【タイトル】零 月蝕の仮面(ゼロ ツキハミノカメン)

【ハード】Wii (WiiU 後方互換)

【対象年齢】CERO: C (15歳以上対象)

【ジャンル】ホラーアドベンチャー

【発売/配信日】2008年7月31日

【開発/発売】テクモ グラスホッパー・マニファクチュア/任天堂

【収録内容】

【その他】

ヌンチャク対応

 

公式サイト→ 「零 月蝕の仮面」

 

【あらすじ・導入部】

 

 本州の南に位置する島、朧月島(ろうげつとう)。この島では十年に一度朧月神楽が行われていた。その朧月神楽の最中に五人の少女が神隠しに遭う。一人の刑事によって少女たちは助け出されるが、少女たちは全ての記憶を失っていた。しかし神隠しに遭った少女たちの一人、水無月流歌(みなづき るか)はかすかに覚えていることがあった。それは一つの旋律。仮面をつけた人々に囲まれ楽器を鳴らす少女たち。月の光の中で憑かれたように踊る仮面の女。そこで琉歌の記憶は途切れていた。その日何があったのかという想いを抱え流歌は過ごしてきた。

 

 十年後に神隠しに遭った五人の少女のうち二人が相次いで死んだ。泣き叫ぶような表情であり、顔を覆った姿であったという。

 

 流歌とともに残された麻生海咲(あそう みさき)、月森円香(つきもり まどか)は友人の死の謎を解き明かすために朧月島へ向かう。流歌も二人を追って島へと向かった。

 

 

 

 

 射影機(しゃえいき)というカメラを使用して霊に対抗するというホラーゲーム「零 月蝕の仮面」をプレイしました。このゲームはプラットフォームがWii(WiiU)のみになってます(2021年現在)。Wiiリモコン、ヌンチャクなどを使用した感覚的な操作をするよう工夫されたシステムになっています。そしてこのゲームの時代背景は1980年代の日本という設定になっており、当時の時代考証に則ったものとなっていす。

 

 世界観や用語が難しく、登場人物も多めです。物忘れ激しい私には難しい…です。そしてやっぱり雰囲気が怖すぎる…。

 

 なお、サイトでゲーム内にある問題(バグ関連)についての記載があります。こちらです。→お知らせとお詫び

 バグに関してはこれ以外にも何かちょこちょことあるようなのですが、プレイした感じ特に問題ありと感じるものは無かった気がします。アイテムを取った後などに挙動があやしいなども、ホラゲだから演出のような気がしないでもないし。アイテムの発光が遅いときがあったりするのも演出?みたいな気がするんだけど…。

 

 このブログではストーリーを自分用に噛み砕いて書いています。自分用にメモっているような感じで読みにくいと思います。そしてまだプレイしていない方にとってはネタバレ満載となっていますので、閲覧しないようにしてください。※ブログでは蝕という字を使用しています。

 

 難易度はまず初見プレイの状態で選べるのはNORMALとEASYのみです。クリアすると別の難易度が出現します。いつもNORMALでプレイしているので迷わずNORMALでやります。クリア方法・攻略に関しては攻略本や攻略サイトをご覧ください。

 

 

【序ノ蝕 咲き触れ(さきぶれ) 月森円香】

 

 

 かつて神隠しにあった五人の少女のうち二人が謎の死をとげた。その五人の中にいた麻生海咲と月森円香は、当時の写真を頼りに朧月館へとやってきた。何故二人が死んだのか、その謎はこの島に再び来ることで分かるかもしれないと…

 

 

 あの時の五人が順番に死んでいくのではないか…と恐れる円香。円香がなくしたと思われた記憶の断片に戸惑っている間、海咲の姿が消えます。一人になってしまった円香は海咲を探して朧月館一階を探索します。

 

 この章は基本的なキャラ操作や探索方法、襲ってくる怨霊との戦い方のチュートリアル章でもあります。先々で見つける海咲らしき姿を追いかけながらまず走る、振り返るなどの操作を覚えます。

 

 先へ進むと懐中電灯を発見。ここから懐中電灯で上下を照らしながら探索出来るようになりました。この懐中電灯は海咲が落としたのではなさそうです(じゃあ誰か別の人が…?)

 円香は海咲が「麻生記念室」という部屋に入って行くのを見つけます。円香も後を追って入ろうとしましたが鍵がかかっていて入れません。ドアの横にある案内プレートを確認すると、二階管理室への問い合わせについて記してあります。二階管理室に鍵があるかもしれないので、鍵を探しに二階へ…。階段のあるエレベーターホールへ行くと看護婦らしき人物が階段を上がって行く姿を見つけます。追うように二階へ行き、廊下の奥の扉へ入って行く看護婦を追いかけ玄関ホール二階へと出ると、急に雰囲気が暗く、重くなります。どうやらその看護婦が入っていった場所が「管理室 夏端」らしいので入ってみます。しかし、いると思われた看護婦はおろか部屋の中には誰もいません。

 

 ここから懐中電灯で照らした時出現する光るものを調べることが出来るようになります。光っているアイテムは基本的にはAボタンを押し続けることで手を伸ばし取得することになります。手を伸ばしている最中にAボタンを離すと、手を伸ばすのをやめることが出来ます。※手を伸ばすアクションなしで拾えるものは回復アイテムなどです。

 

 何故このようなアクションがあるのか…と思ったら、これは時々ですが…幽霊の手に掴まれるというびっくり要素のためかと思われます。途中で手を引っ込めると回避できそうです。一回も成功したことないけど。因みに手を掴まれてもHPに影響はないです、雰囲気を楽しむ要素ですね。※途中で手を引っ込め、霊を回避すればアイテムが消えずに済むかもしれません。今度出来たらやってみます。

 

 『看護婦の連絡メモ』を見つけましたので、それに書いてあるように机の上で「麻生記念室」と刻まれている小さな鍵を発見。管理室を出ると、突然館内のスピーカーから音楽らしきものが流れ出します。どうすればいいのか分からないので、元来た道を急いで戻りますと、音楽は聞こえなくなります。円香はこの音楽に覚えがあるけれど、思い出したくないと強く考えます。急いでこの館を出るため、円香は海咲を探す事にします。

 

 

 麻生記念室の鍵を開けると、廊下の向こうに女が現れました。その女は様子が明らかに普通ではなく、恐怖を感じた円香は慌てて麻生記念室に隠れます。海咲が入ったはずの部屋ですが、人の姿は見当たりません。部屋を調べてみると、この部屋の書物などはすっかり古くなっており読めない状態になっていました。そして展示されている数々のカメラ類…。どうやら「麻生邦彦」という人物に関係するものが置かれている部屋のようです。『麻生博士の手記』も発見します。その手帳には死者の魂やその場に残った思念を写し出す「射影機」について書かれていました。朧月島の面打ちで用いられる塗料が有用であること、この島での体験が射影機に除霊という力があるのではないかと思わせるものだったことなどが記されています。その事情については宿の主には語らず射影機を一つ寄贈したともあります。

 

 

 手帳を読んだ後、展示されていた射影機を手に取る円香。覗き込んでみると…。さっき廊下で見かけた女が写り込み、円香に襲い掛かってきます。…ここから射影機の使い方のチュートリアルになります。射影機で撮影することによって怨霊を封じ込めることが出来ます。構え方、シャッターの切り方をここで覚えます。射影機を構えた状態でZボタンを押し続けるとロックオン状態になります。タイミングよくシャッターを切ることで霊にダメージを与えることが出来ます。

 

 

 霊の攻撃を受けた場合はHPは減少していきます。捕まった際はWiiリモコンを振る事で振り払います。回復はアイテムなどで行います。当然ですがHPがなくなればゲームオーバーです。

 

 

 何度か撮影し、やっと霊が消えました。円香は恐怖がピークに達したので、もうここにいたくないと部屋を出ようとしますが…。あの音楽のような音が鳴り響き、霊が現れ円香を囲みます。

 

 

 

【一ノ蝕 音連れ(おとづれ) 水無月流歌】

 

 

 「誰も憶えていない事は 存在しない事になるのだろうか…」

 

 水無月流歌は小さい頃の記憶がない。自分がいた島の事、住んでいた家の事、父の事…。神隠しにあった以前の記憶がなくなっていた。しかし少しだけ憶えていることがある。それは一つの旋律。踊り狂うような仮面の人物の映像…。それは音楽とともに蘇る記憶の欠片であった。

 

 

 流歌とともに神隠しにあった篠宮鞠絵(しのみやまりえ)と奈々村十萌(ななむらともえ)が顔を覆い、泣き叫ぶような無残な姿で死亡した。流歌と同じように神隠しにあった円香は海咲とともに島に行くと告げて、戻ってこない。流歌の母親はもうあの島へは行くなと言っていたが、流歌は円歌と海咲の後を追うように朧月島へと向かう。

 

 

 各章で操作キャラが代わり、それぞれのキャラクターの目線でストーリーを追う形になっています。今回は神隠し当日の記憶が少しだけ残っている水無月流歌を操作します。

 

 流歌は朧月館の正面玄関から入ります。建物内部ではありますが、玄関ホールには大きな鳥居があるという変わった作りです。その場所は幽かに流歌の記憶にある場所でした。

 

 

 灯りのついた燈篭を発見しました。このゲームでは章の終わりと、灯りのついた燈篭を調べることでセーブ出来ます。セーブポイントではアルバムで写真の整理をしたりオプション設定が出来る他、持っているポイントを使用してアイテムを交換することも出来ます。

 

 どこのドアもまずは鍵がかかっていて入れないので、正面の階段を上がってみます。しかし格子扉が閉まっているためニ階廊下へは出られません。格子扉の隙間にはメモが挟まっていました。それは手帳の切れ端に書いたもので、円香の字のようです。『円香のメモ』を発見しました。メモには、島が見え始めてから、何も覚えていないのに胸が苦しくなると書かれています。円香が海咲についてこの島にやってきたのは海咲のことが心配だったからのようです。しかし海咲は島に行く理由を円香には話さなかったとか…。

 

 二階を探すためには格子の扉を開ける必要があります。鍵がないようなのでどこかで操作するのかもしれません。流歌が階段を降りていると、円香らしき人物が通ったのが見えました。円香が向かった方へ行くと、先程は鍵が閉まっていた扉が開きます。円香は麻生記念室と書かれた部屋へと入って行きます。

 

 

 流歌も麻生記念室へ入ります。床にカメラが落ちていますが誰もいません。それと手帳も落ちていたので拾います。最近誰かが触れた形跡のあるそれは、『麻生博士の手記』です。手記にはかつては「黄泉に近い島」として畏れられた朧月島についての記述がありました。しかし島が滅びかけるような大きな災厄から復興してから、がらりと変わったようだと言います。麻生博士のようなよそから来た者(稀人)にも、朧月神楽、螺鈿細工の朧月彫りなどの文化工芸品を紹介してくれたり、島の長から歓迎されたといいます。

 

 麻生博士がこの島に来た目的は、射影機の材料を探すためでした。それはこの島の特殊な信仰とも関わりがあるようです。月を信仰の対象にしていたこの島では表面に見える姿形を太陽とすれば、月は内面…記憶や人格、魂を表すと考えられてきたのです。魂は肉体が滅びても異界と繋がっていると考えられ、月が異界の扉だとすれば、この島の者にとっては異界の象徴だったのではないか…と。

 

 そして島には死者の魂が帰ってくるという神楽があり、その要は面であると書かれています。儀式の際に巫女がつける面は死者のいる異界(月)と現世を結ぶ接点となっていると考えられます。手記を読むと、この島の面に魅せられた麻生博士は島の様々な種類の面を調べ、自分の異界研究を進めるつもりでいたことが伺えます。

 

 

 もう一つ、新聞の切り抜き『新聞「島民、謎の死」』を発見しました。そこには島民の失踪事件のことが書かれています。朧月島で謎の集団怪死事件があったというのです。その時発見された遺体は、一様に手で顔を覆うようにしており、警察では疫病の集団感染を疑っていたとあります。しかも残る島民は島の中に姿が見えず、生存者が発見されていない…と。

 

 切り抜きを読み探索しようとすると、落ちているカメラから突然フラッシュが焚かれました。麻生博士の手記にあった射影機を取得します。射影機の下には『円香のメモ』が残っていました。そこには朧月館へと向かう…とありました。そして匂いや音楽をきっかけに忘れていたことを思い出すことがあり、それははっきりしたものではなく、言葉に出来ないぼんやりしたもので、流歌が作った曲を聞いた時もそういう感覚があったと書いてあります。流歌が来るまで待てばよかった…とも。

 

 メモを読み終わると、麻生記念室の別室らしき扉から誰かが覗いていました。円香のように見えました。しかし扉はすぐに閉まってしまいました。

 

 ここから画面上部中央に表示が出るようになります。これは"霊フィラメント"といい、霊的な存在のいる方向を光で示しています。怨霊(襲ってくる霊)と浮遊霊は赤で示され、その他の霊的な存在は青で示されます。それと画面右下に表示されていた青い光は"アイテムフィラメント"で、これはアイテムや重要な調べる対象が前方にある時は青い光が強く出るようになっています。

 

 早速アイテムフィラメントが反応している場所を探してみました。それは壁に貼ってある『麻生博士来訪』という古い新聞記事を指していました。民俗学にも造詣が深い科学者の麻生邦彦氏が、朧月島の伝承・伝統工芸の調査を希望し、実現したこと。島の祭事朧月神楽を見学する予定であることが書かれていました。そして麻生博士が滞在した朧月館の、氏が宿泊した部屋を今後は資料室として開放する…ともあります。この麻生記念室はかつて麻生博士が宿泊した部屋だったようです。

 

 

 先程円香らしき人物が覗いていた部屋のドアを開けようとしますが、鍵はかかっていないようなのに開けることが出来ません。すると、さっき拾った射影機が反応します。これは"ヒント撮影"というものです。ステージ上に出現するもや状の物を撮影すると、写真に物語を進めるヒントが写るというものです。カメラを向けて、サークルが青くなったところで撮影します。

 

 もや状のものが出ている扉を撮影してみると、五枚の面が並んでいる壁が写りました。ここにこの扉を開ける何かがあるようです。麻生記念室から出ようとすると…すりガラスに何者かの姿が通ったのが映ります…恐る恐る開けてみます。誰もいない…と思ったら、いました!! 看護婦の怨霊とのバトルです。最初の方の怨霊なのでいきなり距離をつめてくることもないのでじっくり狙って撮影します。

 

 倒すと足元に青い霊力の欠片が落ちていました。これは射影機の基本性能を強化するアイテムです。赤い霊力の欠片というものもあり、こちらは射影機の強化レンズを強化することが出来ます。他の射影機関係のアイテムではフィルムなどもあります。これは除霊効果が高いものなどがありますが、数に制限があります。強化レンズは射影機に装備して霊に効果を与えるものです。戦闘中画面左下に表示される霊子が溜まっていれば、Cボタンで強化レンズを使用できます(レンズの切り替えは十字ボタン)。装備機能というものもあり、射影機・霊石灯(後述)に機能を追加するものですが、霊石灯では機能しないものもあるようです。

 

 玄関ホールに戻ってみると、『朧月島観光パンフレット』を拾いました。「朧島神楽」は朧月島で十年に一度行われる島最大の祭事であると書かれています。朧月神楽は「月蝕堂」にて行われること、「器(うつわ)」と呼ばれる巫女と「奏(かなで)」と呼ばれる少女の演奏者たちが神秘的な神楽の舞を演じるのが見所とあります。

 

 玄関ホールからはどこにも行けないので、一階エレベーターホールの方へ向かいました。この辺から浮遊霊を見かけるようになります。写真に撮っていきたいところですが、タイミングが難しい…。

 

 

 食堂へ入れるようになっていたので、入ってみます。かなり広い場所です。ピアノの上に『円香のメモ』がありました。なんでもいいから何か書いておかないと消えてしまう…と書いてあり、助けをもとめるような内容になっています。

 

 食堂の中央付近には「朧月彫りの鍵」がありました。玄関ホールの階段下の部屋(倉庫)の鍵のようです。それと鍵の下には『案内プレート』がありました。これに書かれていたのは玄関ホールの二階大扉開放の手引きでした。倉庫の操作盤で開放出来るようです。

 

 そしてさっきヒント撮影をした時に写った五枚の面が並んでいる壁を発見しますが…面が足りません。それに気が付いた時、背後に面を被った少年らしき霊が現れ、すぐに消えてしまいます。

 

 

 別の廊下側へ出て、ポストのような木箱の上に古い新聞があるのを見つけます。『最後の生存者死亡』という記事です。朧月島で発生した集団行方不明事件の生存者として発見され、病院に入院中だった少女が衰弱死したと記事は伝えています。

 

 玄関ホールへ戻ると、二階の格子扉の向こうから子供が呼ぶ声がしました。まず格子扉を開けるため、先程入手した鍵を使って階段下の倉庫へ入ります。そこで『失踪事件の謎』という古い新聞記事を見つけました。記事には捜査から二週間経っても島民たちの行方が不明なこと、そして死体で見つかった島民たちの死因が不明であると書かれていました。

 

 数字の書いてあるスイッチがついた操作盤を発見したので、先程鍵と一緒に見つけた案内プレートに書いてあった数字を入力し、二階格子扉を開放します。倉庫から出ると、何かベルみたいな音が聞こえてきました。どうやら受付にある電話が鳴っているようです。人んちの電話に出るのはアレですが、出てみると…「返して」という女の声が…。(※この声は特殊で、Wiiリモコンのスピーカーから聞こえてくるようになってます。リモコンを受話器に模すような感じでしょうか?)

 

 

 二階へ上がります。そこには連れだって歩く看護婦と患者らしき浮遊霊がいました。追いかけるように進むと、どこかの鍵が開いた音?らしき音が。二階廊下への扉が開いたので、行きます。部屋が並んでいる廊下で『円香のメモ』を見つけました。メモには「かおをみないで」などと書かれています。顔を覆って死んでいたという人達と何か共通するものを感じるメッセージです…。

 

 廊下の突き当たりにある部屋の前で少年の霊が呼びます。他にも部屋はありますが、他の部屋はどこも閉ざされているため、少年が消えて行った部屋(病室)へ入る事にします。中には沢山の物があり、散らかっていました。探索していると、古いカセットテープ『問診記録:桐谷氷見子』とテープレコーダーを拾います。テープレコーダーなどの音声記録を聞くためには、メニューから記録を選び、音声を選択します。今入手したテープは、「月幽病」という病の患者である桐谷氷見子に対して行われた問診が収録されているようです。祭りの後から様子がおかしくなったという患者。月を見ると少し落ち着く、そして忘れていく…。音楽を恐れる…。そんな内容です。

 

 月幽病とはなんなのか、一体どういう治療を施しているのか、この段階では全くわかりません。※この時点でセーブしようと外に出たら、部屋にあった鉱石ラジオからめっちゃ不気味な音が聞こえてきてビビリました。

 

 

 

 机の上には『少年の日記』があり、そこには食堂の面を自分のものと言い張って持ち出したことが書かれていました。誰にもとられないようベッドの下に隠したとあったので手を伸ばすと…出ました。少年の怨霊との対決です。少年らしく身軽で素早いです。離れながら引きつけてじっくり撮影していきます。

 

 少年が消えると『少年の日記』が残されていました。日記には「これもちがう」などと書かれていて、少年も自分の顔を見失っていたような記述があります。そしてベッドの下には面が落ちています。「ただれた面」を入手しました。

 よっしゃ食堂へ行くぜと廊下を進んでいると、突如女性の怨霊が現れます。結構体力あるのかなかなか消えてくれなくてちょっと苦労しました。

 

 食堂の面が並ぶところで足りなかった面をかけると、麻生記念室の奥の扉の封印が解けました。食堂を出て廊下を進んでいると、老人の怨霊が出現しました。攻撃してくるパターンがあるようで、近付いてきても結構攻撃してこなかったりするんですが、なんせぐにぐにと動く動きが怖くて…。

 

 麻生記念室へ行きます。奥の扉は開いています。部屋の中は本など資料だらけでした。そして部屋の隅にたたずむ人影があります。円香です。しかし振り返った円香の顔はまるで溶けているようになっていました。円香と戦うことになります。コンボを利用し倒しました。

 

 円香…なぜ…。

 

 

 

 円香を倒してしまいました。何故円香はこんな姿になって流歌に襲い掛かってきたんでしょうか。これは本当の円歌だったんでしょうか? ちょっとショックです。

 

 流歌は鏡に映る自分の顔が一瞬歪んだように見えて驚きますが、すぐに元に戻りました。

 

 

 

 

【二ノ蝕 共鳴(ともなき) 麻生海咲】

 

 

 「次は私達の番だから」

 海咲は円香に、神隠しにあった五人が順番に死んでいくというようなことを言った。

 

 

 鏡の前に立つ海咲。その顔が一瞬歪む。背後に立つ黒衣の少女は海咲に向かって朧月島に「帰ってくるの」と囁く。そして今海咲は朧月島へ降り立っていた。目の前には黒い服を着た、どこか海咲に似た少女が立っている…。

 

 

 

 この章は麻生海咲を操作します。この子は霊感が鋭いという設定のようです。そして前章までに名前が出てきて、射影機を作ったとされる麻生邦彦博士の子孫にあたる人物です。円香は二人の少女が亡くなってから海咲は人が変わったようになった…と思っているようですが…。

 

 ふと我に返った海咲は朧月館の玄関ホール二階にいました。足元にカメラが落ちている事に気が付きます。これは海咲が家から持ってきた「射影機」でした。いつの間にか落としていたようです。しかも一緒に持ってきていたカメラについて書かれていた手帳も落としていました。『麻生博士の手記』を読むと、海咲の持ってきた射影機は試作機で、もしもの時のために麻生博士が子孫に残したものだということが分かります。海咲はこの射影機が「過去を写す」と認識しており、これを朧月島へ持ち込んだのは無くした記憶の手掛かりを撮影するためだったのです。

 

 海咲は円香がいない事に気が付きました。円香を探そうとすると、どこからか音が聞こえてきます。それは二階管理室夏端のナースコールでした。調べてみると円香の声が助けを求めています。ナースコールが点滅しているのは203号室です。円香はこの部屋にいるのかもしれません。

 

 

 管理室を物色してみると、二階部屋割り表を見つけました。朧月館は新館と呼ばれていたようで、新館二階の部屋について細かく記載してありました。203号室(祓月 はらえづき)は月森円香の病室となっています。204号室(陰月 いんげつ)は元々氷沼という人が入院していた部屋だけど亡くなったために旧舘の相庭伊織(あいばいおり)という患者が移ってきたとあります。しかしノブを壊して閉じこもっていたとか…。205号室(雨月)の苑原寄子(そのはらよりこ)と言う人は記憶障害が悪化しているとあり、206号室(焦月 しょうげつ)の雨木一人(あまきかずと)は盗癖があり、注意を聞かないとか、207号室(蘭月 らんげつ)の亞夜子(あやこ)という人は攻撃的で他人を傷つけ楽しむ傾向があるとか…。ちょっと怖い記述が沢山です。206号の一人くんというのは一ノ蝕で面を部屋に隠していた子ですよね。

 

 『二階看護日誌』も見つけました。これには子供たちが二階病室への扉を開け閉めしてしまうと書いてありました。扉の解除番号が子供たちに漏れてしまうためだとか。子供たちはこの解除番号で暗号ごっこをして遊んでいたみたいです。

 

 管理室を出て病室のある廊下への扉を開けようとしたところ、鍵がかかっていました。さっきの日誌にあったことを参考にして解除番号を調べる必要があるようです。玄関ホールへと降りていくと、階段下倉庫へ走って行く子供たちの姿が見えました。倉庫内を探すと、子供がクレヨンで描いたらしき絵を見つけました。絵のヒントを頼りに柱時計を探します(正直絵だけ見たらわからなかった…笑)。

 柱時計を調べてみますが、何か書いてあったのを消したあとがあります。でも平気です。なんせ射影機があるから! ヒント撮影で難なく番号ゲットです。

 

 

 受付のところに落ちていた紙を拾うと、内容は『紹介患者の入院』についての通達で、新館二階207号室(蘭月)の部屋に入る亞夜子という人のことが書いてあります。この患者については灰原院長の紹介で入院するため、対応には十分配慮するよう注意を促しています。

 

 解除番号をゲットしたので管理室に戻り、入力します。すると、ナースコールからまた円香?らしき声が。自分は海咲のおもちゃじゃないと言っています。これは一体…? しかも看護婦の怨霊が出現します。部屋が狭いのがかなり大変でしたがなんとか除霊しました。

 

 二階病室前廊下へ行くことが出来るようになったので203号室へ行きます。泣き声などが中から聞こえるけれど、鍵がかかっています。すると突然廊下にあるスピーカーから音楽が流れ始めます。それと同時に怨霊が出てきました。ここでは怨霊二体を相手にしなければならず、しかも廊下という悪条件でかなり苦労しました。

 

 

 苦労して倒したけれど、203号室は相変わらず開きません。射影機が反応するので203号室の扉を撮影してみると、本が沢山ある部屋が写りました。そこには鏡もあります。おそらく麻生記念室の隣の部屋…書庫だと思われるので行って見ることにします。

 

 203号室の隣の、ドアが外れている部屋の所にその部屋(205号室 雨月)にいた『女性患者の遺書』が落ちていました。家族を全て失い天涯孤独となった女性が、病によって大切な人達の記憶すらなくしていく悲しみが書かれています。忘れて行く事を「殺してしまう」と表現し、忘れることに罪の意識を感じる…。その罪の意識すら忘れていく前に自ら命を絶った女性の姿が現れます。

 

 

 射影機で撮影した、本が沢山ある部屋へ行き、鏡の前に立ってみました。すると男の怨霊が現れますので戦います。本棚が並ぶ室内で視界が悪いのが難点なステージです…霊は障害物関係ないし。じっくり距離を取るため隅に移動しながら引きつけて撮影します。

 

 霊が消えると、鏡の前に「祓月の鍵」が。円香の部屋の鍵です。

 

 鍵を入手し、部屋を出ようとすると、面を展示しているケースの前に女の浮遊霊が現れ、消えます。何かあるようで調べてみますと、「黒い面の欠片(左目)」と『麻生博士の仮面考察』という面に関する資料を発見します。資料には朧月島の神楽が月蝕の日に行われることに関する考察がされています。月は魂を示すものであり、月蝕という現象は魂が蝕まれると考えられていたからではないかと…。古すぎて断片的にしか読み取れない文献に、かつてこの島の神楽で使われていた「月蝕の面」という黒い面が、島に「無苦の日」という災厄をもたらしたことがあったといいます。

 そのことについて島の長に尋ねるが、そんなものは無いと怯えた表情で言われたことで黒い面について触れるのは禁忌なのだろうと覚る麻生博士。しかし麻生博士の好奇心が抑えられない様子も書かれています。

 

 

 麻生記念室を出て玄関ホールへ行くと、階段の下に倒れて泣いている少女の姿がありました。それを見下ろすように階段の上に立つ少女…。海咲は昔ここでこの光景を見たことがあるというのを幽かに思い出します。

 

 階段を上がると、管理室から音が聞こえます。中に入ると看護婦の怨霊が現れます。動きがゆっくりめなので助かりました。じっくり撮影しし倒します。音が鳴っているところを見ると、亞夜子と書かれているプレートが光っています。ナースコールで呼び出しているのでしょうか。

 

 まずは203号室へ向かいます。入るとます『円香の日記』を見つけます。中を見るとひらがなで書かれているし、幼い円香が書いた古い日記のようです。夜に暗い窓に自分の顔が写るとぐにゃっと歪むように見えると、姿が映るものに対する恐怖が書かれています。

 

 机の上には『円香への手紙』がありました。これは円香の母が円香にあてて書いたものです。カナリアをあげたこと、絵を描くのが好きな円香に今度クレヨンを持ってお見舞いに行くということ、そしていつも一人にしてすまないということが書かれていて、母親が子供を心配する気持ちが表れています。そういえば、手紙に円香が絵を描くのが好き…とあるように、部屋の壁には絵が沢山貼ってあります。

 

 姿見があったので手を伸ばしてみると、背後から覗き込むものが…。しかし海咲が振り向くと消えてしまいます。

 

 

 隣にあるベッドルームに入ると、ベッドに円香が座っていました。何も言わないし、なんだか様子が変です。手を伸ばしてみましたが消えてしまいます。円香がいた所に『看護日誌』が落ちていました。内容は207号室の亞夜子という少女についての報告事項です。円香が母親からもらって飼っていたカナリアを、亞夜子が殺したということが書いてあります。

 他の資料の記述を見てもこの亞夜子という少女はなんだかヤバイ…。善悪の区別がついていないのか、それとも別の何かの影響を受けているのか。しかもこの少女のこのような暴力行為に対して院長の意向で対策がとれないというのです。

 

 子供の頃の円香は内向的で他の子供からいじめられがちで、しかも病に苦しんでいたこともあり、壁に飾られている絵はどこかおどろおどろしい色使いと表現になっています。

 

 部屋を出ようとするとここからは亞夜子関係の浮遊霊の姿を頻繁に見かけることになります(出現時間がやや長めで撮影しやすい)。亞夜子に振り回される看護婦の姿がなんかなぁ…。

 

 亞夜子の部屋、207号室(蘭月)へやってきました。中に入ると思ったより部屋の中が明るくびっくり…。どうやら回転燈篭? のようなものが回っているために明るいようです。しかし部屋の中にあるものは不穏そのものです。バラバラになったマネキンのようなものが散乱、腕は天井から吊り下げられていているし…。例えマネキンでも気分は良くないですよね…。

 

 

 部屋の中央へ行くと、突然怨霊となった亞夜子が現れます。最初の攻撃は避けるのが難しいです。そしてネックなのが天井から吊り下げられているマネキンの腕。これを避けて歩くため、動きが遅くなってしまいます。動きやすい位置に移動しつつチャンスがあれば撮影しますが体力?が高いのか時間がかかってしまいました。

 

 亞夜子が消えると、あの黒衣の…海咲に少し似ている(ように見える)少女が現れます。少女は「忘れたの」と言って海咲に触れると消えてしまいました。

 

 

 

 今回はニノ蝕の終わりまでプレイしました。朧月館のさわりの部分だけを探索している状態ですので、まだまだ謎だらけです。

 

 ところで、回復アイテムを節約のためあまり使用しないでやっているので縛りプレイみたいになっていました。セーブポイントでアイテム交換出来ることをすっかり忘れていたという間抜けな話です。道理でこのゲーム難しいな~と思った…。というかよく忘れられるよね…? しかも思い出したのはずっと後の八ノ蝕あたりだったりします。

 

 いろんな不安を残し、次回へ続きます。

 

 

→ Wii「零 月蝕の仮面」プレイ日記2 へ続く