こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘というテーマで
クリスマス・ツリー
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本作は、テレンス・ヤングという監督の作品。
テレンス・ヤングと言えば、イギリス軍の戦車部隊長を務めマーケット・ガーデン作戦という激戦にも参加した映画監督！
そんなヤング監督の作品と言えば、ドクター・ノオ、ロシアより愛をこめて、サンダーボール作戦という、ショーン・コネリーの００７の初期３作が有名ですが、本日の作品はなんと、戦争で部下を指揮した監督によってつくられた戦争批判の映画なのです…
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
主役は１１歳の少年？
はい。
本作の主人公はパスカルという利発な少年。
↑どことなく大人びた風貌のパスカル。
パスカルは夏休みをコルシカ島で過ごしている時に、近くを飛んでいた飛行機が墜落し、搭載されていた核弾頭によって被ばくしてしまいます！
飛行機が墜落当時、潜水していたパスカルの父親のローランは被爆を免れますが、閃光を直接浴びたパスカルは具合が悪くなり、病院に行くと白血病で余命は半年だと診断されてしまいます。
↑パスカルのリクエストでバカンスを楽しんでいた時、悲劇に襲われます。
夏休みから半年というと、タイムリミットはクリスマスの時期！
ローランは嘆き悲しみますが、せめて最後の半年をパスカルと一緒に過ごしたい望み、パスカルには余命宣告を受けている事を知らせず、自分の都合だと言って、地方にある別荘で暮らし始めます。
学校から解放されたパスカルは、別荘での生活をエンジョイし、子供らしく様々なものを欲しがるのですが、彼が一番欲したのは、気高く自由に生きている狼だったのです！
↑何か欲しいものはあるかい？
うん。ぼく狼が飼いたいんだ！
さて、一体なぜパスカルは、狼を欲しがったのでしょうか？そしてローランは、そんなパスカルの願いに、どう答えようとするのでしょう？
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑狼は売っていませんし、捕獲する事も困難…。
ローランは頭を悩ませた末、ある結論に達するのです！
息子の死を受け入れられないローランは、パスカルの好きな事を何でもやってあげたいと願っていましたが、自分の余命を悟っていたパスカルが望んでいたことは、好きな事をして過ごしたいではなく、死ぬまでの時間をどう過ごしたいのか？
それは、まるで悟りを開いた高僧のような諦観のような考え方。
だからこそパスカルは、他の動物よりも気高く生きている狼に魅了され、昔話に登場する狼使いの少年のように生きてみたいと考えたのです。
↑父の親友から狼使いの話を聞き、魅了されるパスカル。
そう。
どういう気持ちで死んでいきたいかを考えるというのは、年齢とは関係のない事なのです…
ローランの尽力によって２匹の狼をプレゼントされたパスカルは、彼らと心の交流を通して、まるで相棒のようになってクリスマスを迎えます。
↑本物の狼と一緒に撮影した危険な映像！
足掻くこともなく、恨むこともなく、泣き叫ぶこともなく、狼に看取られ静かに死んでいくパスカルの姿は、理不尽な死を招く核兵器がもたらす悲劇を雄弁に語りかけます。
パスカルは、狼使いとなって天に召される猶予をもらえましたが、大量破壊兵器による犠牲者の多くは、そんな時間も与えられず亡くなっていくのです…
↑クリスマス当日には、たくさんのプレゼント！
けれどパスカルが一番喜んだのは、狼使いの衣装でした。
そんなパスカルがローランに遺したクリスマスプレゼントとは…
という訳で次回は
パージする楽しさ！
と言うテーマで
ヘザース ベロニカの熱い日
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
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