こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
渚にて
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
本作は
世界を巻き込む核戦争が勃発した後に
生き残った人間たちの映画
…ん?
(-"-;A
核戦争が勃発したのに
その人たちはどうして生き残っているの?
はい。
正確には、生き残ったのではなく
まだ死んでいない
というのが登場人物たちの状況。
この映画の舞台はオーストラリア。
核戦争は北半球で起こり
他の大陸と離れていたオーストラリア以外が
滅びてしまっていたのです!
という事は、オーストラリアの住民は
核戦争の被害か免れたの?
…いいえ。
核の放射能は、風に乗って全世界を汚染しつつあり
オーストラリアが汚染されるのも時間の問題!
オーストラリアの人々は
残された破滅までの時間を
どう過ごすのか?
が問われていたのです。
↑映画の冒頭は、活況溢れるオーストラリアの市街。
けれど放射能による破滅は
確実に彼らに迫ってきつつあったのです!
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
勝利なき核戦争の虚しさを
残虐な描写なしで
描ききっている映画だから
オーストラリアの住民たちは
放射能汚染がやって来る事を知りつつ
放射能という言葉は使わず
それ
という隠語で話します。
それが、やって来る予定は約5ヵ月後。
オーストラリアの人々は
務めて最後の日が来ることを忘れようと
楽しく毎日を過ごしています。
↑教会に集まった人々は
「兄弟たちよ、まだ時間がある」
と書かれた垂れ幕に従い
最後まで悔いのない人生を送ろうとしています。
そんな時、人類が死滅したはずのアメリカ大陸から
謎のモールス信号が発信されていることが
確認されたのです!
発信されている内容はメチャクチャ!
けれど
もし無線を知らない人や子供などが
助けを求めて必死で発信していたとしたら…
オーストラリアの海軍は
核戦争勃発で母国を失い
オーストラリアに寄航していたアメリカの潜水艦に
モールス信号の発信源へ向かうよう
指令を出すのです。
↑万が一の可能性だが、確かめるべきだ!
潜水艦に搭乗するのはアメリカの乗組員と
オーストラリアの将校と物理学者。
果たして彼らは、核戦争の後のアメリカで
何を発見するでしょう?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
↑防護服なしでは生命が危いアメリカ。
生命がいないはずの場所から発信され続ける
モールス信号は一体誰が…
本作には核戦争の映像も、残虐な死体も
一切登場しません。
そんな残虐なものの代わりに描かれてるのは
美しいオーストリアの風景。
↑調査に向かう潜水艦を見守る女性。
美しい海の先に待っているのは死の世界です…
そして、人々の愛し合う姿です。
↑アメリカで調査を終えた兵士は
“それ”がやって来るまでの最後の時間を
最愛の人と過ごします。
それを防ぐことはできないのですから…
核爆発や戦場などの
直接的な悲惨なシーンを描くのではなく
核戦争によって失われてしまう
幸せな人々の生活を描き
かけがえのないものを破壊していく
核戦争の無意味さを描く。
これが本作の目指した
核戦争についての問題提起なのです!
推薦理由②
核戦争で失うものは
領土ではなく
人々の平和な生活である
↑子供が生まれた二人。
最愛の子が生まれたのに
“それ”はもうすぐ彼らの町にもやって来ます…
本作の後半では
“それ”の到来までの時間を
そして
もっと愛し合いたかった人と…
終わりを告げるのです
(ノ_-。)
本作でオーストラリアは
戦争には参加していませんでした。
けれど気がつけば
全世界の人が巻き込まれてしまっている。
核戦争が勃発すれば
恐らく勝者は存在しません。
世界中の全ての人の元に
“それ”が訪れるのが核戦争なのです…
↑遂にやって来た「それ」。
彼らは悲しみながらも
それを受け入れるしかないのです。
推薦理由③
一部の人の暴走で
人類はたやすく絶滅する
↑それの到来した町は、生物が死に絶えます。
SAFETY ZONE(安全地帯)という看板は
絶滅した人類への皮肉ですね…
と言う訳で次回は
AIの出す結論は?
というテーマで
地球爆破作戦
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本作の登場人物は
できるだけ悲しみをみせる事なく
毅然として“それ”の来るのを待っています。
そして、そんな人々が描かれているからこそ
本作からは、他のどんな映画よりも
核戦争の恐ろしさが伝わってくるのです…
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