パソコンでお絵かき〜ペンとソフトは使いよう

さき「これ、全部iPadで描いたんだよ」

ひろじ「画面に直接電子ペンで描いてたね」

さき「一度、全部画面上で描いてみたかったから」

ひろじ「なかなかいい出来だね。どんなソフトを使ったの」

さき「ええと（画面のアイコンを見ながら）、irisPaintXだって」

ひろじ「この感じだと、レイヤーとか使えるソフト？」

さき「うん。レイヤー何枚も使ったよ。１０枚くらい」

ひろじ「このソフトは無料なの？」

さき「うん」

ひろじ「へえ。いまは無料でそんなソフトがあるんだ。それに、最初からiPadの画面上で絵を描くって、うらやましい。ぼくは未だにアナログ派だから、せいぜい手書きのペン画をスキャナーで取り込んで、ソフトで加工するくらいだな。なんか、遅れてる〜って感じるよ」

さき「そんなことないよ。わたしも、いつもは手書きで絵を描いてるもん」

ひろじ「鉛筆やペンで紙に描くのって、やっぱり、絵を描く原点だよねえ」

さき「うん。あと、コピックや色鉛筆で色を塗るのも楽しい」

さき「あ、これ、こないだの人だ。画風が変えてあるね」

ひろじ「マンガっぽいキャラデザインも必要だからね。トリチェリはガリレオの弟子なんだけど、毛皮の服を着てたりと、ちょっとオシャレな感じだ」

さき「あと、あごのヒゲがヘン」

ひろじ「でも、こういう特徴のあるヒゲって、イラストやマンガにするの、助かるんだよねえ」

さき「髪型もヘンだけど、これはカツラ？」

ひろじ「この時代にはまだカツラで着飾る文化になってないから、自毛だよ。ボサボサだし」

さき「お父さんはいつもペン入れしてからスキャンして色塗りしてるよね。わたしもゲルペンでペン入れすることがあるけど、下書きに消しゴムをかけたとき、よくインクがすれて汚れちゃう」

ひろじ「うん。ぼくがマンガを描くときは製図用のインクとつけペンで描いているから、消しゴムですれることはない。でも、簡単なイラストだと、水性ペンのVcornとか、ゲルインクペンのSARASAとかSignoとか使ってるけど、ぜんぶ擦れちゃうんだよ」

さき「つけペンとインクで描くの、むつかしいよ。ボールペンは？」

ひろじ「ボールペンもね、インク溜まりができると、そこが擦れちゃうんだ。『いきいき物理わくわく実験１・２』のイラストは、ロットリンクを使って描いた。ロットリンクは製図用の直線を引く道具なんだけど、水性のインクで、乾くと消しゴムかけても擦れないんだ。でも、本来は直線を引く道具だから、それでイラスト描くのは、正直しんどかった。よく描いたと思うよ」

さき「ロットリンク、もう使えないとかいってたよね」

ひろじ「うん。もう販売してないんだ。在庫のインクボトルを買ったんだけど、長いこと倉庫に置いてあったせいか、インクの粒子が沈殿して、液が薄くなっちゃってた。爪楊枝でかき混ぜて使ってみたんだけど、粒子が目詰まり起こして、すぐ描けなくなっちゃった。今は、直線を引くのは、べつのペンを使ってるよ」

さき「大変だねえ」