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-統合失調症 再発から7ヶ月半-
-妊娠36w-
午前中は1週間ぶりに出勤し、
私の後任に業務の引き継ぎを行いました。
これで残りはほぼ在宅で、
妻の様子を見ながら陣痛を待てるなと、
ホッとしながら帰宅しました。
妻はすぐ隣のコンビニに行き、
私は午後の在宅ワークの準備をしていました。
すると勢いよく玄関が開く音、
「こけた、こけた、こけちゃった!」
かなり動揺している妻、
手のひらと膝から流血しており、
事情を聞くもパニック状態でした。
迷っている暇もないので病院に電話、
「産婦人科にかかっている妻の夫です」
「妊娠36wです、転倒したのでみてほしいです」
直通電話にかけたつもりが、
総合案内につながり3分ほどロス、
そのまま産婦人科の病棟に繋いでもらいました。
「夫さん!どうしました?」
「妻が転倒してしまいパニックです」
「腹痛とか出血、胎動はどうですか?」
「転んだばかりで分かりません」
「お腹は打ってると思います」
「んーわかった、準備するから来て!」
「ロータリーの優先駐車場使ってください!」
声ですぐ分かりましたが、
最初にお世話になった助産師さんでした。
妻の血を拭き取りすぐに病院へ、
病院までは20分くらいかかります。
「大丈夫かな…」
「ごめんね…」
「大丈夫、よくある事で」
「だいたい何ともなかったってみんな言うよ」
「それに病院向かってるわけやから」
「何とかしてくれるよ」
パニックにならない様な言葉を選び、
内心は私も大丈夫か?と思いながら、
病院に向かっていました。
病院に行くと患者さんのいない産婦人科、
助産師さんが待っていて、
「こけちゃった?お腹痛くない?」
「はい、大丈夫です」
「そっか、よくあることよ!大丈夫!」
と妻を励まして、
「旦那さんありがとうねすぐ連れてきてくれて」
「先生呼んであるからちょっと待っててね」
助産師さんの言葉で不思議と安心しました。
数分後、
明らかに急いで来た様子の先生が到着、
「転倒しましたか」
「すぐエコーしましょう」
看護師さんも待ち構えていて、
手際よくエコーが開始されました。
「うん、大丈夫、心臓しっかり動いてるよ」
「胎盤もーーー、ほら大丈夫ですよ」
「他の部位も、問題ないですね」
いつも寡黙なベテラン先生ですが、
いつもとは違う雰囲気でした。
その後、
子宮内の出血などの検査をし、
念のため1時間モニター検査をするため、
入院病棟に移動しました。
私は待合室に通され、
そこで1時間待っていました。
在宅でやり取りをする予定だった上司に報告、
仕事は全て部下にお願いしました。
病棟の窓からは、
医療従事者の皆さんありがとう
と書かれた垂れ幕が見えており、
本当にそうだなと改めて思いました。
1時間後、
主治医と妻が一緒に待合室にきて、
「転倒による影響は何もありませんでした」
「36wなので張りは何回か計測されましたが」
「転倒とは関係ないので安心してください」
「万が一、腹痛や出血があればすぐ来て下さい」
「分かりました、本当に有難うございます」
妻も安心しきった顔になっていました。
「出産まで1人外出禁止ね」
「そうだね、ありがとう」
妻は疲れ切ったのか、
帰宅するとすぐ横なって寝ました。
病院側の、
来てくれてありがとうというスタンスは、
本当に素晴らしいと思いました。
そう言う姿勢が妊婦の迷いをなくさせ、
安全な出産を実現しているのだと思いました。
そしてやっぱり、
気が抜けないマタニティライフ、
もっと慎重にならないとと、
自分に言い聞かせながら記事を書きました。