最近、スマホでこのブログ「ミオくんと科探隊」を読まれる方の数が、パソコンで読まれる方の数より多くなってきています。
パソコン版だと、ブログのトップにご挨拶がてら「ミオくんと科探隊サイトマップ」が載せてあり、そこから各記事へスムーズに移動できるようにしてありますが、スマホ版だとせっかくのサイトマップが探しにくいのです。
そこで、スマホで読まれている方が簡単にサイトマップにアクセスできるように、つぎのようなバナーを作りました。
こちらをクリックすると、サイトマップがご覧になれます。ご利用下さい。
サイトマップはサイトマップ1〜サイトマップ4より構成されています。サイトマップ1〜サイトマップ4には、テーマに即した記事が時系列で並んでいますので、ご利用下さい。おおむね1ヶ月に1回程度のペースで更新されていきます。
さて、前振りが長くなりましたが、夏休みに入ったこともあり、恒例の夏休み実験シリーズを少しずつ書いていきます。
今回は『いきいき物理マンガで実験』の「ブーメランコンテスト」にも登場する、自転車の車輪を改造して作る歳差運動装置です。
こちらが実物の写真。使えなくなった古い乾電池2本×8組を、ビニールテープで等間隔で貼りつけてあります。
こんなふうにテープを2〜3回まわして止めます。作業はわりと簡単。
取っ手は、昔はヤスリ用の木製の握り(以前はホームセンターなど工具を扱う店で安く購入することができた)をむりやり車軸に突っ込んで使っていました。少しぐらつきますが、まあつかえていましたね。
今回も、ホームセンターに探しにいったのですが、見あたりません。最近のヤスリは握り手がかっこよい樹脂製になって、本体と一体化しているんですねえ・・・
しかたがないので、木の丸棒を買ってきて、自作しました。
といっても、ホームセンターで20センチちょっとの長さの棒に切ってもらって、家にある電動ドリルで穴をあけただけです。
自転車の軸の直径は9ミリくらいだったので、直径9ミリのドリル刃を使いました。写真のドリル刃はじつは金工用なんですが、まあ、木に穴をあけることもできますので、気にせず使いました。問題ありません。
こんな感じですね。
穴をあけたら、車軸に丸棒を突っ込むと、さきほどの写真になります。
乾電池の数はこのくらいがちょうどいい。
これ以上に増やすと、歳差運動の効果も強くなりますが、重くなるので、手で支えるのがつらくなります。
なお、うちの小3の娘だと、車輪が大きくて両手を伸ばして丸棒をつかむと、車輪が体に当たってしまって、回転しませんでした。
小学生くらいのお子さん用の装置は、やはり子供用自転車の直系の小さい車輪で作った方がよいようです。
さて、マンガのイラストにある回転台は、家で使っていた回転椅子の残骸です。背もたれが壊れたので外してあったのですが、わりと高級品で、スムーズに回転する逸品。捨てるのには忍びなかったので残してあったのですが、摩擦が少ないので、回転の実験にいろいろ使えます。けっこう汚れていますが、機能が高いので、捨てられません(笑)・・・
この椅子に座り、他の人に車輪を回してもらいます。
詳しくは『いきいき物理マンガで実験』の「ブーメランコンテスト」の解説ページを読んでいただければと思いますが、この状態で丸棒を倒すようにひねると、回転する車輪が、車輪自体の回転軸にも、両手でひねる回転の軸にも垂直な向きの軸のまわりを回転する歳差運動と呼ばれる動きをして、椅子が回転します。
椅子の摩擦の大小、持っている車輪の質量(より正しくは慣性モーメント)の大小によって、歳差運動の強さがことなりますが、椅子ごと座っている人の体がゆっくり回転します。
オモシロイ実験なので、ぜひ試していただきたいですね。
そうそう、自転車の車輪は使わなくなった自転車から外したパーツですが、あまり古くなるとベアリングがさび付いたり、中にゴミが入ったりして、回りにくくなります。ゴミから作るのであまり贅沢はいえませんが、自転車の輪も、かろやかに回るものがあるとよいですね。
では、今日はこのへんで。
関連記事
ブーメランコンテスト
厚紙でつくるブーメラン
ミニ熱気球コンテスト
紙猫コンテスト
〜ミオくんと科探隊 サイトマップ〜
このサイト「ミオくんとなんでも科学探究隊」のサイトマップ一覧です。
*** お知らせ ***
日本評論社のウェブサイトで連載した『さりと12のひみつ』電子本(Kindle版)
Amazonへのリンクは下のバナーで。
『いきいき物理マンガで冒険〜ミオくんとなんでも科学探究隊・理論編』紙本と電子本
Amazonへのリンクは下のバナーで。紙本は日本評論社のウェブサイトでも購入できます。
『いきいき物理マンガで実験〜ミオくんとなんでも科学探究隊・実験編』紙本と電子本
Amazonへのリンクは下のバナーで。紙本は日本評論社のウェブサイトでも購入できます。