この本は、一橋大学の商学部に進んだ高校の同級生から教えてもらいました。面白いですよね。
レヴィット教授は相撲に八百長があることを統計的に証明した人です。
まずは第一章だけ再読してみました。
第一章
レヴィット教授の基本的な発想は
- 人はインセンティブがあると不正をする
- それは統計学を使って発見できる
の2点で、シンプルで美しいです。
相撲のインセンティブは、
- 上位66人に入ると最低年収1700万円が保証される
- 15戦目の千秋楽で7勝7敗だと降格リスクがある
ということです。
統計学をどう使うかと言うと
- 32000件のデータの中から、7勝7敗vs8勝6敗の取組を抽出し、勝率を計算する
- 同じデータから、バイネームで同じ力士の組み合わせの平均勝率を計算する
すると結果は、
期待勝率は47.2%なのに、実際勝率は79.2%と大幅に上回る。
ゆえに、不正があると言える。
これほど鮮やかな統計学を私は見たことがありません。
ちなみに、八百長を告発ようとした2名の元力士は、記者会見直前に同時に不審死しています。
20年以上前にデータの力を見抜いていたレヴィット教授は偉大です。
また読んだらリブログします。