まち
小野寺史宣 祥伝社 2018年11月
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尾瀬ヶ原が広がる群馬県利根郡片品村で歩荷をしていた祖父に育てられた江藤瞬一。高校卒業とともに上京し、引越の日雇いバイトをしながら荒川沿いのアパートに住んで四年になる。かつて故郷で宿屋を営んでいた両親は小学三年生のときに火事で亡くなった。二人の死は、自分のせいではないかという思いがずっと消えずにいる……。『ひと』から広がる新たな傑作!
江藤瞬一は、高校卒業後、上京。
大学生になるとか、就職先が東京というわけではない。
バイトで生計を立てている。バイトといっても、まじめに生活している。
走ったり、図書館に行ったり、喫茶店へ行ったり…
そんな瞬一の日常の様子が描かれている。
隣の住民の虫を退治したり、バイト仲間に正社員の道を譲ったりと、瞬一の人の良さが伝わってくる。
ていねいに生活を送る瞬一に好感が持てた。
上京してきたおじいちゃんと過ごした3日間、貴重な時間。
おじいちゃんの思いが詰まっていた。
時間がかかったが、瞬一は、自分の やりたいことを見つけられて、よかったと思う。
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