Boilとの出会い
それは友人から初めて聞いた1年前。
会う予定だったのがboilができて痛すぎて
歩けないからと約束がキャンセルに。
boilって何?
その頃外科病棟で勤務し始めてこれまた
しょっちゅうboilで入院して来る人に遭遇
し初めて意味が分かった。
「腫れ物、おでき」のことらしい。
(skin) boilは日本語で調べたら
癤(せつ)とかもっと大きくなると
癰(よう)など呼ばれるようですが
漢字が書けないし、読めない…
調べたら英語でも正式には「furuncle」
「carbuncle」と呼ぶようですね。
私が入院して来る患者さんの病名で
見たことあるのは「carbuncle」か
「skin abscess」
でも患者さんはboil(そのままボイルと読む)
が一番ピンと来るのでこれで会話。
普通のboilなら私の友人のようにGPで
抗生剤出して貰って治すとか酷くなると
そこで切開、排膿して貰うとか。
うちの田舎病院のオペ室は日帰りケース
の腹腔鏡下での簡単なオペが中心で、
あとはこのboilのI&D(incision&drainage)
を行ったりしているようで、まずベッド
サイドでできそうなものならそこで施術
できなそうならオペ室で。
それ以上に危険なものは山を降りてうち
の基幹病院でwashoutをやって貰います。
※I&Dは「アイアンドディー」と略される
のが一般的
「washout」だから洗浄、確実にその嚢
の中を洗って来てくれるんでしょうね。
たまにまだheadと言って膿の出口になり
そうな中心部にできる白いものもなくて
エコーでもまだI&Dの対象にならないと
思われていたのにシャワーしてたら
「burst」したーなんて人もいます。
じゃあベッドサイドでグイグイ全部出せる
なら出しちゃえと用手でやることもある
けど本人は痛いよね
でも“ナースあるある”の、膿が出るところ
を見ると嬉しくなるのね(笑)
オペ室ですっごいの出たよ〜とか聞くと
見たかったぁって思いがち
そしてこれがねぇ
好発部位が皮膚が密接する場所だから
脇の下とかお尻とか腿の付け根とかで
結構人にお見せするのが恥ずかしい部位
が多いんですよね。
患部の観察大切だから一応勤務中に1回
くらい見せてって言うんだけどホント
ごめんなさいって感じ
体質なのかできる人は繰り返しできたり
いくつも同時にできたりしていて、
私の友人も2個同時に脚にできてました。
彼女オーガニックとかデトックスとか
健康に良いことが大好きで、抗生剤を
処方して貰って2~3回飲んだけど
抗生剤とか無駄に飲みたくないじゃん
って言ってその後やめたと言ってたから
エッ
一切飲まないならまだしもちょっと飲んで
指定された日数飲まない方が耐性菌できて
危ないんだよ
と一応飲むようには勧めました
オーストラリア来て本当に抗生剤の処方
が日本より慎重なのは知ってるので、
それでも処方されるってことは相当炎症
が起きてるってことだからきちんと処方
日数分は飲みましょうね〜