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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

今更ながらですが、先月の9/11(火)に、朝早くから母親を病院に送迎に行った際に、京都市内のTOHOシネマズ二条で鑑賞した映画でしたが、この月の9/9(日)に、丁度、大坂なおみ選手が全米OPテニス女子シングルスを初制覇したタイミングで観たタイムリーな作品であり、あまりにも感動した作品だったので、是非とももう一度観たかったのですが、今回、滋賀県大津市の大津アレックスシネマにて「GAGA★祭」と題して、GAGA★配給作品を数多く上映される機会を作って下さっていることを知り、更に、ギャガ配給の映画である本作品についても、同館にてセカンド上映して下さる運びとなっていたため、今月の10/19(金)に、また今回も朝イチから母親のガン検診の為に病院に送っていった後に、本作品の再度2回目の鑑賞に出向いて来ました次第です。

 

 

 

「決勝戦の再現度合い臨場感が半端ない!(18.9/11・10/19字幕)」

ジャンル:人間ドラマ/伝記/スポーツ

原題:BORG McENROE

製作年/国:2017年/スウェーデン=デンマーク=フィンランド

配給:ギャガ

公式サイト:https://gaga.ne.jp/borg-mcenroe/

上映時間:108分

公開開始日:2018年8月31日(金)

監督:ヤヌス・メッツ

キャスト:

スベリル・グドナソン、シャイア・ラブーフ、ステラン・ステルスガルド、ツヴァ・ノヴォルトー、イアン・ブラックマン、レオ・ボルグ、ジャクソン・ガン 

 

▲1回目鑑賞:TOHOシネマズ二条(18.9/11)

 

 

▲2回目鑑賞:大津アレックスシネマ(18.10/19)

 

 

▲浜大津港にて、ミシガン号とビアンカ号の寄港の揃い踏み!!!

 

 

【解説】

1980年、テニス界で世界的な人気を誇ったビヨン・ボルグとジョン・マッケンローが繰り広げたウィンブルドン決勝戦での世紀の対決を、実話をもとに映画化。

端正なマスクと、コート上での冷静沈着なプレイから「氷の男」と呼ばれたビヨン・ボルグは、20歳でウィンブルドン選手権で初優勝し、4連覇の偉業を成し遂げた。

絶対王者として君臨するボルグの前に現れたのが、宿敵ジョン・マッケンローだった。天才的な才能を持ちながらも、不利な判定には怒りをあらわにして審判に猛烈に噛み付いていくマッケンローは「悪童」と揶揄された。

1980年ウィンブルドン選手権決勝戦のコートで、そんな真逆の個性を持つ2人の天才が対峙する。

 

ボルグ役を「ストックホルムでワルツを」「蜘蛛の巣を払う女」のスベリル・グドナソン、マッケンロー役を「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフがそれぞれ演じる。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

率直な感想と致しましては、!

何もかもが懐かしく感じてしまうし、2度目の鑑賞でも、緊迫感・臨場感が半端なくて、やっぱり面白かったーーー!!!

 

冒頭、アンドレ・アガシ選手の格言から始まる辺りが嬉しかったですね。

 

 

1970年代後半~1980年代を象徴する名選手だった二人『ビヨン・ボルグ対ジョン・マッケンロー』で最初から最後まで描いた作品でした。

ただ、主役はほぼボルグであって、比較対象としての存在のマッケンローでした。

また、幼少期からのエピソードも交えて、ボルグの内面性を深く掘り下げていくスタイルで映画が進行していく形でした。

 

欲を申せば、ジョン・マッケンローの子供時代などの背景ももっと掘り下げて欲しかったところでしたが、これは、やはり、アメリカ映画ではなく、スウェーデン=デンマーク=フィンランドの合作映画だからなんでしょうね。

 

 

全英OPテニス(ウィンブルドン選手権)の5連覇を賭けた世紀の一戦がクライマックス。

王者・スウェーデン人の皇帝ボルグとアメリカ人の悪童マッケンローとによる3時間55分にも及ぶ決勝戦の再現は見もの。

 

 

もう50歳を越えるオジサンの私は、決してテニスには明るくはない方ですが、それでも、当時の時代を彩った名選手にまつわる伝説の試合のお話しでしたので、当然、試合結果も知っていましたし、二人を役者の人が演じて再現しているとは分かっていても、決勝戦のシーンにはついつい力が入ってしまうほどの出来栄えでした。

 

また1970年のウィンブルドン選手権から導入されたタイブレーク方式による緊張感が半端なくて、もう観ているのが緊迫感でしんどくなってきそうなくらいでした。

 

 

現代のネット社会では、Googleなどの検索エンジンで調べると簡単に勝敗の結果などの資料は出て来るので、結果を知りたい人は直ぐにネットででも調べれば良いのかも知れないですが、もしも試合展開や結果を全く知らないのでしたらば、是非この映画を観てその結果のほどを知って欲しい位に、どちらが勝っても良いと両方の選手を応援したくなった、あの名勝負の興奮、臨場感、緊張感など再現度合いが凄くて半端なかったので、ぜひぜひ未見の人にはオススメ致しますね!

 

 

 

でも、この世紀の一戦を、ただ再現するだけならば、その当時のビデオを見直せば良いだけのことで能が無いのは当然のこと。

 

私が思わず感情移入してしまったのは、そこに至るまでの二人の意外とも思える軌跡が描かれていた点でした。

 

F1レースを舞台にした、ロン・ハワード監督作品の『ラッシュ/プライドと友情』を思わせるようでもありますが、今作の邦題のサブタイトルにもある様に、あたかも「氷と炎」、「水と油」、「沈着冷静な皇帝と礼儀知らずの悪童」などと対比されることが多い、こと正反対のように思われていた好敵手同士の二人の孤独な戦い。

 

 

しかしながら、単に私が知らなかっただけなのかも知れないですが、パブリックイメージとは、あまりにもかけ離れた二人の実像には驚かされました。

 

その実、ボルグも瞬間湯沸かし器の様にいつ沸騰し爆発するか分からない位に、表面上で冷静を装っているだけであって、子供時代のボルグは、あのマッケンローと大差ない悪童であり、闘争心のアピールの手法が違うだけで、勝利への執着心は、ディフェンディングチャンピオンであろうと、挑戦者であろうとその根っこのところは、あの悪童とも同じだった点が意外でしたし面白かったでしたね。

 

 

 

テニスはメンタルなスポーツと言われることもしばしばですが、まさに、宗教儀式のような数々のルーティンワークに基づきながら日々を送り、

神経をすり減らす様な戦いぶりには胃がキリキリしてしまいそうなくらいでしたが、試合結果や展開を知っていても、アングルや編集の巧みさでスリリングに魅せる手腕はさすがでしたね!

 

 

試合が終わった後の表彰式のシーンでは、実際の試合とは違うにも拘わらず、思わず拍手を送りたくなったほどでしたね!

 

 

ボルグ役のスベリル・グドナソンは、本当に当時のビヨン・ボルグにソックリな端正な顔立ちでビックリするほどでした。

 

いくら同じスウェーデン出身者といえども、あそこまで顔付きが似てるのは凄いですね!

 

 

一方の、ジョン・マッケンロー役のシャイア・ラブーフは、子役から活躍し、その演技力から21歳のときに『トランスフォーマー』(2007年)の主演に大抜擢され、映画は世界的大ヒットを記録し、スターダムへと駆け上がると、翌年には『インディ・ジョーンズ4/クリスタル・スカルの王国』でインディ・ジョーンズの息子役を演じるという大役をゲット。

この時は、誰もがシャイア・ラブーフこそ次世代のハリウッドを背負っていく存在だと確信していましたが、反面、激情型な性格からトラブルや奇行が絶えず、2007年から不法侵入や喧嘩などで繰り返し逮捕されたり、お酒での騒動も多く、特に2008年の酒気帯び運転事故では自身の左指2本を失い義指になる出来事も。

それ以降、更に、自暴自棄な行動が増え続け、今ではすっかりお騒がせ男として定着してしまっていました。

(ですので、シャイア・ラブーフが、そういった義指であることもあり、マッケンロー役のサウスポーのサーブの際のフォームが今作品では若干似ていない部分もあるのも致し方ないと思って大目に見て欲しいですね。)

 

 

が、しかし、本作の役柄は、そんなシャイア・ラブーフにはうってつけの役柄だったでしょう。なぜなら判定に怒り、激しく噛みつく悪童ジョン・マッケンロー役なのですから。

感情をコントロールできない様子は、似通ったところがあるのか流石の迫力。

しかしながら、印象に残るのは静の演技。

特に父親に褒められたい一心の胸中がわかる場面は、切なさのある名演技を披露していました。

 

 

 

最近のインタビューでは、これまでを改心し、リハビリ施設に入所したことも告白している。これだけの演技力があるのだから、改心が本物ならば、ハリウッドのニュースター誕生の期待をさせてくれた頃の輝きを取り戻す日も近いかもしれないですね。

 

 

それに致しましても、1980年代は当然の様に街中でテニスのポロシャツを着ている人々で溢れていた時代を懐かしく想い出しましたし、記録映像ではロゴが映っていましたが、衣装では、FILA(ビヨン・ボルグが使用)と、セルジオ・タッキーニ(ジョン・マッケンローが使用)のロゴが使用許諾が得られなかったのかも知れないみたいですが、映画の製作時に両メーカーにタイアップを持ちかけたら良かったのにとも思いました。

 

 

実話ベースと言う事から、淡々と二人の名プレイヤーの生い立ちやプライベートを描いていくのですが、子供時代のボルグの壁打ちが凄く上手くて感心していたら、ビヨン・ボルグの実の息子さん(レオ・ボルグ)で今年の夏もU16で優勝など好成績を残しているみたいですね。

 

 

また、ジョン・マッケンローの子供時代の子役(ジャクソン・ガン)はあまり似ていなかったですが、なかなかキュートで良かったでした。

 

 

ボルグ/マッケンローが活躍をしていた時代には、その当時、週刊少年ジャンプに『テニスボーイ』という漫画が連載されており、その付録として、ボルグやマッケンローなどの当時の名プレイヤーの繊細なカラー写真のチープなポストカードがついていたりしていたので、私にとっては、非常に懐かしくて仕方がなかったですね!

 

 

私的な評価と致しましては、

同じテニスを扱った映画でも、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017年)の様な、<男女平等の時代を切り開く世紀の一戦>のような社会的意義を有する試合の映画でもないので、もしや1980年代に興味が無い人からすれば、イマイチと感じる向きもあるかも知れないですが、試合の緊迫感や重圧感などビヨン・ボルグのウィンブルドン選手権5連覇がかかった決勝戦に至るまで、そしてクライマックスの決勝戦の再現度合いが、かなり凄くて、観ながらもついつい私も感動していましたので、あくまでも私見ですが、五つ星評価的には、文句なしの★★★★★(100点)の満点評価が相応しい映画だと思いましたし、今年の映画ランキングのベスト10圏内には入る映画だとも思いました次第です。

 

※『カメラを止めるな!』もそうですが、2度目の鑑賞でも面白いと感じられる映画は本物かと思います。

 

●『ボルグ/マッケンロー氷の男炎の男』8/31公開・本予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

先月9月の毎月20日のMOVIXデーに、久し振りに、京都市営地下鉄に乗って父親と一緒に鑑賞に出向いた作品です。

もう既に京都府内ではこの映画は、上映が終了している作品ですが、公開当時は上映館がたった9館しかなかった事を考えると、今回も頑張ってMOVIX京都にて公開にこぎ着けてくれていた事を感謝したいほど、ここ数年に亘り現在もPTSD障碍を患って加療している私にとっては、とても勇気づけられるような素晴らしい作品でした。

 

 

「自閉症女性の自分の居場所探しロードムービー(18.9/20・字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:PLEASE STAND BY

製作年/国:2017年/アメリカ

配給:キノフィルムズ

公式サイト:http://500page-yume.com/

上映時間:93分

公開日:2018年9月7日(金)

監督:ベン・リューイン

キャスト:

ダコタ・ファニング、トニ・コレット、アリス・イブ、リヴァー・アレクサンダー、マイケル・スタール=デヴィッド、ジェシカ・ローテ

マーラ・ギブズ、ジェイコブ・ワイソッキー、パットン・オズワルド、ロビン・ワイガート 

 

 

【解説】

ダコタ・ファニングが自閉症を抱える少女を演じ、ある思いを胸に500ページの脚本を届けるためハリウッドを目指す旅の中で、少しずつ変わっていく少女の姿を描いたハートフルストーリー。

自閉症のウェンディは「スター・トレック」が大好きで、自分なりの「スター・トレック」の脚本を書くことが趣味だった。

ある日、「スター・トレック」の脚本コンテストが開かれることを知った彼女は、渾身の一作を書き上げる。

しかし、郵送では締め切りに間に合わないことに気づき、愛犬ビートとともにハリウッドを目指して旅に出る。

ダコタ・ファニングが主人公ウェンディを演じ、ウェンディを支えるソーシャルワーカーのスコッティ役でトニ・コレット、ウェンディを案じながらも訳あって離れて暮らしている姉オードリー役でアリス・イブが共演。

監督は「セッションズ」のベン・リューイン。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

今作は、『I am Sam アイ・アム・サム』や『宇宙戦争』、『リリィ、はちみつ色の秘密』などの演技で天才子役の代名詞的な存在となったダコタ・ファニング主演の最新作ににして、すっかり大人になった彼女の活躍と演技だけとっても、確かな魅力を引き出していた作品と言って良いかと思います。

 

 

この作品のお話しの流れとしては、『スター・トレック』というSFドラマの脚本コンテストが開催されることを知った主人公のウェンディ(ダコタ・ファニング)が、渾身の作品を書き上げたものの、郵送では連休を挟むため、もう締め切り日には間に合わなくなってしまった事を知り、仕方なく、愛犬ピートとともにLAのハリウッドのパラマウント映画社まで数百キロの旅をするというお話しであり、旅を通して人として成長をしていくといった、所謂、自分の居場所探しでもあるロードムービーです。

 

 

ただ、この主人公ウェンディはアスペルガー症候群的な、所謂、広い意味合いでの広義の自閉症を抱えているのでした。

周りの人とのコミュニケーションが上手く取れなかったり、会話の意図することを読み取れなかったり、自分なりの拘りや習慣的なルーティングワーク的な行動に執着してしまう特性が強い性格の持ち主の症状などが広くよく知られていますが、この映画の自閉症の主人公ウェンディは相手の目を見て話すことが出来ないなどの特徴が挙げられますが、そんな彼女が誰にも内緒で一人旅をするとどういうことになるのかと言うと、当然、他の一般的なロードムービーよりも初歩的な段階で多くのつまづきや困難に遭遇し、本当に大丈夫なの?と良い意味合いで、日本のTV番組の「はじめてのおつかい」のロケの如く、ハラハラドキドキし通しになってしまいます。

 

 

とは言え、その旅を通して自閉症そのものを否定的に見たりはしない。

単なる<足かせ>だけにしていない点が、今では懐かしいあの『レインマン』や『ギルバート・グレイブ』や邦画では『音符と昆布』など、障碍を持った<きょうだい>に振り回される側を主体に描いた映画は多かったのですが、本作は、あの快作『セッションズ』のベン・リューイン監督だけあって、あくまでも自閉症という障碍を背負った側の視点で描いており、自閉症の強い拘りや執着心がプラスに作用することもあり、旅を通して「彼女はこんなことも出来たんだ」と、その障碍者の可能性を広く肯定する内容になっている点が本作の美点でもあるかとも思います。

 

因みに、自閉症の女性役を演じるに当たって、ダコタ・ファニング自身、自閉症について大量のリサーチはしたものの、演じるキャラクターについては、「自分だけの解釈や拘りをなるべく残す様にしていた」と語っているだけあって、お蔭で、主人公のウェンディ像は画一的な自閉症のキャラクターではなく、1人の魅力的な人間として描かれていました。

 

 

本作の最大の特徴は、主人公ウェンディが『スター・トレック』の知識ならば誰にも負けない<オタク>であり、旅に出る動機も『スター・トレック』の脚本コンテストにオリジナルの脚本を届けに行くというものであって、物語の上で不可分なものとなっています。

 

 

この『スター・トレック』では劇中で黒人女性やゲイの人物設定がいる他、最初のシリーズの(日本では『宇宙大作戦』という邦題で呼ばれていた)SFドラマシリーズの登場人物の地球人のカーク大佐(艦長)と、バルカン星人と地球人のダブル(ハーフ)のミスター・スポックの2名が特に有名で、また、ドラマ自体も『スター・ウォーズ』などの戦争モノのSF映画とは大きく異なり、未知の星域への宇宙探査に行くことを主たる目的とした多種族を擁する艦隊の冒険譚の体裁をとっている惑星連邦によるSFアドベンチャードラマであって、あたかもこの『スター・トレック』自体が、人種・民族の多様性を重んじるアメリカという国家・社会そのものの隠喩とも言えるかも知れないですね。

 

 

ここで重要なのは、その『スター・トレック』に登場する、感情の抑制が効きにくいバルカン星人と地球人とのダブル(ハーフ)である人気キャラクターのミスター・スポックが、地球人を見習って感情表現を上手くコントロールしようと図っている種族であり人物であることから、ミスター・スポックも、謂わば、ある種の発達障碍または自閉症の様な傾向もあり、このお話しの主人公ウェンディ自身も、自閉症である自分の姿をそのミスター・スポックにも投影しながら、脚本コンテストに投稿するオリジナル脚本の内容にもその性格なども活かしつつ、その脚本のテーマ自体が、現在の仮の宿の自立支援施設や自立支援としてアルバイトに従事しているシナボンロールのお店などではなく、本当の自分の居場所探しという事にも繋がってくるであろう点ですね。

 

 

更に補足すれば、本作の原題の『PLEASE STAND BY』は「そのまま待機せよ」に相当する言葉ですが、女性ソーシャルワーカー役のトニ・コレットの役名はスコッティですが、これは『スター・トレック』のエンタープライズ号の機関主任モンゴメリ・スコッティの名前と同じであり、エンタープライズ号の艦長若しくは機関主任から、状況が把握出来ない時に、乗組員への指示によく使われる言葉であって、「そのまま待機」という状態自体が、<曜日毎に決まった色のセーターを着る>と言った拘り・ルーティングの生活から脱却した自閉症の女性ウェンディが、旅の途中でパニックにならずに落ち着こうとする際に、床に伏せながら、おまじないをかけるかの如く唱えている姿と、『スター・トレック』の乗組員たちの非常事態における状況とがシンクロしているかの様でもありますね。

 

 

 

またミスター・スポックがキレて凶暴化すると地球人は太刀打ち出来ないところは、パニックに陥ったウェンディの暴れようともシンクロするかもしれないですね。

 

 

また更には、米国本国版のポスターでは、片手を挙げて、人差し指と中指、薬指と小指をくっつけて、その間を離して、「V」の文字を作る仕草は、『スター・トレック』のバルカン星人の間での<長寿と繁栄を>を意味する挨拶を表す意味もあったりします。

 

 

この様に劇中ではこの他にも『スター・トレック』のファン層(トレッキー)であれば大いに納得出来たり、クスッと笑える様な小ネタやオリジナル・サウンドトラックからの劇伴の引用なども多い本作なのですが、実のところ、『スター・トレック』を観た事がない人でも全く問題無く楽しめる様な簡単な説明がなされますのでご心配無用です。

 

 

予告編や宣伝などでは、『スター・トレック』本編では台詞でしか出て来ないドクター・マッコイの娘の名前を、主人公ウェンディが直ぐに答えてしまうシーン等、マニアックな部分が妙にクローズアップされてしまいがちでしたが、そこはさほど重要でもありません。

 

 

要は、大切なのは、<主人公にとって大切な生き甲斐的な作品がある>という事。そして『スター・トレック』がアメリカの社会・国家の<多様性を示す作風のSFドラマシリーズ>である点。その劇中に発達障碍や或いは自閉症の様な傾向のある人気キャラクターが活躍しているということなのですから。

 

 

 

また本作では、姉のオードリー役にアリス・イブ。彼女は、J.J.エイブラムス監督によるREBOOT版の本家『スター・トレック』の新シリーズの第2作目の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013年)でアレキサンダー・マーカス提督の娘キャロル・マーカス博士役を演じ、レギュラー並みの活躍を見せていた彼女が、続編の第3作目の『スター・トレック BEYOND』(2016年)では登場する機会さえなかったので、今作でこうやって登場してくれるのは実に感慨深かったですね。

 

 

また愛犬のチワワのピートの制服に編み込まれていたワンポイントやウェンディの愛用のブルーのディパックに付いていたロゴは、惑星連邦宇宙艦隊のマーク。

ウェンディの愛用のディパックのロゴマーク入りのカバンがカッコ良くて、ついつい欲しくなりましたね。

 

 

また、パニック気味のウェンディに、クリンゴン語で話しかける粋な巡査がいましたけど、これも『スター・トレック』に出て来るクリンゴン人の公用語。『スター・トレック』シリーズの中では、DVDなどでクリンゴン語も選択出来るバージョンのドラマのシリーズもあるらしいです。

 

また、本作では「フィクションである娯楽の物語がその人の現実世界も救済することになるかもしれない」と言ったメッセージも投げかけられているのかも知れないですが、その意味合いでは、『ブリグズビー・ベア』(2017年)の中で提示された価値観とも多少似ている点もあるやも知れないですね。

 

 

私的な評価としましては、

主演のダコタ・ファニングに対して、辛口評価している映画ブロガーも散見しているみたいですが、極々、自然な演技で、広義の自閉症の女性といった難役を演じて見せてくれて、凄くハートフルな作品で、パニックの発作を伴うPTSD障碍を現在も患い数年に亘り加療中の私には、かなり勇気づけられましたし、『スター・ウォーズ』のファンのロードムービーの『ファンボーイズ』(2008年)という青春映画もそうですが、ファンが観た小ネタ的にも面白いし、映画としても立派に成り立っている点は流石だなと思いました。

 

また、障碍を持つきょうだいに振り回される側を主体に描くのではなく、障碍を背負った側の視点で展開する映画という点でも好感が持てましたね。

ですので、あくまでも私見ですが五つ星評価的には★★★★☆(90点)のほぼ満点の四つ星半評価でも相応しい作品かと思いました。

 

 

 

 

 

●映画『500ページの夢の束』予告編(ロングVer.)

 

 

●映画『500ページの夢の束』(ショートVer.)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

公開2日目の今月の9/1(土)に、もしも4DX3D字幕版があれば4DXを観に行こうかと思っていましたが、4DXについては吹替版のみでしたので、年老いた父親を誘って、イオンシネマ草津にて、2D字幕版を鑑賞。

 

 

 

 

「身長1.5㎝の最小にして最強のヒーローコンビ(18.9/1・2D字幕版)」

ジャンル:アクション

原題:ANT-MAN AND THE WASP

製作年/国:2018年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp/

上映時間:118分

公開日:2018年8月31日(金)

監督:ペイトン・リード

キャスト:

ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、マイケル・ペーニャ、ハンナ・ジョン=カーメン、ローレンス・フィッシュバーン、ウォルトン・ゴギンズ、ボビー・カナヴェイル、ジュディ・グリア、ティップ”T.I.”ハリス、デヴィッド・ダストマルチャン、アビー・ライダー・フォートソン、ランドール・パーク

 

 

 

【解説】

マーベルコミック原作で「マーベル・シネマティック・ユニバース」に属する映画「アントマン」のシリーズ第2作。

体長1.5センチにまで小さくなることができる異色のヒーロー、アントマンと、同じく伸縮自在な戦うヒロイン、ワスプの活躍を描く。

元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。

あと3日でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープ・ヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。

そんな彼らの前に、ピム博士の研究技術を狙い、壁をすり抜ける謎の敵ゴーストが現れ……。

 

前作と同じペイトン・リード監督がメガホンを取り、アントマン=スコット・ラング役のポール・ラッド、今作からワスプとなり戦いに参加するホープ・ヴァン・ダイン役のエバンジェリン・リリー、ピム博士役のマイケル・ダグラスら前作の主要キャストが続投。ホープの母で先代ワスプとなるジャネット・ヴァン・ダイン役でミシェル・ファイファーが新たに参加した。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

▲公開2日目でしたが、入場者特典のMARVELスタジオ10周年記念ポスターが貰えて良かったです。

 

1987年。ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)は、妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)と共に、ソ連分離独立派の過激派がミサイル・サイロから奪ったICBMミサイルアメリカに向けて発射した事件で、巡航中のICBM解体任務に出動するも、初代アントマン=ハンク・ピム博士が縮小不能となった為に、初代ワスプ=妻ジャネットが分子レベルにまで縮小し、ミサイルを止めるという任務には成功したものの返らぬ人となってしまった。

が、それから30年を経て、スコット(ポール・ラッド)が新しい二代目アントマンとなり、量子世界から生還するという奇跡を見せたのでした。

 

 

そして、エンディングにて、妻のために開発していたワスプの新型コスチュームを娘ホープに授けるシーンまでが、前作の『アントマン』でのお話しでした。

 

今回の続編では、この量子世界からの生還が可能な事が解ったハンク・ピム博士は娘のホープ(エヴァンジェリン・リリー)と共に、量子世界へと繋がる量子トンネルの開発に着手し、必ず妻でありそして母のジャネットを取り戻すと誓うのでした。

 

 

その頃、スコットはFBI捜査官ジミー・ウー(ランドール・パーク)が指揮する捜査チームの監視の下で、自宅謹慎中。

元妻とは和解して、愛娘キャシー(アビー・ライダー・フォートソン)が遊びに来てくれるのが生き甲斐。

 

 

 

その謹慎になった理由とは、ヒーローを組織の管理下に置く<ソコヴィア協定>違反であり、要は『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』にてキャプテン・アメリカの手助けをした事によるのでした。

 

しかし、その2年間の謹慎も残りわずか3日。

暇に任せて、手品もドラムもカラオケもすっかり上手になったのでした。

 

その夜、スコットは、誰かの意識の中に入っているような夢を見るのでしたが、何故か娘とかくれんぼをする自分。

その夢の話をハンク・ピム博士に電話で早速報告するや否や、虫に刺されて気絶するのでした。

 

 

車の中で目覚めたスコットは、ハンク・ピム博士と彼の娘のホープが自分を連れ去った事を知り、自宅を出たら刑期が10年間延びると猛抗議するのでしたが、留守中はアリたちが代わりに何とかしてくれるとの事(笑)。

 

 

ピム博士は完成間近の量子トンネルをスコットに見せ、スコットの夢の話を詳しく聞いた父娘は、母ジャネットがシグナルを送っていると喜ぶのでした。

量子トンネルは後1つのパーツで完成するのでしたが、その部品をもたらしてくれるのは、闇の武器ディーラーのソニー・バーチ(ウォルトン・ゴギンズ)。危険な取引きでしたが、ホープが交渉に出掛ける事に。

 

 

案の定、交渉は決裂し不成立となるのでしたが、ホープはワスプに変身してパーツを手にするのでした。

 

 

 

が、しかし、そこに幽霊の様な謎の白い怪人<ゴースト>が乱入し、肝心のパーツも量子トンネルもラボ(研究所)ごと奪われるのでした。

 

 

果たして、スコットやピム博士たちは、ジャネットをこの世界まで無事に生還させられるのであろうか・・・。

 

と言った流れのお話しでした。

 

 

お話し自体は『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の間に起きたアントマンを基軸にしたストーリーでした。

 

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』には、このアントマンが登場していなかった事もあり、その不在だった理由付け的な内容も含む作品になっていましたので、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の過去作を観ていないと意味合いが分からない台詞も沢山出て来ましたので、その点は、前作の『アントマン』の時の様な純然たる単体映画として楽しめたのとは勝手が違ったかも知れないですね。

 

 

 

 

ピム粒子というガスを浴びて小さくなったり大きくなったりするアクションが、どうしても滑稽に見えるため、話もコメディっぽい割合が大きくなってしまいがちですが、お話しの本筋や今作のヴィランであるゴーストについてのくだりなどは、かなりシリアスでありながらも、どうしても笑いが挟まれる傾向にあるので、このバランスをどう感じるかで、この映画への好みや評価が分かれてしまうかも知れないですね。

 

 

私の場合には、シリアスよりもお笑い重視で鑑賞するスタンスでしたので、それなりになかなか面白かったですね。

 

 

特に、スコットに憑依したジャネットに驚くピム博士達の反応や、ジャネットとスコットを介して会話するのがなかなか面白かったですね。

また、スコットの仕事仲間の<自白剤>ネタや、前作でも観られたルイス(マイケル・ペーニャ)による<早送りの回想>ネタには、かなり笑わせてもらいました。

いっその事、仮に次回作があるようでしたらば、このルイスによる回想ネタっぽい予告編を作ってくれれば、かなり笑えるとも思えるのですが・・・(笑)。

 

 

『アントマン』そして今作の『アントマン&ワスプ』も、元々は自警団として活躍していた『スパイダーマン』と同じ様に、マーベルのヒーローものとしては珍しく解決する対象は、地球規模の世界を救うような大事件でもなく、ピム博士の私的な事柄(とは言っても、博士にとっては一大事)であり、悪役も、超人的な能力を駆使するような敵ではなく、主に等身大の人間が相手であり、その事件のスケールも小さいです。

 

 

 

ただ、肝心のアクションシーンも、コスチュームを着用したアントマンだけでなく、予告編にもある様に、キティちゃんのペッツのお菓子が巨大化したり、或いは、乗っている自動車や、ラボ(研究所)の入ったビルまでもが、縮小するなどコミカルな仕掛けに工夫もあり、特に、今作では、肝心のアントマンのサイズの調整機能が不全に陥り、不自然に小さくなったり、かと思うと、予想外に大きくなったりと、観ていて飽きない展開でした。

 

 

 

 

 

他のマーベル作品と比べますと、そもそもが縮小して戦うという性質上、スケール感も小さいのかも知れないですが、それを逆手に採った様な展開で、充分に楽しむことが出来た2時間弱でした。

 

 

謎の白い怪人ゴーストことエイヴァ役を演じたハンナ・ジョン=カーメンは、その端正な顔立ちだからか、近年、『スターウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)での小さな役を皮切りに、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2017年)で主人公ララ・クロフトの親友ソフィー役、『レディ・プレイヤー1』(2018年)のフナーレ・ザンドー役など、所謂、ブロックバスター映画の大作に起用されることが多くなってきている注目株の女優さんみたいですね。

 

 

また、初代ワスプでもあったジャネット役のミシェル・ファイファーは『オリエント急行殺人事件』(2017年)に出演していた時よりも若く感じられるほど、御年60歳とは思えないほどの美貌をキープされていて本当に驚かされましたね。

 

 

そして、最後のオマケ映像では、この作品もMCUのマーベル作品群の一環である証拠として、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』との関連性が明らかになる驚愕のシーンも見どころのひとつでしょうね。

むしろ、「このシーンを観るべくして、今作の劇場鑑賞に臨むべし。」と言っても良い位の衝撃度でした!

 

前作『アントマン』ほどに純然たる単体映画として観るには、今作の続編では、MCUのマーベル作品群に関する情報が沢山含まれていますので、一見さんには意味不明な部分も多々あるかとは思いますが、マーベルの他のシリーズ作品よりも未だ単体映画として充分に楽しめる作りになっているかとは思います。

 

 

私的な評価と致しましては、

今作は、追いつ追われつの争奪戦のような体裁の作風の映画で、アクションシーンもコミカルな仕掛けが施されており、それなりになかなか面白く観ることが出来ました。

ただ、ハンナ・ジョン=カーメンが演じた、謎の白い怪人ゴーストの扱いが『アベンジャーズ4』に繋がるのか、仮に次回作があれば『アントマン3』に繋がるのか解りませんが、今後も中途半端な扱いにならないように願いたいですね。

単体映画として観る分には、前作『アントマン』の方が断然面白いのかも知れないですが、何と言っても、最後のオマケ映像の驚愕度が凄いのが印象的でしたし、MCU作品を全て観てられるファンの方々でしたらば、あの映像を観れば『アベンジャーズ4』が待ち遠しくて早く鑑賞したくて仕方がなくなるに違いないほどの映像でしたので、その点をやや加点致しまして、五つ星評価的には、★★★★☆(90点)のほぼ満点評価に近い四つ星半の評価も相応しいかと思いました次第です。

 

●映画『アントマン&ワスプ』日本版本予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。