長年の片想いをかなえに道北のテシオコザクラ
道北にPVGでテシオコザクラをみてきました。
日本最大の蛇紋岩メランジェとされる知駒岳周辺の北大演習林。
年間に10日ほどのチャンスはどんぴしゃりというか運良く満開の群落に出会えました。
植物に大変詳しいマダムたちの片想いを叶えてきました。
蛇紋岩メランジェというより周辺数キロが蛇紋岩地質なので
そこかしこに珍しい花が咲いていました。
アポイタチツボスミレは沿道ずっと群落を作っていました
河原にふつうに咲いていました
こちらも蛇紋岩の山での定番
苞葉が昔の灯台の反射板と形が同じだということで名付けられたそうですが
真ん中の花序に光が集まる役割をしているそうで
長い進化の過程で誰がデザインするわけでもなく
このような形を体得したことに感心します
群落に近づくとチラホラとテシオコザクラが散見されるようになりましたが
群落に着くと圧倒される花の数でした
監視員以外誰にも合わず
なんだか勿体無い気がしました
まだまだ雪がたっぷりだった余市岳
キロロリゾートより余市岳へ
ゴンドラの運行は土曜日曜
林道ゲートは閉鎖なので
ホテルマウンテンからの歩き
片道プラス4キロ
天気予報は午後から雨だけど
ぽかぽか陽気
あわよくば午前中に登ってしまえと意気込む
林道はスミレ・ノウゴウイチゴ・ヤチブキ・フキノトウが咲き乱れて
結構楽しい
キビタキのつがいがしばらく先導してくれるところもあり
クマゲラがさえずり飛翔し
ヤマゲラが目の前でドラミング
ジュウイチもカッコウもそろって夏の野鳥がほぼ勢ぞろいかな?
辛い林道も楽しいのだ
さてゲレンデからは登山道を忠実に通ると
踏み抜きトラップの連続なのと渡渉で難儀するので
ゲレンデをぎりぎりまで上がって
雪の少ないときの余市北斜面のおかえりルートを使うことに
ピンポイントの渡渉点から流木とお助け紐でルート工作
1034地点についたところで
天候が急変してサスペンデッド
同じルートを戻って
秘密の花園ならぬ
秘密の葱園で山の恵みをいただく
帰り道はユキウサギにも出会い
今日は「動物ふれあい街歩き」ならぬ山歩きだといいながら
車に到着
赤井川温泉では露天風呂にカッコウのつがいが現れて
しばらく見えていたらしいけど
僕だけ洗い場にいたのでした
まだまだ雪がたっぷりの表大雪山 北鎮岳
6月の声を聞いてもなんだか滑っています。
近郊の雪は先日の雨でだいぶとけてしまったので
大雪山に足を伸ばしました
目標は北鎮岳
ジリジリと照りつける太陽の下
真っ白な雪の上を歩き、そして滑りました
ロープウェイのマスコットの
ナッキー
↓↓この小旅行の動画はこちら↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=gu0_AsSzg_U
【花情報】
黒岳山頂付近の風衝地植物群落
夏の早い時期に咲く花が咲きはじめていました
9月に一番に紅葉する
ウラシマツツジ
地味な花ですが
けなげです
2010シーズンの春スキー 群別三山
4月に増毛山塊で撮りためた写真
全山全面滑走可能でした
まずは群別岳(くんべつだけと読みます)
山頂から格好しているところ
ニセコのioriさんの写真です
奥徳富岳をバックに南斜面を滑り始めたターナー
鳥肌モノのロケーションに見ている方もドキドキです
素敵な写真をいつもとってくれます
幌天狗に後光がさすように
海が光っていました
郡別岳です
三方を山に囲まれ水もあり最高です
この季節はここに住みたいです
雪が固かったのでツボです
山のスケールがでかいので
どうしても人間が小さくなってしまいます
緊張します
新しい雪がありました
今年は本当によく滑っていました
斜度が落ちて心置きなく飛ばせる感じですが
斜面が広すぎてスピード感が狂います
人が小さく見えます
movie を作ってみました
利尻の時の写真をつなげて
動画を作ってみました
You Tubeに貼ってます
出来は・・・
これからすこしずつ勉強していきます。
動画編集を意識して
写真や動画を撮らないとダメですね。
仕事中は無理かも・・
http://www.youtube.com/watch?v=dcTqcMZSQW8
リンク先が違っていたため
もう一度貼り直しました
すみません
歌才の森は春の終わり
ロケハンもただでは終わらない!
最後にもうひとつ
歌才の森を歩いてきました。
黒松内岳は春が始まったばかりだったのに対して
こちらは春が終わりつつあるという感じでした。
花が落ちて種になっていました
雌しべの形跡が残っていますが
このあともう少し膨らんだ種についた
エライオソームという揮発性物質をアリが好むため
アリの巣に運ばれます。
揮発してしまったらアリはいらないものを
巣の外に運び出すために種はアリによって運ばれて
分布をひろげるということです。
ほぼひと月前はこの森がカタクリでいっぱいだったことを
考えると種の数は少ないように思いますが
その確率も低さもここでは自然の流れなのでしょうか
カタクリはもう葉を落としかけていますので
12ヶ月のうち1ヶ月ぐらいしか光合成をする期間がないんですね。
次は子房が膨らんだニリンソウ
もう花の役割は十分に終わっています
この花の花弁に見えるのは実は萼片です
では花弁は・・・
まだ子房が膨らんでいません
エンレイソウも子房が膨らんでいます
地味な色ですが
この紫という色の波長は
ハチの仲間の複眼には非常に明るく見える波長なようです
地味ですが
どんなふうに虫を誘っているのか
不思議ですね
おまけ
残雪情報です。
雨でだいぶ山が黒くなりました。
やっと夏山ですが
ちなみに写万部山は全く雪なし
黒松内岳は登山道にわずかに雪がありました。
黒松内岳
写万部山が終わって時間があるので黒松内岳へ。
開放的な写万部山とちがって
ブナ新緑の中を歩くのはとても気持ちがいいものです。
雪が溶けてあまり人が入ってないとみえて
東北の山を彷彿とさせてくれます。
東北に比べて葉が大きいのも特徴
北に行くほど成長が大きくなる特徴があるそうです
一定の法則性の顕著な木ですが
その作りに様式美を感じます
ブナ新緑に紅色の新緑がよく映えます。
ことしは売っているのも
細いような気がします・・・