こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力も
2018年のアーカイブ
というテーマで9月にご紹介した
想像力と
どことなくなんとなく
というシリーズで選んだ作品について
総括してみたいと思います。
本日は、選ばせて頂いた29作品のうち
11~29番目の作品をご紹介させて頂きます。
㉑バクステール
犬が主人公の映画はよくありますが
本作の場合、犬の思考が
人間と同じではなく
犬という存在はこう考えているのでは?
という仮説に基づいた
非人間的な思考の生き物なのです!
ブルテリアのバクステールは
3人の飼い主に対して
邪魔な存在、独占したい存在、
隷従すべき存在として関係を持ちますが
最後の飼い主の少年は
バクステールと同じ思考を持つ
非人間的な心を持った存在だったのです!
㉒サウンド・オブ・ノイズ
伝統的な絵画技法ではなく
今までにない絵画を模索し挑戦したのが
セザンヌやゴッホやピカソなら
既存の音楽とは全く別の新しい音楽とは
一体どんなものなのでしょう?
そんな音楽を追求する
打楽器のプロフェッショナルたちは
音楽テロリストとなって
4つの新しい音楽を実践します!
けれど彼らの音楽はあくまでも
「音を出す」という
思考からは抜け出せないもの。
彼らを追いかけた刑事が発見したのは
音がなくても音を感じれるなら
それは音楽ではないか?
という全く新しい音楽だったのです!
㉓招かれざる隣人
借家の下の階に引っ越してきたのは
自分と同じ妊婦の女性。
けれど歓迎会で家に招いた際に
下階の女性は転倒し
流産してしまったのです!
上階の夫婦を激しく叱責し
嘆き悲しんでいた下階の夫婦でしたが
しばらく外泊していた彼らは
ある日、上機嫌で家に帰ってきて
無事に生まれた上階の夫婦の赤ん坊に
近づいて来たのです!
自己に対する自責の念か?
下階の夫婦が何かを企んでいるのか?
それとも彼女自身の心の病か?
本作は、真実が見えないからこそ
どことなくなんとなく
観てて居心地の悪い雰囲気になる
サスペンスなのです。
㉔襲い狂う呪い
街の人々から忌み嫌われている男は
古く荒廃した屋敷に
妻と娘と従者と共に暮らしていましたが
彼の妻は、娘の友人の男性に
娘を連れて、この家から逃げて欲しい
という手紙を出していました!
ゴシック・ホラーの名手ラヴクラフト氏の
「宇宙からの色」が原作の本作は
人智を超えた存在に
うかつに近づいてしまった人間を襲う
忌まわしい出来事を
物悲しいテイストで描いています。
人間は、人生を挽回しようとして
禁忌に近づくのです…
㉕恐るべき子供たち
タイトルはホラーっぽいですが
ホラーではありません。
本作は、ある日学校に行かなくなって
ニート生活を始めた青年と
彼の看病をしながら
いつしか彼と一緒に部屋から出なくなった
お姉さんが主人公。
ハッキリとは語られませんが
なぜ青年が家から出れなくなったのか?
そして姉は、どんな気持ちで
弟と一緒にいるようになったのかは
言葉にできない想いから。
そして、その想い故に
二人は最悪の選択をしてしまうのです…
彼らはどうすればよかったのか?
それを考えた時
どことなくなんとなく鬱な気持ちになるのです
㉖イグジステンズ
新作バーチャルゲームの発表会の最中
ゲーム開発者の女性が
過激派に襲われ銃弾を受けてしまいます!
警備担当のテッドは
安全確保のため開発者を車に乗せ
現場を脱出しますが
担当者は、襲撃で傷つけられた事で
ゲームの生体コントローラーが
破壊されてしまった可能性があると言って
バーチャルゲームに侵入し
バグがないかをチェックして欲しいと
依頼されたのです。
まるでテッド自身が
ゲームの主人公になったような
展開の本作は
どこまでが現実の話なのかが
観客も分からなくなってしまうのです…
㉗100FEET
ワンハンドレッドフィート
暴力的だった刑事の夫を殺して
収監されていたマーニーは
足に発信機を着用をする事を条件に
自宅での服役を許されますが
夫を殺害した現場でもある自宅には
夫の幽霊が出没し
マーニーに暴力を振るい始めました!
行動範囲が30mに制限され
家から一歩も出られないマーニーは
夫の幽霊とどう対峙するのか?
一見するとホラーサスペンスですが
観終わった後で
夫の幽霊の行った行動について
じっくりと考えてみると
愛を上手に伝えられない不器用な男の
妻との最後のやりとりは
なんだかグッとくるものがあるのです!
㉘ゆれる人魚
ポーランドの女性監督
アグニェシュカ・スモチンスカ氏の描く
女性視点の人魚は
私達の知っている全ての人魚伝説が
描かれているにも関わらず
誰も想像した事もないような異様な作品と
なっているのです!
人魚は地上に憧れ
人魚の歌は人間を魅了し
人魚は人間に恋をし
人魚は人肉を喰らい
人魚は泡と消えてしまうのです…
㉙マルホランド・ドライブ
全作品がどことなくなんとなくテイストの
デビッド・リンチ監督による
スターを目指してハリウッドにやった来た少女と
事故で記憶を失ってさ迷っている
危ない金銭トラブルに巻き込まれた女性との
友情と冒険とサスペンス映画
…のはずなのですが
どこか謎めいな雰囲気が漂い
普通の映画ではない事が伝わってきます。
そして、本作の真実が分かるのは
映画のラスト!
観客が観ていたものとは!?
と言う訳で、ここまでで
2018年にご紹介させて頂いた作品数は
243作となりました!
次回は、10月のテーマである
想像力と
人形たちの夜
というテーマでご紹介させて頂いた
28の作品について
改めて解説させて頂ければと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑どこか捉えどころのない
どことなくなんとなくな映画たちは、他にもいっぱい!
(「キュア ~禁断の隔離病棟~」より)
↑けれど、捉えどころがないからこそ
印象深かったりするのです!
(「ナイト・オブ・ザ・コメット」より)
↑毎年300本くらい映画を観ると
そういう不思議な作品のストックも増えてきますので
機会があれば続編もやってみたいですね
ヽ(=´▽`=)ノ
(「マッスルモンク」より)