妻の転倒事件 -再発 急性期- | 妻と私の異世界生活

妻と私の異世界生活

2020年の春
妻が統合失調症を発症

突然、異世界に放り出された妻と私の闘病記録

急性期、休息期を経て回復期に入り安定したのも束の間、2023年の夏、妊娠発覚と同時に再発

いつかこのブログが誰かの助け舟になります様に。







-統合失調症 再発から7ヶ月半-

-妊娠36w-



午前中は1週間ぶりに出勤し、


私の後任に業務の引き継ぎを行いました。












これで残りはほぼ在宅で、


妻の様子を見ながら陣痛を待てるなと、


ホッとしながら帰宅しました。












妻はすぐ隣のコンビニに行き、


私は午後の在宅ワークの準備をしていました。












すると勢いよく玄関が開く音、


「こけた、こけた、こけちゃった!」


かなり動揺している妻、


手のひらと膝から流血しており、


事情を聞くもパニック状態でした。














迷っている暇もないので病院に電話、


「産婦人科にかかっている妻の夫です」


「妊娠36wです、転倒したのでみてほしいです」


直通電話にかけたつもりが、


総合案内につながり3分ほどロス、


そのまま産婦人科の病棟に繋いでもらいました。














「夫さん!どうしました?」


「妻が転倒してしまいパニックです」


「腹痛とか出血、胎動はどうですか?」


「転んだばかりで分かりません」


「お腹は打ってると思います」


「んーわかった、準備するから来て!」


「ロータリーの優先駐車場使ってください!」


声ですぐ分かりましたが、


最初にお世話になった助産師さんでした。















妻の血を拭き取りすぐに病院へ、


病院までは20分くらいかかります。


「大丈夫かな…」


「ごめんね…」


「大丈夫、よくある事で」


「だいたい何ともなかったってみんな言うよ」


「それに病院向かってるわけやから」


「何とかしてくれるよ」


パニックにならない様な言葉を選び、


内心は私も大丈夫か?と思いながら、


病院に向かっていました。














病院に行くと患者さんのいない産婦人科、


助産師さんが待っていて、


「こけちゃった?お腹痛くない?」


「はい、大丈夫です」


「そっか、よくあることよ!大丈夫!」


と妻を励まして、


「旦那さんありがとうねすぐ連れてきてくれて」


「先生呼んであるからちょっと待っててね」


助産師さんの言葉で不思議と安心しました。














数分後、


明らかに急いで来た様子の先生が到着、


「転倒しましたか」


「すぐエコーしましょう」


看護師さんも待ち構えていて、


手際よくエコーが開始されました。


「うん、大丈夫、心臓しっかり動いてるよ」


「胎盤もーーー、ほら大丈夫ですよ」


「他の部位も、問題ないですね」


いつも寡黙なベテラン先生ですが、


いつもとは違う雰囲気でした。














その後、


子宮内の出血などの検査をし、


念のため1時間モニター検査をするため、


入院病棟に移動しました。













私は待合室に通され、


そこで1時間待っていました。


在宅でやり取りをする予定だった上司に報告、


仕事は全て部下にお願いしました。













病棟の窓からは、


医療従事者の皆さんありがとう


と書かれた垂れ幕が見えており、


本当にそうだなと改めて思いました。














1時間後、


主治医と妻が一緒に待合室にきて、


「転倒による影響は何もありませんでした」


「36wなので張りは何回か計測されましたが」


「転倒とは関係ないので安心してください」


「万が一、腹痛や出血があればすぐ来て下さい」


「分かりました、本当に有難うございます」


妻も安心しきった顔になっていました。
















「出産まで1人外出禁止ね」


「そうだね、ありがとう」


妻は疲れ切ったのか、


帰宅するとすぐ横なって寝ました。













病院側の、


来てくれてありがとうというスタンスは、


本当に素晴らしいと思いました。


そう言う姿勢が妊婦の迷いをなくさせ、


安全な出産を実現しているのだと思いました。












そしてやっぱり、


気が抜けないマタニティライフ、


もっと慎重にならないとと、


自分に言い聞かせながら記事を書きました。