皆様、お疲れ様です。
連結会計「入門」②をご用意しました。
内容は連結会計の新資料②を入門向けにしたものです。
最初は【連結会計:あるべきイメージ】からです。
応用論点との整合性から考えられる唯一の形です。
連結財務諸表の作成は親会社と子会社の財務諸表の
次に、問題・答案用紙・解答・仕訳解説です。
では、現行の連結仕訳と借方を子会社の株主資本、
貸方を親会社持分&非支配株主持分に置き換えた
あるべき連結仕訳を対比させてみます。
まず、あるべき仕訳の連結第4年度開始仕訳の貸方が
利益剰余金当期首残高18,000円であるように
親会社持分の増分が縦のフローで計算される一方、
開始仕訳単体の子会社資本の親会社持分への按分、
即ち、横のストック計算からも増分18,000円が
裏付けられている点にご注目下さい。
このあるべき仕訳のイメージ図が末尾の枝分かれ図です。
【全額による処理は全貌を表す】という普遍的特性が
簿記にはありますが、あるべき連結仕訳は持分の全貌を
表しています。
因みに近年の会計制度の改正は情報提供の観点から
どれも全額による処理が行われています。
ところで、連結利益剰余金の算出が苦手な方が多いのは、
現行の連結仕訳の場合、Ⅹ4年12月末の子会社利益剰余金
40,000円から控除される22,000円を仕訳の累積額から
求める必要がある為です。
次に、あるべき仕訳を線表にしたのが私流の下書、
スーパー・タイムテーブルです。
最大の特長は、最も難解とされる連結利益剰余金78,000円が
縦ストック計算と横フロー計算の双方向から一致する点です。
この様に連結会計の計算体系は実はマトリックスであり、
初心者でも簡単に値が導き出せることを銘記しましょう。
前回と同様に解法はタイムテーブルがお勧めです。
何故なら、工業簿記のワークシートの如く全ての解答を
連鎖的に算出できる非常に便利なツールだからです。
以下、具体的なメリットです。
①面倒な集計作業がない為、迅速でミスが起きない。
②解答プロセス全体を鳥瞰でき、解法が検討できる。
例えば、連結P/L・連結B/Sの作成問題の場合、
期首は分析不要、期中・期末の分析で問題は解けること、
連結S/Sがプラスされたら期末→期首の逆進が速いことが、
日頃の演習や答練後に検討できる。
③成果連結を組み込むことができる。
④在外子会社や持分法など応用論点と親和性が高い。
次に、あるべき仕訳のイメージ図が枝分かれ図です。
上級で学ぶ概念フレームワークの理解に役立ちます。
これら資料で重要なのはスーパー・タイムテーブルです。
早めにシッカリ押さえて下さい。
最後に、総合問題の解法は下の問題をご参照ください。
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