半田カメラ/気になったら とりあえず行ってみるブログ

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フリーカメラマンで大仏写真家の半田カメラが、
「気になったら とりあえず行ってみる」
をモットーに、彷徨いつづける日々の記録です。

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もう何度も言ってますが、羅漢さんにハマってます。

私は日本石仏協会に入会するほどの石仏好きですから、

石の羅漢さんが特に好きです。

ですが木像の羅漢さんもそれはそれで素晴らしい。

 

東京だと目黒の五百羅漢寺さんが有名です。

このブログで取り上げたところで言うと、

岩手県盛岡市の報恩寺さんの五百羅漢が素晴らしかったですね。

空間を独り占めな感覚で感動的だった、

報恩寺さんの記事は下記のリンクよりご覧ください。

『圧倒的仏さまワールド 報恩寺 羅漢堂』

 

 

そんな私が山形県で行ってみたかったのが鶴岡市の善寳寺さんです。

その歴史は平安時代にさかのぼる、まさに古刹といった感じ。

ひとつひとつじっくり観ていたら1日では見切れないのでは?

と思うぐらい、境内は広く、文化財だらけです。

 

 

 

例えば、上の写真のように細やかな彫刻の刻まれた総門。

他にも山門、五重塔などが登録有形文化財。

そうしたことにあまり興味がない人でも

「わー」と見上げてしまうような建築物が目白押しです。

 

ちなみに山門にいらしゃる韋駄天像がこちらなんですが、

 

 

なんだかめちゃめちゃ引き込まれる感あります‥

韋駄天と向き合うように毘沙門天もいらっしゃいますので、

参拝した際はお見逃しなきように。

 

 

さて、話は冒頭の羅漢さんに戻ります。

善寳寺には五百羅漢堂があって、

中には江戸時代末期に作られた五百羅漢像が並んでいます。

それらの修復プロジェクトが現在進行中なんです。

 

 

写真は羅漢堂前に掲げられている看板です。

それによれば、

この五百羅漢修復プロジェクトは善寶寺さんが

東北芸術工科大学の文化財保存修復センターに委託し行われているもの。

羅漢堂内には五百羅漢その他の仏像が合わせて531体あり、

2015年から2035年まで20年かけ修復が行われると言う‥

まさに大プロジェクト!!

 

いま2025年ですから半分過ぎたということですね。

現在の修復状況が163 /531ということですから‥

数が多過ぎて20年で終わらないんじゃないの?と心配してしまいます。

 

 

こちらが羅漢堂の内部です。

正面中央に釈迦如来、両サイドに文殊菩薩と普賢菩薩。

その下に釈迦の十大弟子が並ぶという構図(だと思います)。

そして周りを五百羅漢がぐるーっと取り囲んでいるという、圧巻の仏空間。

 

 

ひとつとして同じものはなく、生き生きとした羅漢さんたち。

彩色が鮮やかに感じられるのは修復が終わった羅漢さんかもしれません。

隙間が空いているところが修復作業中の羅漢さんなのかも。

 

プロジェクトの進行状況はSNSやYouTubeなどで発信されています。

(一般的にはまだまだ知られていないかもしれませんが)

私は観させていただいておりまして、興味を持っているところです。

『善寶寺五百羅漢修復プロジェクト』

と検索するとYouTubeなど出てきますので、チェックしてみてください。

 

というわけで、

「SNSやYouTubeでみていた羅漢さんを実際に観に行きたい!」

というのが今回の参拝の主な目的だったのでした。

実際に観ることができて、

画面上でしか観ていなかった修復事業がよりリアルに感じられました。

 

 

 

最後に、石仏好きで大仏好きな私的にはかなりグッとくる、

大きな弥勒菩薩像をご紹介して〆ます。

善寶寺さんでは石仏に前掛けと言いましょうか、

お着物のように綺麗な布がかけてあって、それがとても素敵でした。

石仏好きとしてはそれが嬉しい反面、布の下に隠れた部分も観たい!

というジレンマに襲われてしまうのが悲しいところです。

 

 

陰ながらこの五百羅漢修復プロジェクト、応援しています。

今後ともSNSなど長期的にチェックさせていただきたいと思います。

皆さまも興味持たれましたらチェックしてみてください。

仏像好きとしては貴重なお話が聞けてちょっと得した気分です。

発信してくださって有り難うございます、とお伝えしたいです。

前回まで山形県遊佐町の海岸沿いに広がる磨崖仏群、

十六羅漢岩に行ったエピソードを3回に渡りご紹介しました。

以下のリンクよりお読みください。

『十六羅漢岩ふたたび(前編)

『十六羅漢岩ふたたび(後編)』

『十六羅漢岩ふたたび(追記)』

 

十六羅漢岩ではライトアップされている夜景まで撮影しましたから、

終わる頃には周囲はとっぷりと夜‥真っ暗です。

できるだけ近くに宿をとりたかったのですが、見つからず。

車で30分ほど移動した酒田市に宿を見つけることができました。

 

酒田には酒田大仏さまがいらっしゃいます。

持地院(じちいん)というお寺の台座込み17メートルほどある立派な大仏さま。

私は過去2度ほど参拝しています。

最後に参拝した時もお祭りで大仏さまがライトアップされてたなぁ‥

お祭りに合わせて行ったんでした。今と同じことやってますね。

そのエピソードはこちらからお読みください。

『酒田大仏 森の山まつり(前編)』

『酒田大仏 森の山まつり(後編)』

 

で、

酒田に泊まった翌朝、さてどこに行こうか。

もちろん酒田大仏さまにもお会いしたいんですが、

同じ酒田像高7メートル十一面観音立像がいらっしゃる!

という話はなんとなく知っていて。

未だ参拝していない大仏さまですから、

今回はそちらに行こうと決めていました。

 

 

あまり情報がないので無事に参拝できるのか‥

不安に思いつつ到着したのは、薬王山 東光寺さん。

酒田駅から内陸方面に車で15分ほどの静かな住宅地にあるお寺です。

 

山門の両サイドには石仏がいらっしゃる。

 

 

お寺の山門には通常、仁王さまか四天王がいらっしゃって、

悪いものが入って来ないようガードしているものですが、

この並びはちょっと珍しいのでは?

向かって右は観音さまだと思いますが、左がどなたか解りません。

阿弥陀如来の脇に並ぶ観音、勢至菩薩かな?

とも思いましたが、御本尊は阿弥陀さまじゃないようですし。

そもそも浄土宗系のお寺でもない。わかりません。

 

不勉強で申し訳ありません。

お分かりになる方がいらっしゃれば、ぜひコメントください。

 

お寺の方がいらっしゃればお聞きしたいな‥

と思いつつ境内へ。

 

 

山門をくぐると正面に本堂、左手に観音堂らしき建物が。

きっとここに目的の十一面観音さまがいらっしゃる!

過去の経験から察するに、

あの2階の窓から観音さまのお顔がのぞいているんでしょう。

(外光が強すぎてまったく見えないけど)

 

勝手に参拝して良いものかわからないので、

許可を得るべく境内をうろうろするも、誰もいない。

お盆のお忙しい時期に来ているから、どなたもいらっしゃらないかも‥

と悩んでいたその時です!

スクーターで僧侶らしき方がブーンと帰っていらっしゃった!!

ナイスタイミング!

駆け寄って観音堂の参拝と撮影の許可をいただきました。

お忙しそうでしたので詳しいお話はできませんでした。

仕方なし。時期が悪い。

 

 

改めまして、

観音堂の扉をそろそろと開けると正面に現れる観音さま!

東光寺十一面観音立像です。

ネットでは平和観音という記述もみられます。

 

 

 

お寺のパンフレットなども見つけられず、

前述したようにお話を伺う時間もありませんでしたので詳細はわかりません。

後になっていつも、もっと調べれば何かあっただろうと思うのですが、

その時は観音さまに夢中になっていて周りがあまり目に入らないんですよね。

あと、暑かったし。

いろいろ反省です。

 

わかるのは近年に作られたであろう木造の観音像である、ということ。

像高は6〜7メートルほどで見上げる大きさだということ。

 

 

高さによる圧倒的迫力に加え、なんだか眼力が凄かった‥

というのが印象的でした。

 

まだまだお会いしていない大仏さまがたくさんいらっしゃいますね。

特にこうした堂内にいらっしゃる丈六以上の大きさの仏像は、

行きたいところも、そもそも知らないところも多くあります。

これからもマイペースで巡って行きたいな、と改めて思った参拝でした。

8年前に訪れたときは大雨でずっと心残りだった、

山形県の海岸線沿いの岩場に刻まれた磨崖仏群、十六羅漢岩。

この十六羅漢岩を再訪した話を2回にわたって書いて来ました。

『十六羅漢岩ふたたび(前編)』

『十六羅漢岩ふたたび(後編)』

今回はこの2回で書ききれなかった部分を追記します。

前後編より続けてお読みください。

 

さて、後編に少し書いたのですが、

私はこの場所に午前中と夕方の二度行きました。

なぜ二度も行ったのか、それはもちろん、

せっかくなら十六羅漢岩の違った姿を観たいから

十六羅漢岩はこの日、夕方からライトアップされていたからです。

 

毎年7月末に『十六羅漢岩まつり』という地元のお祭りが開催され、

それに合わせて十六羅漢岩がライトアップされる!

ということを知ったのは数年前のことです。

当然「十六羅漢岩まつり行きたい!!」

となるわけですが、なかなか行くことができず‥(泣)

いつしか数年が経過していました。

 

ですがよくよく調べてみると、お祭りは7月末ですが、

ライトアップは8月のお盆の頃までずっと行われていると言うではないですか!

「それなら行ける!!」

と言うことで、今回の再訪となったわけです。

 

まだ暗くなる前から三脚を立て待つこと1時間半。

私をこの夏最大限に興奮させた光景がこちらです。

 

 

ライトアップされているのは前編でご紹介した突端の付け根部分、

いわゆるメインゾーンのみ。

周囲が暗くなるのと反比例して石仏の姿が浮かび上がってきます。

これがずっと観たかった!

 

 

 

まさに感激の数時間でした。

 

この徐々に暗くなるにしたがって石仏の姿が浮かび上がる様子は、

私のInstagramで動画も上げています。

ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

 

 

 

それと、Instagramに関して注意喚起があります。

現在、Instagram内に私の偽物が出現しています

私のアイコンとプロフィールをそのまま使用していますが、

私ではないまったく別人がやっているアカウントです

 

私とはフォロワー数が1桁違う鍵をかけたアカウントが偽物です。

フォローが来ても絶対にフォローを返さないでください

そして可能ならば通報をお願いします。

偽アカを見破り相手にしない。

見極める目を持ち、対応していただくようお願いいたします。

 

最後に嫌な話をしてしまいましたが‥

今後も変わらず楽しく自分のペースで仏像めぐり、

そして情報発信をしていきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

大雨の参拝となった8年前のリベンジ!

とばかりに計画した山形県遊佐町の十六羅漢岩をめぐる旅。

前回の『十六羅漢岩ふたたび(前編)』よりつづく後編となります。

前編より続けてお読みください。

 

 

上は8年前の訪問時に入手した十六羅漢岩のパンフレットに載っていた地図です。

こちらをお借りしてご説明していきます。

 

十六羅漢と6体の仏さまは海岸線にこのように広く点在しています。

海岸線から飛び出した突端の付け根部分にある磨崖仏を薄いピンクで塗っています。

このピンクのゾーンが前編でご紹介した部分。

 

それ以外は海岸線に沿うようにある道の両脇に点在しています。

後編ではこの道沿いに南側から磨崖仏をご紹介していきます。

なぜなら北側は道が整備されておらず進むのが困難だから。

8年前に来た時も北側部分はほとんど行くことができませんでした。

今回はどこまで行けるでしょうか。

 

ですがそもそも、です。

ほとんどの観光客は前編の部分のみ観て、その先に進むことはありません

ここから先は物好き用のコースとなります。

あらかじめご理解ください。

 

 

さて、この物好きコースの一番南側に位置するのが

 

 

観音菩薩です。

展望台のすぐ脇の高い位置から全体を見渡すようにあり、気づかない人も多いと思います。

風化が激しく、パッと見はただの岩だと思ってしまうかもしれません。

この観音さまにも可愛らしさがありますよね。

 

 

道(といっても人一人通るのが精一杯な道ですが)

を北方向に進んでいきます。

と続いて見えてくるのが、

 

 

スピンダ尊者ソビンダ尊者と表記される場合もあり)。

縦ロール的な髪型かな?装飾かな?が印象的です。

スピンダ尊者のすぐ右隣には、

 

 

バナバス尊者

風化が激しくお顔はあまり判別できません。

スピンダ尊者、バナバス尊者の奥に見えるのが、

 

 

ナコラ尊者ナクラ尊者と表記される場合もあり)。

とここまでは広大な海をバックに背負っておられるのですが、

ここから先が‥

 

 

コンクリートに飲み込まれはじめる羅漢さん!!

左がパダラ尊者、右がハンタカ尊者

 

ちなみにこの写真は他とは違い夕方に撮影したものです。

この方向だと午前中は逆光ぎみになるため、こちらを選びました。

つまり、私は午前中と夕方の二度ここに来ているわけです。

その理由はいずれ解ります。

 

ちなみに8年前の訪問では悪天候のためこのあたりで引き返したんです。

今回はもう少し先まで行きたいですが‥どうでしょう。

 

先に進みます。

このお二人の間を抜けてさらに進んでまいりますと‥

 

 

最早、完全にコンクリートに飲み込まれてしまった羅漢さんがお二人。

お分かりになるでしょうか?

 

 

左ので囲んだ位置にナガセナ尊者ナカサイナ尊者と表記されることも)、

とっても分かりにくいのですが、右上にパジャラプタラ尊者

 

 

何かにしがみつくような‥

母親に甘える子供のような‥

なんとも言えない可愛らしいポーズでいらっしゃるのです。

護岸工事の際に上手く残していただいて有り難うございます!

とお伝えしたい気持ちです。

 

 

さらに北方向に進むと、あと5体の羅漢さんがおられるはずなんです。

上の地図のピンクゾーンです。

ですが、この先は降りていくことはできそうですが、

戻って来た時にのぼることができなさそう。

かなり危険な様子で、今回も無念ではありますが諦めました。

 

そもそもこの十六羅漢岩は寛海和尚という方が、

荒波に命を失った多くの方の供養と海上の安全のため造立を発願。

石工達を指揮し5年の歳月をかけ作りあげたというもの。

それをただの石仏好きのカメラマンが石仏を撮りたいがために無茶をして、

海上の安全を揺るがすなど‥本末転倒!

まぁ、そこまでのことでもありませんが、今回もここまでとしました。

 

行けなかった北側の羅漢さんたちは国道から見ることもできます。

ですがそもそもが摩耗が激しいので、

遠くからだとハッキリと像容をうかがうことはできません。

近くに行くためには、ロープなどのきちんとした装備が必要だと思います。

私よりさらに物好きな方がいらしたら、装備を準備し行ってみてください。

 

 

さて、前述した通り

私は今回この場所に午前中と夕方の二度来ています。

なぜ夕方に来たのか、その答えは‥

また長くなりましたので次回、追記します。

しばしお待ちください。

ここ数年、羅漢さんにハマっています。

羅漢さんとは簡単に言えばお釈迦さまのお弟子さんのこと。

如来や菩薩などランクの高い仏像と比べると我々に近い存在であるがゆえ、

表情や仕草もバラエティに富んでいて、

自由度が高いところが観ていてとても面白いのです。

 

つい先日まで五百羅漢石仏のある箱根のお寺、

長安寺さんで写真展『季節を愛でる羅漢さん』を行っていたのは、

このブログをご覧くださっている方はご存知のことと思います。

 

そんな羅漢好きの私がずっと心残りに思っていた羅漢さんがありました。

それが山形県と秋田県の県境に位置する町、

遊佐町にある十六羅漢岩です。

 

十六羅漢岩は海岸に広範囲で羅漢さんが刻まれている、

いわゆる磨崖仏群で、まさに私の好きが詰まった場所。

ところが今から8年前に行った時は運悪く大雨

悪天候の中、傘をさしつつ何とか行って、何とか撮った‥

という感じで、とにかく危険極まりなかったんです。

行きたいところに踏み込めず、リベンジしたいと思い続けていた場所でした。

 

その8年前のブログはこちら↓

『羅漢さんを探せ!十六羅漢岩』

 

今日は8年越しに十六羅漢岩に行ってきたという、

ある意味、喜びのご報告です。

 

 

2025年8月某日、

8年前と同じ十六羅漢岩直通の『サンセット十六羅漢』駐車場に車を停めました。

8年前とは全く違う晴天の空の下!です。

階段を下り海岸線に近づくと、羅漢岩のメイン部分が見下ろせます。

 

 

十六羅漢岩16体の羅漢像に加え、

釈迦牟尼仏、文殊、普賢菩薩など6

合わせて22の仏像が広範囲に刻まれています。

上の写真の中央部にはそのメイン部分が写っており、

ここに22体のうちの8体の磨崖仏がひしめき合っています。

 

 

すぐ近くまで降りてきて撮った全体像がこちら。

8年前は悪天候すぎて、様々な角度で撮影する余裕などありませんでした‥

実に感動的です。

やはり磨崖仏は光の元で拝みたいものです。

 

 

ここが十六羅漢岩のメインゾーンでしょう。

釈迦牟尼仏を中心としたゾーンで、羅漢さんはいらっしゃらないんですけどね。

十六羅漢の他6体のうちの5体が刻まれています。

わかりやすく説明させていただきますと、

 

 

中央上に釈迦牟尼仏

その両サイドに文殊普賢の両菩薩。

文殊菩薩の背後からヌッと顔を出しているのは、

文殊菩薩を背に乗せる姿でよく表される獅子

ですから、文殊菩薩と獅子はセットということでしょう。

 

中央下に目連、一番左手に舎利仏、という並び。

この目連と舎利仏はお釈迦さまの直のお弟子さんで、釈迦二大弟子と呼ばれるご両人です。

特に優秀なお弟子さんということでしょう。

私も勉強中の身ですので‥これ以上詳しくはご説明できません。

ガワだけで本当スミマセン。

 

さらにこの右手に、

 

 

羅漢さん三人衆がいらっしゃいます。

右からジュバカ尊者ビンドラバラダジャ尊者インガダ尊者

 

十六羅漢の中でも一番有名なのがビンドラバラダジャ尊者。

(どこで切るのが適切かも分からず‥不勉強でゴメンなさい)

こちらは『びんずるさん』と呼ばれ、

『なで仏』としていろんなお寺の入り口付近にいらっしゃったりするお方です。

 

 

8年前にも感じたことですが、全体的に像容がキュートですよね。

特にこの獅子とか‥かわいい。

 

元々が可愛らしい像容だったのか、

年月とともに雨風に削られて丸く変貌していったのか。両方かな。

ちなみに作られ始めたのが1864年、完成したのが明治元年とのことなので‥

今から157年前に完成したということですね。

 

 

私が特に心惹かれたのがこちら、チュダハンタカ尊者

先ほどご紹介したメインゾーンと向き合う位置にある岩の上で、

(この日は晴天だったので)日向ぼっこでもしてるみたいに

心地良さそうに恍惚の表情を浮かべる羅漢さん。

きっと雨の日なら、雨に打たれて気持ち良さげに見えるのでしょう。

(8年前は足場が悪すぎて、ここまで登って来られませんでした)

 

 

岩に登って上から観たチュダハンタカ尊者

可愛らしすぎ。

小銭を置きたくなってしまう気持ちがわからないでもない。

 

話の本筋から少し逸れますが、

上の写真のように岩の割れ目に小銭を差し込む人がいます。

これは割れ目を広げる恐れがあり、あまり良いことではないようです。

そもそも石仏に小銭を置くのは石仏保護の点から言うとあまりよろしいことではないんです。

良かれと思って置かれる方がほとんどだと思いますが、

この可愛らしい像が200年、300年と長くあり続けるために、

小銭を差し込むのはやめていただければと思います。

石仏好きからのお願いでした。

 

 

さて、22体の磨崖仏のうちまだ9体しかご紹介できていませんが、

長くなりましたので喜びのご報告の続きは後編で、

ということに致します。

しばしお待ちください。