エレーナ・ソコロワ選手インタビューも、いよいよ最終回。
本日は、ソチ五輪開催が決定したロシアのフィギュアスケート事情についてなど、語られています。
それではいつもの言い訳です。灰原には語学力がなく、これからお目にかける文章は、機械翻訳の文面を日本語らしく整えただけのもので、間違いは当然ありえますし、わからないところは飛ばしたりしています。原文もご覧ください。もしよろしければ、間違ってる箇所をお教えくださるのも、ありがたいです。
では、本文にお進みください。



【エレーナ・ソコロワ選手 インタビュー その3】


インタビュアー:
フィギュアスケート番組全般について、意見をお聞かせ願えますか?
(灰原注:現在ロシアでは、俳優や歌手など芸能人がトップスケーターとチームを組んでアイスダンス的なパフォーマンスを披露し優劣を競うというテレビ番組が大人気。2つのテレビ局が同一コンセプトの別番組をそれぞれ放映しており、ソコロワさんもその片方に携わっていました)


ソコロワさん:
フィギュアスケート番組って、悪くないと思います。ただ、リアルではないですよね。
テレビのプロジェクトは、視聴者の方々に、スケートってそんなに難しくないのかな、という考えを与えます。
俳優さんたちは、番組で、すごい演技をしてのけますからね!
たった1ヶ月の訓練で、プロスケーターに早変わり。
でもね、実際にプロスケーターみたいな演技をしたいと思ったら、長年の訓練が必要です。この件については、ぜひ私を信用して欲しいのだけど、たとえ半年訓練しても、それくらいの期間では、満足な演技をすることはできません。テレビ番組が、多くの人たちに、フィギュアスケートについて誤った印象を与えている側面はあると思います。


インタビュアー:
でも、あなたはかつて「アイスエイジ(チャンネル4のフィギュアスケート番組のタイトル)」で審判をつとめていらっしゃいましたよね。
どうして、引き受けられたのですか?


ソコロワさん:
えーと、ギャラが良かったからかしら(笑)。


インタビュアー:
アマチュアの即席スケーターと本職のスケーターとの演技を、あなたが個人的に見て楽しむことはありますか?


ソコロワさん:
繰り返しになってしまいますけど、テレビ番組の人気ばかりが先走るのは、あんまり好ましいことではないと考えています。
みんなそれぞれ、自分の本分を頑張ればいいと思うんですよ。歌手の方は歌で頑張ればいいし、俳優さんなら演技すればいいし、ダンサーには踊りで表現して欲しい。そして、フィギュアスケーターは滑るべき。これが私の意見です。


インタビュアー:
ロシアのフィギュアスケートの競争力は、現在危機的状況にあります。今後も状況は変わらないでしょうか。ご意見をお聞かせいただけますか。


ソコロワさん:
将来有望なKatka Shingarina(Katka=カーチャは、エカテリーナの愛称。エカテリーナ・シンガリーナ選手でしょうかね…読み方不明)が、いま、私のもとでスケートを学んでいますよ!
真面目な話、ソチ五輪の開催決定が、私の教え子たちはもちろん、ロシアの選手たちのレベルアップのスピードを上げると思います。
私は、ロシアが2010年のバンクーバーオリンピックに大きな期待をかけられるとは思っていません。カーチャたち、才能豊かな幼い選手たちが成長するまで、ロシアは待たなければならないと思っています。


インタビュアー:
あなたはヨーロッパチャンピオンにして、世界選手権銀メダリストです。
ご自身のキャリアに、満足していらっしゃるのでしょうか。


ソコロワさん:
自分が得られるかぎり最良の成果を獲得できたと思っています。


インタビュアー:
コーチとしても、素晴らしいキャリアを積めるとお考えですか。


ソコロワさん:
もちろん。今後コーチとしても、素晴らしいキャリアを積めることを疑っていません。


インタビュアー:
競技生活において、不公平なジャッジを受けた、と思われたことはありますか。


ソコロワさん:
そうですね。残念ですけど、そう感じたことはあります。
2003年、アメリカのワシントンで行われた世界選手権で、私はミシェル・クワン選手に次ぐ2位となりました。自分としては、クワン選手よりよく滑れたと思っていたし、自分が勝ったと確信していました。でも、優勝したのは、開催地アメリカ出身のミシェル・クワン選手でした。
開催地の選手が有利なジャッジを受けることは珍しくはありません。でも、私にとって、あのジャッジが最高の記憶ではない、と言わなければなりません。


インタビュアー:
あなたは、競技に力をおよぼす、目に見えない力を信じますか?


ソコロワさん:
ええ。私は信仰にあついタイプだと思います。音楽が鳴り出すまで、私は氷の上でひたすらに祈ります。
同時に、私には、迷信に頼るところもあります。たとえば私は、ワンショルダーに長手袋というコスチュームデザインよく使いましたけど、それはトップクラスで戦えるようになった2003年シーズンのコスチュームがそうだったから。縁起を担いで同じタイプの衣装を作るうちに、私のトレードマークになりました。
私はロシア国旗と、自分の名前を刻んだ石をお守りに持ち歩いていました。そういった、ちょっとした気休めを持っている選手は多いですよ。イリーナ・ロバチェヴァ選手も、小さいころから大切にしているお守りを持ち歩いていました。氷に乗るまえに、彼女はそれにキスして、氷にちょこんとつけるんです。エレーナ・ベレズナヤ選手は、演技のあいだ見守ってもらえるように、お母さんと兄弟たちの写真を立てかけていたものです。そして多くの男性スケーターたちは、競技のまえに髭を剃ろうとしません。


インタビュアー:
試合に挑んで嫌がらせをうけたことはありますか?


ソコロワさん:
1度だけ、そうかもしれない、と思ったことはありますね。
ある年の世界選手権の、公式練習にいったときです。氷に乗って、軽く動いて体を温めようとしたとき、私は転びました。そのあとも、また転びました。2回も転んでしまったので、私はなにかがおかしいと思いました。私と私のコーチは、身辺を確認しました。そして、ブレードの一部が、故意に削られているのを発見しました。大会の2日まえのことでした。
私はなんとか違う靴を手配して、危機をしのぐことができました。でもこの事件を忘れることはなかなかできませんでした。
マーシャ(マリアの愛称です)・ブッテルスカヤ選手は、大会出場の直前、ホテルの部屋からスケート靴を盗まれたことがあるそうです。
そういう事故を警戒して、トイレに行くときでもスケート靴を抱えていく選手も少なくないんですよ。コーチにも渡さないの。
ほかにも、ファンが投げてくれるぬいぐるみなどの贈り物を、持ち帰るのが嫌だっていう人も、けっこういますね。「凶眼」が仕込まれていたら怖いからって。
スケートの世界では、黒魔術とか、呪いをかけられたみたいな、そういう話を聞くことも珍しくないんです。
一般の方には信じられないかもしれませんね!



はい、ここでおしまいです。おつかれさまでした!
ロシアで現在花盛りのフィギュアスケートを題材としたテレビ番組。半年ほどまえには、この番組出演を通して知り合ったロシア人俳優さんと、マリナ・アニシナさんが結婚したことなども話題になりました。
この、テレビ番組について、ソコロワさんは出演者として携わっていたこともあるけれども、「スケートはそんなに簡単なものじゃないのよ」と思っているもよう。トップスケーターらしい矜持だな、と思います。
ソコロワさんワシントンワールドでの採点にたいする不満が語るパートについては、読みながら、やはり旧採点方式ではこういう不満が出るものだよな……と思いました。
いまの新採点方式に問題がないとは言いませんが、少なくとも、どこに点差がついたのか、ジャッジがどこを見たのか、選手本人や周りのファンが確認することができます。旧採点にも旧採点のよさはありましたが、スポーツとしてのフィギュアスケートのためには、新採点が合っている、ように、灰原は思います。
最後の質問「試合に挑んで嫌がらせをされたことは?」というのは、ちょっとびっくりする設問で、なかなか日本やアメリカのインタビュアーはこういうことを聞かないと思います。対するソコロワさんのコメント、最初は「スケート靴にいたずらされて!」みたいな逸話を語っていたのに、最後はオカルト話になってしまうのは、煙に巻かれた気がしなくもないです。
フィギュアスケーターに限らず、勝負の世界で生きる人たちが、眼に見えない力を気にするのは珍しくないですよね。有名なところで、MLB、ボストンレッドソックスの「バンビーノの呪い」とか。日本の選手も、よく大切な試合を控えてはお祓いしてもらったりしています。
紙一重のところで勝敗を追うからこそ、人知を超えた存在の及ぼすかもしれない力を、無視できないのかもしれませんね。
ソチ五輪に教え子を送り込むことを目指して、家族のルーツであるモルドヴィアでのフィギュア普及を目指して、忙しそうなソコロワさん。トレードマークのキュートな笑顔に、キスクラで再会する日が来ることを願っています。
頑張って!




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北島康介選手、金メダル獲得おめでとうございます!
谷本歩実選手、金メダル獲得おめでとうございます!
世界最高のレースで世界新にして金メダル。オール1本勝ちで金メダル。素晴らしい勝利です。
ふたりとも、もちろん勝利も素晴らしいのですが、オリンピックという舞台で、全力が出せた、ということが、なによりすごいと思います。なかなか、計画しても、決勝戦にピークを合わせてこられるものではないと思う。
アテネでの金メダルから、4年。
4年という年月は短くはありません。アスリートにとってはとくに。4年もあれば、フィジカル的なことも変わってしまうし、身辺の環境も変わってしまうでしょう。
私たちファンの目には、飛び石のように、重要な試合のときの選手の姿しか映りません。でもあたりまえの話なんですけど、選手たちは試合のときにしか存在しないわけではなくて、毎日懸命に努力を続けているんですよね。
私たちの知らない、私たちには見えない、北島選手の、谷本選手の4年間。
勝負は時の運、といい、運も実力のうち、といいます。
決勝で、最高の戦いができたことは、素晴らしく運がいいと思います。そこに運を呼び寄せられたのは、いままで全身全霊で努力をしてきたから。全身全霊で運を呼び寄せたからですよね。
アテネの北島選手と北京の北島選手が、アテネの谷本選手と北京の谷本選手が、それぞれ同じではないように、北島選手のアテネの金メダルと北京の金メダルも、同じではないと思います。
おめでとう!



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柔道の内柴正人選手、金メダル獲得おめでとうございます!
中村美里選手、銅メダル獲得おめでとうございます!
いやあ~、やっぱり柔道楽しいですね。なんというカッコいいスポーツでしょうか。
消極的姿勢は許さず、かといってワザのかけ逃げも許さず、ひたすら積極的に前へ前へ出なければ勝てぬとは。
消極的姿勢も戦略の一部、というようなスポーツも世の中にはあり、それはそれで灰原は好きなのですが、柔道の「いつでも勝負は背水の陣」みたいなストイックさは、痺れるほどカッコいいと思います。
日本人選手の活躍ももちろんたいへんうれしいのですが、アルジェリアやベルギー、キューバ、といった、日本から遠い国のひとたちが「コウカ!」「ワザアリ!」「イッポン!」という言葉に一喜一憂している姿を見ること、そのことじたいが、とても楽しく、うれしく感じました。柔道はたしかに日本で生まれたスポーツかもしれませんが、いまや、どこで生まれたとかそういうところを超えて、世界中の人たちに愛されている。素晴らしいことです。
柔道という競技そのものに、大きな金メダルをあげたいなあ。
中村選手の、勝っても負けても表情を崩さないクールさ、19歳オリンピック初出場にして銅メダル、誰もが善戦と言うと思うのに、本人には悔しさが残っている、その志の高さに痺れ、内柴選手が優勝のあと、大声で家族を呼ぶ姿に涙腺を直撃されました。
日本人選手の試合以外も、どの選手も必死で戦っていて、ものすごくものすごくカッコ良かったです。
これから戦う選手たちもみんな、頑張って欲しい!



ソコロワさんインタビューの最終回は、また明日!



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昨年夏、モロゾフ門下の選手たちの訓練地、ハッケンサックのアイスハウスで、「Miki Ando & Friends」と題されたアイスショーが開かれました。
2007年東京ワールドチャンピオン、安藤美姫選手をメインキャストとして、サーシャ・アプト選手や、イナ&ジマーマン組など、有名プロスケーターも数多く出演するという、豪華なショーでしたが、今年の夏も装いを変えて、ハッケンサックのアイスショーが開催されるもようです。
今回のショーは、題して「HOME of CHAMPIONS」。
アイスハウスを本拠とする「チャンピオン」スケーターたちのショー、というコンセプトで、メインキャストは、リレハンメル五輪チャンピオンのオクサナ・バイウルさん。ほかの出演者は、現在ハッケンサックで訓練している、安藤美姫選手はじめ、織田信成選手(2005年世界ジュニアチャンピオン)、アダム・リッポン選手(2008年世界ジュニアチャンピオン)、村主章枝選手、などなど。
しかし、村主章枝選手の肩書きに「World Bronze Champion」とあるのはいかがなものか。
村主選手は、カルガリーの世界選手権では銀メダルですよ!
それに、Bronze Championなんて、ケッタイな言葉を繰り出して来ずとも、2003/04年グランプリファイナルチャンピオンです。
うーむ、本番のプログラムなどでは、これ、直ってるといいなあ……。
オクサナ・バイウルさんは、昨年あたりから、アイスショーのお仕事、またずいぶん活発にされている印象です。一時ショーのお仕事もお休みぎみな時期もありましたし、元気にお仕事なさっているようすを知るのは、うれしい限り。
これだけのスケーターが揃ったショーだというのに、一般のチケットが25ドル、ファンミーティングつきのスペシャルシートが50ドルという、昨年に引き続き驚異的なお値段。
昨年のショーには、プログラムに載っていない豪華スケーターもたくさん出演したんですよね。現在、ロビン・ワグナーコーチに師事しているというアンジェラ・マクスウェル選手とか、ロマン・セーロフコーチに師事しているエレーネ・ゲデバニシビリ選手とか、もしかしたら出演するかも? わかんないけど。
ううううう、近所の方々がつくづくうらやましいです!




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もう競技が始まっているのに、いつまでも開会式の話題でもなかろうとは思うのですが、こんな記事を見てしまったので、ついつい書きたくなってしまいました。


☆47news:空中動作、夢にも出た 点火の李寧氏、苦労語る
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008080901000671.html


地上60メートルでワイヤーワークで500メートルも走らせて聖火点灯という、はっきり言って無茶な演出、李寧さんありきで企画されたわけではなく、演出を決めてから出演者を探したんですね!
なぜ、キャストのアテもないのにあんな演出を先に決める! いや、アテがない、というか、まあ「できる奴、探せばどっかにいるだろ」くらいな軽い気持ちだったのかもしれませんが…。
軽業系の競技は中国のお家芸のひとつですものね。
しかし、あんな危険で高度なワザを、訓練機関1ヶ月で決めるとは、さすが元体操の王者、と思って、こちらの記事を見たら……


☆スポーツナビ:張芸謀監督 開会式は「ひと言で表せばロマン。100点満点」
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080809/chn0808091849005-n1.htm


「張監督は“宙を走った”聖火の最終ランナーの李寧氏が「『腕をそんなに長時間、上げていられない』というから、義手製造会社にたのんで腕を固定する器具を作ってもらった。ひじに観衆から見えないワイヤをつけて腕をつっていた」と“秘話”を公開した。」
この記事には、「李氏は“秘密保持”のために深夜に練習し、その期間は1カ月にわたった。10キロやせ、妻にも最終聖火ランナーであることを明かさなかった。」という“秘話”も公開されています。
やっぱり大変だったんですね。
うーむ。李寧さんのご家族も、家族が夜中に帰ってこないわ、ぐいぐい痩せていくわ、夢の中でもうなされているわでは、なにが起きているのか、きっとご心配だったのでは。
このようなヒドイ逸話を、さらっと語っておられるチャン・イーモウ監督。もう、つくづく、鬼のような人ですね! 芸術の鬼だ! 
さすがです。



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さて、こっちの記事も更新しますよー。エレーナ・ソコロワ選手インタビュー、その2。
記事の中盤は、ソコロワ選手の交友関係などについて質問があり、おなじみロシアンスケーターの名前もたくさん出てきます。
それではいつもの言い訳です。灰原には語学力がなく、これからお目にかける文章は、機械翻訳の文面を日本語らしく整えただけのもので、間違いは当然ありえますし、わからないところは飛ばしたりしています。原文もご覧ください。もしよろしければ、間違ってる箇所をお教えくださるのも、ありがたいです。
それでは、本文にお進みください



【エレーナ・ソコロワ選手 インタビュー その2】


インタビュアー:
現役のスポーツマンにして、コーチであり、ジャーナリストでもあり……切り替えはどうなさっているんでしょうか。


ソコロワさん:
どうやってるんだか、自分でも不思議です。気をつけているのは、よく睡眠をとることですね。あと、私に休日はありません。


インタビュアー:
楽しみはありますか?


ソコロワさん:
スケートをすることを楽しんでいますよ。だから、仕事中もとっても幸せです。


インタビュアー:
ジャーナリストとしてのお仕事はどうでしょうか。


ソコロワさん:
マスコミのお仕事も好きですよ。そうでなかったら、お引き受けしません。


インタビュアー:
少し意地悪な質問をしましょう。かつての同僚だったスケーターたちに、インタビューを断られたことはありますか?


ソコロワさん:
インタビューを手配するのはぜんぶ編集の方です。私はホストとして、お話を聞くだけですから。


インタビュアー:
あなたとかつてのチームメイトたちは、手ごわいライバル同士でもあり、少し微妙な関係ですよね。ヴィクトリア・ボルチコワ選手に、イリーナ・スルツカヤ選手、マリア・ブッテルスカヤ選手……


ソコロワさん:
ヴィカ(ボルチコワ選手)とは、しょっちゅう話してますよ。イーラ(スルツカヤ選手)ともときどき連絡を取るかな。
あなたがたは私とスルツカヤが親友だとは思わないでしょうけど、実際には私たちはすごくいい友人なんですよ。ときどき、日本食レストランでご飯を一緒にしてます。
イーラと私は、20年来の知り合いなの。同じ場所でスケートを習ってたんですよ。モスクワの、オリンピック選手育成スポーツ学校でね。
ブッテルスカヤさんとは、年も離れていますので、いままであまり接点はありません。私が同じ試合に出るようになってまもなく、ブッテルスカヤさんは引退されましたし。いまでもお見かけすると、お話させていただくことはあります。


インタビュアー:
男子スケート選手たちとは、仲良くなさってたんでしょうか。彼らは気難しいという印象なのですが……。


ソコロワさん:
ほかの選手たちみんなと、私はうまくやっていました。喧嘩なんか、したことありません。


インタビュアー:
スケーターたちのうち、この人こそジェントルである、という人物は、誰だと思いますか?


ソコロワさん:
エレーナ・ソコロワ!


インタビュアー:
失礼、男子スケーターのうちで、とお聞きしたつもりだったのですが。


ソコロワさん:
ひっかけ問題ですね。男子スケーターのうちで、というご質問は、私にはあんまり適当ではないように思えるので、お答えは控えます。


インタビュアー:
さきほど、アイスパレスに飾られた、イリヤ・アベルブフさんの写真をご覧になっていましたね。


ソコロワさん:
アベルブフさんは、チャンネル1のスケートエイジプロジェクトに携わっておられます。一方私は、違うチャンネルのライバル番組に出演することになりました。


インタビュアー:
アベルブフさんから、自身プロデュースのテレビ番組「アイスエイジ」へ、出演のオファーはなかったのですか?


ソコロワさん:
オファーはいただきましたよ。でも、そのときにはもう、ほかの局の番組と契約してしまっていたので、お断りしたんです。



はい、今日はここまでです。お疲れさまでした。
ソコロワ選手の交友関係に質問が及ぶ、インタビューの中盤パート。スルツカヤ選手と日本食レストランにたびたび行く、というソコロワ選手の発言に「えっ……でもロシアの日本食レストランって……」と、微妙な気持ちになってしまっち灰原です。
以前、川口悠子選手のインタビューで、ロシアの日本食レストランでは、日本食とは似ても似つかないものが出てくることがあるって読んだことがあるんだけど……。
ソコロワ姉さん、日本食がお好みなら、日本のショーに来てくださいよ! 美味しいほんものの日本食、いくらでも食べられますから! なーんて思ってしまいました。
男子スケーターとの交友について、インタビュアーがあえて聞きたがるのは、おそらく、ソコロワさんが、プルシェンコ選手といっしょにミーシンコーチについていた時期があるからかなーと思いました。プルシェンコ選手の裏話的なことを期待したんじゃないかなあ。
しかし、ソコロワさんは「お答えは控えます」と、キリッとしたお答え。
選手時代はやわらかい笑顔が印象的だったソコロワさんですが、こうしてインタビューを読むと、とてもクレバーで竹を割ったような性格の人だったんだなと、いままでとは違う印象に驚かされます。ジャーナリストやコーチのお仕事にも、とても向いているように思えますので、これからのソコロワさんも楽しみですね。
けっこうなボリュームのこのインタビュー、あともう1回で終わりまで書き取りできると思います。あとちょっと、お付き合いくださいね。




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昼間は酷暑でしたが、灰原の住んでるあたり、今夜は涼しいです。
クーラーなくてもぜんぜんOK。
スポーツ観戦に最適な夜です。
いよいよ北京オリンピック、競技初日。……っていうか、3日目?
女子柔道48kg級、谷亮子選手、銅メダル獲得おめでとうございます!
オリンピックの女子柔道って、正式競技になって5大会めなんですよね。
谷選手はその5回にすべて出場していて、すべてメダルをとっていて、うち2つは金メダル。
今回の銅メダル獲得で、連続メダル獲得記録が、また伸びることになりました。
最近ではあんまり、「YAWARAちゃん」、とは呼ばれなくなったのかな? 彼女がはじめて出場したバルセロナ五輪のころは、どこのメディアでも、本名の「田村選手」と呼ぶより「YAWARAちゃん」と呼ぶことのが多かったように思います。
じつは灰原、バルセロナ当時、日本柔道選手団が作った「YAWARA!」Tシャツ(柄は浦沢直樹先生のイラスト)、田村選手のサイン入りのを持ってるんですよ~。当時、つてをたどって、いただいたのでした。ふふふ、ちょっと自慢。
田村から谷になって、ママになった、谷亮子選手。
時の運に支配される部分も多い勝敗の世界の中で、16年もの長きにわたり、世界トップクラスの実績と、実力を保ってきた、あなたの努力と献身を尊敬します。
ニックネームの由来となった、浦沢直樹先生の漫画「YAWARA!」は、ヒロインが、ソウル五輪(ソウルの女子柔道は公開競技でした)、バルセロナ五輪で優勝後、つぎの五輪を目指すところで物語は終わっています。
5大会連続出場、連続メダル獲得。谷亮子選手のキャリアは、もう、猪熊柔をはるかに超えました。
ママ亮子も強かった。
ありがとう、谷亮子選手。おめでとう。




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夏の五輪が始まった中、2年後のバンクーバーを目指すフィギュアスケート強化選手たちの、夏の合宿が始まったようです。


☆スポーツナビ:フィギュア強化合宿が公開 浅田真、高橋らが参加
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/headlines/skate/20080807-00000041-kyodo_sp-spo.html


場所はナショナルトレーニングセンターを兼ねた中京大リンク。ここで「野辺山」と書けないのがやっぱり寂しいなあ。ノービスからシニアのトップ選手まで、幅広い選手たちに開かれた野辺山形式のキャンプ、ぜひ今後も開催して欲しいなと思います。
浅田真央選手は、SPの1部を披露したもよう。高橋大輔選手の来季FSについても、パスカーレ・カメレンゴ氏の振付であると、本人コメントがあったようですね。
せっかくの北京五輪シーズンですけど、合宿でクタクタになって、テレビなんかは見られないかな?
名古屋の美味しいものを食べて、頑張って欲しいです!



いよいよ北京五輪が開幕。開会式は豪華でしたね!
いったい何人のキャストが使われたんだろうというほど、人的資源を投入した豪華絢爛ななショー。総合演出を担当したというチャン・イーモウ監督の映画「HERO」とか「LOVERS」を彷彿とさせる壮大さでしたが、CGなしであの絵を再現してしまうのがすごいと思いました。ワイヤーワークを駆使した演出も、くっきりした色彩の使い方も、いかにもチャン・イーモウ監督の味わい。
とはいえ、演じるのはCGではなく生身の人でしたから、一糸乱れぬ動きを見せるキャストのみなさんを見ながら、彼らがいままで乗り越えてきた地獄の特訓とか、ついつい思い浮かべてしまった灰原です。
なにがすごいといって、もちろん、演技も素晴らしいのですが、あれだけの人数の出し入れがいつなされているのかわからないほどスムーズだったのがすごい!
『鳥の巣』が、あの演出のために特化して作られているおかげもあるかもしれませんが、なかなかできることではないですよね。
チャン・イーモウ監督の新しい作品を見せていただいた、と思いました。
素晴らしかったです。



冒頭の爆竹みたいな花火もきれいでしたが、開会式のクライマックスに打ち上げられた5万発の花火、すごい迫力でしたね。
しかし、どうして花火というものは、美しいのに物悲しいのでしょうか。
一瞬に消える儚さからかな。
北京を目指して4年間を費やしてきた多くのアスリート、北京までたどり着けた人も来られなかった人もいると思うけど、すべての思いが凝って、あと2週間で、オリンピックは終わってしまいます。
ああ、寂しいなあ! 
楽しみなのと同じくらい強くそう思ったりしたんでした。
おかしいかな。
終わりのはじまり。それはまた新しい始まりでもあるわけだけど。
あれだけの花火、北京市内でガンガンあげたわけだから、今朝、北京の路上には、花火の燃えカスがけっこう落ちているだろうなあ。
もちろんたいがいの燃えカスはお掃除されて、捨てられてしまうと思うんですけど、持って帰る人がいるかもしれないな、と、ふと思ったりしました。
事情のわからない人が見たらそれは、ただの黒焦げのゴミなんですけど、拾った本人からしてみたら、特別な日の記憶を宿した大切な宝物なんですよ。
いつか、自分の子どもとか、孫とかに見せながら、自慢したりするんだろうな。
なんちゃって、北京はまだまだ始まったばかりですけどね!
これから毎日楽しみが続きます。まずは柔道だ!




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木曜日はものすごく暑かったですね……!
所要で出かけなければならなかったので、日傘、タオル、冷やしたペットボトル完備の重装備で出かけたのですが、それでもきつかったです。
目的地は、どの交通機関を使ってもどうしても30分は歩かないと着かないという変な場所にあり、しかも、どのルートをたどっても非常~に長い坂を上りきらねばならず、最悪です。上っても上っても目的地にたどり着かず、ゼーハー息を切らしていたら、十数年思い出したこともない英文が、ふいに脳裏にフラッシュバックしました。


ろーんぐ、ろーんぐあごー、ぜあーわずあ、ろーんぐすろーぷ、いん、してぃおぶ、えーどーぅ。むじなー、りぶぜあー。


ラフカディオ・ハーンの『怪談』。
中学の夏休み、暗記の課題で出ました……。
まさかいまも覚えているとは。
坂道がいつまでも終わらないように思えたのは、むじなに化かされていたから?
もう、暦のうえでは、もう秋なんだそうです。
……うっそー。
それこそ化かされた気になるなあ。
まだまだ夏ですよね。夏です。



さて、本日は、お久しぶり! の、エレーナ・ソコロワ選手のインタビュー記事を、日本語書き取りしてみたいと思います。
いつもロシア語のフィギュア記事を有志英訳してくださっている、Ptichkaさんのサイトで発見したインタビューです。Ptichkaさんの英訳はこちら→ http://ptichkafs.livejournal.com/34133.html#cutid1
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【エレーナ・ソコロワ選手 インタビュー その1】


彼女は、若きアスリートたちが世界の頂を目指すのを手助けしようとしています。
元フィギュアスケート世界選手権銀メダリスト、エレーナ・ソコロワさんは、モルドヴィア(ロシア連邦に所属する共和国のひとつ)にルーツを持っています。父祖の地をはじめて訪れたとき、彼女は宣言しました。
「この地には、素晴らしいアイスリンク、Ice palaceがあります。遠からず、サランスク(モルドヴィアの首都)は、フィギュアスケートの中心地として有名になるでしょう。わたしはそのために全身で尽力します!」
彼女は、フィギュアスケートアカデミーをモルドヴィアの首都に開く予定があるのでしょうか? 彼女はなぜ、人気のあるフィギュアスケートを題材にしたテレビ番組のプロジェクトに参加しないのでしょうか? EVGENY NAUMOVが取材しました。


インタビュアー:
サランスクのIce palaceが、気に入りましたか、レーナ(ソコロワさんの愛称)?


ソコロワさん:
Ice palaceがあまりに素晴らしいので、正直怖いくらいです。ほんとうにいい施設です! こんなリンクをいままで見たこともないですね。わたしは海外にもけっこう行きましたけど、よその国のリンクに比べても素晴らしいものだと思います。だから、遅かれ早かれ、サランスクから世界的スケーターは育つはずです。わたしはそれの手助けをしたいんです。
どうやってやるかというと、まず、毎月、上級者クラスのレッスンをIce palaceで開催します。それから、スケーター合宿の招致。わたしの教え子たちもここで合宿させるつもりです。
わたしの教えている生徒たちと、モルドヴィアの子どもたちで、共同のレッスンを開催したいと考えています。この計画について、リンクディレクターもすでに打ち合わせしました。


インタビュアー:
モルドヴィアスケートアカデミーに、あなたの名前を冠しますか?
たとえば、前世界チャンピオンOleg Maskaev選手の名を冠したボクシングアカデミーのように。


ソコロワさん:
どうしてくれてもわたしはかまいません(笑)。もう、わたしはIce palaceの仕事に携わっているわけですから。


インタビュアー:
あなたは選手生活を引退して、いまはコーチに転身なさっているのですか?


ソコロワさん:
コーチに転身、っていうと、違いますね。
たしかに教え子たちも持っているし、1日のほとんどがコーチ業に費やされるけれど、自分自身の訓練をやめたわけではありません。
わたしは毎日、氷の上で8時間を過ごしています。わたしの一番弟子は、Yekaterina Shingarina選手。彼女のことも、サランスクのリンクに連れてきたんですよ。彼女もここのリンクをとても気に入りました。
Yekaterina Shingarina選手はとても才能のある女の子で、モスクワの大会でたいがい優勝しています。わたしが教え始めて半年ほどなんだけれど、彼女はきっとソチ五輪で金メダルを獲るわ!


インタビュアー:
サランスクに指導の本拠地をうつすおつもりですか?


ソコロワさん:
残念だけど、モスクワのマスコミ関係のお仕事もあるので、いまは本拠地を移るわけにはいかないんです。あなた(インタビュアーさんのこと)とわたしは、ジャーナリストとして同業者ですね。
わたしはいま、スポーツラジオ局で、自分の番組を持っています。それから、いま撮影中のテレビ番組のプロジェクトにもかかわっています。


インタビュアー:
あなたの家族のルーツでもある、モルドヴィアのDolgoverjasyの町はお訪ねになったのでしょうか。


ソコロワさん:
ええ、もちろん!
Dolgoverjasyは素敵な町でした。自然がとにかく素晴らしくって、大好きになりました。
Dolgoverjasyで、親戚とも会えたんですよ。親戚の人たちに、わたしの祖父の家が、かつてどこにあったのか教えてもらいました。
8月に、母といっしょにまたDolgoverjasyに行きます。今後もしばしば訪問したいです。



はい、今日はここまでです。おつかれさまでした。
昨季、いきなりロシアナショナルチームから外れたソコロワ選手。引退のコメントもなにもロシアスケ連からは発表されず、元ワールド銀メダリストにたいして、ちょっとこの仕打ちはないのではないかなあ、と、当時灰原は思ったのでした。
その後、ロシア国内でアイスショーなどで活躍しているというのは知っていたのですが、インタビューは久々。元気そうでうれしいです。
現在はコーチ業を本筋にしつつ、まだまだ現役のスケーターとして、表現でも魅せてくれるソコロワ選手。彼女が教えているというEkaterina Shingarina選手については、軽く調べてみたのですがいまのところロシアのナショナルチームには入っていないようですね。ついでに調べてみたところ、ミーシンコーチのとこのエリザベータ・トゥクタミシエワ選手もナショナルの名簿にはまだ入っていませんでした。ソチ世代の本格強化はこれからなのかな、という感じですね。
ソコロワ選手インタビュー、後半は、またぼちぼちアップいたしますので、また見にきていただけるとうれしいです。
いよいよ北京五輪も始まるし、ブログに書くこといっぱいあって困るなあ。




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さて、今日は、カロリーナ・コストネル選手とトマシュ・ベルネル選手のコーチ、ミハエル・フースコーチのインタビューの日本語書き取り、続きです。
原文はこちら→ http://www.figureskating-online.com/pageID_6317523.html
いつもの言い訳ですが、灰原には語学力がなく、これからお目にかける文章は、機械翻訳の文面を日本語らしく整えただけのもので、間違いは当然ありえますし、わからないところは飛ばしたりしています。原文もご覧ください。もしよろしければ、間違ってる箇所をお教えくださるのも、ありがたいです。
それでは、本文にお進みください


【ミハエル・フースコーチインタビュー 於オーバースドルフ その1】


インタビュアー:
ドイツ政府からの財政援助が減ったことから、フィギュアスケートセンターとしてのオーバースドルフの将来が危ぶまれていますが、今後の展望をお尋ねします。


フースコーチ:
私たちは前向きに考えています。オーバースドルフキャンプは存在し続けます。2010年までは確実に残せるでしょう。
フィギュアスケート訓練施設としてのオーバースドルフの、バンクーバーオリンピック後の未来は、ドイツ人選手の国際大会での結果にもかかっています。ワールドトップレベルの選手を育成しうるかどうか。しかし、ドイツ人選手育成における問題点は、むしろ、ドイツ連邦政府の援助金の貧しさにあると私は考えています。
私たちは、どのようにすればこの国際的キャンプが閉鎖されず、存続しつづけられるか、考えなければなりません。
私はみなさんに尋ねたい。私たちのキャンプのような訓練施設が、ヨーロッパのほかのどの場所に存在するでしょうか、と。
ISUやEUにはよく考えてもらいたい。多くの国々の選手が、Ice Domeのみならず、オーバースドルフのスポーツ訓練施設全体から利益を受けているのです。多くのアスリートが、年間通じて訓練を受けるためにここにやってきています。ですから、我々は、EUからも資金援助を受けられるのではないかと、考えてみるべきです。
まだ構想段階なのですが、子どもや若者たちを集めたスポーツ教室についても、アイデアがあります。
トップレベルのアスリートを目指すとかいうのではなく、もっと趣味的にスケートを楽しむ人たちにとっても、最高の環境で集中的な訓練を受ける機会があるのは良いことです。そうしたトレーニングキャンプは、若年層の育成に素晴らしい影響を持つだろうと考えます。そして、子どもを持つ親たちは、子どもたちが賢明かつ健康に余暇を過ごすことを喜ぶものです。
誰かがオーバースドルフで4週間のバカンスを過ごすつもりならば、フィギュアスケートは余暇の最良の楽しみになるだろうと、我々は確信しています。
こうした試みを実現しながら、現在のキャンプを続けたいと考えています。


インタビュアー:
ほかの訓練地と比べて、オーバースドルフIce Domeのどこが特別なのでしょうか。


フースコーチ
まず、非常に指導者の数が多いことが特徴です。ISUでは「judges’ dinner」つまり審判員が食事をともにする機会がありますが、私たちのところでは「coaches’ dinner」同じ施設で教える指導者どうしがともに食事します。コーチたちは、それぞれの長所を生かして連動し、グループで選手の育成にあたっているんです。
私たちは選手たちに、理学療法や栄養学のアドバイスも行っています。選手たちはここで学んだことを、自宅に戻って続行することができます。


インタビュアー:
お話をお聞かせいただき、ありがとうございました!



はい、ここでおしまいです。おつかれさまでした。
世界チャンピオンであるステファン・ランビエール選手をはじめ、ヨーロッパ選手権やグランプリファイナルでもメダルを獲得したサラ・マイヤー選手、現ヨーロッパチャンピオン、トマシュ・ベルネル選手、現ヨーロッパ女王にしてワールド銀メダリスト、カロリーナ・コストネル選手など、錚々たるメンバーを輩出しているオーバースドルフIce Domeですが、なんと、地元ドイツからの援助が打ち切りの危機とは! バンクーバー五輪までは存続させるとフースコーチは言っていますが…。
援助金打ち切りの理由は、ドイツ人選手の不振が原因、ということのよう。
ドイツ人選手で現在世界トップランクというと、ペアのサフチェンコ&ソルコヴィー組がまさにそうなのですが、彼らに対しても、ドイツスケート連盟のサポートって、じつは十全ではないように思います。もしかして、スケート連盟そのものの予算が足りないのかなあ。いっそ、サフソルもIce Domeに招致しちゃうとかいうのはどうだろう。
しかし、サフソルの属するインゴ・シュトイアー門下も、最近、他国からの入門希望者が花盛りで、スイスからのペアを受け入れたと思ったら、先日からウクライナのボロソジャー&モロゾフ組も入門してきたり、じつはあそこも国際色ゆたかになってきているのですよね。現在生徒数150人、と、考えると、オーバースドルフIce Domeの定員考えてもシュトイアー門下招致は難しいのか。
ヨーロッパは小さな国も少なくないので、ひとつの国が訓練施設を丸抱えにするのは厳しいという事情は、たしかにあると思います。EU、または、選手の出身国からあるていどの援助を得て、キャンプを存続させるという方法は、ぜんぜんアリだと思います。
いろいろ難しい問題を抱えているオーバースドルフIce Domeですが、コーチから栄養士から理学療法士から、サイコセラピストまでオールインワンで揃えられた、かなり理想的なこのキャンプ、いままで成果をあげてもいるわけですし、どうにかオリンピック以降も存続して欲しいです。
選手指導も、それ以外のところも、ミハエル・フースコーチ、頑張って!





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