こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
どことなくなんとなく
というテーマで
バクステール
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
★どことなくポイント★
動物と人間の交流を描いた映画って
人気ジャンルですよね!
動物の立場から人間を観ると
動物と関わる事の楽しさや大切さが分かり
一生懸命生きている動物たちと
もっと大切に接したい
という気持ちに、なれるのと思います
ヽ(=´▽`=)ノ
…けれど
ちょっと意地の悪い考え方をすると
それってあくまでも
人間が想像した動物の視点!
私達の脳も思考も動物とは違うので
実際の動物たちが、どういう感情を持って
人間と接しているのかは
理解する事はできていないのです…
本日の作品は
犬の脳内を想像して作られた映画。
けれど本作に登場する犬は
どことなくなんとなく
人間側の愛情や感情に対して
共感していない生物
なのです!!
↑人間は、私とは別種の生物だね。
★アバウトなストーリー★
本作の主人公は
ブルテリアのバクステール。
収容所に入れられていたバクステールは
犬同士がいがみ合う収容所ではなく
人間と一緒に暮らしたいと思っていました。
そんな願いがかなって
バクステールは老婆の家にもらわれます。
最初老婆は、バクステールを嫌いますが
それはバクステールも同じ。
バクステールは老婆の匂いを
嫌っているのですが
自由に外を出歩ける生活には
満足しているので
特に老婆を攻撃したりはしません。
↑別に老婆がすきじゃないけど
収容所よりは自由だから、別に攻撃しなくていいや!
バクステールが興味を持っていたのは
老婆の隣家に引っ越してきた若妻!
毎晩二階の窓から
彼女の夜の営みを見たり
漂ってくる彼女の香りをかいでいる
バクステールは
彼女と暮らしたいと願っていました。
若妻に興味があるから…
そんなある日、老婆はふとしたきっかけで
パクステールを愛しはじめ
積極的に世話をするようになります。
↑なれてくる可愛いわ、あなた
バクステールは老婆を鬱陶しいと思い
スカートの裾を引っ張って
二階の階段から突き落としてしまいます。
その結果、足をくじいてしまう老婆ですが
バクステールが自分に近寄って
助けようとしてくれたと勘違いをして
更にバクステールを溺愛するようになり
家から出なくなってしまいます。
大好きな外出もできず
老婆が二階へ行かなくなったために
隣家の若妻も見れなくなっバクステールは
バクステールを無理やり
おフロに入れようとした老婆に怒り
お風呂でキレイにしてあげる
ふざけんな!このハバァ!
と言ってもバクステールは
老婆を直接殺したわけではありませんので
老婆の死後バクステールは
誰からも責められる事もなく、隣家にもらわれ
念願の若妻と生活するようになります!
↑老婆が死んだ後、隣家に入り込んで若妻と接触!
まぁ。かわいい犬ね
という、若妻の第一印象をゲットします!
幸せな日々を過ごすバクステールですが
若妻が妊娠してバクステールより
子供を大切にするようになってしまいます。
↑俺とあの子だけの幸せの日々が…
↑この変な新参者のせいで台無しに
パクステールは新しい闖入者を
邪魔者だと考えて
夫婦が赤ん坊から離れた時に
噴水に落として溺死させようとします!
↑あいつが一人になったら、殺ってやる!
けれど、赤ちゃんと噴水に沈めたバクステールが
喜びの咆哮を上げたために
事態に気づいた夫婦が赤ん坊を助けて
バクステール計画は失敗。
夫は吠えたバクステールを
赤ん坊の命の恩人だと感謝しますが
妻は直感的に
バクステールの悪意を察知し
以後、バクステールとの接触を避け
バクステールは再び、別の飼い主の元へと
連れて行かれる事となります。
次の飼い主は13歳の少年。
↑無口で、友だちとも家族とも話さない少年。
そしてその少年は、普通の子供とはちがい
バクステールと同じような考え方を持つ
人間性のない少年だったのです!
↑ゴミ捨て場に秘密基地を作り
そこでバクステールを訓練し始める少年!
さて、冷酷な少年とバクステールは
一体どんな関係となっていくのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
★作品を愉しんで頂くために★
本作は、バクステールの考えている事が
ナレーションで語られる事で
この犬が、私達と全くちがう視点でものを見て
人間のモラルが及ばない存在である事が
観客には分かってきます。
↑バクステールは喋らないので
劇中の人間たちには、彼の真意は分かりませんが
観客は分かってしまいます。
けれど、バクステールとは逆に
少年の心は、この映画では全く描かれません。
少年は一人で
ナチスドイツの資料を読み漁り
ヒトラーの死んだ、防空壕に興味を持ち
ヒトラーと共に命を落とした
妻のエバ・ブラウンと飼い犬に興味を持ち
バクステールを欲しがったのです。
↑バクステールを可愛がるのではなく
忠実な部下として育てようと訓練する少年!
少年は、一体何をしようとしているのか?
それが分からない事に気づくと
本作の描こうとしたテーマが分かってきます!
劇中の人がバクステールの心が分からず
誤解して接触しているように
人間の中にも、心の中で何を考えているか分からず
誤解して接触している人がいたとしたら…
劇中でバクステールは
少年のことを、ボクに似た存在だと言います。
そして、その意味が
人間らしくない思考の存在
だとわかった時に
少年が心の中に抱いている
ものすごく暗く、恐ろしい感情が理解でき
ゾッとするようなラストで、映画は終わるのです。
人間とはちがう感情を持っていても
犬が表面上は、人と仲良くくらしていけるように
人間的感情を持たない人も
表面上は、一般人にまぎれて暮らしている。
けれど、心の中で考えていることは…
そう。
そう。
考えていることが分からないのは
動物だけではないのです…
↑少年の望みは映画のラストで明らかになります。
そしてそれは、本文中で
がついている内容とほぼ同じだったのです!
という訳で次回は
音楽の新解釈
というテーマで
サウンド・オブ・ノイズ
という映画をご紹介したいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑ちなみに本作の邦題は
「バクステール/ぼくを可愛がってください。
さもないと何かが起こります。」
というものなのですが
バクステールは可愛がってもらうためではなく
自分の欲望に従って生きています。
だから、ものすごく可愛がっていた老婆にも
憎しみの牙を向けます。
本作は、可愛がってもらいたい人の話しではなく
どんなに可愛かっても
心が通じる事のない自我を持つ存在の話なのです。
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