こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と547の発掘良品というシリーズをお送りしたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

本シリーズの概要はコチラ

 

 
前回までのまとめ

 

前回までにご紹介させて頂いたのはTSUTAYA発掘良品でセレクトされていた1~325までの作品。

 

★製作国での分類 ( )は前回追加分

 

アメリカ映画         211作品 (+4)
イギリス映画         022作品 (+1)
フランス映画         013作品 
香港映画           011作品 
伊・仏合作映画        005作品 
米・英合作映画        004作品 
イタリア映画         005作品 
フィンランド映画       003作品 
スウェーデン映画       005作品 
ソビエト映画         002作品 
伊・西合作映画        002作品 
伊・仏・西独合作映画     002作品 
伊・米合作映画        002作品 
英・仏合作映画        002作品 
西独・仏合作映画       002作品 
独・米合作映画        002作品 
イラン映画          001作品 
スイス映画          001作品 
スペイン映画         001作品 
台・米合作映画        001作品 
台湾映画           001作品 
デンマーク映画        001作品 
フィンランド・仏・独合作映画 001作品 
ブラジル・米合作映画     001作品 
ベルギー・仏・独合作映画   001作品 
ポーランド映画        001作品 
メキシコ映画         001作品 
伊・西・西独合作映画     001作品 
伊・仏・ベルギー合作映画   001作品 
英・伊合作映画        001作品 
英・仏・マケドニア合作映画  001作品 
香港台湾合作映画       001作品 
濠・英合作映画        001作品 
濠・仏合作映画        001作品 
西・メキシコ合作映画     001作品 
西ドイツ映画         001作品 
西独・英合作映画       001作品 
中・香合作映画        001作品 
日・英合作映画        001作品 
仏・独・ハンガリー合作映画  001作品 
仏・独合作映画        001作品 
仏・米合作映画        001作品 
米・英・伊合作映画      001作品 
米・英・仏合作映画      001作品 
米・西独合作映画       001作品 
芬・瑞合作映画        001作品 

カナダ映画          001作品 

米・カナダ合作映画      001作品 

 

※(芬)蘭=フィンランド (瑞)典=スウェーデン (濠)太剌利=オーストラリア

 

★公開年での分類 (計325作品)

 

1940年代 000作品 
1950年代 015作品 
1960年代 030作品 (+1)
1970年代 093作品 (+1)
1980年代 072作品 (+3)
1990年代 088作品 
2000年代 025作品 
2010年代 002作品 

 

★allcinemaのジャンル分類(重複あり)

 

ドラマ       134作品 (+1)
サスペンス     082作品 
アクション     056作品 
コメディ      050作品 (+3)
犯罪        044作品 
ロマンス      027作品 (+1)
西部劇       012作品 
SF        018作品 (+1)
ミステリー     015作品 
スポーツ      008作品 (+1)
ホラー       016作品 (+1)
アドベンチャー   007作品 
ファンタジー    008作品 
戦争        007作品 
ミュージカル    003作品
パニック      006作品 
ファミリー     003作品
ギャンブル・賭博  002作品
青春        011作品 
音楽        006作品 
歴史劇       003作品 
伝記        003作品 
任侠・ヤクザ    001作品
料理・グルメ    001作品

エロティック    004作品 

学園        001作品 

モンド       001作品 

 

★私の分類(重複あり)

 

人生哲学        125作品 (+1)
サイコ         034作品 (+1)
社会不信        031作品 
群像劇         027作品 (+1)
スーパーエージェント  020作品 (+1)
法廷劇         008作品 
奇妙な愛        027作品 (+1)
女性の人生       006作品
テロリストとの対決   007作品 
モノクロ        025作品 
デストピア       015作品 
戦争の現実       011作品 
プリズンブレイク    005作品 
マカロニ・ウェスタン  004作品
ワンカット       002作品
ユニーク        003作品 
コミカルホラー     005作品 

 

という結果になっております。

 

生成AIによる「超能力学園Z」のように

超能力でボールを止めるモルモットの画像

 


 

本日ご紹介させて頂くのはTSUTAYA発掘良品の第56弾~第57弾でセレクトされていた326~330作品になります。

 

作品No.326 パリは燃えているか (1966)

(原題 PARIS BRULE-T-IL? 仏・米合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : 戦争 ドラマ

私のジャンル分類 : モノクロ 戦争の現実

監督 : 

 

冒頭の展開
 

・【前提】本作は第二次世界大戦時にナチスドイツの占領下にあったパリが、いかにして灰燼になるのを免れたかを描いた、パリ奪還の2週間を描いた“知らざる首都攻防戦”の映画です。

 

・映画といっても本作には随所に実際パリで起こっていたエピソードが挿入されており、まだ戦争から20年しか経っていないからこそ作る事ができた“戦争当事者たちによって作られた記録映画”という意味でも貴重な作品となっています。

 

 

・ちなみに当時フランスは完全にドイツ軍の占領下にあり、レジスタンスも2派に分裂、頼みの連合軍もパリではなくドイツ本国に進軍していたため、パリの占領軍指令だったコルティッツ将軍が「総統からの命令があればパリを爆破して撤退せよ」という命令を遂行したなら、パリは間違いなく消滅する運命だったのです!

 

パリ奪還のために命を投げ出して戦う

市民たちに勝機はあるのか?

 

★一口ポイント 本作は戦争映画ですが、発掘良品にセレクトされている戦争映画は、戦争を美化したり高揚するような戦闘シーンがあるアクション映画はなく、戦争の愚かさや過去の歴史に何が起こったかを語り継ぐような作品ばかり。

 連合国軍はパリを奪還する気がなく、ヒトラーはパリ撤退時には街を爆破するように占領軍に命じていた絶望的状況下のパリ奪還はどのように行われたのでしょう?

 本作は自国が占領された状況で国民が行わなければならない事が描かれているのです。

 

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作品No.327 ホーリー・マウンテン (1973)

(原題 THE HOLY MOUNTAIN 墨・米合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ モンド
私のジャンル分類 : 人世哲学 ユニーク
監督 : アレハンドロ・ホドロフスキー

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作は有名な超カルト映画であり、最初から最後までショッキングな映像が用いられていますので、ご覧になる際にはこのことを十分ご注意ください。人によっては最初の10分で気分が悪くなってしまうかもしれない作品なのです。

 

・ですが同時に本作は、ホドロフスキー監督が人間の生まれながらの罪(罪)について深く考察した上で、罪深い人間たちが、もし聖者になるために修行をしたとしたら人類を宗教的に救済できるようになるのか?というテーマを描いた、極めて哲学的な作品でもあります。

 

・映画の冒頭キリストのような男が十字架にかけられています (おそらく本物のキリスト)。投石によって目覚めた彼(復活したキリスト?)は十字架から降りて街へと向かいましたが、街で彼が観た光景は、圧政者によって殺される市民と、殺された人々を撮影して楽しむ観光客たちが蠢く地獄のような光景 (おそらく現代社会)だったのです。


十字架にかけられ投石を受けるキリスト(仮)
 

その後復活したキリストですが

彼が観たのは堕落しきった現代社会でした…

 

★一口ポイント 一見すると残虐でグロテスクでショッキングな内容の本作ですが、映画の内容が衝撃的な理由はキリストの死後も全く行いを改めない人類の行いが残虐でグロテスクでショッキングだから
 本作を監督されているアレハンドロ・ホドロフスキー監督は、そんな原罪によって汚れ切った人類には一体どんな救済があるのかを3本の映画で提示された監督。
 本作より前に作られた「エル・トボ」が、たとえ人が悔い改めたとしても人類の行いが改まる事はないと突き放した「諦観編」だとするなら、錬金術や宗教などに頼れば人類は救われるのかを描いた本作は、もっと地に足を付て考えろ!という「叱咤激励編」になっているのです。

 

聖者を目指せば人類は救済されるのか?

 

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作品No.328 サンタ・サングレ/聖なる血 (1989)

(原題 SANTA SANGRE イタリア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : モンド

私のジャンル分類 : サイコ 人世哲学

監督 : アレハンドロ・ホドロフスキー

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作は「ホーリー・マウンテン」と「エル・トポ」と併せてアレサンドロ・ホドロフスキー監督の人間哲学3部作とでも言うべき強烈な内容の映画。何の予備知識もなく観ると"変な映画"“正常な感覚では作れない映画”と感じられるかもしれませんが、一度ご覧になった後、観るべきポイントを絞って再度ご覧になると、初見では気付かなかった新たな発見がある“後を引く作品”となっています。

 

・主人公の少年フェニックスは、メキシコのサーカス団の団長オルガと新興宗教にのめり込んでいるエキセントリックなコンチャとの間に生まれた一人息子。エキセントリックなコンチャは、両腕を切り落とされて死んだ高校生を神と崇める「聖なる血(サンタ・サングレ)教会」を運営していましたが、彼女を異端だと断罪したカトリック教会の指示によって、サンタ・サングレ教会はブルドーザーで破壊されてしまいます。

 

・そんな母の宗教活動に興味のない好色な父オルガは、新しく団員となった入れ墨の女の艶めかしい体に夢中となり公然と浮気するようになりますが、ある晩、二人の関係を目撃して激怒したコンチャによってオルガは局部に硫酸をかけられてしまい、激怒したオルガによってコンチャは両腕を切断されてしまったのです!

 

腕を切断された女学生を崇めていたオルガは

激怒したコンチャによって自身の腕を

切断されてしまったのです…

 

★一口ポイント 暴力でも非暴力でも人類は救えないと喝破した「エル・トボ」や、キリスト亡き後も愚行を重ね続ける人類は、新たなる宗教でも救済できないと諭した「ホーリー・マウンテン」は人類を突き放すような作品でしたが、本作は劣悪な家庭に育った子供は狂気に陥るしかないのか?という厳しい問いに対して、必ずしもそうとは言えないという優しい答えを用意されています。

 そんな本作も前2作と同様、もし映像や内容に拒否反応を起こさないようでしたら、間違いなく一生記憶に残り続ける強烈な映像とメッセージを受け取れる作品となっているのです😊

 
ホドロフスキー監督の子供時代につては
「エンドレス・ポエトリー」という作品で
後にご紹介させて頂く予定です。
 

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ここから第57弾

 

作品No.329 パワー・プレイ  (1978)

(原題 POWER PLAY イギリス・カナダ合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : アクション サスペンス

私のジャンル分類 : テロリストとの戦い 社会不信

監督 : マーティン・バーク

 

冒頭の展開

 

・本作は、架空のヨーロッパの小国を舞台にしたクーデターの映画。本作の舞台は、軍部や秘密警察が幅を利かせている冷戦下の東側のような小国です。

 

・映画の冒頭ではクーデターは既に終わっているのですが、何故か首謀者の一人であるはずのレイモンド・カサイ大佐はニューヨークに亡命しており、TVのトークショーに出演したカサイは司会者から「革命政府のから逃れアメリカに亡命したカサイは、人々から裏切り者、日和見主義者、人越しなどと呼ばれている男だ」と紹介されます。

 

・ですがその後、映画で描かれるクーデターの顛末を観ていると、カサイ大尉は裏切り者でも人殺しでもなく、どちらかというと温厚な老軍人。大統領が軍隊を私的に利用する事に対しても常々怒りを抱いていたカサイ大佐は、流血のクーデターを望まない平和を愛する穏健派の軍人にしか見えなかったのです…

 

子供たちと遊ぶカサイは温厚な老軍人でした。

 

★一口ポイント 本作は一度観たら忘れられないような衝撃的なクーデターを描いた作品。
 そして恐らく本作を観終わった後、皆さんの心の中では「狡兔死,走狗烹(狡兎死して、走狗烹らる)」という有名な中国の故事を思い浮かべる事になるのではないかと思います。
 ヨーロッパの小国のクーデターの顛末を描いた本作は、クーデターの理想と現実は残酷なほど結果が異なるであろう事を暴いているのです。

 


これぞ発掘良品の名に相応しい逸品です!
 

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作品No.330 テナント/恐怖を借りた男 (1976)

(原題 THE TENANT 仏・米合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : サスペンス ミステリー

私のジャンル分類 : サイコ

監督 : ロマン・ポランスキー

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作は神経衰弱ギリギリの人間心理を描く事を得意とするロマン・ポランスキー監督による、観終わった後に知らない街に引っ越すのが怖くなってしまうサイコ・サスペンス映画です。

 

・本作はポーランドからやって来たトレルコフスキーという青年が、パリで古いアパートの一室を借りるというストーリー。

空き部屋があると聞いてアパートを訪ねたトレルコフスキーでしたが、大家は最近シモーヌという借主が飛び降り自殺をして瀕死状態なので、彼女が死んだら部屋を貸すと伝えられます。

 

・友達も少なく早く住む家を見つけたかったトレルコフスキーは、入院中のシモーヌがどんな状況なのかが知りたくて病院へ様子を見に行くと彼女は全身の骨が砕けてミイラのような状態でした。

 トレルコフスキーが挨拶しようとシモーヌに近づくと彼女は甲高い声で絶叫して彼を拒否した挙句、翌日亡くなってしまったため、トレルコフスキーはシモーヌの遺品が置きっぱなしになっている部屋に住む事になりました。

 

病院に見舞いに行ったトレルコフスキーですが、
翌日シモーヌは亡くなってしまいました…

 

★一口ポイント 本作は、あの「ローズマリーの赤ちゃん」を監督されたロマン・ポランスキー監督の作品。
 「ローズマリーの赤ちゃん」は新しいアパートに引っ越して来たローズマリーが、独りぼっちの生活や近隣の住人との軋轢によって神経をすり減らし、次第に狂気の世界に陥ったような状態になってしまうサイコサスペンスですが、本作もまたパリで古いアパートの一室に引っ越したトレルコフスキーが体験する孤独と恐怖を描いたホラー・サスペンス。
 借主のシモーヌが死亡した後、その部屋に住む事になったトレルコフスキーは、次第に神経をすり減らして幻覚を見るようになってゆくのですが、1976年に作られた本作は1969年に妻が惨殺されたポランスキー監督自身が精神がズタズタになってゆくトレルコフスキーを演じている作品でもあるのです…

 

自身も愛妻の死後、遺品に囲まれて暮らしいてた

ロマン・ポランスキー監督が描いた

死者の暮らしていた部屋を舞台にした映画とは…

 

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という訳で次回は発掘良品第58弾~第59弾のラインナップから

 

作品No.331 読書する女

作品No.332 ストーカー

作品No.333 ノスタルジア

作品No.334 サクリファイズ

作品No.335 エディ・コイルの友人たち

 

という5つの作品のアーカイブをしてみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

どうぞよろしくお願いいたします。