雨のあとに虹・Part2 その25
「この現場に来るのは2回めだね。」
社用車を降りた俊之は陽子に言った。
「高村社長が岩に上に生えている木を残すためにトンネル工事に切替させた事で反感を持つ社員もたくさんいるみたいですよ。」
陽子が心配して言うと
「だから今日は来ておかないといけなかったと思うよ。」
俊之は歩きながら言った。俊之と陽子は話をしているうちに鉄道の工事現場の前に来ていた。作業員たちがチームワークよくそれぞれの持ち場をこなしているのが見えたのである。
「高村社長に現場案内する担当はどなたですか?」
陽子は言った。
「そんな事が聞いていないよ。」
陽子の声を聞くと姿を現したスーツ姿の40代半ばの担当係長が言った。
「事前に立花さんを通じて連絡をしてあるはずです。」
陽子は毅然とした態度で言った。
「鉄道業務を知らない経営者が俺たちの仕事を増やしやがって現場視察も聞いてあきれるぜ。」
担当係長が言うと
「今日はその件も含めてみなさんに説明をしに来たのだけれどダメかな?」
俊之は穏やかな口調で言った。
「何が説明だよ。」
担当係長が言うと
「総武のトップがお考えになられた事ですよ。」
陽子は怒りを隠せずに言った。
「正式に社長になったからっていい気になるなよ!」
担当係長が言うと
「口が過ぎますよ。」
陽子は大きな声で言った。
「えらそうに言いやがってふざけるな!」
担当係長が言うと
「何を馬鹿な事を言っているのだ!」
立花が慌てたように走ってくると大きな声で言った。
「立花専務ががどうしてここにいらっしゃるのですか?。」
内堀秀武は驚いて言った。
「立花さん。」
陽子が驚いて言うと
「立花さんが来てくれてちょうどよかったよ。」
俊之が笑顔で言った。
「高村社長には大変失礼いたしました。」
立花は深々と頭を下げて言った。
「そんなに誤らなくてもいいよ。」
俊之が言うと
「私の支持が行き届いていませんでした。」
立花は言った。
「今後と支持を徹底させてくださいよ。」
陽子は立花を見て言った。
「立花さんのせいではないよ。」
俊之が穏やかに言った。
「内堀!」
立場は俊之の穏やかな表情に安心していたが怒りの声をあらわにして言った。
「専務。」
内堀は方針した顔で立花を見て小声で言った。
「お前はいったいどうつもりなのだ!」
立花が大声で言うと声は現場中に響いていた。内堀は立花がはじめて大声で怒鳴ったのに驚いていたのであった。
「立花専務もご存知の通りに我々は方針には反対でしてね。」
内堀は驚いたまま言うと
「高村社長の支持に従えないのなら労働基準法に則って辞めてもらう事になるがそれでも良いのか!」
立花は迫力がある声で言うと現場の作業員は立場の声に動きを止めて聞き入っていたのであった。
「立花専務もそこまで言わなくてもいいよ。」
俊之は立花に言った。
雨のあとに虹・Part2 その24
「今は何をしをしていたの?」
深澤久美子は電話の向こうの敏弘に言った。
「職場から帰って一休みしたところだよ。」
敏弘が言うと
「いつも遅くまで大変ね。」
深澤久美子は言った。
「この研究は総武グループと提携して海外に進出して環境や経済を活性化させるのに必要だからね。」敏弘が言うと
「総武は鉄道や遊園地だけじゃなくて敏弘さんの研究にも関係があることをしているのね。」
深澤久美子は感心したように言った。
「そうだよ。」
敏弘が言うと
「堅実な会社なのね。」
深澤久美子は言った。
「この件は誰にも話したらダメだよ。」
敏弘が言うと
「解っているわ。」
深澤久美子は言った。
「そろそろ出発の時間です。」
陽子が言うと
「行こう。」
俊之は言って素早く席を立った。
「現場には立花さんも行っているはずです。」
陽子は言うと俊之と並んで歩き出したのである。社長室を出て廊下を俊之と陽子が歩いて行くと俊之を見た総武の社員は一礼をした。俊之も会釈をするが陽子は胸を張って堂々と歩いていたのである。
「おはようございます。」
社用車の前で田中が待っていた田中が言うと
「おはよう。」
俊之は明るく言って社用車に乗り込んでいた。陽子も俊之の隣に座ると社用車は静かにスタートしていた。
「この考えたによれば答えが簡単に導かれます。」
大川文弘教授は大声で講義をしていて久美子と純子は大川の目を見て聞いていた。
「久美子。」
純子は小声で言った。
「どうしたの?」
久美子も小声で言った。
「教授が言っている内容を理解できる?」
純子が言った。
「簡単だよ。」
久美子が言うと
「ここは必ず試験に出しますのでよく勉強をしておいてください。」
大川は大きな声で言ったのである。
雨のあとに虹・Part2 その23
「急にごめんね。」
喫茶店で珈琲を飲みながら泰子が言うと
「急にどうかしたのですか?」
関口は言った。喫茶店で関口と泰子が会うのは久しぶりであった。
「今週中に300万円つくらなくてはいけなけど何とかならない?」
泰子が言うと
「300万も何に使うのですか?」
関口は言った。泰子は関口が高校時代に暴走族をしていた時にはすでにレディースを引退していたがふたりとも高校時代は非行に走っていのである。20歳の関口と22歳の泰子は共に引退してから親しくなったのである。
「それは聞かないでよ。」
泰子が言うと
「300万円は大金ですよ。」
関口は言った。
「解っているけれど私には一生に一度のチャンスかもしれないのよ。」
泰子が言うと
「貯金もそんなにないから300万円は急には無理ですよ。」
関口は困った顔で言った。
「お忙しいところすみません。」
天門の事務所に菊池と一緒に来た桜田は言った。
「それは構いませんが警察の方が私に何の用でしょうか?」
天門が言うと
「たいした事ではないのですが天門先生は闘真拳をマスターされたそうですね。」
桜田は言った。
「私は5年ほど前まで九州にいましてね。」
天門が言うと
「お生まれからずっと九州だそうですね。」
菊池も言った。
「そうです。」
天門が言うと
「立派な九州男児ですね。」
菊池は言った。
「高校時代に闘真拳の道場があったので通っていました。」
天門が言うと
「闘真拳は占いや開運とは何か関係があるのですか?」
桜田が言うと
「それはまったく関係ないですよ。」
天門は笑いながら言った。
「ほんとうにゆっくり会えるのは久しぶりですね。」
レストランで久美子やひとみとテーブルに座っていた俊之は言った。
「あの空港での告白は春だったのに今はもう夏ですよ。」
ひとみは冗談混じりに言った。
「もうその話は止しましょうよ。」
俊之は照れながら言うと
「小百合さんは今でもその話をしていますよ。」
久美子は言った。
「小百合さんにも協力させたからね。」
ひとみが言うと
「急に仕事のローテーションを変わってもらったから迷惑をかけてしいましたね。」
久美子が言うと
「それは仕方がないわよ。」
ひとみは言った。
「小百合さんは明るくて大らかな女性ですね。」
俊之は微笑んで言った。
「闘真拳は凄い拳法ですね。」
天門の事務所を出て駅に向かて歩きながら菊池は言った。
「闘真拳は犯罪に使えばとんでもない事になるよ。」
桜田は言った。
「解っています。」
菊池は桜田が言いたい事をすぐに悟って言った。
「人ために使うえばすばらしい事が出来るけれどね。」
桜田が言った。
「今夜は一杯やって帰りましょうか?」
居酒屋を見た菊池が言うと
「たまには飲んでかえろう。」
桜田は言った。
「この居酒屋にしましょう。」
菊池は言うと桜田を誘って居酒屋に入っていった。
「あいつは警視庁の桜田だな。」
偶然に通りかかった増田は呟くと居酒屋の入口を見たのであった。