今回の作品は
思春期の少女の性の目覚めと
自身の性的志向 (両性愛) を自覚していく
少女の姿を描いています
私がこのレビューで書きたいことは - - -
芸術であって 下品で卑猥なものではなく
品位を失わずに
そこの所は非常に神経を使って書いています
まだ本調子ではないですが
何とか元気にはなってきましたので
今日からビリティスの連載を
再開したいと思います✨
自由に書けるひとり言とは違って
連載ものは気力と体力と
あとは - - - 多分 - - - 感性とセンスが勝負
私がやっていることは
下手をすると
紙芝居のようになってしまうので
(自分では映画好きだった
亡くなった父へのオマージュを込めて
父と良く観た金曜ロードショーを再現しているつもりなんですが)
色々と工夫をして
私が目指す
詩のように美しい世界観を
表現していきたいと思っています✨
詩を読み解くのって
想像力と読解力が要りますよね
フランス映画ってね
状況説明があまりないんですよね
感性とセンスを磨くためにも
時々 休養が必要だなぁ〜と思ってます✨
映美
今でも - - - ふと脳裏を掠める
あの日の出来事
期待と不安で押し潰されそうだった
ルカとの初めてのキス✨
ちゃんと - - - 出来たかしら?
キスの上手い女になりたいの - - - ✨
彼に - - -
まだ子供だと思われたくないから
鏡に接吻をしてみる
キスの練習のつもりが
いつの間にか本気になって
身体が熱くなってくる
唇を半開きにして
そっと息を吹きかけて
曇った鏡を - - -
舌を使って舐めてみる
あの時の - - -
ルカを想い浮かべて - - -
ビリティス 何をしてるの?
メリッサだった
キスの練習よ
舌を入れた後 どうするのか?
分からないの
教えて - - - ✨
メリッサが - - -
ベッドの上で
本当のキスを教えてくれる✨
愛するルカだと想って
そっとその唇に触れてみる
こんな感じでいいの?
彼女は私の眼をじっと見つめて
何も答えない
舌先を首筋へと下ろした時
艶めかしい吐息が漏れた
階下から
彼女の夫の呼ぶ声がする
メリッサは 髪の乱れを直して
彼女を待つ
あのサディスティックな
夫の元へと戻って行った
翌朝 ピエールは
馬術大会に出場するために
モンテカルロへと出発した
若い愛人と過ごすために - - -
夫を信じて
健気に
見送る彼女が - - -
何だか哀れに思えた - - -
結婚って 何なのだろう?
何か私に - - - できることはないのか?
ルカにメリッサの話をした
彼はその話を聞いて
やり切れない思いがする - - - と言って
とても悲しそうだった
ふと思った - - -
私を見つめるこの瞳は
本当は - - -
別の誰かを
想っているんじゃないのか? - - - と
私以外の誰かを - - - ✨
それでも - - - 誰もいない
農家の納屋で
二人っきりになれば 彼とキスをしたくなる✨
ルカとの甘いキス✨
じっと私を見つめる
その瞳が物語っている
君がほしいんだよ - - - って - - - ✨
私の予感は当たった - - - ✨
2回目のキスは 更に情熱を帯びて
そのまま抱き寄せられるように
稾の上へと落ちて行く
彼の逞しい腕が
私の白いブラウスの中へと侵入して
服の上から唇でなぞるように
愛撫を繰り返し
その呼吸が荒くなっていく
止めて ! 私はルカの手を払い除けた
ビリティス 良く聴くんだ
男と女の間に恋愛感情があれば
自然とこうなるんだ
何も怖がることはないんだよ
怖いんじゃないわ
まだそこまで
気持ちが追いついていないだけ
あなたの本心が分からないから - - -
私は - - - 心の中でそう叫びながら
納屋を後にした - - - ✨
続く - - - ✨
フランシス・レイの
テーマ曲をバックに
芸術的に撮影された
美しい納屋のシーンのご紹介でした✨
もう - - - このシーンはね
アートなんですよ✨
何度 観ても
うっとりとして溜息が出てしまう
愛するひと
ルカとの甘いキス✨
彼の眼を見つめながら
その瞳に映るのは
他の女ではないのか?
そんな不安が脳裏を掠める
ビリティスでした - - - ✨
次回へと - - - 続きますね✨