アイネクライネナハトムジーク


監督 今泉力哉

出演

三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、貫地谷しほり、原田泰造 


 

 


仙台駅前。 大型ビジョンには、日本人のボクシング世界王座をかけたタイトルマッチに沸く人々。 そんな中、この時代に街頭アンケートに立つ 会社員・佐藤の耳に、ふとギターの弾き語りが響く。 歌に聴き入る紗季と目が合い思わず声をかけると、快くアンケートに応えてくれた。 二人の小さな出会いは、妻と娘に出て行かれ途方にくれる佐藤の上司・藤間や、分不相応な美人妻・由美と娘・美緒を持つ佐藤の親友・一真、その娘の同級生・和人の家族、由美の友人で、 声しか知らない男に恋する美容師・美奈子らを巻き込み、10年の時をかけて奇跡のような瞬間を呼び起こす─。



伊坂幸太郎の小説の映画化。

以前読んだけど、内容は、ほとんど忘れている。アセ


落とした財布を拾ったことから始まった恋…

街頭アンケートに答えてくれた人と他の場所での出会い…

電話で話するだけの相手への想い…


さまざまな人たちのラブストーリー。



関係ないような人たちだが、ボクシングでつながる感じ。

10年の歳月を経て、

最後にうまくまとまって、すてきな空間を作っていた。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐

白ゆき紅ばら

寺地はるな 光文社 2023年2月





 

 行き場のない母子を守る「のばらのいえ」は愛と理想を掲げた夫婦が営む。その家に暮らす祐希は、未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出した。幼少のころから一心同体だった紘果を置いて出てきたことをずっと後悔してきた祐希は、二度と帰らないと出てきた「のばらのいえ」に戻る決意をしたがーー。人生の不条理を問い続ける著者の書下ろし長編。





のばらのいえ」を運営する志道と実奈子は、

「かわいそう」だから助けるという、上から目線の発想。

ふたりの行動は異常。嫌なふたり。


「のばらのいえ」で暮らす祐希は、手伝いをさせられ束縛されている。

同じく、「のばらのいえ」で暮らす紘果は、自分はなにもできない人間だと自分を殺して生活している。


いや~な雰囲気が、ずっとつきまとう。

暗い気持ちになった。


それでも、

最後には、少しは光が見えてきたかな。



春日先生という存在は 大きい。

こういう親身になってくれる大人が、もっと近くにいてくれればと思う。


お気に入り度⭐⭐⭐

クロコダイル-ティアーズ

雫井脩介 文藝春秋 2022年9月


 




 大正時代から続く陶磁器店を営む熟年の貞彦・暁美夫婦は、近くに住む息子夫婦や孫と幸せに暮らしていた。ところが、息子が何者かによって殺害されてしまう。 犯人は、息子の妻・想代子の元交際相手。被告となった男は、裁判で「想代子から『夫殺し』を依頼された」と主張する。 息子を失った暁美は悲しみに暮れていた。遺体と対面したときに、「嘘泣き」をしていた、という周囲の声が耳に届いたこともあり、想代子を疑う。貞彦は、孫・那由太を陶磁器店の跡継ぎにという願いもあり、母親である想代子を信じたいと願うが……。 犯人のたった一言で、家族の間には疑心暗鬼の闇が広がっていく。 殺人事件に揺れる一家を襲う悲劇。姑である暁美からみて、「何を考えているか分からない」という想代子の真実とは。



夫康平の殺害に想代子は関係しているのか?


想代子を信じたい舅の貞彦。

想代子を信じられない姑の暁美。

家族の中で渦巻く疑心暗鬼。


暁美の姉東子もこの家族の問題に入り込んできて、余計ややこしくなる。


そして、陶器の破損問題や土地売却の問題も絡んでくる。


ずっと不穏な空気が漂っている。

疑う気持ちと信じたい気持ち、それぞれの感情を 巧妙に描いている。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐

勿忘草をさがして

真紀涼介 東京創元社 2023年3月





 

 


一年前、偶然出会ったおばあさんに会いたい。しかし手掛かりは、庭に沈丁花が生えていることと、その庭で交わした会話だけ――。トラブルにより部活を辞め無気力な日々を送る航大が、一年前の記憶を頼りにある家を探していたところ出会ったのは、美しい庭を手入れする不愛想な青年拓海だった。拓海は植物への深い造詣と誠実な心で、航大を導いていく。植物と謎を通して周囲の人間関係を見つめなおす、優しさに満ちた連作ミステリ。第32回鮎川哲也賞優秀賞受賞作 



の木のことを「男の子」というお婆さん。

校舎から次々に消えていく鉢植え。

花壇の花たちが元気がないわけとは。

ツタで覆われている小屋からどのように草刈り機を出したのか。

地面から紙風船が生えてたと言う幼稚園児。

毎年祖父の命日近くに届く差出人不明の押し花の栞…


日常の謎を解いていく、こういう話、好き。


主人公の高校生の航大は、サッカー部を辞め、無気力な毎日を過ごしている。


そんな航大が、偶然出会った大学生の拓海や彼のお婆さん、同級生らと関わることにより、成長していく物語でもある。


相手の気持ちを思いやる優しいお話だった。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐

栞と嘘の季節 

米澤穂信 集英社 2022年11月




 

 高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。 ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。 小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。 持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。 そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。 誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか……。 「その栞は自分のものだ」と噓をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。



本と鍵の季節 

に続く堀川次郎と松倉詩門が真相を明らかにしていくシリーズ第二弾。


また、ふたりの活躍が見られてうれしい。


トリカブトの花を押し花した栞の謎を解いていく。


今回は、トリカブトという猛毒が絡んでくる事件なので、恐ろしい。


栞を作った生徒、持っていた生徒…

誰が嘘をついているのかを明らかにしていく。


栞の話で、ここまでの展開があるとは!


お気に入り度⭐⭐⭐⭐

怪人デスマーチの退転

西尾維新 講談社 2023年3月





 

 初代怪盗フラヌールが盗んだ1冊の書物。豪華絢爛。異形で異質。再現不可能。金箔製の繊細を極めた書物が、2代目怪盗フラヌールこと、あるき野道足のターゲットだ。しかし、返すべき製作者とその妻が何者かに殺されていたことが判明し、名探偵・涙沢虎春花と待葉椎警部補がフラヌ―ルを追う。怪盗フラヌールの返却行程の行きつく先は? 衝撃の怪盗ミステリー、早くも第2弾登場!



金箔本ってどんな本なのだろう?って興味津々。


 そして、盗んだものを返すという怪盗っておもしろそうって思って読みはじめたが…。


前作を読んでないので、取り残され感、満載。

個性強い登場人物についていけない。




金箔本を作った邊邉斉齋斎の生涯が明らかになっていく。


金沢なので、うるしや金箔は有名だが、

うるしや金箔を使って殺人?

ってありえる?



あるきの道足と弟軍靴の対決!

今後、どうなって行くのか?


お気に入り度⭐⭐⭐



たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ

汐見夏衛 角川書店 2023年3月




 

 

高校2年生のなずなのクラスメイト鈴白くんが突然命を絶った。 彼は明るくて容姿も成績も良く、悩みがなさそうな人。だから自殺なんてしない。皆そう思っていた。 彼の悩みに気付いていたらと後悔が膨れ上がり、鈴白くんと一緒に作った思い出の砂時計に「時間を巻き戻したい」と願って眠ると、 翌朝なずなは一ヶ月前に戻っていた。あれは夢だったんだと安堵し、普通に毎日を過ごしていたが、彼はまた死を選んでしまい――。 ループする中で、なずなは鈴白くんを救えるのか?




も顔も性格も運動神経もいい涼白くんはなぜ自殺したのか?


一ヶ月前に戻ったなずなは、一ヶ月の間に涼白くんの自殺をやめさせようといろいろ頑張ってみる。


しかし、何度もループを繰り返し…


なずなは涼白くんの自殺をやめさせることができるのか?



同じクラスの薊くん、成績はいいが、まわりを気にしない態度をとっていて、変わりものというか、いい印象ではなかったが、途中から、彼の印象が、変わった。


死ということが描かれているので、重い内容ではあるが、なずなと薊くんとのやりとりの中に、クスッと笑える部分もあった。


誰かのために一生懸命になれるってことはすてきだと思う。


自分の意見を言うような積極的ではなかったなずなが弁論だっで発表する。

この内容が、作者が言いたかったことだろう。


死を選ぼうとする理由は人それぞれ。

いや、はっきりした原因がなくても、ふっと死にたくなる瞬間はあるのかもしれない。


小指の話があったが、誰ひとり、いらない人間なんていないのだ。


この本を読んで、死をとどまる人がひとりでも多くなればいいと思う。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐

クレッシェンド音楽の架け橋


監督 ドロール・ザハヴィ

出演

 ペーター・シモニシェック、ダニエル・ドンスコイ、サブリナ・アマーリ


 

世界的指揮者のスポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くという企画を引き受ける。オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃にさらされ憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い…少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心が一つになった彼らに、想像もしなかった事件が起きる――。



コンサートを開くため、パレスチナとイスラエルから集められた若者たち。

国同士が紛争中であるため、お互いの国を罵り合い、けんかが絶えない。


指揮者のスポルクは、若者たちをまとめようといろいろ試みる。

指導力のある指導者だと思う。


まとまりかけたその先に待っていた出来事とは?


パレスチナからは国境の検問所を通らないといけない。バイオリンのケースは武器と間違われる。

反対している親が多い。


音楽をするのも厳しい現状だ。




コンサートは成功したのか?



ラストの空港での演奏が素晴らしかった。



お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐


ママはきみを殺したかもしれない

樋口美沙緒 幻冬舎 2023年2月







目標としていた賞を受賞し、脚本家として活躍中の美汐。 だが、彼女の心は晴れない。小学校から呼び出され、 息子・悠を「支援クラス」に通わせることになったからだ。 ある日、美汐は手に負えない悠の首を絞めかけ、そのまま気絶する。 意識が戻ると、悠を保育園に預ける初日の朝だった。 神様がやり直しをさせてくれる! 美汐は、理想のママになろうと奮闘するが──。


美汐は、脚本家としての仕事に忙しく、子育ては、人任せにしてきた。

悠は、マイペース。

外で子ども達と遊ぶように誘っても、言うことをきかない。

悠の首に手をかけた時、タイムスリップする。

1歳4カ月の悠がいた。


今度こそいいママになろうと、

仕事を辞め、悠の子育てに専念。

毎日の公園通い。手作りのごはん。

悠だけを見つめて悠だけにかまけている毎日を送る。


いいママってなんだろう?

理想のママってなんだろう?


悠だけのために時間を使ってくれていたとしても、ママが疲れていては本末転倒。ダメだと思う。

ママが充実した日々を送ってこそ、子どもも、すこやかに育つのでは?


美汐は、自分の行いは、無償の愛ではなく、「いいママ」の称号を得るための見返りを求める愛だと気づく。


親と子どもの関係…

愛情なのか、虐待なのか?

好きでいたいという気持ちが大切!


お気に入り度⭐⭐⭐






牧野富太郎の植物図鑑

三才ブックス 2023年4月


 





 

2023年春にスタートするNHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデル・牧野富太郎の足跡を、植物図でたどるビジュアルブックです。「日本の植物分類学の父」とも言われる富太郎が描いた植物図を、青年期から晩年まで年代順に紹介しました。富太郎が描いた予備図や準備図のほか、使用していた道具やコレクションしていた植物画の数々など、貴重な資料も多数掲載しています。




朝ドラ(らんまん」の主人公牧野富太郎に興味を持ち手にとった。


牧野富太郎が描いた植物の絵は、植物の性質や特徴を細部まで描かれていて感心する。


これがアサガオ。



これが朝ドラで母親が好きだと言っていた花バイカオウレン。



こんな絵を見ているのは、楽しい。


初恋、妻のことも紹介されていた。

ステキな奥さんだ。


牧野富太郎は、晩年まで植物に情熱を注いだ偉大な人物だ。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐