私にとって、
最初にすきになった外国の女優さんが、
ジョディー・フォスターさんでした。
『ダウン・タウン物語』(1976)の踊子役タルーラで衝撃を受け、
『タクシー・ドライバー』(1976)の少女娼婦役で完全に心を奪われてしまいましたね。
あの冷たくて青い瞳。
ゾクゾクしました。
とても知的なクールビューティー、
あの視線はたまらなかった。
まだ幼いはずなのに、
幼さを全く感じさせない貫禄が既にありました。
映画雑誌の切り抜き写真を下敷きに挟んだりして、
私の中ではアイドルだったのかもしれません。
当時の映画雑誌の人気投票では、
テイタム・オニールの後塵を拝することが多かったですが、
私は圧倒的にジョディ派でした。
涙の押しつけではない難病ものの、
『別れのこだま』(1976)も後追いで観に行きました。
そして後追いで見た作品で強烈だったのが、
『白い家の少女』(1976)でした。
自宅を訪れた若者のマーティン・シーンを毒殺してしまう少女の役だったのですが、
殺人を犯した後のクローズアップは、子役ではなく女優でした。
長いクローズアップにまったく動じていないのです。
ミステリーとしてよくできている作品ですので、
未見の方はおススメします・・・(あ、、ネタバレ・・汗)
ここまで紹介した作品が全部1976年の作品。
どんな一年を過ごしていたんだ。
そして、全部イメージの違う役。
他の作品を引きずっているようなところが微塵もなかった。
この年の彼女は、本当に奇蹟でしたね。
そして、
当時の情報誌だった“Lマガジン”なんかで調べれば、
どこかの2番館や3番館の劇場や名画座で2本立てなんかで上映してくれていたいい時代でした。
エイドリアン・ライン監督のデビュー作、
『フォクシー・レディー』(1980)では、
親友をドラッグで亡くしてしまう高校生を演じていましたが、
これも良かったですね。
いわば不良グループの女子高校生4人組のお話だったのですが、
常に醒めている表情が私の思う彼女のイメージにピッタリでした。
『ホテル・ニューハンプシャー』(1984)はちょっと変わった作品で、
この作品でのジョディーは、
フットボール部の男たちに輪姦されて心に傷を持ち、
いつも熊の着ぐるみを着ているナスターシャ・キンスキーと関係を持つ役でした。
難しかっただろうなと想像します。
『告発の行方』(1988)ではレイプされてる女性の役。
本作でアカデミー主演女優賞を受賞しましたが、
私はこの作品の彼女はあまり好きになれなかった。
おっぱいは見たくなかったな。
『羊たちの沈黙』(1991)でのFBI訓練生の役で、
再びアカデミー主演女優賞を受賞しました。
上手いなとは思いましたが、
私の感情が過去に夢中だったころとは変わってしまい、
このころから“好きな”女優さんから“好きだった”女優さんになっていきました。
個人的にも2度目の結婚をしたりしていたころですから、
女優さんに対する感情が変わっていて当然ですよね。
それから彼女は、
監督やプロデューサーの仕事もこなすようになり、
流石、イエール大学出の才媛だなと思わせてくれました。
二人の子供がいるものの、
父親の名前は伏せていたり、
レズビアンであることを公表したりと、
いつまでもミステリアスな女性ですね。
そんな彼女ももうすぐ還暦。
時の経つのは早いものです・・・