臨月と統合失調症 -再発 急性期- | 妻と私の異世界生活

妻と私の異世界生活

2020年の春
妻が統合失調症を発症

突然、異世界に放り出された妻と私の闘病記録

急性期、休息期を経て回復期に入り安定したのも束の間、2023年の夏、妊娠発覚と同時に再発

いつかこのブログが誰かの助け舟になります様に。







-統合失調症 再発から8ヶ月-

-妊娠38w-




臨月から感じていた妻の不調の波、



ここ数日、かなり顕著に症状が出始めました。













昼間は話す量も増えて、


むしろ回復傾向に見えますが、


夜になると状況が一変します。













「幻聴が変…」


「オレラガオレラデ……ゴウトウダンガ…」


ここから幻聴リピートが止まらず、


最後にはパニックになってしまいます。













幻聴をリピートをしないと、


おかしくなってしまうと妻はいいますが、


幻聴リピートの行く先は妄想とパニックです。














幻聴リピートが始まると、


私の問いかけや慰めはまるで無意味で、


むしろ幻聴に拍車をかけてしまいます。














臨月でのホルモンバランスの変化などを見ても、


確信に辿り着けず精神科にもいきましたが、


これ以上今薬を増やすのは、


胎児にリスクがあると言われました。














そんな中始まった私の腹痛(胃痛)、


昼間に妻に気づかれたので正直に、


「幻聴リピートして話も聞いてくれないから、


 ちょっとやられてるのかも…」


と言いました。














悪影響だろうなと思いつつも、


打ち明けたその夜、


幻聴リピートが始まって私を見た妻、


「どうしたらいい?」


まさかの我に戻り中断、


「幻聴辛いと思うけど、


 そのままリピートしてても怖くなって、


 妄想になってパニックになってしまうから


 反応しない方がいいと思う」


慎重に言った言葉ですが、


「本当なんだよ?」


「幻聴じゃないよ信じて」


「聴こえてるのは充分わかってる、


 辛いのもわかるし、


 内容は支離滅裂だけど理解できる」


「お前の旦那は何もわかっていない、


 本当に起こることしかいってない、


 って言われてるんだよ」


根拠もなく幻聴だけを信じるのは、


仕方がないことですがこれがなかなか辛いです。














その後内容は様々ですが、


どう答えても無力化されるので、


一瞬我に帰っただけマシ、


最後まで聴いて慰めて、


寝るのを待とうと覚悟しました。














ですが、今回は途中で妻が我慢し始めました。


「お腹痛くなるよね…ごめんね」


「同じ苦しみを味わってるだけだから大丈夫」


「なんか方法ない?」


「前使ってたiPhoneに曲を入れたから、


 イアホンで幻聴薄れるか試してみるか」


厳しい表情のまま妻はイアホンをつけ、


音量を上げていきました。















そして幻聴リピートは止まり、


妻はそのまま寝ていきました。














本来なら頓服を飲ませたり、


睡眠薬を飲ませたり、


入院されなければとなりますが、


もういつ産まれてもおかしくない状況……。















再発してると思うのですが、


ここ2日間、


昼間はいたって普通というか調子いい…


夜もなんとか幻聴リピートを我慢しており、


よくわからない状況が続いています。














そして今日も比較的安定しています。


一緒に買い物にいったり、


料理をしたり部屋を片付けたりしました。














妻は再発すると、


1日中妄想状態になるのですが、


今回は本当によくわかりません。














妊娠後期と統合失調症の絡みなのか、


出産への不安の現れなのか、


ホルモンバランスの変化なのか、


全く持って理解も追いつかず、


ただただ毎日が長いです。














色々と心配なので、


心拍チェックは3時間に1回ぐらいしています。


その時は妻も安心した顔になるので、


ずっとしていたいくらいです。














在宅仕事も産まれるまで全て休みにしました。


予定日まで8日、


胃痛も治ったので、


慎重に様子を見ていこうと思います。















私のメンタルや体力はまだ余裕がありますが、


妻のメンタルが持つか心配です。


「いつ産まれてくるだろう


と昼間お腹を撫でていた妻の表情には、


不安と期待が見え隠れしていました。




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