皆様。お疲れ様です。
日商簿記統一試験が迫って来ましたので、
連結会計の総合問題を作成しました。
連結会計が苦手で焦っておられるかもしれませんが、
この資料なら統一試験に十分間に合います。
特に、スーパー・タイムテーブルの白紙・ひな型に
沿って練習頂ければ、仕訳頼みの解法から脱却できます。
まず【連結会計:あるべきイメージ】です。
後述のあるべき仕訳や枝分かれ図、
スーパー・タイムテーブルの元となるイメージです。
連結会計をいくら学んでもスッキリしないのは、
水面下の親会社持分の動きを学べないからです。
更に、現行のカリキュラムでは、
親会社持分の存在すら知らないまま
応用論点でイキナリ親会社持分を扱うので、
連結会計への違和感が強くなるのは
致し方のないところです。
問題・答案用紙・解答・解説です。
ここで取っておきの裏技をご紹介します。
右のあるべき仕訳の連結第5年度開始仕訳を
連結B/Sの数値と照合してみて下さい。
のれん・連結利益剰余金・非支配株主持分が
シッカリ一致しています。
従って、第4年度の開始仕訳から始まる
一般的な解法は実は遠回りと言えます。
親会社持分の処理・表示が出来ません。
結果、持分法をはじめ持分変動や企業結合、
本支店会計との整合性がありません。
一方、右のあるべき仕訳には整合性があります。
右のあるべき仕訳を図形にしたのが枝別れ図です。
枝分かれ図をタイムテーブルに書き換えます。
私は他の先生の下書も数多く見て来ましたが、
タイムテーブルと成果連結仕訳が別処理ばかりで
タイムテーブルの成果連結組み込み可能なメリットが
全く考慮されていないというのが率直な感想です。
話が長くなりますが、
別処理の場合には金額の集計が加算減算となる為に
集計が手間で、ミスの可能性も高くなります。
一方、一括処理の場合には掛算の恩恵を享受できる為、
集計は短時間、ミスの可能性も低くなります。
具体的に、アップストリームの本問においては
子会社利益剰余金のフローに成果連結を足せば
非支配株主持分と親会社持分の掛算が一回で済み、
仕訳と比べ、圧倒的に速く計算できます。
唯一の注意点は商品(未実現利益)と貸倒引当金の
プラス・マイナスの符号を間違えないことです。
具体的なスーパー・タイムテーブルの記入法ですが、
子会社利益剰余金を転写後に正確か否か検算して下さい。
次に、のれんの償却年数・残り年数(連結年度)は要注意。
更に、未実現利益の指示が利益率か、付加利益率かに注意。
それ以外の注意点は+▲の記号で、後は流れ作業により
親会社株主に帰属する当期純利益191,500千円と
連結利益剰余金455,000千円が簡単に計算できます。
特に、横フロー計算、縦ストック計算の一致は心強い。
なお、本問は連結P/Ⅼと連結B/Sの作成問題なので、
実は当期首の計算で必要なのは成果連結だけ。
それ以外は必要ありません。
また、配点箇所の多い連結B/Sから
流れ作業で解き始めるのが最速・確実です。
因みに同じ問題を山ほど繰り返す必要はありません。
私は2級の段階から繰り返しを回避することで、
分量の多い上級資格の勉強を効率的に進める習慣を
早くから身に付けておくべきだと考えます。
最後に連結会計はストックとフローの計算が、
理路整然としたマトリックスになっています。
従って、3.利益剰余金(取得後剰余金)の計算は
繰り返し練習して下さい
(その意味で重要なのはラスト2枚の資料のみ)。
この体系を理解して、計算が自在に出来れば、
連結会計は非常に面白く、得点源に出来ます。
なお、ダウンストリームの問題はコチラです。
これからも皆様に有意義な情報を提供して参ります。
ブックマーク・バナークリックを宜しくお願い致します。
Twitterではブログに先駆けて
多彩な情報を随時提供しています。
また、Twitterの画像の方が鮮明な為、
ブログと同一の画像を提供しています。
フォローバック致しますので、
フォローを宜しくお願い致します。