賀状拡大都議会版のような、都議会だより新年号は廃止すべきである
さて、帰省先から東京に戻って、新聞をチェックしたら、広報東京都の1月号と、都議会だよりの1/1号が折り込みで入っている事に気付きました。
広報東京都の方は、1面にドーンと富士山の写真。おそらくはここに猪瀬前都知事のあいさつが入る予定だったのでしょうか。何ともいえない空虚感が漂います。
広報東京都2014年1月号
こちらが昨年のものです。
広報東京都2013年1月号
要は、猪瀬さんのあいさつがなくなった分、富士山の写真の面積を増やすしか対策打ちようがなかったのでしょう。これはもうお察ししますとしか言いようがないですね。猪瀬さんの辞任は年の暮れも迫っていた時期でしたから。
Twitterでは広報東京都の話題が一部あるようですが、私は都議会だよりの方が気になりました。
1面は富士山の写真の他、議長・副議長の新年の挨拶、そして最終面の4面には自民・公明・共産・民主の各会派の幹事長の、今年の抱負があります。
では、2面と3面は?
実は、議員の名前と顔写真だけなのです。都議会議員一覧と銘打って、これでもか!というくらいの名前と顔写真のオンパレードです。しかも、堂々と「あけましておめでとうございます」の文字まで入っているのです。
今回のは都議会のHPにまだアップされていないようですね。ちなみに、昨年のはこちらになります。
都議会だより2013年1月1日号
この2面と3面をご覧下さい。これと全く同じパターンが今回も踏襲されています。
つまり、都議会だよりの構成が、都議会議員の名前と顔写真を中心として、議長・副議長の挨拶、先ほど書いた会派の今年の抱負になっているだけなのです。
顔写真と名前の紹介、そして挨拶や抱負で構成する議会だよりって、一体何の意味があるんですかね?私には全くわかりません。これ、誰が見ても、年賀状そのものですよ。公職選挙法により、政治家は年賀状を選挙区内を対象に出せないわけですが、議員の名前と顔写真が「あけましておめでとうございます」の文字とともにある議会だよりって、要は、税金使って、議員の代わりに議会として年賀状出しているに等しいわけですよ。
こういう理解不能な議会だよりが、新聞の折り込みに入っているんですよ。印刷費、配布費合計でいくらかかるんですかね?東京都全体をカバーするとなれば、凄まじい金額になるんでしょうねぇ。年賀状拡大都議会版と言われても仕方がない、この都議会だより新年号は直ちに廃止すべきですね。
それにしても、この新年号にどれだけの莫大な税金が投入されたんでしょうか?