→ PS2「零~zero~」プレイ日記1 序章「氷室邸」~第一夜「裂き縄」をじっくり

→ PS2「零~zero~」プレイ日記2 第二夜「鬼遊び」~第三夜「禍刻(前半)」をじっくり

→ PS2「零~zero~」プレイ日記3 第三夜「禍刻(後半)」~最終夜「キリエ」をじっくり

 

前回のあらすじ・・・ 作家の高峰準星(たかみね じゅんせい)と関係者合わせて3名が取材旅行中に行方不明となった。そして恩師である高峰を探すと言ったジャーナリストの雛咲真冬(ひなさき まふゆ)も同様に姿を消してしまう。

 

 雛咲深紅(ひなさき みく)は兄の残した情報から、氷室邸へとやったきた。深紅には霊感があり、しばしばありえないものを見ることがあった。この氷室邸でも、ありえないものを目撃し、そして閉じ込められてしまう。

 

 氷室家は古くから地方一帯の大地主であり、神事を執り行う一族でもあった。縄の巫女、裂縄の儀式など、神事とみられる儀式に関わることはことごとく隠匿されていた。しかし、氷室邸に一家で越してきて行方不明となった民俗学者、宗方良蔵(むなかた りょうぞう)の残した研究書の草稿、高峰たちや真冬が残したメモなどによって深紅は、この屋敷にいる強い思念はかつての縄の巫女、キリエだと知る。

 

 兄を取り戻すため、縄の呪いから逃れるために深紅は霊を鎮められると思われる御神鏡を探す。

 

 

 PS2ソフト「零 ~zero~」の続きをやっていきます。今回は最終回なのでエンディングまでの記述をしています。なので今までよりもネタバレ祭りになっています。

 

 前回は第三夜「禍刻」の途中までプレイしました。今回は第三夜「禍刻」の後編からになります。

 

 現在の状況ですが、氷室邸に潜む怨霊である縄の巫女キリエに触れられたことで深紅の手足には縄の呪いが表れています。ここで行方不明になった高峰たちもこの呪いによって死んでいるので、深紅には時間がありません。

 

 

 荒れ果てた部屋の封印扉を開け、弔いの間に入ると中庭へ向かう扉の前に神官みたいな格好の男の霊がいました。今回はこの霊が誘う役目のようです。

 

 

 

 中庭に出て月読堂を調べます。扉の家紋の部分にフィラメントが反応しています。これはいつも通りの刻石が必要なパズルです。撮影すると写ったのは仏間っぽい景色です。ここにパーツがあるようです。

 

 

 階段廊下に行こうとすると再び扉の所に神官姿の男がいました。今回は写真を撮るとこちらを振り返っています。その顔は…鬼面をつけています。この男はもしかして氷室家最後の当主で、屋敷にいる人間たちを惨殺したという人物でしょうか。

 

 

 仏間に行き、写真に写った祭壇のような場所を調べます。柱のようなものに注連縄が掛けられています。4本の「式縄」を手に入れます。何に使うのかさっぱり分かりませんが…。

 

 

 ここでは古い巻物も見つけます。「縄の掛け方に関する古文書」を参考にしてこの縄を使うようです。巫女に情けを掛けないように痛める手足に縄を掛けろという…アレな内容です。右腕→両腕、右足→両足という順番が書かれています。ちょっと分かりにくい書き方のような。

 

 

 仏間を調べてみます。あの各部位が欠けた巨大な仏像の前に杭があるというので、ここに縄を掛けるということですね。正しい順番に掛けると仏像の首に縄が表れるという感じです。

 

 

 全部の仏像に縄をかけると、祭壇の観音開きの箱(厨子?)が開きます。中を調べると、「碧色の刻石」を入手です。

 

 

 アイテムを手に入れた途端に過去の映像が見えます。神職っぽい格好の男が仏間に慌てた様子で飛び込んできました。何故なら…刀を振り被った鬼面の男に追われていたからです。

 

 鬼面の男はバッサリと袈裟がけで斬った上、倒れている男を踏みつけてトドメをさします。こうやってこの男は首を・・・あまりの惨劇に深紅は目をそらします。これは氷室家当主のやったことが目の前で繰り広げられているということですよね。

 

 鬼面の男は深紅をじっと見ています。見ていたのは過去の映像のはずなのに、まるでその場にいるように…

 

 

 氷室家当主の霊との戦いです。横に素早く移動しつつ確実にこっちに近付いてきます。人間らしい動きでふわふわしていないでこっちにスタスタと歩いて向かってきます。こう言うと簡単そうですが、スライド移動は早いし、攻撃力は刀を持っているからか一撃くらってもかなりヤバイです。三連続をくらうと即ゲームオーバーしてしまうことも…。 

 

 威力の高いフィルムをそうびして余裕があれば連射して動きを封じながらやっても良いかもしれないです。めっちゃ体力あるのでかなりフィルム消費してしまいますが…(涙)

 

 

 氷室家当主の霊を倒したので、月読堂のパズルに挑戦です。なんかパズル解くのめちゃ時間かかってしまった、どんどん難しくなってるので辛い…。やってきました、月詠堂。しかし中はシンプルな造りです。大きな厨子が中央にドンと置いてあります。

 

 厨子を開けてみますと、中には民俗学者の研究書が収められているだけでした。「研究書草稿の断片」の内容は厨子の謎と月の井戸についてです。どこにあるか分からないという月の井戸は、厨子のカラクリによって現れるようです。なんらかの操作によって厨子が動き、月の井戸への入り口が開くようになっている…ようですが、宗方はその方法については分からなかったみたいです。

 

 氷室家に残されていた文書から分かることは、「四人の裂き手より印を得る」「氷室家当主の証を示す」というものです。神事を行う際の四人の神官に伝えられている印、そして氷室家当主が持つという証…それらはすでに血筋が絶えてしまっているため、手に入れる術はないでしょう…。

 

 

 しかしです。深紅(とプレイヤー)にはコレ(射影機)があります。厨子の四方にフィラメントが反応しています。4枚の写真を撮影すると、どこかで見た石碑などが写っています。

 

 まずは桜のある中庭の石碑からやっていきましょう。というか、ここからプレイすることにしていたわけじゃなく、月読堂から出たらすぐにあるのがここで、近くを歩いていたらイベント開始してしまったわけで…(笑)。

 

 

 先程言った通り、石碑に近付いただけでイベント開始です。首無し神官の霊が襲ってきます。シンプルな攻撃と動きではあるんですが、たまに頭がない状態で近付いてくる時があります。この状態の時はファインダーモードで見てもキャプチャーサークルが光りません。頭が無い状態は無敵状態で、攻撃はおろか霊力をためることも出来なくなります。

 

 それから時々何か玉みたいなのを投げて来る時があります。この玉に当たっても少し体力が減ってしまいます。投げて来るモーション時はシャッターチャンスが発生するので、それを狙って攻撃していきます。

 

 首無し神官の霊を倒すと、写真には文字が写ります。これが四人の神官がそれぞれ持っているという印です。

 

 

 石碑の横には紙片が落ちています。「神官の記し書き」です。さっき倒した神官の霊が書いた日記のようなもの…でしょうか。霧絵がが客人の若者に会ってから様子が変わったという内容です。

 

 霧絵は縄の巫女の女性…ですね。現世に執着しないようにと色々腐心していたようですが…。客人として訪れた若者に惹かれているのではないかと神官は危惧しています。もし霧絵がこの若者に執着すれば、巫女としての力を失ってしまうとして、神官は早々に手を打たなければならない、と不穏なことを書いています。

 

 

 近い所からやって行きましょうということで、次は逢魔が淵の石積みの塚の所に行きます。やはり同じように近付くと首無し神官の霊が現れます。ここは背景が霞みがかっているので出現した時に分かりやすい…。しかしこの狭い通路で戦うのは嫌なので水車の所まで戻ってみました。

 

 ほぼ前回と同じ感じで対応します。しかし、動きが速くてやっぱりちょい辛い…。倒すと前回と同じで写真には印が写ります。

 

 石積みの塚の所に戻ると、「神官の記し書き」があります。この神官は、当主の命によって霧絵が気にしていたという客人を「隠した」とあります。しかも霧絵には帰ったと嘘をついたとあります。ここまでだけだと疑問だらけになりますが(客であればいずれ帰るから隠す必要はない)、次の文で納得いきました。

 

  霧絵に悟られないように体を遠くの土地に運ぶ…可哀想だけど仕方ない、などと書いてあるということは、その客人は殺されてしまったということですね…?殺すまでいくということは、実はその客人も霧絵のことを気にしていた可能性もありますね…。

 

 縄の巫女を守るため、一族の役目を優先させたということです。しかし、それならば何故キリエはあの姿で残ってしまったのでしょうか。

 

 

 それでは、次々いきます。次は箱庭の石碑です。近付くと首無し神官の霊が出ます。段々神官戦慣れてきたわと思っていたら、それは罠!! ちょっと違う動きも混ぜてきますぞい!! 下から攻撃してくることがあるので、一度ファインダーに捕らえたら離さないような戦法でいきました。

 

 

 この神官の印の写真を撮り、石碑の所に落ちている「神官の記し書き」を確認します。儀式が失敗し、屋敷が瘴気に包まれてしまい、しかも当主が瘴気によって狂ってしまったと書かれています。

 

 儀式の失敗によって禍刻を引き起こしてしまったようです。扉が開ききる前に閉じなければとありますが、そう言えばどうやってこの時の禍刻はおさまったのでしょうか…。っていうかおさまっていない…?

 

 

 さて…いよいよ最後の首無し神官の霊戦です。井戸のある裏庭に行かなければならないのですが、その前にいけすの部屋の扉の数字入力をしなければなりません。ここのヒントは「瘴気失われし御霊の」とかなり断片的です。これは古文書にあった1347を入力です。

 

 

 井戸のある裏庭にやってきました。井戸の先の竹林の所にあるお墓に近付くと、首無し神官の霊が現れます。ここはあっという間に見失ってしまって掴みかかられてからのスタートになりました…。すぐに離れて広い所に移動した方が良いかもしれません。

 

 

 他の神官たちと微妙に雰囲気が違うので何かとんでもないことをされるかも、と思いましたが、他の人と違うことと言ったらふわっと浮いて突っ込んでくるくらいでした。なんとか封印です。印が写って終了です。

 

 お墓の前の「神官の記し書き」も回収しておきます。ちょっと内容は前後してしまう感じではありますが、この記し書きには、当主の判断が間違っていたということが書かれています。

 

 悪影響を恐れ客人を隠した神官たちですが、霧絵は薄っすらでも感付いてしまったようです。落ち込んで不安定になっているとのことで、この文を残した神官の想像通りのことが起きてしまいました。

 

 すべての印を確認しました。月読堂に戻ります。ここでは厨子のそれぞれの面で撮った写真に写っている場所とそこにいた神官の印が対応しています。

 

 

 …とはいえ私はどの面の写真がどの場所だったか覚えていなかったのだ…。ま、まぁここは間違ったボタン押してもペナルティはないはず…。

 

 全ての印…梵字を入力し終わると、厨子の下の方で何かが外れた音がします。これで月の井戸へ行けるか!?と思ったのですが。なんかフィラメントが反応しているので厨子の正面(入り口側)へ回って写真を撮ると、厨子の台座の穴から流れ出る赤い液体が写っています。

 

 写真の中だけではなく、見た目もとんでもないスプラッタな感じになっています。血にしか見えないのだが…。梵字入力のための台座がせり上がっているのですが、台座の中央から何か抜き取られているようです。

 

 

 この抜き取られた何かを探す必要があると思われますが、全く見当もつきません。

 

 ヒントとかないのかなーと思って縁側へ行くと、ヒントが目に見えてあります。鮮血のような赤いものが、廊下に飛び散っています。…つまりこの血痕のあとを追って行けと。嫌な予感しかしないのですが。

 

 

 弔いの間、一階回廊…血痕は大広間へと続いています。大広間に入るとギクっとする光景が広がっています。神棚の前は血溜まりになっているのです。

 

 

 そして…また出ました。氷室家当主の霊。なんか以前よりも攻撃手段が増えている気がします。生きては帰さぬこの勢いよ…。これ勝てるのかな…。

 

 相変わらず素早くスライドしながら近付いてきますが、突進してくる居合い斬りもヤバイです。なるべく距離をとるようにして、小刻みにダメージを与えていきます。

 

 

 やっと倒した氷室家当主の霊が落とした物は「当主の証」でした。そういえば宗方が研究書に書いていた、必要なものの一つが当主の証でしたね。これで月の井戸へ行くためのものが全て揃ったことになります。

 

 あの血だまりは、もしかして氷室家当主自身のものだったのかもしれませんね…。ここで自ら命を絶ったとか…。

 

 

 

  月読堂の厨子の台座に「当主の証」をはめ込みます。すると厨子が動いて下にある穴が露わになりました。これが月の井戸…でいいんでしょうか。

 

 梯子を使って降りてみます。井戸の内部は天然のものと人工のものが合わさった感じがあります。あの禁忌の地下道みたいな雰囲気です。水がどこからかしみ出しているようで水溜りは出来ていますが、井戸として使っている場所ではないのが分かります。これが空井戸かぁ…。

 

 

 岩がくりぬかれた部分(ほこら)に、ミイラ化したような状態の遺体が祭られています。手足がないように見えますが…。まさかこの遺体が初代の縄の巫女!? 遺体の前には御神鏡の欠片が置かれています。その欠片が載っている石には細長いくぼみがあります。

 

 まずは「御神鏡のかけら」を手に入れます。深紅が触れると見える、あのイメージからして本物です。これで3枚…かぁ。

 

 何かの物音がしたので振り返ってみますと…!? 水溜まりの中になんかいる…。これは鏡の中から出てきた時の要領ですか!? 再びキリエが現れます。

 

 

 あと一回触れられたらもう駄目です、急いで深紅は梯子を上ります。急いでいるのですが、あっちは物理法則とか関係なさそうですからね…

 

 

 追いつかれそうになったその時、あの白い着物の少女…霧絵が現れ手を伸ばします。深紅がその手に触れると、霧絵の声が聞こえました。「私を止めて」と…。

 

 

 

最終夜 キリエ

 

 

 ついに最終夜になりました。この章ではほとんど決まった所しか進めないようになっています。

 

 

 深紅が気が付くと、氷室邸の2階、琴の部屋にいました。白い着物の少女霧絵は、静かに琴を指差すと消えてしまいました。多分、琴を弾けということなんでしょうけど、どうやって弾けば…と思ったら、ちゃんと部屋の中の小卓の上に古い「琴の楽譜」がありました。

 

 

 琴を弾くミニゲームでもあるのかと思ったら、琴を調べると自動で弾いてくれます。良かった♡ 琴を弾いていると、今までビクともしなかった襖がカラコロ音を立てて開きました。隠し階段があったのです。正にカラクリ屋敷…。

 

 隠し階段を上がると屋根裏に出ます。床(天井)に穴があいている所があるので覗いてみますと、どうやらここは二階の回廊の天井らしいです。ここではビックリ要素ありますので、マジ気を付けて…。

 

 

 覗き返してきた女、首女の霊が襲ってくるので封じます。この霊はこの章で始めて出たわけではなく、今まで記述してなかっただけで時々屋敷内で遭遇することはありました。他にも僧の霊とかちゃんと書いてないですが、面倒なので逃げた方が良い霊もいましたねぇ…。

 

 出口の所に近付くと、今度は壁に穴があいていて光が漏れています。懲りずに覗いてみます。そこは2階の控えの間です。そこにいるのは白い着物の女性でした。「死にたくない」と一人で泣いている姿はあまりにも可哀想です…。この女性は霧絵でしょう…。

 

 

 しかしこの穴、わざわざ造られたように見えます。監視用の穴だったとしたら、怖い。

 

 屋根裏の通路を進んで行くと、今度は仏間に出ました。仏間の二階部分…梁の上です。梁の上と侮るなかれ、なんとセーブポイントが完備されているのですぞ。ご安心を。

 

 梁を抜けると、牢屋がある部屋に出ました。…ここは座敷牢のようです。牢の中にはいつも助けてくれた白い着物の少女霧絵が…縄で縛り付けられています。ここに捕われて過ごしていたのですね。

 

 

 座敷牢の中を調べることが出来るので探索します。ここでは「霧絵の日記」を見る事が出来ました。

 

 ある程度は決まった日に外に出たりすることはあったようです。その散歩の時に、客室から出てきたという「あの人」に出会ったようです。この屋敷に来てから外の人と話すことがなかったため、楽しいひと時を過ごしたようです。「あの人」が会いにくることもあったようですから、この人物も少なからず霧絵を悪く思ってはいなかったのでしょう…

 

 宮司が外に出ないように、と忠告しても部屋での会話を楽しんでいますから、外に出られることではなく「あの人」に会うことに喜びを感じています。

 

 「あの人」に色々なことを教えてもらって知ることが出来たから、きっと一人になっても寂しくない…霧絵は縄の巫女としての責務を忘れたわけではなかったのが伺えますが…。

 

 この「あの人」が神官たちの言っていた「客人」です。

 

 

 霧絵が座っていた鳥居の下には「御神鏡のかけら」と、「霧絵のかんざし」を見つけます。御神鏡はこれで4枚まで集まりました。あと一枚です。

 

 「霧絵のかんざし」に触れると霧絵の記憶が見えます。桜を眺める「あの人」に歩み寄る霧絵。「あの人」を見つめる眼差しは…恋をしているように見えるのです。この静かで美しい時を失うのを惜しいと感じても…仕方ないかもしれません…。

 

 何より驚くのは「あの人」の顔は、真冬の顔そのままなのです。

 

 

 鳥居の所にも「霧絵の日記」はありました。初めて「あの人」を見かけた時のことが書かれていました。

 

 座敷牢から庭が見られるようです。庭を散策する彼は、最初は霧絵が見ていることに気が付かなかったようですが、気が付いた時に手を振ったりなど、多少コミュニケーションをとるようになったようです。最初は照れて隠れていたという霧絵。宮司がこの霧絵の気持ちを聞いて不安になったのは分かります。

 

 この交流が「恥ずかしい」から「嬉しい」に変わってしまったのですから…

 

 小さい机の上にある「霧絵の日記」はこれまでとガラリと内容が変わります。裂縄の儀式直前のものだからです。当主も宮司も禊に入っており、儀式のために一族の者たちがこの屋敷に集まってきています。儀式の緊張感が高まっている時です。

 

 霧絵は縄の巫女としての役目を務める決心をしているはずでした。しかし…生きる喜びを知ってしまった、なにより無関係の人を巻き込んでしまった自分に、本当に巫女がつとまるのか…と迷いと不安を感じていることが書かれています。

 

 どうなったか知っている身としては…これらの日記はしんどいです。

 

 一通り調べたと思うので、牢から出ます。すると部屋の扉の方に向かう少女の霧絵の姿が見えます。霧絵を追って扉に向かうと、座敷牢にある大きな鏡から…キリエが出てきます。

 

 

 沢山の怨霊を背負ったような姿のキリエ…禍刻霊からは逃げるしか対処方法がありません。二階階段廊下へ出て、控えの間に逃げてみました。ここまでは追いかけてこないようです。

 

 箪笥の上の人形の所に「霧絵の日記」がありました。「あの人」が里に帰ったと聞かされて悲しむ霧絵の気持ちがつづられています。せめて縄の巫女の御役目の日直前までは側にいたかったというささやかな幸福を突然失ってしまったのだから無理もないです…。

 

 そして帰ったと聞かされた「あの人」は宮司たちが…と気が付いてしまいます。そのことでずっといっしょにいたかっただけなのにという思いが膨らんでいます。

 

 

 仏間一階も行けるようなので、調べてみます。ここには「神官覚書」があります。まず祭壇の左側の「門」について記してある覚書から…。「門」とは、黄泉の世界の入り口だと伝えられ、古代から恐れあがめられてきました。門の封印が不完全だと「禍刻」が起こり、黄泉から瘴気があふれ出しこの地をおおってしまう…とされています。

 

 禍刻の瘴気にさらされると、狂気にかられ、死した後も魂が地に縛られて成仏できなくなってしまいます。氷室一族の役目は禍刻を起こさないこと…です。

 

 祭壇右側にある「神官覚書」には「この屋敷の門」について書かれています。氷室家は「門」を守る一族としての役目を与えられ、この地に「神殿」を立てて「御縛り」を行ってきました。禍刻を起こしてはならない…その一心で…。

 

 中央手前の祭壇にも「神官覚書」があります。この覚書に書かれているのは「鏡」についてです。これは特に参考になることが書かれています。五神の加護を持つ鏡はあらゆる災厄を返す力があります。門が開いてしまった際は、門前の「御鏡岩」に門を向くよう置いた上で、巫女の御縄にて門を封じよ…とあります。

 

 五神の鏡、巫女の御縄のどちらかでも欠けると、門の封印は不完全になってしまう…。今が正にその時なんですよね…。

 

 

 一通り探索したら月読堂へ行きます。さっきと変わらず月の井戸は入れるようになっています。調べると自動で降りて行ってしまいますが、月の井戸までなら戻って探索し直すことも出来ます。

 

 初代の縄の巫女らしき遺体の所にあった石に、「霧絵のかんざし」を使うと扉が開けられるようになります。

 

 

!!ここから先、イベントが発生するところまで進むと月の井戸には戻れません!!

 

 そういうわけで、月の井戸でなるべくセーブをしておいた方が良いです。ここからは連戦になります。※それなりに回復アイテムは入手出来ます。

 

 では、進んで行きましょう。扉の向こうは奈落橋という一本道です。洞窟のような所を進んで行くと、開けた場所に出ます。ここは自然に出来た橋といった感じです。そして奈落というだけあって、下は見えないほど深い穴が…。

 

 ここに来ると、深紅の目には過去の映像が見えます。神具らしきものを持った人々の行列です。列の先頭には氷室家当主、そして神官と…巫女である霧絵の姿がありました。

 

 

 振り返った霧絵は「せめて、あの人に」という未練を残してしまいました。

 

 奈落橋では二体の霊が現れます。さまよう男の霊と浮遊する女の霊です。二人とも似た挙動をするのでどっちがどっちか正直分かりにくい…。兎に角どちらも結構素早いため、挟まれるのがかなり危険な霊ということだけは確かです。

 

 ただ、一列に並んでくれればまとめて撮影することが出来て、うまくいけばそれほど苦労しないかもしれません。…私は無理ですが。

 

↑前後挟まれて二進も三進もいかなくなっている所

 

 倒したら先に進みます。地面に紙片が置かれていました。「兄の残したメモ」です。実は真冬も深紅の姿を見かけては追いかけて声をかけていたようですが、すぐに見失っていたようです。深紅も真冬を見かけて声をかけていましたが、全く気が付いていない様子でした。

 

 この屋敷は時間が歪んでしまっていて、真冬と深紅は同じ場所にいた時でも時間が違っていたということになります。

 

 氷室家の呪いの元凶は霧絵という女性…、儀式の生贄になった霧絵の悲しい記憶が黄泉の瘴気にさらされて全てを呪う存在になってしまったと言います。

 

 真冬も深紅と同じように霧絵に触れることで過去の記憶を見て知ったようです。霧絵が想いを寄せていた男性、その面影を真冬に重ねていることを。真冬はそれを知り、彼女に会いにいくつもりです。そうしなければ氷室家に関わった人がまた犠牲になるかもしれません。

 

 しかし、霧絵は生贄としての自分の運命を呪う一方で、巫女としての役割を果たせなかったことを悔やんでもいました。その心は二つに別れ、女性の霧絵と少女の霧絵として現れたのです。少女の霧絵は助けを求めていました。

 

 真冬は霧絵を助けるために協力して欲しいと書いています。御神鏡で門を封じて欲しいと…。

 

 

 しかし御神鏡のかけらの一つが足りないんですが…。不安材料は多いですが、先へ進みます。

 

 今度は五角形の奇妙な部屋に出ます。ここはちょっと見覚えがあるものがあります。中央にある台座のようなものを囲むように柱があり、その柱には縄が巻き付いています。ここは縄殿という部屋です。

 

 部屋の中央へ行こうとすると、台座の上に四肢を広げた状態の霧絵の様子が見えます。両手足、首には縄が括り付けられています。これまでも度々見えていた映像です。苦しむ霧絵、縄を引くための柱を回す神官たち。縄の抵抗が強くなり、霧絵の身体は深紅の目の前で…

 

 

 凄惨な場面を見てすぐ、台座の上に昔の縄の巫女の霊が現れます。この霊はあまり動かない霊ですが、一度でも撮影すると深紅の背後に瞬間移動します。この時は急いで距離をとった方がいいです。攻撃力がかなり強いので…。ここではあまりアクティブじゃないから良かったんですが…。

 

 次は赤い鳥居がずらりと並んでいる禊ぎの道です。中央あたりまでくると背後から迫ってくる霊の姿があります。ここでも昔の縄の巫女の霊が現れます。さっきと違ってグイグイと迫ってくるため、怖いです。ただ、背後に瞬間移動はしないようなので、構えたまま後退しつつ撮れる霊です。

 

 

 次の場所への扉の前に、紙片が落ちています。「兄の残したメモ」です。母が残した射影機について、少し気にかかることがある、という内容です。

 

 射影機は母の遺品ということですが、元々は美琴おばあさんの持ち物だったこと…雛咲家に養女としてやってきた時に唯一持ってきたものだということが書かれています。

 

 真冬もまた、氷室邸で見つけた手記を読んでいました。そこに書いてあった「美琴」という少女が見つけた、不思議な力のある写真機。さらには「美琴」の母…宗方八重の死に方が、真冬と深紅の母と同じだったこと…。八重は写真機が持つ力の影響を受け、ありえないものが見えるようになってしまいました。娘たちが行方不明になったことと合わせて心身に負担がかかったことで命を絶ってしまいました。

 

 実は深紅たちの母も、射影機が持つ霊力に耐えられず発狂しこの世を去ってしまいました。だから八重の記憶を見た深紅は「お母さん」と呼んだのですか…。あまりにも似ていたから。

 

 氷室家に一家で越してきた宗方良蔵と八重の娘、行方不明になった4人の子供たちのうち唯一生還した美琴が、真冬と深紅の血縁かもしれないのです。だとしたら八重の気を狂わせた写真機と、今深紅が使っている射影機は全くおなじものということになります。

 

 射影機が、この屋敷の呪いと深い関係があるかもしれない…真冬は浅からぬ因縁を感じとっていました。

 

 しかし射影機が邪悪な力のあるものだとは思えないのです。だってこれまで深紅はこれで身を守ることが出来たわけですから…。

 

 

 そしてやってきてしまいました、ついに。黄泉の門のある場所へ。天然の洞窟のような場所です。ここにくるまでに御神鏡のかけらを見つけることはありませんでした。かけたままの鏡を持ってここまで来てしまったけど、大丈夫だろうか…。

 

 

 少し広い場所に出ると儀式の映像が見えました。縄の巫女の五肢を裂いた縄、御縄によって黄泉の門は封じられた…はずでした。しかし縄が切れ、黄泉の門が開いてしまいました。出てきた瘴気は凄まじく、御神鏡が割れます。

 

 瘴気が氷室邸を包みます。屋敷内にもこの黄泉の門も累々と人が倒れています。その倒れている人達の中から、瘴気にあてられた氷室家当主が立ち上がります。

 

 これまで断片的にしか見えていなかった禍刻が発生した時の状況が、現場にいるせいかはっきりと見えました。

 

 

 黄泉の門を調べてみますが、瘴気が強いため近付けません。門の正面にある岩を調べてみます。これが神官覚書に書かれていた御鏡岩ですか…。

 

 ふと気が付くと、御鏡岩の向こう側に真冬が立っています。今回は真冬も深紅に気付いているようなのですが、様子がおかしいです。真冬の背後に立つキリエに囚われる真冬が、深紅に向かって手を伸ばそうとします。しかしキリエに止められ、真冬は取り込まれてしまいました。

 

 

 キリエ…禍刻霊との最後の戦いです。この霊は移動速度はゆっくりです。しかしたまに瞬間移動をするので見失いがちです。一番気をつけなければならないのは、絶対触られてはならないということです。ちょっと接触するとゲームオーバーですから、近くまで迫って来たら距離をとります。※鏡石があれば一回だけ回避が出来ます。

 

 

 これも重要なことですが、この霊にダメージを与えられるのはゼロショットのみです。ゼロショットというのは霊力チャージがMAXの時にシャッターチャンスで撮影することです。この霊はほとんど動かないのでどちらも狙いやすいと言えば狙いやすいです。地震という技で激しいぶれを起こしたり、瞬間移動してしまうというのはありますが、慣れていないうちは兎に角距離を取ってじっくり観察するのが良いと思います。

 

 

 キリエのHPを削りきった…! と思ったら、突然射影機が壊れてしまいました。深紅はここにきて身を守るための射影機を失ってしまったのです…。しかもキリエはまだピンピンしているじゃないですか!! 再び深紅に近付いてくるキリエ。絶対絶命の状態です。

 

 そこに現れたのは…少女の霧絵です。霧絵は何故か壊れてバラバラになった射影機を指差しています。よく見ると、そこには御神鏡のかけらがあるのです。これって射影機の中に入ってたってこと!?

 

 

 兎に角今は考えている余裕はありません。壊れた射影機の所から「御神鏡のかけら」を拾います。五つのかけらを合わせると一つの鏡になりました。「御神鏡」を手に入れます。完全な鏡の霊力で、今度こそ門を封印します。

 

 御鏡岩に御神鏡をはめ込むと、強力な霊力を発しています。その霊力を浴びた禍刻霊は消え、霧絵と真冬が分離します。

 

 

 無事らしい兄に駆け寄る深紅。そして霧絵の目の前には少女の霧絵が現れ、黄泉の門を指差します。少女の霧絵は「自分の役目を思い出して」と言います。霧絵はその言葉通り、黄泉の門へと近付きます。縄の巫女の力で、開いていた黄泉の門は閉じます。

 

 黄泉の門を閉じ続けることが自分の役目だと言って、霧絵は切れた縄を繋ぐように自らをその場所に縛ります。門は向こう側から何かが押すように開こうとしますが、それを霧絵が押さえつけています。もう縄の巫女はいないのですから、霧絵がやるしかない…。

 

 

 霧絵は真冬と深紅にここからはやく出るように言います。しかし真冬は納得していないようです。霧絵はこうしないと禍刻が再び起きてしまうからと、その気にかける気持ちだけで充分だと…そう言っていますが…。

 

 そうこうしているうちに地震が酷くなってきます。洞窟も崩れ始めています。もしかしてここ、崩れるのでは!? 深紅は真冬に一緒に逃げようと言いますが、なんとここで…真冬は深紅と行くことは出来ないと言い出します。

 

 えぇぇぇぇ!? ちょっとぉ…。

 

 

 自分にしか出来ないことがある。ずっと真冬は彼女の助けを求める声を聞いていました。彼女の魂は未来永劫この門を封じ続けるしかないのです、たった一人で…。その苦しみが少しでも和らぐなら、霧絵の側にいることが自分に出来ることではないかと言うのです。霧絵のために、彼女を一人にしない…。

 

 世界は暗転します。

 

 

 深紅は兄の想いと別れの言葉を聞きながら目が覚めます。目の前には墓標のように氷室邸が静かに佇んでいます。瘴気にあてられ、どこにも行けなかった魂たちが帰っていきます。

 

 

 この屋敷に導かれた意味…運命を受け入れるという兄の真冬、そして深紅はこの日から「ありえないもの」をみることはなくなりました。

 

 

【了】

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「零~zero~」を一通りプレイ致しました。幽霊を取り扱っており、苦手な人はとことん苦手なジャンルかもしれませんが、感動するポイントもあり…。名作だと思います。個人的感想ですが、全体的に悲しい。ホラーだからこそ納得しましたが、幸せ要素なんて微塵もないです。マジでマジで。

 

 頑張れば少しは報われる…それはストーリーには期待できないという…。ただ、がんばってポイントためて射影機の機能を上げてバシバシ霊を封印するのはちょい楽しかった…。シャッター音好きです。

 

 システム、操作性ですが、今時のゲームに慣れているとかなり動きがゆっくりでもどかしいです。これは極限まで走るのを遅くしたというスタッフさんの拘りがあるとかなんとか…。余計なことを…と思わなくもないですが、恐怖演出としては最高かもしれません。

 あちこち引っかかる、ドアの出入り時に微妙に入力のラグがあって常にスティック倒していると必ず扉に向かって振り返ってしまうみたいなのはちょっと辛かったですが(笑)

 

 

 クリアデータをロードすると様々なモードで遊べるようになります。只管バトルを楽しむもよし、コスチュームを変えてプレイしても良し…。

 

 そして実は今回のエンディングだけではなく、もう一つエンディングが用意されています。真エンディングとも言われていますが、正史扱いなのは今回見たエンディングらしいという、謎があります(笑)。真エンディングは二周目以降にプレイ出来るナイトメアモードで最初から最後までプレイすることで見られます。

 

 怖かったけど楽しく遊びました、有難うございます…!

 

 

 

 それでは、ここまで読んでしまった方、本当にお疲れ様でした。