山のぐろぶ -73ページ目

長年の片想いをかなえに道北のテシオコザクラ


山の上の 花 鳥 風 月


道北にPVGでテシオコザクラをみてきました。

日本最大の蛇紋岩メランジェとされる知駒岳周辺の北大演習林。

年間に10日ほどのチャンスはどんぴしゃりというか運良く満開の群落に出会えました。

植物に大変詳しいマダムたちの片想いを叶えてきました。

蛇紋岩メランジェというより周辺数キロが蛇紋岩地質なので

そこかしこに珍しい花が咲いていました。


山の上の 花 鳥 風 月
エゾミヤマクワガタとアポイタチツボスミレ

アポイタチツボスミレは沿道ずっと群落を作っていました


山の上の 花 鳥 風 月
エゾミヤマクワガタ

河原にふつうに咲いていました


山の上の 花 鳥 風 月
ヒメナツトウダイ

こちらも蛇紋岩の山での定番

苞葉が昔の灯台の反射板と形が同じだということで名付けられたそうですが

真ん中の花序に光が集まる役割をしているそうで

長い進化の過程で誰がデザインするわけでもなく

このような形を体得したことに感心します



山の上の 花 鳥 風 月
お目当てのテシオコザクラ群落


山の上の 花 鳥 風 月
群落2

群落に近づくとチラホラとテシオコザクラが散見されるようになりましたが

群落に着くと圧倒される花の数でした


監視員以外誰にも合わず

なんだか勿体無い気がしました

まだまだ雪がたっぷりだった余市岳

キロロリゾートより余市岳へ

ゴンドラの運行は土曜日曜

林道ゲートは閉鎖なので

ホテルマウンテンからの歩き

片道プラス4キロ


天気予報は午後から雨だけど

ぽかぽか陽気

あわよくば午前中に登ってしまえと意気込む


林道はスミレ・ノウゴウイチゴ・ヤチブキ・フキノトウが咲き乱れて

結構楽しい


キビタキのつがいがしばらく先導してくれるところもあり

クマゲラがさえずり飛翔し

ヤマゲラが目の前でドラミング

ジュウイチもカッコウもそろって夏の野鳥がほぼ勢ぞろいかな?


辛い林道も楽しいのだ


さてゲレンデからは登山道を忠実に通ると

踏み抜きトラップの連続なのと渡渉で難儀するので

ゲレンデをぎりぎりまで上がって

雪の少ないときの余市北斜面のおかえりルートを使うことに


ピンポイントの渡渉点から流木とお助け紐でルート工作

1034地点についたところで

天候が急変してサスペンデッド


同じルートを戻って

秘密の花園ならぬ

秘密の葱園で山の恵みをいただく


帰り道はユキウサギにも出会い

今日は「動物ふれあい街歩き」ならぬ山歩きだといいながら

車に到着


赤井川温泉では露天風呂にカッコウのつがいが現れて

しばらく見えていたらしいけど

僕だけ洗い場にいたのでした

まだまだ雪がたっぷりの表大雪山 北鎮岳

6月の声を聞いてもなんだか滑っています。


近郊の雪は先日の雨でだいぶとけてしまったので


大雪山に足を伸ばしました


目標は北鎮岳


ジリジリと照りつける太陽の下


真っ白な雪の上を歩き、そして滑りました




山の上の 花 鳥 風 月 border=


山頂以外はいい天気




山の上の 花 鳥 風 月 border=


凌雲岳

山の上の 花 鳥 風 月 border=


背中に


ロープウェイのマスコットの


ナッキー




↓↓この小旅行の動画はこちら↓↓


http://www.youtube.com/watch?v=gu0_AsSzg_U






【花情報】


黒岳山頂付近の風衝地植物群落


夏の早い時期に咲く花が咲きはじめていました

山の上の 花 鳥 風 月 border=


9月に一番に紅葉する


ウラシマツツジ


地味な花ですが


けなげです




山の上の 花 鳥 風 月 border=


コメバツガザクラ




山の上の 花 鳥 風 月 border=


ミネズオウも咲き始めました

余市岳


山の上の 花 鳥 風 月

残雪の余市岳へ


長い林道

雪解け激流の徒渉

雪に消える登山道

踏み抜くハイマツの罠と

なかなか手強い余市岳なのでした。



山の上の 花 鳥 風 月
雪が溶けたばかりなので

季節はこんな感じでした


山の上の 花 鳥 風 月
イタヤカエデ

黄色い花が咲いているので

山の中でひときわ輝いて見えます
山の上の 花 鳥 風 月
やたらと目についた

アカイタヤ

紅葉しているかのごとく

でも新芽なのでした

帰り道にわかったのですが

393はメープルロードというのだそうです
山の上の 花 鳥 風 月

山の恵み

行者にんにくは味噌漬けが絶品だと聞きますが

ふきのとうはオリーブオイルで炒めたらうまいですよ

イタドリはがんもどきと炊合せに

八百屋いらずです


大雪山の展望の山 音更山


山の上の 花 鳥 風 月

音更山に行ってきました。


快晴の天気のもと

誰もいない山をのんびり歩くのは気持ちがイイですね。



山の上の 花 鳥 風 月
ユニ石狩川の林道は3キロ車が入りましたが

みるみるとけています。

登山口まで行けるようになるのは時間の問題


山の上の 花 鳥 風 月
登山口


山の上の 花 鳥 風 月
頂上直下の岩場で花を見つけました。

コメバツガザクラです。

花の時期が早いのですが、

雪解けのちょっとのチャンスを見計らって咲かせています


花にアリがついてますが

受粉にアリが重要な役割をしているのでしょう


アリもこの花とミネズオウの蕾を行ったり来たりしていました。

アリにとっても重要な栄養源なんですね


山の上の 花 鳥 風 月
石狩岳 遠いのか近いのか


山の上の 花 鳥 風 月
表大雪


山の上の 花 鳥 風 月
二ペソツと天狗

2010シーズンの春スキー 群別三山

4月に増毛山塊で撮りためた写真

全山全面滑走可能でした


まずは群別岳(くんべつだけと読みます)
山の上の 花 鳥 風 月
山頂から格好しているところ

ニセコのioriさんの写真です
山の上の 花 鳥 風 月
奥徳富岳をバックに南斜面を滑り始めたターナー

鳥肌モノのロケーションに見ている方もドキドキです


山の上の 花 鳥 風 月
南斜面にを滑るioriさん

素敵な写真をいつもとってくれます



次は奥徳富岳山頂
山の上の 花 鳥 風 月

山の上の 花 鳥 風 月
サーモンピンクの不思議な景色でした

幌天狗に後光がさすように

海が光っていました


山の上の 花 鳥 風 月
天を突くような

郡別岳です


山の上の 花 鳥 風 月
熊ノ平のキャンプは

三方を山に囲まれ水もあり最高です

この季節はここに住みたいです


山の上の 花 鳥 風 月
翌日は群別へ

雪が固かったのでツボです


山の上の 花 鳥 風 月
スキーを履いて増田の沢の大斜面へ

山のスケールがでかいので

どうしても人間が小さくなってしまいます


次は幌天狗です
山の上の 花 鳥 風 月
幌天狗の出だし

緊張します


山の上の 花 鳥 風 月
4月半ばだというのに

新しい雪がありました


山の上の 花 鳥 風 月
b.c.map藤野さんです

今年は本当によく滑っていました


山の上の 花 鳥 風 月
幌天狗のエプロンのような斜面

斜度が落ちて心置きなく飛ばせる感じですが

斜面が広すぎてスピード感が狂います


山の上の 花 鳥 風 月
幌天狗の斜面全景

人が小さく見えます

movie を作ってみました

利尻の時の写真をつなげて

動画を作ってみました


You Tubeに貼ってます


出来は・・・

これからすこしずつ勉強していきます。


動画編集を意識して

写真や動画を撮らないとダメですね。


仕事中は無理かも・・



http://www.youtube.com/watch?v=dcTqcMZSQW8


リンク先が違っていたため

もう一度貼り直しました


すみません

歌才の森は春の終わり

ロケハンもただでは終わらない!

最後にもうひとつ

歌才の森を歩いてきました。


山の上の 花 鳥 風 月

黒松内岳は春が始まったばかりだったのに対して

こちらは春が終わりつつあるという感じでした。


山の上の 花 鳥 風 月
まずはカタクリ

花が落ちて種になっていました

雌しべの形跡が残っていますが

このあともう少し膨らんだ種についた

エライオソームという揮発性物質をアリが好むため

アリの巣に運ばれます。

揮発してしまったらアリはいらないものを

巣の外に運び出すために種はアリによって運ばれて

分布をひろげるということです。

ほぼひと月前はこの森がカタクリでいっぱいだったことを

考えると種の数は少ないように思いますが

その確率も低さもここでは自然の流れなのでしょうか

カタクリはもう葉を落としかけていますので

12ヶ月のうち1ヶ月ぐらいしか光合成をする期間がないんですね。
山の上の 花 鳥 風 月
次は子房が膨らんだニリンソウ

もう花の役割は十分に終わっています

この花の花弁に見えるのは実は萼片です

では花弁は・・・

ありません
山の上の 花 鳥 風 月
こちらのニリンソウは

まだ子房が膨らんでいません
山の上の 花 鳥 風 月
エンレイソウも子房が膨らんでいます

地味な色ですが

この紫という色の波長は

ハチの仲間の複眼には非常に明るく見える波長なようです


山の上の 花 鳥 風 月
ツクバネソウ

地味ですが

どんなふうに虫を誘っているのか

不思議ですね


おまけ

残雪情報です。

雨でだいぶ山が黒くなりました。

やっと夏山ですが

明日の朝は雪マークのところもありますね
山の上の 花 鳥 風 月
昆布岳

貫気別付近から
山の上の 花 鳥 風 月
長万部岳

まだ雪ありますね
山の上の 花 鳥 風 月
羊蹄山

ちなみに写万部山は全く雪なし

黒松内岳は登山道にわずかに雪がありました。


黒松内岳

写万部山が終わって時間があるので黒松内岳へ。

開放的な写万部山とちがって

ブナ新緑の中を歩くのはとても気持ちがいいものです。

雪が溶けてあまり人が入ってないとみえて

落ち葉がふわふわでした。
山の上の 花 鳥 風 月
新緑

東北の山を彷彿とさせてくれます。


山の上の 花 鳥 風 月
背の高いブナの木が立ち並びます

東北に比べて葉が大きいのも特徴

北に行くほど成長が大きくなる特徴があるそうです


山の上の 花 鳥 風 月

スミレサイシン
山の上の 花 鳥 風 月
エゾイチゲ

春がきたばかりですね
山の上の 花 鳥 風 月
カタクリが綺麗に咲いていました


山の上の 花 鳥 風 月
桜も


山の上の 花 鳥 風 月
これはハウチワカエデ


山の上の 花 鳥 風 月
オオカメノキ

一定の法則性の顕著な木ですが

その作りに様式美を感じます


山の上の 花 鳥 風 月
ブナとダケカンバのほかはベニイタヤの木が多いと思いました。

ブナ新緑に紅色の新緑がよく映えます。



山の上の 花 鳥 風 月
そろそろ季節です

ことしは売っているのも


細いような気がします・・・

写万部山

ロケハンで写万部山へ

札幌から静狩経由で2時間半ほど

展望の山だということはわかっていましたが

なかなかの花の山でした
山の上の 花 鳥 風 月

噴火湾が一望できる絶好の展望。

正面にかすかに駒ケ岳

日本離れしたような気にさせてくれる牧草地の風景



スミレ4種
山の上の 花 鳥 風 月
地上茎があるのでタチツボスミレのなかま


山の上の 花 鳥 風 月
斑入りのミヤマスミレ


山の上の 花 鳥 風 月
ツボスミレ


山の上の 花 鳥 風 月
オオバキスミレ


山の上の 花 鳥 風 月
シラネアオイも山頂付近に群生


山の上の 花 鳥 風 月
山頂はかつて天測点があった