134作目はアルバトロスクオリティーな作品を…。
『メガピラニア』
2010年アメリカ作品。絶望は、群れで噛み砕く。
ベネズエラ・オリノコ川にて、死者続出。原因は研究所から逃げ出したピラニア。遺
伝子操作により、クジラ大に巨大化し群れで休みなく動き続け、自己繁殖可能。
そして3つの胃を持ち、捕食を繰り返す!底無しの食欲!無数の牙!川から海へ、
そして世界へ史上最凶モンスター襲来!!
-あらすじ-
ベネズエラのオリノコ川にて、休暇中の米国大使が行方不明となる。国務長官の命令によって
調査に乗り出したフィッチは、現地へと向かう。そこで遺伝子学の研究をしているサラから、
事件の原因は実験によって生態が変化したピラニアの群れによるものだと告げられる。
そして川での調査を進めるフィッチに、巨大化した凶暴なピラニアが襲ってくる。
なんとか難を切り抜けたが、サラによるとピラニアはさらに巨大化し、捕食と繁殖を繰り返すという。
そして群れが進む先には海があり、そこから世界中へと拡散していく…。
果たして、この最凶最悪のモンスターの脅威から逃れる事ができるのか?!
-感想-
いや~、なかなか面白い発想の映画でしたねえ。
まずピラニアが際限なく大きくなりあらゆる物を食べ尽くすと言う発想が凄いですね。
ヘリコプターや駆逐艦や原子力潜水艦も食べるのだからある意味凄いですね。
ベネズエラとアメリカの2国をまたぐお話ですがあまりスケールの大きさを感じませんでした。
ベネズエラが舞台なのは分かりますがアメリカのシーンはちょっとしかないのが原因です。
あくまでもピラニアがメインなので人間ドラマは二の次です。
ひとまずアメリカとベネズエラの国際問題が背景ですがおまけ程度の設定ですね。
両国の大使が行方不明になりアメリカの調査員がベネズエラに行くところから話は始まります。
そこで邪魔をするのがベネズエラ軍の大佐で何か悪さをしているようですが劇中で説明はありません。
あと出てくるのがアメリカ人の学者達でこいつらの実験が失敗してこのような自体になります。
ピラニアは個体でも繁殖出来通常の十数倍の成長でどんどん増えて巨大化していきます。
大使は襲われ襲った物の正体が分かってから最初はベネズエラだけで何とかしようとします。
しかし大佐のほぼ妨害に近い独断の作戦のせいで失敗して河口までピラニアが進んでいきます。
そんな時に学者達が逮捕され連行される途中の港町でピラニアが襲って来ます。
その混乱の中主人公は学者を救い出しピラニアが向かう河口に向けて車を走らせます。
アメリカ側に連絡して主人公のSOS信号で駆逐艦から砲撃することにします。
主人公が河口に到着した後砲撃しますが倒しきれず逆に駆逐艦がピラニアに食べられてしまいます。
更に巨大化したピラニアは本来淡水魚なのに海で泳ぐことが出来アメリカに迫ってきます。
そこで原子力潜水艦で核攻撃するんですが結局歯が立たず潜水艦自体食べられてしまいます。
フロリダ半島までピラニアが来たところで共食いさせようという作戦を立てます。
特殊部隊で海の潜りピラニアを傷つけ血が出たところで共食いをさせるところに来ます。
しかし素早すぎて歯が立たない所でベネズエラの大佐が邪魔をしにヘリコプターで迫ってきます。
主人公は一旦は捕まりますが切り抜けてヘリコプターをピラニアへの囮にします。
おびき寄せるセンサーをヘリコプターに付け大佐ごとピラニアに食べさせます。
そこで狙いが定めやすくなりピラニアへの攻撃が成功して傷つけピラニアから血が出ます。
他のピラニアが集まりお互い共食いをしあいフロリダ半島は危機を救われエンドです。
雑な作りで非常にたくさん突っ込みどころはありネタには事欠かないですね。
この結末もそうですがどうしても共食いで全滅したとは思えないんです。
ヘリコプターから肝心要のピラニアですらCGはショボイし使い回しのシーンも多いですね。
でもアルバトロス作品としてみるとなかなかの作品だと思います。
だから新作じゃなく旧作でレンタル料金が安くなってから見ることをお勧めします。