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森沢明夫 幻冬舎文庫 2012年2月
刑務所の作業技官の倉島は、亡くなった妻から手紙を受け取る。妻の故郷にもう一通手紙があることを知った倉島は、妻の想いを探る旅に出る。夫婦の深い愛情と絆を綴った、心温まる感涙小説。
高倉健主演の映画は以前見たが、この作品は、森沢明夫さんが映画の脚本をもとに書かれた小説だと知り、読んだ。
森沢明夫さんらしいやさしさの詰まった小説だった。
夫を残してこの世を去らなければならない洋子は、どれだけ無念だっただろう。
しかし、自分がいなくなってからの夫のことを思っての遺言。
洋子の想いに泣けた。
最愛の妻を亡くし、傷心の英二だったが、この旅で、様々な人としては出会い、交流を深めるうちに変わっていくところがよい。
旅で出会った人たちのこともていねいに描かれていて、その人たちの人生を感じた。
人との関わりの中で生きていくものだと思った。
〈他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる〉
〈人生には賞味期限がない〉
洋子の言葉が心に残る。
お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐





