こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑬というテーマで
パリは燃えているか(1966)
(原題:PARIS BRULE-T-IL?)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本日の作品は戦争映画!!
と言っても、発掘良品にセレクトされている戦争映画は、戦争を美化したり、高揚するような戦闘シーンがあるアクション映画はなく、戦争の愚かさや、過去の歴史に何が起こったかを語り継ぐような作品ばかり!!
本日の作品は、第二次世界大戦時にナチスドイツの占領下にあったパリが、いかにして灰燼になるのを免れたかを描いた怒涛の2週間を描いた“知らざる首都攻防戦”の映画なのです!
↑大戦末期にパリの司令官だったコルティッツ将軍は
なヒトラーが厳命していた“ドイツ軍の撤退時には
パリを爆破せよ”という命令を実行しなかったのか?
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
解説にある通り、本作は第二次世界大戦末期にパリが連合軍によって解放されるまでの2週間を描いた実録系の作品!
映画といても、随所に実際にパリで起こっていたエピソードが挿入されており、まだ戦争から20年しか経っていないからこそ作る事ができた“戦争当事者たちによって作られた記録映画”という意味でも貴重な作品だと思います😊
↑占領軍とレジスタンスが対峙するパリの大通りでは
自転車は使えずプラタナスの並木を匍匐前進!!
ちなみに映画の冒頭では、パリは完全にドイツ軍の占領下にあり、レジスタンスも2派に分裂、頼みの連合軍もパリではなくドイツ本国を攻撃するために進軍していたため、もし占領軍指令だったコルティッツ将軍が「総統のご命令に従って、パリを爆破して撤退する」と告げれば、間違いなく消滅する運命にあったのです…
↑パリより前に蜂起したワルシャワは火の海に!!
ワルシャワ蜂起の顛末を映画館で見せられるパリ市民!
では一体どうしてパリは崩壊する事なく、現在の姿を保つ事ができたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑パリ奪還の第一歩は、焦ったレジスタンスが
シテ島にある警察本部を占拠して始まりました!
ほとんどノープランだったパリ奪還戦の顛末とは!?
パリ奪還は、超人的なヒーローによって成されたものではありません。
ドイツ軍に降伏したパリ市民の多くは、拘束される事もなくドイツ軍の命令に従順に従って日々の生活を送ってました。
↑劇中、随所に挿入される当時の映像!
占領下のパリ市民の活動は、結構自由だったようです。
ですが、そんな仮初の自由は、ドイツ側の意向によって簡単に覆されていきます。
スパイだと思われれば、正式な裁判も行われずに処刑!
↑目ざわりだと思えば、手続きもなく問答無用で射殺!
反抗しても、圧倒的な重火器によって鎮圧されてしまいます!
↑戦車を所有している占領軍の火力は圧倒的!!
他国に占領されてしまえば、住人たちの生殺与奪は占領者側が握る事となってしまうのです…
では占領された場合は、そんな運命を受け入れ、ひたすら従順に生きるべきなのでしょうか?
いいえ。
少なくとも本作では、なんとしてもパリを奪還したいと願う多くの人たちの命懸けの行動によって、ドイツ軍の占領政策は、計画していたものとは全く異なった結果となっていきます。
↑ワインを捨てて火炎瓶を作れ!今は戦う時だ!!!
↑パリ奪還のために命を投げ出して戦うパリ市民たち!
そう。
運命とは、抗う事によって変化してゆくもの!!
パリ奪還の2週間で起こった出来事は、奇跡に近い幸運によるもの!
ですがその奇蹟を生み出したのは、パリを愛する人々の命懸けの行動によるものだったのです😄
↑先ほどの自転車の映像とは全く異なる当時の映像!
占領された国を取り戻すというのは、自ら戦う事なのです。
という訳で次回は
地獄のような現実世界を宗教で浄化せよ!
というテーマで
ホーリー・マウンテン
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆