今日から新連載のスタートです ✨
映画の結末を
最後まで書いています
作品についてどう感じるかは
その方の主観にお任せしますので
私が書く感想や見解は
あくまでも参考程度に留めて下さい
一部・私の視点から書いています ✨
二度目に
秋子に出会ったのは - - -
原爆傷害調査委員会
(Atomic Bomb Casualty Commission
通称
A B C C )
の建物の前だった - - -
A B C C とは
広島への原子爆弾投下直後に
米国が比治山に設置した機関で
被爆者を長期的に観察し
放射能が人体に及ぼす影響及び
遺伝的研究を行い
研究データだけを収集して
被爆者への治療は一切行わない
研究機関であり
健康診断を受けた
多くの被爆者たちからは
原爆の効果を調べるために
研究材料にされたと批判され
1975年からは
日米共同出資のもと
放射線影響研究所に改組された - - -
どうして - - -
彼女が
A B C C にいるのだろうか?
ただの - - - 集金ですわ
と - - - 秋子は答えたが
何か - - - 釈然としなかった
比治山の小高い丘からの
眺めは - - - 見晴らしが良かった ✨
広島の街は 復興を遂げ
原爆資料館と原爆ドーム以外は
もう - - - 原爆の名残りは
跡形も残っていない
しかし - - - ジャーナリストとして
原爆後遺症に苦しむ
被爆者たちの
その後を追わなければならない
復興の影で
ひっそりと生きる人々の現実と
その真実の姿を伝える
それが - - - 俺の使命なのだ
俺のその話を - - -
秋子は - - - 冷ややかに聴いていた
今更
過去を掘り起こして
いったい - - - 何になるって言うの?
彼女は - - -
そう言い残して
その場を立ち去った
土曜日の夜に
再び彼女のバーを訪ねたが
秋子は
店にはいなかった
明日は - - -
東京に帰る日
最後に - - -
もう一度
秋子に - - - ✨
逢いたかった - - - ✨
続く - - - ✨