連結会計「入門」スペース(5/5(日)20:00~)。 | 連結会計よもやま話

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公認会計士試験や日商簿記検定で難解と言われる連結会計その他について色々と書き綴って行きます。
長年培ったノウハウの公開を通じて皆さんのレベルアップのお手伝いをさせて頂きたいと考えております。

皆様、お疲れ様です。

以下、連結会計「入門」スペースの内容です。

なお、連結会計の新資料①を入門向けにしたものです。

 

最初に私の考える【連結会計:あるべきイメージ】です。

応用論点との整合性から考えられる唯一の形です。

連結財務諸表の作成は親会社と子会社の財務諸表の

単純合算から始まりますが、子会社の財務諸表は
帳簿の延長なので、あくまでも子会社目線です。
従って、子会社の財務諸表を親会社目線に変える為、
子会社資本を親会社と非支配株主の持分に変えるのが
連結手続です。
この手続により明らかになる親会社持分の増分を
支配獲得の実績として親会社の純利益や利益剰余金に
合算すれば、連結財務諸表は完成します。
 

次に、問題・答案用紙・解答・仕訳解説です。

 

 

 

 

 

 

まず、この現行の連結仕訳の内、開始仕訳には

親会社持分が存在しないことは明らかです。

何故なら、借方が子会社の株主資本ではない為、

貸方に親会社持分と非支配株主持分を対置させる

ことが出来ない為です。

では、現行の連結仕訳と借方を子会社の株主資本、

貸方を親会社持分&非支配株主持分に置き換えた

あるべき連結仕訳を対比させてみます。

image

まず、あるべき仕訳の連結第4年度開始仕訳の貸方が

利益剰余金当期首残高16,000円であるように

親会社持分の増分が縦のフローで計算される一方、

開始仕訳単体の子会社資本の親会社持分への按分、

即ち、横のストックでの計算からも増分16,000円が

裏付けられている点にご注目下さい。

このあるべき仕訳のイメージ図が末尾の枝分かれ図です。

【全額による処理は全貌を表す】という普遍的特性が

簿記にはありますが、あるべき連結仕訳は持分の全貌を

表しています。

因みに近年の会計制度の改正は情報提供の観点から

どれも全額による処理が行われています。

ところで、連結利益剰余金の算出が苦手な方が多いのは、

現行の連結仕訳の場合、Ⅹ3年12月末の子会社利益剰余金

34,000円から控除される18,000円を仕訳の累積額から

求める必要がある為です。

次に、あるべき仕訳を線表にしたのが私流の下書、

スーパー・タイムテーブルです。

最大の特長は、最も難解とされる連結利益剰余金76,000円が

縦ストック計算と横フロー計算の双方向から一致する点です。

この様に連結会計の計算体系は実はマトリックスであり、

初心者でも簡単に値が導き出せることを銘記しましょう。

以上より、連結会計の解法はタイムテーブルがお勧めです。

何故なら、工業簿記のワークシートの如く全ての解答を

連鎖的に算出できる非常に便利なツールだからです。

以下、具体的なメリットです。

①面倒な集計作業がない為、迅速でミスが起きない。

②解答プロセス全体を鳥瞰でき、解法が検討できる。

例えば、連結P/L・連結B/Sの作成問題の場合、

期首は分析不要、期中・期末の分析で問題は解けること、

連結S/Sがプラスされたら期末→期首の逆進が速いことが、

日頃の演習や答練後に検討できる。

③成果連結を組み込むことができる。

④在外子会社や持分法など応用論点と親和性が高い。

 

次に、あるべき仕訳のイメージ図が枝分かれ図です。

上級で学ぶ概念フレームワークの理解に役立ちます。

これら資料重要なのはスーパー・タイムテーブルです。

早めにシッカリ押さえて下さい。

最後に、総合問題の解法は下の問題をご参照ください。

 

これからも皆様に有意義な情報を提供して参ります。

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