私が今年出会った中で特に印象深かった大仏や石仏、
「これはスゴいの撮れた!」
という苦労の末の大仏、石仏写真を、
勝手に選出しご紹介するという、まったくもって個人的な企画、
年間大仏・石仏大賞2024!
大仏と石仏、それぞれ上位3位を選ぶ形でお送りしています。
仏像に順位をつけるというような恐れ多いものではなく、
あくまで私が心に残った順位としてご紹介するものですので、
誤解なきようお願いいたします。
前回の大仏編につづき、今回は石仏編です。
前回の大仏大賞2024↓
からつづけてお読みください。
ではさっそくまいりましょう。
今年印象に残った石仏ベスト3、
年間石仏大賞2024、
第3位の発表です。
建福寺(西国三十三所観音石仏など)石仏群 (長野県伊那市)
昨年2024年の石仏大賞 第1位がこの建福寺石仏群でしたので、
「またか」という感じだったらごめんなさい。
二年連続のランクイン。
つまりそれほど好きということです。
長野県伊那市は江戸時代に多くの石工(いしく)を輩出した『石工のふるさと』。
市の観光協会さんも石仏推しで、
石仏グッズをつくったり、石仏に関するイベントも行っています。
建福寺の石仏ライトアップもその一環で、春と秋に年2回行われます。
昨年は春の桜の頃に行きましたが、
今年は秋のお祭りと合わせたライトアップに参拝しました。
ライトアップ直前まで雨が降っていて開催が危ぶまれたものの、
夕方には雨が上がり無事、開催!
雨の影響もあって写真の奥に写る山々に雲がかかり、幻想的な一枚が撮れました。
建福寺の詳細は下のリンクからお読みください。
つづいて
年間石仏大賞2024、
第2位の発表です。
長安寺の五百羅漢 (神奈川県箱根町)
このブログにはまだ書いていないかも。
私は箱根の長安寺さんに年に2回…いや年4回ぐらい行っていると思います。
拙著『道ばた仏さんぽ』に掲載させていただくため数年前に参拝し、
お寺の裏山にある五百羅漢石仏にすっかり魅了されてしまいました。
以来、季節毎に参拝していると言っても過言ではありません。
どこがそんなに素敵かって…
通常、五百羅漢石仏は一人の石工(とその弟子)が手がけることが多いんです。
なので羅漢さんは作風に統一感があるものです。
ところが長安寺の羅漢さんは何人もの彫刻家によってつくられていて、
それぞれ作風が異なり、とても芸術的なんです。
芸術的な羅漢さんが風景の中に溶け込む姿がとても良い。
上の写真は今年10月に境内の池にある羅漢さんを撮ったもの。
赤い鯉が羅漢さんの側に来るのを30分ほど待った末の一枚です。
池の淵で望遠レンズを構えジッとたたずむ私を、
他の参拝客の方々はさぞ不審に思ったことでしょう。
この写真は来年1月15日〜19日に開催される
日本石仏協会さんの石仏写真展
『石仏の魅力』に出品する予定です。
ご興味のある方はこちらをご覧ください↓
『2025年度 石仏写真展 開催情報』
『2025年度 石仏写真展 開催情報』
白滝山 五百羅漢 (広島県尾道市)
今年8月に広島に行きました。
因島の白滝山 五百羅漢がその旅の最大の目的地でした。
ところがあまりにも暑くて…
因島に行く前もう1カ所、磨崖仏に会うため酷暑の中、山登りをしたんです。
(こちらも素晴らしかった!)
その下山中に軽い熱中症の症状が出てしまいました。
さすがに因島は断念するか…となったわけですが、
どうしても諦め切れずゴリ押しで山登りしたという、
忘れようにも忘れられない夏の思い出です。
白滝山の五百羅漢は、
とにかく自由であっけらかんと突き抜けて明るい石仏群という印象。
山の上にはまさに私の大好きな石仏パラダイスが広がっていたんです。
詳細はブログに前後編と二回にわたり書いています。
こちらよりご覧ください↓
と、ここまで私が今年出会った中で
特に印象的だった石仏ベスト3でした。
が、今年は本当にたくさんの石仏と出会いまして、
とても3つには絞り切れず…本当はあと3つほどご紹介したいところです。
がそこをグッと抑えて、もうひとつだけ!印象深かった石仏をご紹介します。
次点、年間ええ顔仏像賞です。
2024年に私が出会った仏像の中で
「これは一番いい顔だ!!」
と思った仏像。
こちらを今年の最後に発表させていただきます。
ある意味、インパクト賞という感じかもしれません。
では、発表しましょう。
年間ええ顔仏像賞2024
がこちら!
山武の石仏 (千葉県山武市)
思い返せば、この石仏との出会いが今年一番『高まったな』と思います。
『高まる』とはつまり『興奮した』ということ。
石仏の情報も場所もよくわからないまま。
そんな状態で森の中をしばし彷徨い、
森の奥深くにこの凛々しいお顔が見えたときの高揚感ときたら!
なんと表現したら的確か解りませんが…
とにかく『未知との遭遇感』をもっとも感じた瞬間だったなと思います。
なぜこんな森の奥にポツンとひとつだけあるのか。
なぜこのようなプリミティブな像容なのか。
そもそも仏像なんだろうか(神像の可能性もある?)。
来るものを威嚇しているのか、遠い昔を想い現代を憂いているのか…
不思議だし、面白いし、興味深いし、魅力的。
そんな出会いでした。
山武の石仏との出会いの詳細は下のリンクからどうぞ↓
以上、
私が今年出会った石仏ベスト3と、
年間ええ顔仏像賞の発表でした。
まだまだご紹介したい仏像はございますが、
それはまた来年このブログで書こうと思います。
もしくは何か記事を書かせていただける機会がありましたらそちらでも。
まだ何も決まったことはありませんが。
決まっているのは前述した1月15〜19日に開催される
石仏写真展『石仏の魅力』への出品ぐらいでしょうか。
来年もゆるゆると、マイペースに大仏、石仏、
それ以外にも興味のあるものを追いかけて行きたいと思います。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまよい年末年始をおすごしください。