ガダルカナル戦書籍一覧
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ソロモン諸島 ガダルカナル島 御戦没者名簿(鋭意整理入力中)
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2018年タラワ、マキン御慰霊行 目次(鋭意更新中)
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※↓のシリーズはガ島以外のソロモン諸島戦を一から勉強する為に要図を作り各書の要点をテキスト化しております。頭の経年劣化によりこうでもしないと記憶に残らないからであります。困ったものです。
から続いております。
海軍甲事件とは連合艦隊司令長官 山本五十六大将が「い」号作戦の後、最前線の陸軍第17軍、陸海第一線将兵の労をねぎらい激励すべくソロモン諸島ブイン基地へ向う事となった。
ブイン基地の手前で米陸軍戦闘機P38に待ち伏せされ戦死された事件と理解しております。
あまりに有名な事件でありお詳しい方も多く居られると想像します。
ここでは手許にある資料からブイン基地での事件発生場面を抜粋してみます。
582空 角田和男氏の手記 概略
ブイン飛行場
昭和18年4月18日 05:25
櫓の上の見張り員より報告在り
「P38一機、高度六千 220度」
直ちに待機の乗用車に乗り列線走った。
飛来したP38に追いつけないのは解っているが、いつ爆撃・銃撃を受けないとも限らないので、既に始動している零戦に飛び乗り一応全力で追撃した。
高空
を飛ぶP38は忽ち視界から去ってしまった。
30分位して着陸、司令に報告を済ませ指揮所に待機していると
06:20
「P38一機、高度六千」の大声
再び列線に走りにがら
「珍しいな敵さんは何を考えてたのだろう」
連日、定期便は一日一回に限られていた。
今回も前と同様30分ほどで着陸し報告の後指揮所で休憩していた。
07:45
「敵P38六機 高度六千 220度 此方へ進む」
六機のP38は編隊と言うよりは相当の開距離で、恐らく全速の為編隊が乱れたと思われた。
此の時は10機近く列機に着いたが六千米の頭上に敵機を見てから離陸したのでは追いつけない。
東方へ逃がしてしまい暫く飛行場上空を哨戒し着陸。
三十分も休まないうちに一機の零戦が低空で海岸方面から滑走路上を全機銃ダッダッと撃ちながら指揮所の前に緊急着陸。
搭乗員が駆け寄って来て
「長官機が空戦中です。応援頼みます!」
と一言、言葉は丁寧だか血相を変えた形相が物凄く、怒鳴りつけると素早く引き返し飛び立って行った。
山本長官が載って居られた一式陸攻
今からではとても空戦に間に合わない。
朝から異常にP38が出没している前線にどうして長官が来るのか不審に思い電報綴りに目を走らせた。
見落として居れば私の上空警戒の責任は重大である。
不機嫌そうに椅子に掛けたままの司令が私の考えを察したかのように
「分隊士、電報は無いよ」と一言
電報綴に目を通すのを止めたら、司令は独り言のように
「古い暗号書を使ったのじゃないかなあ」
と呟いたのをはっきり覚えている。
長官墜落地点とブイン飛行場
※山本長官墜落地点右上の集落にヤマモトプライマリースクールという小学校が存在します。どのような経緯で「ヤマモト」という校名にしたか興味深いところであります。
2012年初めてガダルカナル島を訪れた折に山本長官の散華された場所へ行ってみたいと考え策を練ってみましたが叶いませんでした。
理由その一
ブーゲンビル島はソロモン諸島という国では無くパプアニューギニアのブーゲンビル自治州である為ソロモン諸島のショートランドやファウロ島経由での入国が難しい。
理由その二
ソロモン諸島のホニアラからニューギニアのポートモレスビーへ一旦戻って飛行機を乗換てラバウル経由でブーゲンビル島へ入らなければならなかった。
理由その三
当時ブーゲンビル島は治安が悪く日本人の入国を外務省が勧めていなかった。
今は武漢ウィルスで日本もソロモン諸島も鎖国状態なので術はないのですがいつの日にか現地を訪れ掌を合わせてみたいものです。.
過去の記事
第二師団歩兵第十六連隊 第三機関銃中隊長 亀岡日誌
第三八師団 歩兵二二八連隊 第三大隊長 西山日誌
第三八師団 歩兵二二八連隊 第三大隊 第十中隊長 若林日誌
堺台第一拠点の記録
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勇一三〇二
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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉 長谷川榮作さまのホームページ
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。
新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。