秋吉久美子さんです。
私よりちょっとお姉さんなんですが、
憧れましたね。
70年代中盤、
溢れるような笑顔を振りまいていた女性アイドルたちとは違い、
少し冷めた表情で斜に構えていて、
そして作品になると躊躇なく脱いでしまうところにドキドキしたものです。
当時は衝撃だったできちゃった婚。
「子供は卵で産みたい」は伝説の発言として記憶によく残っています。
青春映画の佳作、
『旅の重さ』(1972)のオーディションでは惜しくも2位となり主演を逃しますが、
1974年に立て続けに制作された、
『赤ちょうちん』、『妹』、『バージンブルース』の藤田敏八監督の3部作で、
その印象を強烈なものにしました。
いやあ、良かったですよ、秋吉さん。
特に印象に残っているのは、
『赤ちょうちん』での、
恐ろしいくらい純真で優しい心の持ち主の少女。
女の子には「鶏電感」という神経症状を持っており、
鶏に対して過敏な反応を示すという一面を持つという特殊な役。
優しすぎるがゆえに次第に精神を病んでいき、
クライマックスでの鶏にむしゃぶりつくホラーシーンは壮絶でした。
甘い響きを持つ「同棲」という幻想をぶち壊しました。
The 70年代。
光の象徴が天地真理とするならば、
影の象徴が秋吉久美子だったと思います・・・
まさに時代を象徴する女優さんでした。
最初に好きになった女優さん 洋画編
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