こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と2020年のアーカイブというテーマで

 

想像力と発掘良品の発掘⑨

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

 

シリーズの企画意図 1

 

本シリーズを企画した理由は主に3つ。

 

理由①
TSUTAYA発掘良品シリーズを、これからも続けて欲しいと願っているから

 

TSUTAYA発掘良品とは、言わずと知れた、新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく
「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしい企画😄

 

この素晴らしい企画をご存じない方にも興味を持って頂けたらと思い、毎年少しずつを紹介していこうという、超長期目標を立てて展開しているシリーズです。

 

発掘良品の発掘シリーズは毎年3回行っており、本年は2月、6月、11月に開催させて頂きました。

 

 

 

本日は、本シリーズで選ばせて頂いた27作品のうち、1~9番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 

①トト・ザ・ヒーロー

 

幸福になるはずだった自分の人生を台無しにしたかつての隣人だったアルフレッドに復讐するために、老人トマは、ピストルを片手に介護施設を抜け出します。

 

トマという自分の名前嫌がり、勝手にトトと名乗り、将来はヒーローを夢見ていたトマ老人は、果たしてトト・ザ・ヒーローになれたのでしょうか?

 

自分が幸福だったかどうかは、人生の終わりにならないと見えてこないものなのかもしれません…

 

 

 

 

 

 

②ベルベット・ゴールドマイン

 

かつては自分にとっての理想の存在だった、ゲイをカミングアウトしていたミュージシャンは、一体何故、狂言自殺をした後、失踪してしまったのでしょう?

デビッド・ボウイが存命中に作られたジギー・スターダスト時代のボウイの半生を描いた本作は、多くを語らずに天に召されたデビッド・ボウイと、彼に救いを見出していた監督自身の心の中の想いが描かれた傑作として結実したのです。

 

 

 

 

 

 

③クリスマス・ツリー

 

父子だけでバカンスに出かけ、子供のパスカルだけが被ばくしてしまった事を知ったローランは、余命半年のパスカルのために、できる限りの夢をかなえてあげようとします。

 

死を悟らせずに過ごさせたいローランと、自分の死を知っていながら語らない利発なパスカルは、お互いを思いやりながら最後の日を迎えるのです…

 

 

 

 

 

 

④ヘザース ベロニカの熱い日

 

故意にいじめっ子のヘザーを死に至らしめてしまったJDは、例えヘザーが死んだとしても、学校という場所がある限り次のいじめっ子が生み出され続ける事に気づき、学校というシステム自体を破壊してしまおうと、ガールフレンドのベロニカに呼びかけます。

 

繰り替えされるいじめに嫌気がさしていたベロニカは、JDと一緒に学校を破壊するのでしょうか?

 

学校は閉塞した歪んだ社会。けれどだからと言って破壊して良いのでしょうか?

本作で提示されたテーマに答えを出すのは、観客である私たち自身なのです。

 

 

 

 

 

 

⑤ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!


今やベイビードライバーなどの作品で名監督となったエドガー・ライト氏の初期作品!

本作は、様々な刑事映画にオマージュを捧げつつ、イギリスのコメディ映画のバカバカしさを満喫できるっしい大爆笑バディ・ムービーです
😄

公共の利益!!

 

 

 

 

 

 

⑥ショーン・オブ・ザ・デッド

 

ホット・ファズと同じくエドガー・ライト監督作品の本作は、ゾンビ・ムービー&イギリス・コメディ!!

 

サイモン・ペックとニック・フロストのコックニー・コンビは、ゾンビ禍のロンドンでも籠城場所にパブをセレクト!

 

サバイバルよりパブで一杯!?😅

 

 

 

 

 

⑦死刑台のエレベーター

 

マイルス・デイビスのクールでモダンなメイン・テーマで始まるオープニングから、観客をグイグイと魅了してゆく傑作中の傑作である本作は、一攫千金を狙って悪事を決行した男、彼を愛してしまった人妻、そして何気ない動機で男の車を盗んでしまった若いカップルの生き様が交差するサスペンス!

 

素晴らしい映像美、俳優たちに多くを語らせなくても想いが伝わる演出、そしてオチを悟らせない脚本は、21世紀の今でも全く古びていないのです!!

 

 

 

 

 

⑧フェリーニの8 1/2

 

"映画が撮れない"という監督の心境を映像化した本作は、フェデリコ・フェリーニ監督の9番目の作品としてではなく、8 1/2番目の作品というタイトルを付けられてしまいますが、フェリーニ監督同様、中々思うように次作が生み出せないクリエイターたちは、主人公のグイトに共感し、本作は名作中の名作として、高く評価されるようになりました😅

 

新作が作れないという気持ちを映画にするという入れ子構造の本作は、コロンブスの卵的な発想で産まれた、誰も観た事がない映画だったのです!

 

 

 

 

 

⑨1900年

 

本作は、とても美しい映像と、グイグイと引き込ませる演出で描かれた、二つの世界大戦前後の知られざるイタリアの歴史を学べる叙事詩的な作品😊

 

ただし上映時間316分という、とてつもなく長い映画でもあります!!

 

イタリアにおける支配層と労働者階級の軋轢を、同じ日に生まれたアルフレードとオルモという二人の青年に投影した大河ドラマである本作は、特権階級に生きる息苦しさを感じているアルフレードと社会への怒りと激情を行動力へと変えて行くオルモは、友情を感じながらも対立してゆくアンビバレンツな関係を築いてゆくのです…

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は、想像力と発掘良品の発掘⑨でご紹介させて頂いた10~18作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑次回もよろしくお願いいたしま😄