ママはきみを殺したかもしれない
樋口美沙緒 幻冬舎 2023年2月
目標としていた賞を受賞し、脚本家として活躍中の美汐。 だが、彼女の心は晴れない。小学校から呼び出され、 息子・悠を「支援クラス」に通わせることになったからだ。 ある日、美汐は手に負えない悠の首を絞めかけ、そのまま気絶する。 意識が戻ると、悠を保育園に預ける初日の朝だった。 神様がやり直しをさせてくれる! 美汐は、理想のママになろうと奮闘するが──。
美汐は、脚本家としての仕事に忙しく、子育ては、人任せにしてきた。
悠は、マイペース。
外で子ども達と遊ぶように誘っても、言うことをきかない。
悠の首に手をかけた時、タイムスリップする。
1歳4カ月の悠がいた。
今度こそいいママになろうと、
仕事を辞め、悠の子育てに専念。
毎日の公園通い。手作りのごはん。
悠だけを見つめて悠だけにかまけている毎日を送る。
いいママってなんだろう?
理想のママってなんだろう?
悠だけのために時間を使ってくれていたとしても、ママが疲れていては本末転倒。ダメだと思う。
ママが充実した日々を送ってこそ、子どもも、すこやかに育つのでは?
美汐は、自分の行いは、無償の愛ではなく、「いいママ」の称号を得るための見返りを求める愛だと気づく。
親と子どもの関係…
愛情なのか、虐待なのか?
好きでいたいという気持ちが大切!
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