皆様、お疲れ様です。
令和6年の会計系試験がヤマ場を越え、
入門向けの授業が始まりましたので、
今回は僅か4枚の資料で連結会計の本質を明らかにします。
始めに連結会計の簡単なイメージ図です。
連結会計は本支店会計と同じ結合会計分野ですが、
両者の一巡仕訳に違和感を感じる理由は
本支店一巡仕訳には支店勘定が存在するのに、
連結一巡仕訳には親会社持分が存在しない為です。
これは連結仕訳の相殺消去が主な原因なので、
相殺消去の効果を減価償却の直接法と間接法で
明らかにしたいと思います。
直接法の相殺消去は科目金額の縮小をもたらす為、
車両運搬具の全体像が見えなくなりますが、
連結会計の親会社持分も相殺消去で見えなくなります。
相殺消去を行わない処理が採用されています。
続いて、連結一巡仕訳について相殺消去の有無を
対比させてみました。
相殺消去を行わない場合、第2年度開始仕訳において
(借)株主資本全額となる為、(貸)株主持分全額となり
非支配株主持分だけでなく親会社持分が現れて来る点、
親会社持分の増分(利益剰余金300)がフロー、ストック
双方向から計算できる点にご注意下さい。
更に、あるべき仕訳(右)を枝分かれ図としました。
ポイントは親会社持分がS社資産・負債+のれんと
P社の投資原価・投資成果を結び付けている点です。
なお、持分法は増分300を対象とする処理です。
最後に、親会社株主に帰属する当期純利益300と
利益剰余金当期末残高300をP社金額と合算すれば、
連結第1年度の財務諸表は完成します。
以下、各種資料となります。
初心者編
入門編
総合問題編
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