サイダーハウスルール
私は、故郷からは結構離れた土地で暮らしています。
田舎で一生を過ごすことにどうも納得がいかなかったのですね。
そういう点で、故郷を出る主人公ホーマーの心情には共感できるものがありました。
故郷を離れ、いろいろな経験をするなかで、自分の知識や能力を活かせる道を
見出し、あることをきっかけに自分の故郷に戻ることを決めるホーマー。
私はまだ、故郷へ帰ろうという気にはなれません。両親もけっこう年をとって
来ていますが・・・
長い寄り道の、まだ途中なのでしょうかね。
どこかで読んだ、「あなたの人生には意味のないことなど起こらない」
という言葉を信じていきたいものではあります。
- 角川エンタテインメント
- サイダーハウス・ルール
エド・ウッド 紙一重?
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の一作。
子供のころ、テレビでドラキュラ映画を観た後は、
トイレにいくのも怖かったという強烈な印象があります。
自分が面白いと思うものを信じて映画作りに情熱を傾けるエド。
ふとしたきっかけでかつてのドラキュラ俳優ベラ・ルゴシと知り合いになります。
自分が演じたドラキュラに誇りを持ち、フランケンシュタイン役はけったという
彼に、エドは共感をおぼえ、尊敬し、そして再び自分の映画でカムバックさせたいと
思ったのでしょうね。
残念ながら、彼の映画は万人受けするものではなかったのが唯一の不運というところでしょうか。
映画史上最低の監督と言われたエド・ウッド。
天才の名をほしいままにしたオーソン・ウェルズ。
二人を分けたものはなんだったのでしょう。
実はほんの些細なことだったのかも知れません。
二人の邂逅は映画的脚色かもしれませんが、
「夢のためには戦え!」という言葉に自分を取り戻す
エドの姿に、そんな製作者の思いが
込められているように感じられました。
- ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- エド・ウッド
愛しのローズマリー 見る目はある?
グィネス・パルトロウとジャック・ブラック共演!のラブコメディ。そんな共演あったのか!というわけで観てみました。
いやー、なかなか面白かったです。妻も楽しんだようで。
ありえない設定ではありますが、メッセージはストレートに伝わってきます。
後半、目が覚めて(?!笑)から主人公ハルは前半で出会った人たちに再会していくわけですが、そのなかで彼はトラウマを克服していくのですね。
病院で少女に再会し、「プレゼントをあげれば大丈夫よ」って言われて彼女を抱きしめるシーンはジーンと来ます。
主演二人の意外な(?)共演が、この映画の主題を結構よくあらわしてる気がします。
おすすめです。
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 愛しのローズマリー〈特別編〉
トト・ザ・ヒーロー
ブックへの招待をいただいて、この映画を紹介しようと思ったら、同じジャコ・バン・ドルマル監督の「八日目」をblunoteさんが紹介されてました。不思議な感じですね。
アマゾンで調べてみましたが、DVDはなく、VHSのみのようです。
観たのはずいぶん前なのですが、時空を自由に行き来するかのごとき構成に感心しつつも、なんともいえない味わいの映画だった記憶があります。混沌の一歩手前で踏みとどまっているとでもいえるでしょうか。
とある主人公の一生を、ああ素敵だったなという気持ちで見終われる映画だと思います。
- 東宝
- トト・ザ・ヒーロー
トゥルー・ライズ 真実の嘘?
ジェームズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツェネガー主演のアクション・コメディ。
妻ヘレンにジェイミー・リー・カーティス、娘役は「トゥルー・コーリング」のエリザ・ドゥシュク。
車のセールスマン役のビル・パクストンもなかなかいいです。
政府の秘密諜報員のハリーは、家族にもその身分を明かすことは出来ず、コンピュータのセールスマンということになっている。
任務のおかげで家族との約束をすっぽかしてばかりですれ違い状態。娘も不良っぽくなってきている。
そんななか、テロリストの潜入捜査を行うことになるが、どうやら妻ヘレンも彼に隠し事があることがわかって・・・
キャメロン監督だけにアクションは手抜きなし。馬での追跡シーンやハリアーでのアクションはみごたえあり。そんな中に夫婦の危機がうまく織り込まれていて、力を抜いて楽しめる作品になっていると思います。
夫婦やカップルでみるとより楽しめるでしょう。
思うに、アメリカなんぞでは夫婦が子供をベビーシッターに預けて夜にデートしたりするようですが、そういうシチュエーションにぴったりの映画って感じですね。
- ポニーキャニオン
- トゥルーライズ<DTS EDITION>
フィールド・オブ・ドリームズ そしてやってきたのは
自分の中では、「素晴らしき哉、人生」とならんでオールタイムベストに入る作品です。
映画館では、観終わった後しばらく涙が止まりませんでした。
ラストでケビン・コスナーはあるセリフをいいますが、それを言う直前、「あ、これだ!」と
ひらめいた言葉ががありました。そしてまさしくその言葉を発したのです。そこで思わず・・・
この映画をみて、自分の親のことを考えてしまいました。
親孝行しといたほうがいいなあなんて。実際できてないんですけどね。
奥さん役のエイミー・マディガンもなかなかいいです。「ストリート・オブ・ファイヤー」では結構クールな役どころでこれもよかったですけどね。
作家役のジェームズ・アール・ジョーンズもいいですね。ダース・ベイダーの声の人ってこんなおじさんだったんだ、なんて観てましたっけ。
ひとそれぞれ、何かしら後悔をかかえて生きている。
でもそれはただ乗り越えていくしかない。
そのためには、何かを信じること、それしかないのかもしれない。
そんなことを思わせてくれる映画でした。
- ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- フィールド・オブ・ドリームス
24 Twenty Four シーズン3 中盤
いやー中盤を過ぎて、かなりボルテージが上がってきました。
ついに迫る細菌テロの恐怖、なぞの意図を秘めた黒幕の登場。
それにしてもストーリー展開がうまい。さすがです。
けっこうバンバン人が死んでいくので、荒っぽいなあと思っていましたが、
今夜の回で少し印象が変わりました。
死は生を思わせる。生は死を。
妻は夫を思い、父親は家族を思う。
細菌に侵されて、なんでもない空気のありがたみを思う。
前半に赤ちゃんが登場してなごむなあなんて思っていましたが、
これも伏線の一つだったんですね、きっと。
さすが24、いい脚本してますね。
ライアン・シャペルの運命やいかに・・・
録画してるので土日の楽しみにしよう^^;
コンタクト 超個人的第一遭遇
- ワーナー・ホーム・ビデオ
- コンタクト 特別編
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」などでおなじみロバート・ゼメキス監督の傑作。BTTFなどとは違って、いたってまじめなSFです。
カール・セーガンのしっかりした原作があるからということもあるでしょう。
自分の中ではかなり上位に来る名作。
宇宙の広がりを音を効果的に使って表現したオープニングから始まって、どうやって思いつくんだろうというような映像が随所にちりばめられた、素晴らしくも哲学的でもある映画です。
ときどき挿入される子供時代のエピソードが、終盤への伏線としてとてもうまく効いています。
印象的な会話があります。
「お父さんを愛していた?」「もちろん。」「では証明しろ。」
最後にエリー(ジョディ・フォスター)は再度同じような問いをつきつけられます。確かに自分は経験したのに、証拠がない。まるでガリレオの宗教裁判。
彼女の経験したことを、話だけ聞かされたら、到底信じられないでしょう。
経験者が自分しかいなければ、信じてはもらえない。しかし後に続くものが現れてくれば、いずれそれは事実になっていく。
最後はカール・セーガンのロマンかもしれません。
信念を貫き通すことで、道は開ける。そう信じたい、そういう願いが込められているように思いました。
ちょっとトリビア
「歌わぬ詩人」という言葉を、科学では使うようです。いくら素晴らしいことを思いついても、それを発表しなければないのと同じ、ということですね。エリーの「詩人を乗せるべきだった」というセリフでこの一説を思い出しました。
人生楽ありゃ・・・
3年越しでやってきた仕事のプロジェクトが事実上、失敗で終わってしまいました。
しかしこの1ヶ月は最後の仕上げをしておかなければなりません。一応次につなげるため、ということになっているが、先のことはわからないものです。
モチベーションがあがりませんね。
悪いことがあったら、きっとそのあとにはいいことがある、と信じるしかないですね。
ま、くびになるわけじゃなし、考えすぎはよくないか・・・
「影が教えてくれるのは そこにある悲しみだけじゃない
うつむく顔を上げて 振り返れば そこにある光に気づくだろう・・・」
最近よく聴く 「ここにしか咲かない花」コブクロ より
ちょっと一休み
テレビでフィギュアスケートのシアターオンアイスをやってました。
荒川静香のイナバウアーがまた見られてよかった^^;
最初イナバウアーを聞いたとき「稲葉〇△?」なにそれ?って思っちゃった私って・・・
家人がよく聞き間違いをするので耳に変換機が入ってる、なんていってますが人のこと言えません・・・