ちょっとぎりぎりになってしまいましたが、次回の愛知物理サークルの日程が決まりました。
日時:2016年12月3日(土)13時より
場所:明和高校
どなたでもお気軽に参加できますので、遊びに来てください。
会場の場所は、サークルのホームページに案内があります。この記事の最後にリンク先を載せましたので、会場案内図はそちらでご覧ください。
明和高校に会場が移ったのは最近のことですが、じつはずいぶん前に明和高校が会場になっていた時期がありました。
会場が明和にもどって、ぼくなんかは感慨深いですね。
明和といえば、当時、故三井先生が勤められていた高校。
三井先生は、愛知物理サークルの初期メンバーの一人で、物理教育に貢献された方です。高校退職後、大学でも教鞭をとられていましたが、ご家庭の都合でなんとお寺の住職を継ぐことに。
それでも物理教育への情熱は強く熱く、お寺がぼくの職場に近かったこともあって、住職になられてからもよく連絡を受け、いろいろなお話をさせていただきました。
明和に行くたびに、ある原風景を思い出します。
前後の状況が思い出せないのですが、明和高校の三井先生を訪ねたときのことです。ちょうど三井先生の授業が始まるタイミングでした。午前中のことなので、ぼくが夜間定時制勤務のときの出来事だと思います。
ぼくは三井先生の授業が終わるのを講義室の隣の準備室で待っていました。
始まったかと思うや、どたどたと足音がして、三井先生が準備室に戻ってきました。「これこれ、これを見せなきゃ」と、そこらへんのコードやら折り紙やら仁丹やらをぱぱっとかき集めるように手にとって講義室にもどり、その場で装置を組み立てながら、生徒に実験を見せはじめました。
銀紙や仁丹など、きらきらしているものは電気を通す、という実験でした。生徒への説明も明快で、インパクトのある授業風景。授業中、講義の合間に何かを思い出すとまたこちらへ来て、何かを捜しつつ「実験はとにかく、5分でできないとね」といいながら、すぐにまた教室へ。
実験を投げ込みながら生徒に質問を投げかけ、つねに生徒の思考力を鍛えようと工夫されていました。普段の三井先生の言動がそのまま授業になったような、自由で楽しい時間でした。
「三井さん」「明和」というキーワードが重なると、きまってこの風景が鮮明に蘇ります。
冒頭のイラストはそのときのイメージを描いたもの。三井さんのいたずら小僧的な、隙あらば生徒を驚かしてやろうというイメージを強調してあります。愛知物理サークル通信復刻版DVDのレーベルとして描いたイラストの一部です。
三井さんの似顔絵はもう一つあります。
こちらは「いきいき物理わくわく実験1」のイラストの一部。こちらはもう少し本物に近い似顔絵になっています。「いきわく1」の編集会議は三井先生のご自宅で行われることが多く、会議後酒盛りをして、そのまま泊めていただき、翌日の朝帰宅するなんてことがしょっちゅうでした。飲み過ぎて二日酔いになり、梅肉エキスなるものを教えていただいたことも、今となっては懐かしい思い出です。
ぼくは当時はあまり「理科教育」なるものに思い入れはなかったので、三井先生が機関銃のように撃ち出してくる理科教育の話題に、断片的に反応するのがせいいっぱいでした。今なら、もう少し、きちんとした議論ができるのですが・・・
三井先生は、ぼくの授業実践を非常に高く買っておられて、住職になられてからも、一度、きちんとした形でまとめてみたいとおっしゃっておられました。
このブログサイトの記事が天国(仏教だから極楽かな)にも届いているといいんですが。
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9月の例会の記録は愛知物理サークルのウェブサイトではまだ更新されていません。
こちらの記事をご覧になれば、9月例会のだいたいの様子がわかると思います。
外部リンク
愛知物理サークルウェブサイトの会場案内図へリンクしてあります。
※物理サークルのウェブサイト9月例会報告が11/27に更新されました。
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